V-1-4Kの解説動画は何本もありますが、「仕様の注意事項」に章を割いて、実機でその現象を再現して見せているのはこの動画だけでした。55分と長いので、レンタル屋の目線で「借りる前に知っておくと困らないこと」を中心に要点をまとめます。
システムファイブの「【最速解説】あの大人気スイッチャーがついに4K仕様に進化!Roland V-1-4K を徹底解説!」。ビデオアドバイザーの山本さんとローランドの伊藤さんが、V-1HDの動画を一緒に作ったコンビでその後継を語る回です。
※この動画はパンダスタジオの動画ではありません。「システムファイブ」さんの公開動画を、参考になった動画として紹介しています。
時間がない人は48分台の「仕様の注意事項」の章だけ見てください。メモリーで合成画面を切り替えたときに絵が一瞬「パタパタ」する現象を、カメラの前で実際に再現しています。文字で読むより、その一瞬を目で見た方が「自分の現場で許容できるか」を判断しやすいです。
動画のRoland V-1-4Kは、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。注意事項を読んだうえで「それでも欲しい」と思ったなら、次は自分の現場で試す番です。
→ Roland V-1-4K:
まず外観。厚くなったのは熱対策、傾斜はそれを逆手に取ったもの
V-1HDと並べると横幅はほぼ同じで、厚みが増しています。伊藤さんいわく「4Kなので熱の関係でスペースを取った」、それを生かして傾斜パネルにした、と。ボタンはゴムからカチッと押せるプラスチックに、Tバーの横にはランプ、音声のつまみが表に出て、アウトプットフェードにはセーフティカバー。「ローランドのスイッチャーを使ったことがある人なら初見でも使える」レイアウトという説明でした。
音声は14ch入力のデジタルミキサー。ただしXLRはライン入力のみ
楽器メーカーらしく、音声まわりの説明が厚いです。14chの内訳はHDMI 5入力×ステレオで10ch、XLR(ステレオ1系統)で2ch、USBからPCの音声を受ける分で2ch。PCから音声をもらえるので、ZoomやTeamsの相手の声をミキサーに立ち上げて他の音と混ぜて収録・返す、という運用が本体内で完結します。
バスはメイン、AUX 1、AUX 2、モニター(ヘッドホンのソロ出し)の4系統。「会場にはこの音を乗せない」「BGMは配信に送らない」といったマイナスワンのルーティングを、外部ミキサーなしで組めます。
一方ではっきり言われていたのが、XLR入力はLINE入力のみで、マイクを直接挿せないこと。マイクを使うなら手前にミキサーを置くか、カメラのマイク入力を経由してHDMIに乗せる。V-1-4Kを借りるときに一緒に小型ミキサーを頼むかどうかは、ここで判断してください。山本さんも「配信中に細かく設定を変えるなら外部ミキサーがあった方がいい、決め打ちなら十分」という整理でした。
画面合成は3レイヤー。Graphics Presenter使用時はPinP/スプリットと同時使用不可
合成パターンは3つ。①プログラム+DSK、②プログラム+PinP(子画面内でクロマキー可)+DSK、③スプリット(2ソース)+DSK。山本さんの「セミナーで話者の上にスライドを載せる、逆パターンも」という例で十分な範囲です。
注意点は、Graphics Presenter(HDMI 5番のフィルキー入力)を使うとレイヤーを1つ消費するので、PinPとスプリットが同時に使えないこと。テロップアプリを使う前提なら、合成はTバー切替+テロップまで、と割り切る必要があります。
アサイナブルパッドは「1列に違う種類の機能を並べられる」のが進化
8ボタン×バンクA〜Dで32個。V-8HDなどでは「この列はAUX、この列はメモリー」と機能が固定だったのが、1列の中に音声ミュート、DSK、メモリー、PTZカメラのプリセット呼び出しを混ぜて並べられる。山本さんが「現場Aの機能をバンクAにまとめる」「シナリオが決まっているセミナーなら展開順に並べておけば順番に押すだけ」と言っていたのが、そのまま使い方の答えです。iPadアプリでは32個がStream Deckのように文字付きで並びます。
ROIは「フルHDモード限定」。そして高画素カメラ推奨は販売店からの補足
目玉のROIは、他の解説動画と同じくHDMI IN 1の4K映像から最大4ショットを切り出す機能です。この動画で山本さんが確認して伊藤さんが明言したのが、ROIを使うときはシステムフォーマットをフルHDに設定する前提、つまりROIと4K出力は両立しないということ。4Kで配信したい人がROIも使いたい、は成り立ちません。
もう1つ、ローランドが自分では言いにくいだろうと山本さんが補足していたのが、カメラ選びです。収録前に何台か試したところ、同じ4Kでも高画素機の方が切り出し後の精細さが明らかに違った。動画では4,000万画素超の機で300%まで寄っても十分だった、と。加えて「被写界深度は深めに。F5.6で撮っていて、浅くすると切り出した時にボケる」というアドバイスも。伊藤さんも最後に「4Kのハンディカムはパンフォーカスを作りやすいのでROIと相性がいい」と言っていました。
仕様の注意事項:出力の固定と、メモリー切替の「パタパタ」
この動画の価値はここに集約されます。山本さんが「小さい筐体に4Kを詰め込んでいるので、削っている部分がある」と前置きして2点。
| 注意点 | 内容 | 現場での影響 |
|---|---|---|
| 出力の役割固定 | OUT 1=プログラム、OUT 2=プレビュー、OUT 5=マルチビューで固定。自由に使えるのはOUT 3・4のみ | 「プレビューは要らないからそこも別の出しに使いたい」はできない。出力を5つフルに使う設計は組めない |
| メモリー切替時の絵 | 合成(PinP・スプリット・DSK)を組んだメモリーから別のメモリーへ飛ぶと、完全にシームレスではなく一瞬「パタパタ」する。押したタイミングで出方も変わる | 休憩中や前半・後半の切り替えなら問題なし。本線に乗せたまま、収録中にメモリーで飛ぶ運用は要注意 |
上位機ならフレーム単位で次の絵に切り替わるところ、V-1-4Kは合成を順番に処理しているためこうなる、という説明でした。私はこれを聞いて、レンタルで送り出すときの注意書きに入れるべき項目だと思いました。事前に知っていれば運用でかわせるし、知らずに本番で出ると焦ります。
この動画が参考になりそうな人・現場
- V-1-4Kの購入稟議を出す前に、メリットだけでなく制約を上司に説明しなければならない企業の映像担当者
- 合成画面をメモリーで切り替える運用(シーンスイッチャー的な使い方)をしている人
- ROIのためのカメラを何にするか迷っている人。高画素かパンフォーカスかの判断材料になる
レンタルで試す価値があるところ
この動画で分かる「注意点」は、自分の運用で許容できるかどうかが人によって違います。メモリー切替のパタパタは、休憩中にしか切り替えない人には無関係ですが、収録中にシーンを飛ぶ人には致命的かもしれない。XLRがラインのみなのも、手元のミキサー次第。だからこそ、本番と同じ構成で1回組んでみて「自分の現場では問題にならない」を確かめてから決める価値があります。ROI用のカメラも、手持ちの機種と借りた高画素機で切り出し画質を比べると、次に買うカメラの判断材料にもなります。
Roland V-1-4Kのレンタルはこちら
→ Roland V-1-4K:
ROIの切り出し画質を比べたい人向け:高画素機とパンフォーカス向きカメラ
動画で勧められていた「高画素のミラーレス」と「パンフォーカスを作りやすいハンディカム」を、それぞれ1台ずつ。
→ SONY α7R IV(約6,100万画素):
→ SONY PXW-Z200(業務用4Kハンディカム):
用途別に探すなら
ローランドのスイッチャーを他機種と比べたい人
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最新の入荷機材をチェックしたい人
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📦 制約を知ったうえで借りる人ほど、本番で困りません。
V-1-4Kと4Kカメラのセットで、ROIの切り出し画質まで確かめてから決めてください。
