近年、映像制作やスチル撮影の現場において、他者と差別化されたユニークなビジュアル表現への需要が急速に高まっています。その中で、ソニー(SONY)Eマウントに対応した「AstrHori 28mm F13 Macro 2:1 Pro ペリスコープレンズ ダブルレンズセット」は、従来のレンズ設計の常識を覆す特殊マクロレンズとしてプロのクリエイターから大きな注目を集めています。細長く伸びた特徴的な鏡筒と、2倍(2:1)のウルトラマクロ性能、そして「スタンダード」と「90°直角」を切り替えられる画期的なダブルレンズ仕様は、狭小スペースへのアプローチや超低アングルでの接写を容易に実現します。本記事では、この独創的な潜望鏡(ペリスコープ)レンズの基本スペックから、そのパフォーマンスを最大限に引き出すプロフェッショナルな撮影技術、具体的な活用シーンまでを徹底的に解説いたします。
AstrHori 28mm F13 ペリスコープレンズの基本性能と4つの特徴
迫力のクローズアップを実現する「2:1倍率」のウルトラマクロ性能
AstrHori 28mm F13の最大の特徴は、一般的な等倍マクロレンズを遥かに凌駕する「2:1(2倍)マクロ」のウルトラマクロ性能にあります。等倍撮影では描ききれなかった被写体の細部、例えば昆虫の複眼や植物の微細な繊維、時計や電子基板といった精密部品のディテールを、画面いっぱいに鮮明かつダイナミックに投影することが可能です。さらに、28mmという広角寄りの焦点距離を採用しているため、被写体に極限まで近づきながらも、背景の情報を適度に残した「広い視野角を持つマクロ描写」が得られます。これにより、従来の望遠マクロレンズに見られた背景の極端な圧縮効果とは異なり、被写体がその環境の中に息づいているかのような、ストーリー性と臨場感にあふれるビジュアルを創出することができます。
この高い倍率性能を支えるため、本レンズは光学設計にも徹底的にこだわっており、色収差を極限まで抑えた高解像な描写を実現しています。細部に至るまでシャープに描く能力は、静止画のみならず高解像度の4K/8K映像制作の現場においても極めて高い評価を得ています。肉眼では捉えることのできないミクロの世界を、歪みなく、かつ圧倒的な迫力で表現できる本レンズの2:1マクロ性能は、クリエイターの想像力を刺激し、これまでにない全く新しい視覚体験をオーディエンスに提供する原動力となります。
狭い場所や極限のローアングルを可能にする「潜望鏡(ペリスコープ)デザイン」
本レンズの象徴とも言える細長く伸びた「潜望鏡(ペリスコープ)」デザインは、単に視覚的なインパクトを与えるためだけのものではありません。このスリムな鏡筒構造により、従来のカメラレンズでは物理的に進入不可能であった極めて狭いスペースや、複雑に入り組んだ物体の隙間にレンズ先端を差し込んで撮影することが可能になります。例えば、水槽の奥深く、密集した植物の葉の間、あるいは精密機械の内部機構など、カメラボディを近づけることができない環境において、この細長いプローブ状の筐体は無類の強みを発揮します。レンズ先端が防水仕様になっているモデルであれば、水中に先端のみを沈めた臨場感ある撮影も可能となり、表現の領域をさらに広げてくれます。
また、このデザインは地面すれすれの「極限のローアングル撮影」においても威力を発揮します。カメラ本体やジンバル、三脚を地面に密着させることなく、レンズ先端のみを地面や床面に接触させることで、虫の視点(バグズ・アイ・ビュー)のような超低空からのダイナミックな構図を容易に構築できます。従来の撮影手法では多大なセッティング時間を要した、あるいは撮影自体を断念せざるを得なかった困難なアングルからのカットを、このユニークな筐体設計がスマートかつ迅速に解決します。
表現の幅を飛躍的に広げる「スタンダード+90°直角」のダブルレンズセット
AstrHori 28mm F13 Macro 2:1 Proは、「スタンダード(直進)」レンズと「90°直角」レンズという2つのフロントパーツを素早く付け替えられる、革新的な「ダブルレンズセット」仕様となっています。スタンダードレンズは、カメラの光軸に対して直進的に被写体を捉えるため、一般的なマクロ撮影や狭所への垂直なアプローチに最適です。これに対して、90°直角レンズ(ペリスコープヘッド)を装着すると、鏡筒の先端に配置された反射鏡によって光路が直角に曲げられ、カメラを水平に構えたまま真下や真横、あるいは上方向を撮影することが可能になります。これにより、機材の可動範囲が著しく制限されるシーンでも、カメラの向きを変えることなく自由なアングル選択が行えます。
この2つのレンズユニットを現場の状況に応じて柔軟に使い分けることで、表現の幅は2倍以上へと広がります。例えば、商品撮影において商品を真上から捉える「俯瞰(フラットレイ)撮影」を行う際、重いカメラ機材を真上に吊り下げる複雑なリグを組むことなく、90°直角レンズを使用するだけで、カメラを通常位置に固定したまま完全に並行な真俯瞰映像を安全に収録できます。このように、ワンセットで異なる2つの視点を行き来できるダブルレンズ構成は、撮影効率を劇的に向上させるプロフェッショナル仕様の証です。
ソニー(SONY)Eマウントに完全対応した設計と優れた操作性
本製品は、プロフェッショナルからハイアマチュアまで世界中で広く愛用されているソニー(SONY)のEマウントシステムに完全対応した設計がなされています。Eマウントを搭載するαシリーズのフルサイズミラーレスカメラや、FX3、FX6といったCinema Line(シネマライン)のカメラボディに対して、マウントアダプターを介することなくダイレクトかつ堅牢に装着することが可能です。ガタつきのない精巧なマウント接続は、シビアなピント合わせが要求されるマクロ撮影において、微細な光軸のズレを防ぎ、常に安定した画質を提供します。また、フルサイズセンサーのイメージサークルをカバーしているため、周辺減光を抑えた美しい描写性能をカメラのポテンシャル最大限で引き出すことができます。
さらに、優れたマニュアル操作性も本レンズの大きな魅力です。フォーカスリングと絞りリングは適度なトルク感を持って滑らかに回転し、ミリ単位、あるいはそれ以下の極めて精密なピント調整が要求される2:1マクロ撮影においても、狙い通りのフォーカシングをストレスなく行うことができます。レンズ筐体には堅牢な金属素材が使用されており、過酷なロケ撮影環境下でも安定したパフォーマンスを維持する高い耐久性を備えています。ソニーの優れたボディ性能と、本レンズの緻密な操作性が融合することで、クリエイターは技術的な制約から解放され、構図と演出に100%集中することができます。
この特殊マクロレンズが真価を発揮する4つの主要な撮影シーン
ディテールを鮮明に捉える「昆虫や植物のネイチャーマクロ撮影」
自然界の神秘をファインダーに収めるネイチャーマクロ撮影において、AstrHori 28mm F13はこれまでにない破壊力を持ったツールとなります。一般的なマクロレンズでは、カメラや太いレンズが物理的に被写体へ接近するため、昆虫を驚かせて逃がしてしまったり、自身の機材が太陽光を遮って被写体に不自然な影を作ってしまったりする問題が頻発していました。しかし、本レンズの非常に細く長い鏡筒は、昆虫の警戒心を刺激することなく、茂みの奥深くに潜む個体へそっとアプローチすることを可能にします。2:1のウルトラマクロ性能により、蝶の羽の鱗粉や、蟻の体表の細かな毛、花粉の一粒一粒に至るまで、肉眼では決して見ることのできないミクロの世界をドラマチックに描き出すことができます。
また、広角28mmの特性を活かし、背景の自然環境を構図内に適度に取り入れることで、「その生物がどのような環境で生きているのか」を伝える生態写真・映像の撮影が容易になります。90°直角レンズを利用すれば、地面に生えている微小なキノコや草花を、真下や真横から見上げるような斬新なアングルで撮影することも可能です。フィールドワークにおけるカメラワークの自由度を飛躍的に向上させ、図鑑に載っているような学術的に価値の高い精密な描写から、芸術性の高いネイチャーアートまで、幅広いクリエイティビティに応えます。
商品の魅力を引き出し購買意欲をそそる「商品撮影・フード撮影」
ECサイト用のスチル撮影や、テレビCM、プロモーション動画における「シズル感」の表現において、本レンズは強力なソリューションを提供します。ジュエリー、腕時計、化粧品のボトル、電子機器といったプロダクト撮影では、製品の質感や細部の精密な加工技術を際立たせるディテールカットが欠かせません。AstrHori 28mm F13を使用すれば、文字盤の細かなテクスチャや、宝石のファセットカット、製品ロゴの微細なエンボス加工などを画面いっぱいにシャープに捉え、製品の「本物感」や「高級感」を余すことなく視聴者に伝えることができます。これにより、競合製品との差別化を図り、消費者の購買意欲を強力に刺激することが可能になります。
フード撮影においても、料理のみずみずしさやテクスチャを極限まで強調した表現が可能です。例えば、炭酸飲料のグラスの表面で弾ける泡、焼き立てのパンのパリッとした質感、ソースがとろりと食材に絡みつく瞬間など、視聴者の五感に直接訴えかけるようなシズル感溢れる映像を、被写体にぶつかる直前の超至近距離から安全に収録できます。スリムな鏡筒は、ライティング用の照明機材やレフ板を被写体のすぐ近くに配置するスペースを確保しやすく、光のコントロールが生命線となるスタジオ撮影において極めて実用的なメリットをもたらします。
地面すれすれの視点からダイナミックに描く「ローアングル撮影」
映画やミュージックビデオ、ドキュメンタリーなどの映像演出において、視点の高さ(アイレベル)に変化を加えることは、視聴者の心理に大きな影響を与えます。本レンズが提供する「地面すれすれの極限のローアングル」は、日常的に見慣れた風景を全く新しいドラマチックな世界へと変貌させます。通常のレンズでは、カメラボディやジンバルの底面が地面に干渉するため、物理的に高さ数センチメートルの超低アングルを維持することは困難ですが、AstrHori 28mm F13であれば、細長いレンズの先端を文字通り地面に接触させながら滑らせるようなカメラワークが可能です。
これにより、ミニカーや鉄道模型のジオラマ内を実際に実車が走り抜けているかのような主観映像や、アスファルトを歩く歩行者の足元を巨大な壁のように見せるパースペクティブの効いた演出、あるいは床面を這い進むような緊張感のあるPOV(主観視点)カットを容易に作り出すことができます。特に90°直角レンズを組み合わせることで、カメラ自体は高い位置に水平に固定したまま、地面すれすれの超低位置から水平方向を見渡すといった、従来のアングルファインダーや複雑な特機リグを必要とした撮影をシンプルかつスマートに完結させることができます。
映画のような臨場感を演出する「映像制作およびシネマティック動画撮影」
シネマティックな映像制作において、視聴者を物語に引き込むための「没入感」は極めて重要な要素です。本レンズがもたらす広角マクロの映像表現は、被写体との圧倒的な距離の近さと、広角特有のパースペクティブ、そして周囲のボケ味が絶妙に調和し、シネマスコープのスクリーンにふさわしい独創的なビジュアルを生み出します。被写体のすぐそばをすり抜けていくようなダイナミックなカメラの「イン・アンド・アウト」の動きや、複雑に入り組んだ構造物の隙間を潜り抜けるようなワンカットのトラッキングショットは、視聴者にまるでその世界に自分が迷い込んでしまったかのような錯覚を抱かせます。
また、ソニーのCinema Lineカメラと組み合わせることで、高精度なカラーグレーディングに耐えうる美しいトーンとディテールを維持したまま、これらの特殊カットを収録可能です。マニュアルでのピント送りをサポートするフォーカスギア(モジュール0.8)を標準搭載しているモデルであれば、フォローフォーカスシステムと連携させることで、極めてスムーズかつ意図的なピント移動(ラックフォーカス)が可能になり、シーンの緊迫感や登場人物の感情の機微を視覚的に強調する映画的演出をシームレスに行うことができます。
AstrHori 28mm F13をプロレベルで使いこなす4つの撮影技術
暗いF13値をカバーするための「効果的な外部LEDライティング術」
本レンズの開放F値は「F13」と、一般的なレンズに比べて非常に暗い設計となっています。これは、超至近距離での2:1マクロ撮影において、極端に浅くなる被写界深度(ピントが合う前後の奥行き範囲)を少しでも深く確保し、被写体のピテールを鮮明に保つための不可欠な光学設計仕様です。しかし、F13という数値は取り込める光量が制限されるため、室内や曇天時の屋外、あるいは木陰などの暗い環境では、ISO感度を極端に上げる必要があり、ノイズの発生や画質の劣化を招く原因となります。これを解決し、プロクオリティのクリアな描写を得るためには、効果的な外部LEDライティング技術の習得が必須となります。
最も手軽で効果的な方法は、レンズ先端部に装着可能なリングライトや、フレキシブルアームを備えたポータブルLEDライトを活用することです。被写体に極めて近い位置から直接、光を照射できるため、F13であってもISO感度を低く保ち、高精細なノイズレス映像を撮影することができます。スタジオでの商品撮影などでは、面発光のLEDパネルやソフトボックスを用いて被写体全体を包み込むような均一なベースライトを作りつつ、スポット的なLEDライトで被写体のエッジを際立たせる輪郭光(リムライト)を加えることで、F13を感じさせない立体感と透明感のあるビジュアルを構築することができます。
シビアなピント合わせに対応する「マニュアルフォーカスと三脚の活用法」
2:1という極限のウルトラマクロ領域では、被写界深度がミリ、あるいはサブミリ単位という、紙一枚の厚さほどの極めて薄い世界になります。そのため、わずかな手ブレや被写体の揺れ、あるいはカメラのわずかな位置ズレによって、ピントが完全に外れてボケてしまいます。このような超シビアな環境においてオートフォーカスに頼ることは難しく、確実な「マニュアルフォーカス(MF)」技術と、堅牢な「三脚・マクロスライダー」の活用がプロの現場では大前提となります。撮影時は、ソニー製カメラに搭載されている「フォーカスピーキング」機能や「ピント拡大」機能を大いに活用し、ファインダーや外部モニター上でピント位置を正確に確認しながら調整を行います。
また、風や振動による微細な揺れを徹底的に排除するため、使用する三脚は剛性の高い中型から大型のシネマ三脚や、重量のあるスタジオ用スチール三脚を推奨します。さらに、ミリ単位でのフレーミングとピント微調整を可能にする「マクロスライダー(フォーカシングレール)」を三脚ヘッドとカメラの間に挟むことで、レンズのフォーカスリングを回すだけでなく、カメラ機材全体を前後に超微速で動かして最も美味しいポイントにピントを合わせる高度なアプローチが可能となります。これにより、狙った一点に対して完璧にピンポイントで合焦した、息をのむような美しい作品を確実に生み出すことができます。
90°直角レンズだからこそ実現できる「ユニークなカメラワークと構図設計」
「90°直角レンズ(ペリスコープヘッド)」は、単にアングルを楽にするための道具ではなく、映像の次元を進化させる「構図の魔法」を秘めています。このレンズを使用する際の基本的なカメラワークとして、カメラをレール(スライダー)に乗せて横方向にスライドさせながら、レンズ先端が真横を向いた状態で撮影する「トラッキングショット」があります。これにより、棚に並んだ商品の間をすり抜けるように移動するカットや、ミニチュアの街並みを車窓からの視点で移動していくような、極めて没入感の高いPOV映像が簡単に撮影できます。カメラの移動方向と撮影方向が90度ズレているからこそ実現できる、非常にユニークな視覚効果です。
また、レンズ鏡筒自体を「回転」させることで、映像が万華鏡のように時計回り・反時計回りに回転しながら被写体に迫る「ロールカメラワーク(バレルロール)」も表現可能です。これは、ミュージックビデオやSF・ファンタジー映画のシーンなど、非日常感や混乱、サイケデリックな世界観を演出する際に極めて有効なテクニックです。90°直角レンズの物理的な回転角と、スライダーの直線運動、そして三脚のチルト・パン動作を組み合わせることで、従来の3軸ジンバルでは物理的に干渉して不可能だった複雑かつ驚異的なカメラワークを精密に設計し、クリエイティブを次のステージへと引き上げます。
極端な接写時に被写体へ影を作らない「アングル調整と光のコントロール」
2:1マクロ撮影において、被写体とレンズ先端の距離(ワーキングディスタンス)は極めて短くなります。この時、最も発生しやすいトラブルが「レンズ自体が照明の光を遮り、被写体に大きな影を落としてしまう」という現象です。いくら強力な外部ライトを用意しても、レンズが光路に割り込んでしまっては、被写体は暗く沈み、不自然で魅力のない仕上がりになってしまいます。この問題を回避するためには、光の入射角とレンズのアングル設計、そしてモディファイア(遮光・反射ツール)の緻密なコントロールが必要不可欠です。
具体的には、ライトをカメラの真後ろや真上から当てるのではなく、被写体の真横(サイドライト)や斜め後ろ(バックライト)といった、レンズの影が写り込まない角度にライティングポジションを配置します。さらに、白い発泡スチロール板や銀レフ、あるいは小型のミラーをレンズの死角に滑り込ませ、サイドからの光を優しくバウンス(反射)させて被写体の影になった部分を照らす(フィルイン)ことで、立体感を維持しつつ不自然な影を完全に解消することができます。また、レンズ先端が非常に細い本レンズの形状特性を活かし、被写体に対して少し斜めからアプローチをかけることで、照明の光を通す「隙間」を意図的に作り出すアングル調整も極めて有効なプロの技術です。
クリエイティブ現場に本レンズを導入すべき4つのメリット
| 導入の観点 | 従来のレンズによる制限 | 本レンズ導入によるブレイクスルー |
|---|---|---|
| 視覚表現の差別化 | 平坦な望遠マクロや、一般的なアングルでの撮影に終始 | 広角2:1マクロと極限ローアングルによる圧倒的オリジナリティ |
| 空間へのアプローチ | カメラボディが干渉し、狭小スペースや内部の撮影は不可 | 極細・長尺の鏡筒により、隙間や液中へのアプローチが可能 |
| 現場のセッティング効率 | アングル変更のたびにリグの組み換えやカメラ位置の変更が必要 | ダブルレンズの切り替えにより、迅速かつ安全にアングルを変更 |
| 機材コストパフォーマンス | ハイエンドな特殊シネマレンズは数百万円規模の投資が必要 | プロ品質の映像美を極めてリーズナブルな初期投資で実現 |
競合のクリエイターと差別化を図る「唯一無二の独創的な映像表現」
現代の映像制作ビジネス、あるいはSNSや動画プラットフォームにおけるコンテンツ競争は極めて激化しており、視聴者の目を一瞬で惹きつける「アイキャッチ」のある映像表現は、クリエイターにとって最大の武器となります。AstrHori 28mm F13が提供するビジュアルは、一般的な標準レンズやズームレンズ、あるいは普通の等倍マクロレンズでは物理的に真似することができません。画面の隅々までパースが効いた広角マクロのパノラマ感と、2倍ウルトラマクロが捉える衝撃的なクローズアップの融合は、一見しただけで視聴者に強烈なインパクトと新鮮さを与えます。
この「この機材でしか撮れないカット」をポートフォリオや納品データに含めることができるという事実そのものが、クリエイターとしての大きな競争優位性(市場価値)へと直結します。クライアントワークにおいて、企画段階で「潜望鏡レンズならではの特殊アプローチ」を提案に組み込むことで、提案のプロフェッショナル度と説得力が飛躍的に向上します。映像のマンネリ化を防ぎ、常に新しく洗練されたクリエイティブを提供し続けるための「秘密兵器」として、本レンズをシステムに導入する価値は極めて高いと言えます。
狭小スペースや複雑な構造の内部にアプローチできる「スリムな鏡筒設計」
撮影の現場において、被写体の物理的な形状や設置環境によって「カメラが入らない」という技術的な制約に直面することは少なくありません。本レンズのスリムで長い鏡筒設計は、こうした物理的限界を軽々と突破する解決策となります。先端径が非常に細く抑えられているため、例えば複雑な配管が入り組んだプラントの模型や、自動車のエンジンルーム内部、緻密な建築模型のドアの隙間など、これまでは内視鏡や特殊な医療用カメラでなければ覗けなかったような未踏の領域に、ソニーEマウントカメラのフル解像度画質で進入することができます。
このスリムさは、撮影現場のセットアップ全体のコンパクト化にも貢献します。大がかりな美術セットを破壊したり、撮影のために製品の一部を分解したりすることなく、隙間からレンズを挿入するだけで内部のディテールを美しく高品質に切り取ることができます。制約の多いロケーション撮影や、変更のきかない貴重な美術品・試作品を扱う現場において、被写体を傷つけるリスクを最小限に抑えながら安全にクローズアップを狙える信頼性は、実務を担うプロフェッショナルにとって何物にも代えがたい大きなメリットです。
撮影環境に合わせて素早くレンズを切り替える「優れた現場対応力」
撮影現場における「時間(タイムテーブル)」は、プロジェクトの予算やクオリティに直結する極めてシビアなリソースです。AstrHori 28mm F13 Macro 2:1 Proは、スタンダードレンズと90°直角レンズを素早く、かつ確実に交換できるマウント着脱機構を採用しているため、現場の限られた時間の中でも演出意図の変更やアングルのバリエーション追加に柔軟に対応できます。高価で複雑な特機リグのセッティングや、カメラポジションの根本的な組み直しを行う必要がなく、レンズの先端パーツを交換するだけのわずか数十秒の作業で、アプローチを垂直から水平、あるいはその逆へとシームレスに変更可能です。
この高い機動性と現場対応力は、アシスタントの少ないミニマムな撮影クルーや、時間が一刻と変化する自然光の中でのネイチャーマクロロケ、あるいは分刻みのスケジュールで多くのカット数を消化しなければならないコマーシャル撮影において、撮影全体の進行速度を驚異的に加速させます。「もっと違うアングルも試してみたい」という監督やクライアントの急なリクエストに対しても、瞬時に「対応可能です」と応えられる柔軟性は、プロフェッショナルとしての信頼度をさらに強固なものにします。
プロレベルの要求に応えつつ投資を抑える「高いコストパフォーマンス」
映像制作やスチル撮影の機材選定において、投資に対するリターン(ROI)の最大化は避けて通れない重要な経営課題です。従来、この種のスリムなプローブレンズやペリスコープ型シネマレンズは、海外の非常にハイエンドなシネマ機材メーカーからしかリリースされておらず、その価格は数百万円クラス、あるいはレンタルするだけでも1日あたり数十万円のコストがかかるなど、極めて敷居の高いプロ専用の特殊機材でした。しかし、AstrHori 28mm F13は、プロフェッショナルの厳しい画質要求や操作性の基準を満たす堅牢なビルドクオリティを備えながら、個人クリエイターや中小規模の制作プロダクションでも十分に導入可能な極めてリーズナブルな価格帯を実現しています。
これにより、高額なレンタル費用の支払いや、それに伴う返却スケジュールのプレッシャーに追われることなく、いつでも自社の機材庫から持ち出して自由にテスト撮影や本番撮影に投入することができます。購入による初期投資は、わずか数回の商業撮影や自主制作プロジェクトの案件で十分に回収できるレベルに設定されており、競合クリエイターとの決定的な差別化要素を手に入れるための投資として、これ以上ない抜群のコストパフォーマンスを誇ります。
よくある質問(FAQ)
Q1:マニュアルフォーカス(MF)での撮影は初心者でも難しくありませんか?
A1:F13と被写界深度が浅いため、最初は難しく感じるかもしれませんが、カメラの「フォーカスピーキング」や「ピント拡大」機能を活用すれば確実にピントを合わせられます。三脚やマクロスライダー(微調整レール)を使用することで、初心者の方でもブレを防ぎながらシビアなピント調整が徐々にスムーズに行えるようになります。
Q2:F13という暗いレンズですが、晴れた日の屋外なら追加の照明は不要ですか?
A2:晴天時の十分な直射日光下であれば、追加の照明なしでもISO感度を低く保ったまま撮影が可能です。ただし、被写体が木の葉の影や草むらの奥にある場合や、2:1の超接写でレンズ自体の影が落ちる場合は、屋外であっても小型のLEDライトやレフ板で光を補うことをおすすめします。
Q3:スタンダードレンズと90°直角レンズの交換は、現場で簡単に行えますか?
A3:はい、レンズ中間の接続マウント部分でスムーズに、かつ工具なしで安全に着脱ができる設計になっています。現場の埃や砂が内部に侵入しないように注意を払う必要はありますが、慣れれば数十秒から1分程度で迅速にパーツ交換を完了させることができます。
Q4:ソニーのAPS-Cサイズセンサーのカメラ(α6000シリーズなど)でも使用できますか?
A4:はい、問題なくご使用いただけます。本レンズはフルサイズセンサーに対応したイメージサークルを持っていますので、APS-Cセンサー搭載モデルに装着した場合は、焦点距離が35mm判換算で約42mm相当の少し狭い画角となりますが、優れた2:1マクロ性能やローアングル撮影はそのままお楽しみいただけます。
Q5:レンズ先端が防水仕様になっているとのことですが、雨天や水中での撮影も可能ですか?
A5:本レンズのフロント鏡筒部分(先端部から一定の長さまで)は防水仕様となっておりますので、水槽内への差し込みや水面下の浅いエリア、雨天時における泥跳ねを伴う撮影にも耐えられます。ただし、カメラ本体に接続するリアマウント側やカメラボディ自体は防水ではないため、全体を水没させないよう十分にご注意ください。
