2倍マクロの世界。AstrHori 28mm F13 特殊ペリスコープレンズの実力

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

プロ仕様の映像制作や商業撮影において、他者と差別化された独自の視覚表現を追求することは極めて重要です。近年、クリエイターの間で大きな注目を集めているのが、被写体に極限まで接近し、通常では撮影困難な狭小スペースを捉えることができる「ペリスコープレンズ(潜望鏡レンズ)」です。その代表格である「AstrHori 28mm F13 Macro 2:1 Pro ダブルレンズセット」は、最大撮影倍率2倍(2:1マクロ)を誇る光学性能と、スタンダード仕様および90°直角仕様を自在に切り替えられる革新的な構造を備えた、ソニーEマウント対応のフルサイズ用特殊マクロレンズです。本記事では、このプロフェッショナル向け特殊レンズの基本スペック、独自のメリット、最適な撮影シーン、そして導入時の注意点までを、ビジネスおよびクリエイティブな視点から徹底的に解説いたします。

AstrHori 28mm F13 ペリスコープレンズの概要と4つの基本スペック

最大撮影倍率2倍(2:1マクロ)がもたらす極限の近接撮影

AstrHori 28mm F13 Pro ペリスコープレンズの最大の強みは、等倍(1:1)を超える「最大撮影倍率2倍(2:1マクロ)」の極限的なマクロ性能にあります。一般的なマクロレンズでは描ききれなかった物質の極細部や、微小な被写体のテクスチャを高精細に捉えることが可能です。レンズ先端から被写体までのワーキングディスタンスを極めて短く設定できるため、まるで顕微鏡で覗き込んでいるかのようなミクロの世界を、デジタル一眼レフ・ミラーレス一眼のセンサーで余すことなく表現できます。この卓越した近接撮影能力は、商品の質感を重視する商業カタログの物撮りから、細部へのクローズアップが要求されるプロダクトPVの制作まで、プロクオリティの要求に確実に応えます。

さらに、本レンズは広角28mmの画角を維持しながら2倍マクロを実現しているため、被写体を大きく写しつつも、背景の情報を自然にフレーム内に収めることが可能です。これにより、従来の望遠マクロレンズにありがちだった「背景が完全にボケてしまい、どこで撮影しているか分からない」という課題をクリアし、周辺環境の雰囲気やストーリー性を残した臨場感のあるビジュアルを制作できます。マクロと広角が融合した2:1マクロの表現力は、映像クリエイターや写真家にとって、他と一線を画す強力な武器となるでしょう。

スタンダードと90°直角を切り替えるダブルレンズセットの構造

本製品の極めて独創的な特徴は、直線的に被写体を捉える「スタンダードレンズ」と、光学経路を90°屈曲させて真横や真上を捉える「90°直角レンズ」の2種類を現場で切り替えられる「ダブルレンズセット」の構造にあります。このモジュール式設計により、1台のレンズ本体(マウント部およびフォーカス・絞りリングを有する主鏡胴)をベースにしながら、撮影の目的や物理的な制約に応じて先端の鏡胴パーツを柔軟に付け替えることができます。スタンダードレンズは一般的なペリスコープレンズとして、狭い隙間の奥深くへと直線的にアプローチする撮影に最適であり、トンネル効果のような独自の映像効果をシームレスに実現します。

一方、セットに含まれる90°直角レンズ(潜望鏡レンズ仕様)を装着すれば、カメラを水平に保ったままで真上や真下、あるいは壁際の極めて狭いデッドスペースを真横から観察・撮影することが可能になります。この2つのレンズユニットを状況に応じて柔軟に使い分けることで、機材のセッティングに要する時間を大幅に短縮し、限られたスタジオスペースや屋外ロケ現場における撮影の自由度を劇的に向上させます。マルチなカメラワークを求められるプロフェッショナルな制作現場において、このダブルレンズセットが提供する高い汎用性と合理性は極めて実用的です。

ソニーEマウントに対応するフルサイズ対応の光学設計

AstrHori 28mm F13 Pro ペリスコープレンズは、高解像度化が進む現代のカメラセンサー性能を最大限に引き出すため、フルサイズ(35mm判)センサーに完全対応した精密な光学設計が施されています。特に普及率の高い「ソニー Eマウント(SONY Eマウント)」にネイティブ対応しており、アダプターを介することなくソニーのαシリーズをはじめとするミラーレスカメラに直接装着可能です。フルサイズセンサー対応であるため、周辺光量の低下やケラレ(画面の隅が暗くなる現象)を最小限に抑えつつ、画面の中心から周辺部まで一貫してシャープで高いコントラストを保ったクリアな映像・写真を記録できます。

フルサイズ対応の光学設計は、豊かな階調表現や広大なダイナミックレンジ、ノイズの少ない高感度性能といったフルサイズセンサー特有の強みを完全に活かすことができます。また、ソニーの強みである充実した撮影アシスト機能(ピーキングやピント拡大機能など)と併用することで、マニュアルフォーカス(MF)での厳密なピント合わせが驚くほど容易になります。プロの現場で広く導入されているソニーのEマウントシステムとのシームレスな統合は、映像制作のワークフローにおける信頼性と操作効率を飛躍的に高めてくれます。

暗所や細部を照らす先端LEDライトの利便性

ペリスコープレンズでの撮影において避けて通れない課題が、細長い鏡胴や極限の近接撮影によって生じる「被写体周辺の光量不足」です。この物理的な課題をスマートに解決するため、AstrHori 28mm F13のレンズ先端部には高輝度なLEDリングライトが内蔵されています。このLEDライトは、外部のUSBポートから電源を供給(給電用ケーブルを使用)することで、被写体に対して均一で影のできにくい光をダイレクトに照射することができます。被写体にレンズを限界まで近づけた際、レンズ自体の影が被写体に落ちてしまう現象を完全に防ぎ、スタジオライトを追加で設置しにくい狭いスペースでも、明るくクリアなディテールを確保します。

先端LEDライトは無段階または多段階の調光に対応しており、現場の環境光(自然光やスタジオ照明)の明るさに合わせて、補助光としてのバランスを細かく調整することが可能です。この利便性は、特に草むらの奥深くで野生の昆虫を撮影するフィールドワークや、極小の電子基板をクローズアップする工業検査、製品内部のダクト内を観察する学術的撮影などで真価を発揮します。ライティング機材を最小限に抑えつつ、機動力を維持したままで高品質な映像を記録できる設計は、現場第一主義のクリエイターにとって非常に実用的な仕様となっています。

項目 スタンダードレンズ接続時 90°直角レンズ接続時
焦点距離・絞り値 28mm / F13固定
最大撮影倍率 2:1(2倍マクロ)
対応フォーマット フルサイズ(35mm判)対応
対応マウント ソニー Eマウント(その他主要マウントあり)
レンズ先端機能 防水仕様(先端部のみ)、高輝度LEDリングライト内蔵
特徴的なアプローチ 狭い隙間の奥への直線的な進入 真上、真下、側面の90°屈曲撮影

表現の幅を広げる!この特殊マクロレンズが選ばれる4つのメリット

潜望鏡(ペリスコープ)形状による狭小スペースへのアプローチ

一般的な太い円筒形のマクロレンズでは、物理的に立ち入ることが不可能な極めて狭い空間へのアプローチを可能にするのが、このレンズが採用している「潜望鏡(ペリスコープ)型」の細長く突き出た特殊形状です。本レンズの先端部は非常にスリムで長い金属製の鏡胴となっており、入り組んだ機械の内部、密集して配置された商品パッケージの隙間、あるいは密集する草木の細い隙間など、通常のレンズフードさえ入らないようなデッドスペースの奥深くまで直接差し込んで撮影することができます。この形状により、被写体を驚かせることなく極至近距離から観察・撮影することが可能になります。

また、レンズ先端部には防水・防塵仕様が施されているため、水槽の中の水草や、砂地、液体が飛び散る恐れのある工業実験の現場など、過酷な環境下でも安心してレンズを差し込むことができます。この特殊な物理構造がもたらす狭小スペースへのアクセス性は、撮影の構図におけるこれまでの「物理的限界」を根本から覆し、映像の中にこれまでにないスケール感と驚きをもたらします。他のレンズでは物理的に真似のできない革新的なアプローチこそが、多くのクリエイティブディレクターや撮影監督から熱烈に選ばれる最大の理由です。

超ローアングルから被写体を捉える独創的な視点

地表すれすれ、あるいは撮影台の表面に極限まで密着した「超ローアングル」からの視点は、視聴者に対して強いインパクトとドラマチックなスケール感を与えます。しかし、通常のカメラとレンズの組み合わせでは、三脚やカメラボディ自体の厚みが邪魔をして、真の「ゼロアングル(地面と完全に水平な視点)」を作り出すことは困難でした。AstrHori 28mm F13 ペリスコープレンズであれば、極細の鏡胴を地面に直接這わせるようにセットできるため、まるで虫や小動物の目線になったかのような、これまでにない超低打角からのダイナミックな世界を構築することが可能になります。

この独創的な超ローアングル視点は、日常的な何気ない風景を、まるで巨大な構造物が立ち並ぶファンタジー世界や特撮映画のワンシーンのように変貌させる効果を持っています。ローアングルからのパン(左右への首振り)やチルト(上下の動き)を組み合わせることで、映像に強烈な遠近感とスピード感が生まれ、PVやトレイラー映像において視聴者の視線を一瞬で引きつけるキャッチーなビジュアルを簡単に作り出すことができます。視点の高さを下げるだけで、ありふれた被写体が非日常のストーリーを語り始める、そんな魔法のような表現力を秘めています。

90°直角レンズが実現する真上や真下からの高精度な接写

ダブルレンズセットに同梱されている「90°直角レンズ」モジュールを使用すれば、カメラボディを水平に構えた状態で、被写体を「真上(俯瞰)」または「真下(仰視)」から完全に直角に捉える高精度な接写が容易になります。通常の撮影システムで真上からの俯瞰接写(フラットレイ撮影など)を行う場合、大がかりなブームアームやCスタンドを組み、カメラ自体を高い位置に垂直に吊り下げる必要があるため、セッティングが非常に不安定になり、微調整も極めて困難でした。しかし、この90°直角レンズがあれば、カメラは三脚に水平に固定したまま、レンズ先端の反射光学系を真下に向けるだけで、完璧な直角構図を即座に作り出せます。

同様に、普段は見ることができない被写体の底面(真下)からのショットや、複雑な構造物の真横にある狭い壁際から直角に被写体を捉えるといった、トリッキーなアングルも簡単かつ精密にコントロール可能です。これにより、時計などの精密機械のムーブメント観察、ジュエリーの刻印撮影、学術資料の複写など、歪みのない正確な並行関係が求められるプロの現場において、撮影の準備時間とストレスを劇的に削減します。アングルセッティングの安定性と柔軟性を同時にクリアする、実用性の高いメリットと言えます。

28mmの広角画角とF13の深い被写界深度によるパンフォーカス効果

一般的な100mm前後の望遠マクロレンズでは、被写体に近づけば近づくほど「被写界深度(ピントの合う範囲)」が極端に薄くなり、全体にピントを合わせた写真を撮るためには、何十枚もピント位置をずらして撮影し合成する「フォーカスブラケティング」などの複雑な処理が必要でした。一方、本レンズは「28mmという広角な焦点距離」と「F13という深く絞り込まれた固定絞り値」を組み合わせているため、極限まで接近した状態でも驚くほど深い被写界深度(パンフォーカス効果)を得ることができます。これにより、手前の被写体から奥の背景に至るまで、画面の広い範囲にシャープにピントを合わせることが可能になります。

このパンフォーカス効果は、映像制作において特に絶大なメリットをもたらします。ピント位置がシビアに変化する動画撮影中であっても、被写体がフォーカスアウトするリスクを最小限に抑え、手前で動く微小な被写体と、その背後にある広大な空間の両方をクリアにディテール豊かに描き出すことができます。広角レンズ特有のパースペクティブ(遠近感)と深いピントが融合することで、まるで実寸大の巨大な空間を冒険しているかのようなリアルで説得力のある映像美を生み出し、観る者を映像の世界観へと深く引き込みます。

クリエイター必見!おすすめの撮影シーン4選

質感やディテールを際立たせる「商業・商品撮影(物撮り)」

Eコマースや高級ブランドのプロモーション、カタログ用写真において、製品の「圧倒的な質感」を伝えることは売上に直結する重要な要素です。AstrHori 28mm F13 Pro ペリスコープレンズは、化粧品のテクスチャ(クリームの質感やリップのカット面)、時計の緻密な文字盤とギアの噛み合わせ、ジュエリーに施された細密なカッティングや刻印などを、2倍マクロの解像力で克明に映し出します。極細のペリスコープ形状を活かし、ガラス瓶の影やスタジオ照明のデッドスペースを気にせず、製品の最も美しいアングルへとレンズ先端を滑り込ませることができます。

また、コスメ商品のパッケージの内側や、スマートフォンのカメラレンズ周りの細部など、消費者に見せたいこだわりポイントをピンポイントで際立たせることが可能です。90°直角レンズを活用すれば、商品の側面や裏面の隠れたディテールも、商品を不必要に動かして傷つけるリスクなく、安定したセットのままで美しく高精細に撮影できます。競合他社の商品画像と明確な差別化を図り、ブランド価値を高める商業ビジュアルの制作において、このレンズはプロフォトグラファーの要求を完璧に満たします。

自然な生態を驚異の距離感で捉える「昆虫・自然観察撮影」

ネイチャーフォトグラフィーや環境ドキュメンタリーの現場において、警戒心の強い昆虫や小動物の「自然な生態」をクローズアップすることは、極めて困難な挑戦の一つです。通常の大きなカメラレンズを近づけると、野生の生物は驚いて逃げてしまいます。しかし、AstrHoriの超極細ペリスコープレンズであれば、茂みの奥深くに身を潜めている昆虫や、狭い木の隙間にいる小動物に対して、まるで細い小枝が伸びてくるかのように自然なアプローチが可能です。被写体にストレスを与えず、不必要な警戒心を呼び起こさずに、彼らの普段通りの躍動感ある姿を記録できます。

さらに、28mmの広角マクロ性能がここで真価を発揮します。昆虫の複眼や触覚の驚異的なディテールを画面いっぱいに拡大して描きながら、同時にその背後に広がる森の緑や、差し込む木漏れ日、広大な青空といった彼らの生息環境(コンテキスト)をシームレスに同一の画面に収めることができます。この「背景のストーリーを伴う超クローズアップ撮影」は、従来の望遠マクロでは不可能だった表現であり、図鑑のような生態記録から、エモーショナルな自然ドキュメンタリー映画のワンシーンまで、観る者に新鮮な感動を与える圧倒的なビジュアルを実現します。

映画のような臨場感あふれるカメラワークを作る「映像制作・PV撮影」

映像ディレクターやシネマトグラファーにとって、本レンズはクリエイティビティを爆発させる究極のクリエイティブツールです。特にプロモーションビデオ(PV)やシネマティックな短編映画において、細いスリットや穴の中を通り抜けるような「フライスルー効果(トンネルをすり抜けるようなカメラワーク)」を実写で容易に作り出すことができます。例えば、ミニチュア模型の街並みの中を、まるでドローンが超低空飛行しているかのように滑らかに通り抜けるカットや、本棚に並んだ本のわずかな隙間、ビールの泡や氷の塊が並ぶグラスの間をダイナミックに通り抜けるシズル感あふれるカットが撮影可能です。

スライダーやジブアームなどの特機と本レンズを組み合わせることで、映画のワンシーンのような流れるような臨場感のある精密なカメラワークを構築できます。一般的なマクロ撮影にありがちだった静的なカットにとどまらず、動きを伴った「動的マクロ映像」は、現代の視聴者が求める視覚的な新しさとスリルを完璧に提供します。映画のような独創的でドラマチックな演出を求める映像制作プロダクションにとって、表現の選択肢を劇的に広げる極めて価値の高い資産となるでしょう。

水槽内や実験器具内の撮影を可能にする「特殊環境での学術撮影」

学術的な研究、実験プロセスの記録、あるいは水生生物の観察など、サイエンスや教育分野における特殊な環境下での撮影でも、本レンズは他の追随を許さない実用性を発揮します。レンズ先端部(約20cm以上)が精密な防水・気密設計になっているため、水の張られた水槽の中にレンズを直接沈め、ガラス越しでは光の屈折や反射によって歪んでしまう水中の対象物を、極めてシャープかつストレートに撮影できます。これにより、水草の光合成によって生じる気泡の様子や、微小な水生生物の驚くべき動きをありのままに記録することが可能です。

また、複雑なパイプやガラス管、実験器具が密に配置された化学実験・物理実験のセットアップ内にも、極細の鏡胴を安全に滑り込ませることができます。90°直角レンズを使えば、実験装置の隙間から内部の変化を垂直にモニタリングすることも容易です。実験の進行を妨げることなく、細部で起こっている化学反応や物理現象の超近接データを高画質で安全に収集できるため、学術論文用の記録映像や、プレゼンテーション資料、教育用テレビ番組のコンテンツ制作など、極めて高度な信頼性と正確性が要求されるプロフェッショナルな現場で頼れるソリューションとなります。

導入前に確認したい!購入・使用時の4つの注意点と対策

F13固定値による光量不足への対策とライティングの重要性

本レンズを実戦投入するにあたり、最も留意すべき点は「絞り値がF13という大きな値に固定されている」という点です。レンズ設計の都合上、および被写界深度を十分に確保するため、光学的に光が通る道が非常に狭く設定されています。そのため、一般的なF2.8やF1.4といった明るいレンズと比べると、センサーに届く光の量が大幅に減少します。通常の室内照明だけで撮影しようとすると、画面が極端に暗くなったり、カメラのISO感度が自動的に上がりすぎてノイズだらけの映像になってしまうリスクがあります。このため、撮影時には適切な「外部ライティングの設計」が不可欠です。

具体的な対策としては、撮影環境に十分な光量を供給できる強力なLEDビデオライトやストロボをあらかじめ用意することが重要です。また、レンズ先端に内蔵されているLEDリングライトを最大限に活用し、被写体の直近を明るく照らすことで、影の発生を防ぎながら必要な露出(明るさ)を確保します。カメラ側の設定としては、三脚を使用できる静物撮影であればシャッタースピードを遅くして光量を稼ぎ、動画撮影の場合はフルサイズセンサーの強みを活かしてノイズ耐性の高いISO感度の範囲を見極め、適切にゲイン調整を行う必要があります。しっかりとした照明計画を立てることで、F13固定という物理的制限を完全にカバーし、シャープでノイズのない美しい映像を得ることができます。

細長構造による手ブレの影響と頑丈な三脚の必要性

ペリスコープレンズはその物理的な特徴として、非常に細く長い鏡胴(筒)を持っています。この形状は「てこの原理」と同じで、レンズの先端部で発生した極めて微細な振動やブレが、カメラのセンサー側に伝わる過程で何倍にも大きく増幅されてしまいます。特に2倍という超高倍率のマクロ撮影環境においては、わずかコンマ数ミリの揺れであっても、ファインダー上では激しい大揺れ(画面酔いを引き起こすレベルの手ブレ)として現れてしまいます。そのため、手持ちでの撮影は現実的に非常に困難であり、徹底的なブレ対策を施したシステム構築が必要となります。

この課題に対する最善の対策は、揺れやしなりを完全に抑制できる「剛性の高い頑丈な三脚」および「強固な雲台(ビデオ雲台やギア雲台)」を使用することです。さらに、カメラボディと超ロングなレンズ鏡胴の中間部分を支える「レンズサポート(鏡胴を固定するブラケット)」をカメラのリグシステム(15mmロッドシステムなど)に組み込むことを強く推奨します。これにより、マニュアルフォーカス(MF)リングを回した際の力でレンズ自体が微振動する現象を防ぎ、動画撮影中の滑らかなフォーカシングや、スライダーを用いたクレーンショット時でも、一切ブレのない完璧に安定した映像を制作することができます。

マニュアルフォーカス(MF)操作における正確なピン合わせのコツ

AstrHori 28mm F13 Pro ペリスコープレンズは、オートフォーカス(AF)機構を搭載していない「完全なマニュアルフォーカス(MF)レンズ」です。超高倍率マクロの世界ではピントの合う範囲(被写界深度)がコントロールされているとはいえ、数ミリ単位のシビアな位置調整がフォーカスの成否を分けます。特に動いている被写体や、精密な工業製品の微小な角にピントを合わせる場合、肉眼でのファインダー確認だけでは、わずかにピントがズレていることに気づかず、後からPCの大画面で確認した際にピンボケに愕然とするというトラブルが起こり得ます。

正確なピント合わせを確実に行うためのコツは、カメラに搭載されている「フォーカスアシスト機能」をフル活用することです。ソニーEマウントカメラであれば、ピントが合っているエッジ部分に色を付けて表示する「ピーキング機能」を有効にし、さらに画面を5倍や10倍に電子的に拡大する「ピント拡大(フォーカス拡大)機能」を使用して、モニター上で極小の対象物の輪郭を厳密に確認しながらピントリングを微調整します。また、外部の大型5インチ〜7インチ高輝度プレビューモニターをHDMI接続して使用することで、ピントの視認性を劇的に向上させることができ、マニュアルフォーカス特有のミスを実質ゼロに抑えることができます。

ダブルレンズ交換時における内部へのゴミ・ホコリ混入防止策

本レンズの最大のセールスポイントの一つである「スタンダード」と「90°直角」を切り替えられるダブルレンズセットの構造ですが、現場でのレンズモジュール交換作業時には、光学系内部への「ゴミやホコリ、水滴の混入」に対する細心の注意が必要です。先端ユニットを主鏡胴(ベース部)から取り外す際、レンズの内部構造や接続部分の光学ガラスが一時的に外気に直接露出することになります。この瞬間に空気中の塵やホコリが内部のレンズ面に付着したり、野外撮影時に湿気や雨粒が侵入すると、その後の映像すべてに黒い影が写り込んだり、内部が結露して撮影が継続できなくなる危険性があります。

これを防ぐための実用的な対策として、先端パーツの交換作業は、できる限り風がなく塵が舞っていない「クリーンな屋内環境」や、ロケ先であれば「風を遮ることができる車内」などで行うことを徹底してください。交換作業を行う直前には、ブロワーを使って接続部周辺の埃を慎重に吹き飛ばし、交換用ユニットを素早く装着して露出時間を最小限に留めることが大切です。また、万が一内部にホコリが付着した際に対応できるよう、常に高品質なレンズペンやブロワー、クリーニングクロスをカメラバッグに常備し、万全のメンテナンス体制を整えた上で撮影に臨むことが、機材の寿命を延ばし安定したプロの仕事を支える基盤となります。

よくある質問(FAQ)

Q1. このレンズはソニーのAPS-Cセンサー搭載カメラ(α6000シリーズなど)でも使用できますか?

A1. はい、ご使用いただけます。本レンズはフルサイズ対応のソニーEマウント設計ですので、APS-Cサイズのセンサーを搭載したα6700やα6400などのカメラにも直接装着が可能です。APS-Cカメラに装着した場合は、焦点距離が35mm判換算で約42mm相当の画角となり、少しクロップされて画角が狭くなりますが、より被写体を大きく写せるマクロ効果(実質的な撮影倍率アップ)を得ることができます。

Q2. 先端LEDリングライトの電源はどのように供給すればよいですか?カメラから給電されますか?

A2. 先端のLEDリングライトはカメラボディのマウント経由では給電されません。レンズ本体の側面などに設けられた給電用のUSBポートに、付属のUSBケーブル(Type-C等)を接続し、市販のモバイルバッテリーやUSB ACアダプターなどから外部電源として給電する必要があります。これにより、カメラのバッテリー消費を抑えつつ、安定した高輝度ライティングを維持することができます。

Q3. スタンダードレンズと90°直角レンズの交換作業は現場で簡単にできますか?特別な工具は必要ですか?

A3. はい、特別な工具を使用することなく、手動で簡単かつ迅速に交換が行える設計になっています。スクリュー式のロック機構などを採用しており、指示に従って慎重に回すことでロックを解除し、別のユニットへと付け替えることができます。ただし、内部の光学ガラス面を傷つけないよう、またゴミの混入を防ぐために、平らで安定した場所で丁寧かつ迅速に行ってください。

Q4. レンズ先端部が防水仕様とのことですが、カメラ本体も水中に入れて撮影することはできますか?

A4. いいえ、絶対にカメラ本体を水中に入れないでください。防水仕様になっているのは、ペリスコープレンズの「先端から一定の長さ(防水ラインが指定されている部分)の金属鏡胴部分のみ」です。カメラ本体や、レンズのマウント接続部、フォーカスリング付近、USB給電ポート部分には防水性能はありません。水槽などに差し込んで撮影する際は、水深をしっかりと確認し、防水エリアの範囲内でのみ使用してください。

Q5. F13という暗い固定絞り値ですが、動画撮影時にシャッタースピードを適切に維持することは可能ですか?

A5. はい、可能です。動画撮影の基本ルール(シャッタースピードをフレームレートの約2倍分の1に設定する、例:24fpsなら1/50秒)を維持する場合、F13は確かに暗いですが、現代のミラーレスカメラの優れた高感度性能(ISO 1600〜6400程度への引き上げ)と、強力な外部LEDライトによる適切な被写体への照射を組み合わせることで、ノイズのないクリアな動画を1/50秒や1/100秒の適切なシャッタースピードで十分に撮影できます。

AstrHori 28mm F13 Macro 2:1 Pro ペリスコープレンズ ダブルレンズセット (スタンダード +90°直角)Eマウント
Eマウントレンズ(フルサイズ)
ペリスコープレンズ

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