音楽ライブからビジネスシーンまで、クリアな音声伝達はイベント成功の鍵を握ります。本記事では、世界中のプロフェッショナルから高い評価を受けているSENNHEISER(ゼンハイザー)のダイナミックマイク「E835S」について、その卓越した性能と導入メリットを詳細に解説いたします。定番モデルであるe835にノイズレス・スイッチを搭載した本製品は、単一指向性(カーディオイド)による優れた集音性能と、過酷なステージ環境に耐えうる高耐久性を兼ね備えたボーカル用マイクです。リードボーカルの歌声を際立たせる音響特性や、ライブパフォーマンスにおける強力なフィードバック抵抗性、そしてハウリング対策の有効性など、E835Sが選ばれる理由を紐解いていきます。
SENNHEISER(ゼンハイザー)E835Sとは?プロが選ぶダイナミックマイクの基本概要
世界的音響メーカー「SENNHEISER」の信頼と実績
SENNHEISER(ゼンハイザー)は、ドイツに本社を置く世界屈指の音響機器メーカーであり、その妥協なき品質と技術力は放送局やレコーディングスタジオ、大規模なライブステージにおいて絶大な信頼を獲得しています。創業以来、マイクロホンやヘッドホンなどの分野で業界標準となる革新的な製品を数多く生み出してきました。特にダイナミックマイクの領域においては、原音に忠実な音質と、過酷な使用環境にも耐えうる堅牢な設計が高く評価されており、世界中のプロフェッショナルエンジニアやアーティストから指名され続けています。
そのSENNHEISERが誇るボーカル用マイクのラインナップにおいて、中核を担うのが「e800」シリーズです。プロフェッショナルの現場で培われた音響技術が惜しみなく投入されており、妥協のない高音質を手の届きやすい価格帯で実現しています。中でも「E835S」は、その優れたコストパフォーマンスと高い汎用性により、プロのライブパフォーマンスからアマチュアの音楽活動、さらにはビジネス用途に至るまで、幅広いシーンで導入されている傑作マイクロホンです。
定番モデルe835とE835Sの違い:ON/OFFスイッチの有無
SENNHEISERのダイナミックマイクの中でも、世界的なベストセラーとなっているのが「e835」です。そして、その基本性能を完全に継承しつつ、本体にON/OFFスイッチを搭載した派生モデルが「E835S」となります。両モデルの音響特性、集音性能、堅牢な筐体設計は全く同一であり、ボーカルマイクとしての品質に違いはありません。最大の差異であるスイッチの有無は、使用される現場のオペレーションや運用方法によって、どちらを選択すべきかを決定する重要な要素となります。
E835Sに搭載されているスイッチは、単なる電源のオンオフ機能にとどまらず、プロフェッショナルな現場での使用を想定したノイズレス設計が採用されています。スイッチ操作時に発生しがちなクリックノイズ(ポップノイズ)が極限まで抑えられており、PAシステムを介した大音量の環境下でも、聴衆に不快な音を与えることなくスムーズな切り替えが可能です。このスイッチ付という特徴により、E835Sはマイクの使用者自身が音声の出力をコントロールしたい場面において、極めて実用的な選択肢となります。
ライブパフォーマンスからビジネス用途まで対応する汎用性の高さ
E835Sの最大の魅力の一つは、特定のジャンルや用途に縛られない極めて高い汎用性にあります。音楽の分野では、力強いロックやポップスのライブパフォーマンスにおけるリードボーカル用として、その真価を発揮します。単一指向性(カーディオイド)の特性により、周囲の楽器音の被りを抑えつつボーカルの声をクリアに集音できるため、バンド演奏の中でも歌声が埋もれることがありません。また、有線マイクならではの安定した信号伝送は、音切れが許されないシビアなステージ環境において確かな安心感をもたらします。
さらに、その明瞭な音声表現力とスイッチ付という利便性は、音楽用途にとどまらずビジネスシーンでも高く評価されています。企業のプレゼンテーション、大規模な講演会、パネルディスカッションなど、正確な音声伝達が求められる環境において、E835Sはスピーチ用マイクとしても極めて優秀です。登壇者自身が手元でマイクをミュートできるため、進行の妨げになる不要な音を簡単に遮断でき、スムーズなイベント運営を強力にサポートします。このように、E835Sは一本で多種多様なニーズに応えることができる、極めて費用対効果の高いマイクロホンと言えます。
単一指向性(カーディオイド)がもたらす3つの集音メリット
正面の狙った音だけを確実に捉える優れた集音性能
E835Sは、マイク正面からの音を最も感度良く拾い、背面や側面からの音を効果的に退ける「単一指向性(カーディオイド)」という指向特性を採用しています。この特性により、マイクの正面に位置するボーカルやスピーカーの声だけをピンポイントで捉える、極めて優れた集音性能を実現しています。ライブハウスやコンサートホールなど、様々な音が交錯する環境において、目的の音源だけをクリーンに抽出できる能力は、高品質なPA(音響)システムを構築する上で不可欠な要素です。
単一指向性のマイクを使用することで、ステージ上のドラムやギターアンプなど、他の楽器からの音の被り(カブリ)を最小限に抑えることができます。これにより、ミキシングエンジニアはボーカルのトラックを独立して処理しやすくなり、結果として全体的なサウンドの濁りを防ぎ、クリアで分離感のあるミックスを作り上げることが可能になります。E835Sのカーディオイド特性は、プロフェッショナルな音響制作の現場が要求する厳しい基準をクリアする、高度な集音能力を備えています。
リードボーカルの声を際立たせるクリアな中高音域の再現性
ボーカルマイクに求められる最も重要な性能の一つが、声の抜けの良さと明瞭度です。E835Sは、人間の声の帯域である中音域から高音域にかけて、わずかに感度を持ち上げる(プレゼンス・ブースト)独自の周波数特性を備えています。この緻密に計算された音響チューニングにより、リードボーカルの声が持つ自然な響きや細やかなニュアンスを損なうことなく、バンドのアンサンブルの中でも埋もれない、輪郭のくっきりとしたクリアな音声を再現します。
特に、歌詞の子音やブレスの音など、ボーカルの表現力を左右する繊細な高音域の情報を正確に捉える能力に長けています。イコライザーで過度な補正を行わなくても、マイクを通しただけで「前に出てくる」ような存在感のあるサウンドが得られるため、PAエンジニアの負担を軽減すると同時に、アーティスト自身も自分の声がモニターしやすくなるというメリットがあります。E835Sは、リードボーカルの魅力を最大限に引き出すための、理想的な音響特性を持ったダイナミックマイクです。
ポップスや激しいステージに最適な音声表現力
ポップスやロックなどの現代的な音楽ジャンルでは、静かなバラードから激しいシャウトまで、ボーカリストは非常に幅広いダイナミクス(音量の変化)を表現します。E835Sは、高い音圧レベル(SPL)にも耐えうる設計となっており、大音量で入力されても音が歪むことなく、クリアな音質を維持し続けることができます。このため、動きが激しく声量の変化が大きいライブパフォーマンスにおいても、常に安定した音声出力を約束します。
また、マイクの距離が変わった際に低音が強調される「近接効果」が適度にコントロールされている点も、E835Sの大きな特徴です。マイクに口を近づけて歌う際にも低音が不自然にこもることがなく、常にスッキリとした聴きやすいサウンドを保ちます。これにより、マイクコントロールに慣れていない演者であっても、プロフェッショナルな音質を容易に得ることが可能となります。E835Sの優れた音声表現力は、あらゆるステージにおいてパフォーマンスの質を一段階引き上げる原動力となります。
ステージ運営を支える強力なハウリング対策とフィードバック抵抗性
大音量のライブ環境でも安心できる高いフィードバック抵抗性
ライブステージにおいて最も避けたいトラブルの一つが、スピーカーから出た音が再びマイクに入り込み、不快な高音を発生させる「ハウリング(フィードバック)」です。E835Sは、このハウリングに対して極めて強い耐性(フィードバック抵抗性)を備えた設計がなされています。単一指向性(カーディオイド)の厳密なコントロールにより、マイク背面からの音の回り込みを劇的にカットすることで、大音量の環境下でもハウリングのリスクを最小限に抑え込みます。
この高いフィードバック抵抗性は、特に音量をかせぐ必要があるロックバンドのライブや、反響の多い会場でのイベントにおいて絶大な効果を発揮します。メインスピーカーの音量を十分に上げてもハウリングが発生しにくいため、会場の隅々までクリアで力強い音声を届けることが可能になります。E835Sを導入することで、音響トラブルに対する不安を払拭し、イベントの主催者や演者がパフォーマンスそのものに集中できる安心の環境を構築できます。
モニタースピーカー配置時のハウリングを効果的に抑制する設計
ステージ上の演者が自身の声や伴奏を聴くために設置されるモニタースピーカー(フットモニター)は、マイクのすぐ近くに配置されるため、ハウリングの主要な原因となりがちです。E835Sのカーディオイド特性は、マイクの真正面(0度)の感度が最も高く、真後ろ(180度)の感度が最も低くなるように設計されています。この音響特性を理解し、マイクの背面に向けてモニタースピーカーを配置することで、ハウリングを極めて効果的に抑制することができます。
超単一指向性(スーパーカーディオイド)のマイクの場合、真後ろにもわずかな感度があるため、モニタースピーカーを斜め後ろに配置する必要がありますが、カーディオイド特性のE835Sであれば、真正面から演者に向けてモニターを配置するという、最もオーソドックスで分かりやすいセッティングが可能です。この直感的な扱いやすさは、リハーサル時間が限られている現場や、専任の音響スタッフがいない小規模なイベントにおいて、迅速かつ安全なステージ設営を実現する大きなアドバンテージとなります。
PAエンジニアからも高く評価される扱いやすい音響特性
プロのPAエンジニアがE835Sを高く評価する理由の一つに、その「素直で扱いやすい音響特性」が挙げられます。特定の帯域に極端なピークやディップ(落ち込み)がないため、ミキシングコンソールのイコライザー(EQ)を使用した音作りが非常にスムーズに行えます。会場の特性に合わせてハウリングしやすい周波数をカットする際にも、元の音色を大きく損なうことなく補正できるため、エンジニアの意図通りのサウンドを構築しやすいというメリットがあります。
さらに、均一な指向特性により、演者がマイクの中心軸からわずかに外れて歌ってしまった場合(オフアクシス)でも、音量や音質が急激に変化することがありません。これにより、動きの激しいパフォーマンス中であっても、常に安定したミックスを提供することが可能となります。E835Sは、演者にとって歌いやすいだけでなく、裏方としてイベントを支える音響スタッフにとっても、トラブルを未然に防ぎ、最高のサウンドを効率的に作り出せる頼もしいツールとして機能します。
過酷な環境に耐えうるE835Sの3つの高耐久設計
落下や衝撃からマイク本体を守る堅牢なメタルハウジング
ライブツアーや日々の過酷なスタジオワークにおいて、マイクロホンには非常に高い耐久性が求められます。SENNHEISER E835Sは、本体の素材に極めて堅牢なメタルハウジング(金属製筐体)を採用しています。プラスチック製や薄い金属を使用した安価なマイクとは異なり、ずっしりとした重量感と強靭な構造を持っており、ステージ上での不意の落下や、機材運搬時の物理的な衝撃から内部の精密な音響部品をしっかりと保護します。
また、マイクの心臓部であるダイアフラム(振動板)を守るグリル部分にも、変形に強い強化金属メッシュが使用されています。激しいパフォーマンス中にマイクをぶつけてしまっても、簡単にはへこまない耐久性を誇ります。この妥協のない外装設計により、E835Sは長期間にわたって新品同様の性能と外観を維持し続けることができ、機材の買い替え頻度を減らすという観点からも、非常にコストパフォーマンスに優れた投資となります。
内部ショックマウント構造によるハンドリングノイズの低減
ボーカルマイクを手で持って使用する際、マイクの筐体を握り直したり、指で叩いたりした時の振動がノイズとして出力されてしまう現象を「ハンドリングノイズ」と呼びます。E835Sは、このハンドリングノイズを極限まで低減するために、マイクカプセル(集音部分)を本体から浮かせるように固定する高度な「内部ショックマウント構造」を採用しています。この特殊な構造が、外部からの物理的な振動を効果的に吸収・遮断します。
この機能により、演者はノイズの発生を気にすることなく、感情の赴くままにマイクを握り、ダイナミックなステージングを展開することが可能になります。特に、スタンドからマイクを外してステージ中を動き回るようなロックやポップスのライブパフォーマンスにおいては、ハンドリングノイズの少なさは音質の良さに直結する極めて重要な要素です。E835Sのショックマウント技術は、プロフェッショナルな現場が要求する「クリアな音声の維持」を物理的なアプローチから強力にサポートしています。
長期間のハードな使用を前提としたプロ仕様の耐久テストクリア
SENNHEISER製品が世界中で高く評価されている背景には、開発段階で実施される極めて厳格な品質管理と耐久テストの存在があります。E835Sも例外ではなく、極端な温度変化、高湿度環境、連続的な落下テスト、そしてスイッチ部分の数万回に及ぶオンオフ操作など、実際の使用環境をはるかに超える過酷な条件下でのテストをクリアした個体のみが製品として出荷されています。これは、プロの現場において「機材の故障による進行停止」が絶対に許されないというSENNHEISERの強い信念の表れです。
特にE835Sに搭載されているスイッチ部分は、接点不良やガリノイズが発生しにくい高耐久なパーツが厳選して使用されています。長年にわたり、数え切れないほどのライブやイベントで使用され続けても、購入時と変わらない確実な操作感とノイズレスな切り替えを維持します。このような目に見えない部分への徹底したこだわりこそが、SENNHEISER E835Sが「壊れないマイク」「信頼できるマイク」として、プロフェッショナルから長く愛用され続けている最大の理由です。
スイッチ付き有線マイク「E835S」を選ぶべき3つの実践的理由
演者自身で確実なコントロールが可能なノイズレス・スイッチ
マイクにON/OFFスイッチが搭載されている最大の利点は、PAエンジニアを介さずに、演者や使用者自身のタイミングで音声の出力を完全にコントロールできる点にあります。E835Sに採用されているスイッチは、プロユースを前提としたノイズレス仕様であり、オンオフの切り替え時に「ボッ」という不快なポップノイズがPAシステムに乗ることがありません。これにより、静寂が求められる厳粛な式典や、アコースティックライブの曲間などでも、雰囲気を壊すことなく安全にマイクをミュートすることができます。
また、有線マイクであるE835Sは、ワイヤレスマイクのような電波混信やバッテリー切れのリスクが一切ありません。XLRケーブルで物理的に接続されているという安心感に加えて、手元のスイッチによる確実な音声コントロールが可能となることで、生放送や一発勝負のライブイベントにおいて、ヒューマンエラーや機材トラブルのリスクを大幅に軽減することができます。確実性と操作性を両立したE835Sは、現場のストレスを最小限に抑える実用的なツールです。
複数組が出演するライブイベントでのスムーズな転換作業の実現
対バン形式のライブや、多数のグループが出演する音楽フェスティバルなどでは、アーティストが入れ替わる「転換作業」のスピードと正確さがイベント進行の鍵を握ります。このような現場において、スイッチ付きのE835Sは非常に役立ちます。演者がステージから降りる際に自らマイクのスイッチをOFFにしておくことで、PAエンジニアがコンソール側でミュートし忘れた場合でも、マイクの受け渡し時やスタンドへの着脱時に発生する不快なノイズを防ぐことができます。
さらに、転換中のステージ上でスタッフがマイクの回線チェックを行う際にも、PA卓との連携を待たずに手元でスイッチを操作できるため、作業効率が飛躍的に向上します。トラブルの原因となる不要な音の出力を現場レベルで即座に遮断できる機能は、限られた時間の中で複雑なセッティングを行わなければならないステージスタッフにとって、非常に大きな助けとなります。E835Sのスイッチは、単なるオンオフ機能を超えた、円滑なイベント運営のための安全装置として機能します。
司会進行やMC、リハーサル時に役立つ即座のミュート機能
音楽ライブだけでなく、ビジネスイベントや結婚式、発表会などにおいて、司会者(MC)が使用するマイクとしてE835Sは最適な選択肢です。イベントの進行中、司会者が咳払いをする時や、裏方スタッフと急な打ち合わせをする際など、手元のスイッチで即座に音声をミュートできる機能は必須と言えます。PAエンジニアに合図を送ってミュートしてもらうタイムラグを排除し、使用者自身の判断で瞬時に音を消せることは、プロフェッショナルな司会進行において極めて重要です。
また、ライブのリハーサル時においても、ボーカリストがバンドメンバーと音を出さずにコミュニケーションを取りたい場面で、スイッチの存在が活きてきます。有線マイクならではの高音質と安定性を保ちながら、ワイヤレスマイクと同等の手元でのコントロール性を実現している点が、E835Sの大きな強みです。どのようなシチュエーションにおいても、使用者の意図を即座に反映できる利便性の高さが、多様な現場で本製品が指名される理由となっています。
E835Sを最大限に活用するための推奨シチュエーション3選
バンドのリードボーカル用メインマイクとしての本格運用
SENNHEISER E835Sのポテンシャルを最も引き出せるシチュエーションは、やはりバンド演奏におけるリードボーカル用のメインマイクとしての運用です。ドラム、ベース、ギターといった大音量の楽器群が鳴り響くステージ上において、ボーカルの声をクリアに観客へ届けることは容易ではありません。しかし、E835Sの優れた単一指向性(カーディオイド)と、中高音域の抜けの良さを際立たせる周波数特性により、バンドサウンドに埋もれない圧倒的な存在感を持つボーカルサウンドを構築できます。
特に、声量に自信がないボーカリストや、繊細な表現を多用するシンガーにとって、E835Sの集音性能は大きな武器となります。マイクの正面でしっかりと歌い込むことで、息づかいから力強いシャウトまで、あらゆるニュアンスを余すことなくPAシステムへと伝送します。また、堅牢なメタルハウジングと内部ショックマウント構造により、マイクスタンドから外して激しく動き回るようなエモーショナルなパフォーマンスにおいても、ノイズの少ないプロフェッショナルな音質を維持し続けます。
確実な集音が求められる動きの激しいポップスやロックのステージ
ポップスやロックのライブステージでは、ボーカリストがステージ上を縦横無尽に動き回りながら歌唱するケースが多く見られます。このようなダイナミックなパフォーマンスにおいて、E835Sは極めて信頼性の高いパートナーとなります。高いフィードバック抵抗性(ハウリング対策)を備えているため、ステージ上のどの位置に移動しても、モニタースピーカーやメインスピーカーからの音の回り込みによるハウリングのリスクを最小限に抑えることができます。
さらに、E835Sは最大音圧レベルが高く設計されているため、マイクに極端に近づいて大声で歌うような激しいパフォーマンスでも、音が割れたり歪んだりすることがありません。有線マイクとして良質なXLRケーブルと組み合わせて使用することで、音切れの心配がない安定した信号伝送を実現し、アーティストは技術的なトラブルを気にすることなく、観客とのコミュニケーションやパフォーマンスそのものに全力を注ぐことができます。E835Sは、熱狂的なステージを支える強靭な屋台骨として機能します。
明瞭な音声伝達が必須となるビジネスイベントや大規模講演会
E835Sのクリアな音質と高い利便性は、エンターテインメントの枠を超えて、ビジネスの現場でも高く評価されています。企業の株主総会、新製品の発表会、大規模な学術会議や講演会など、発言者の言葉を正確かつ明瞭に聴衆へ届けることが求められるシチュエーションにおいて、E835Sはスピーチ用マイクとして卓越した性能を発揮します。人間の声の帯域を自然に強調する音響特性により、長時間の聴講でも聞き疲れしない、聞き取りやすい音声を提供します。
ビジネス用途において特に重宝されるのが、ノイズレス・スイッチの存在です。複数の登壇者が入れ替わるパネルディスカッションなどでは、自分が発言しないタイミングで手元のスイッチをOFFにしておくことで、資料をめくる音や咳払いなどの雑音が会場に流れるのを防ぐことができます。また、堅牢で高級感のあるメタルハウジングのデザインは、フォーマルなビジネスシーンにも違和感なく溶け込みます。E835Sは、重要なメッセージを確実に伝えるための、プロフェッショナルなビジネスツールとしても最適です。
SENNHEISER E835Sの導入に向けた確認事項と総括
有線マイクとしての最適な接続環境とXLRケーブルの選定基準
SENNHEISER E835Sの優れた音質を最大限に引き出すためには、適切な接続環境の構築が不可欠です。本製品は有線タイプのダイナミックマイクであり、ミキサーやオーディオインターフェースとの接続には、標準的な3ピンの「XLRケーブル(マイクケーブル)」を使用します。ダイナミックマイクはコンデンサーマイクのようにファンタム電源(48V)を必要としないため、接続機器を選ばず、挿すだけですぐに使用できるという手軽さがあります。
しかし、伝送経路となるXLRケーブルの品質は、最終的な出音に大きな影響を与えます。E835Sのクリアな中高音域やノイズの少なさを活かすためには、外部からの電磁ノイズを遮断するシールド性能が高く、耐久性のある高品質なXLRケーブルを選定することが重要です。特にライブステージなど、ケーブルが踏まれたり引っ張られたりする過酷な環境で使用する場合は、断線に強いプロ仕様のケーブルと組み合わせることで、システムの信頼性をより強固なものにすることができます。
費用対効果に優れたボーカル用ダイナミックマイクとしての投資価値
プロフェッショナルな音響機器市場において、SENNHEISER E835Sは極めて高いコストパフォーマンスを誇る製品として認知されています。数万円から数十万円するハイエンドなコンデンサーマイクに匹敵するクリアな音質と、過酷なツアーにも耐えうる堅牢なメタルハウジング、そして実用的なノイズレス・スイッチを搭載していながら、導入しやすい価格帯を実現しています。これは、機材予算が限られているアマチュアバンドや小規模なイベント会社にとって、非常に魅力的なポイントです。
また、その高い耐久性により、一度導入すれば長年にわたって第一線で使用し続けることができます。安価なマイクを頻繁に買い替えるよりも、初期投資としてE835Sを選択する方が、長期的な視点で見ればはるかに経済的であり、何より「常に安定した高音質を提供できる」という安心感を得ることができます。汎用性の高さも相まって、音楽ライブからビジネス用途まで、あらゆる現場で確実にリターンを生み出す、投資価値の非常に高いマイクロホンと言えます。
鮮明な音声と高い信頼性を両立するE835Sの最終評価
総括として、SENNHEISER(ゼンハイザー)E835Sは、ボーカル用ダイナミックマイクに求められるすべての要素を高次元で満たした傑作モデルです。単一指向性(カーディオイド)による的確な集音性能と、リードボーカルを際立たせるクリアな音質は、聴衆に感動を届けるための強力な武器となります。さらに、ライブ現場でのトラブルを防ぐ強力なハウリング対策(フィードバック抵抗性)と、プロの酷使に耐えうる高耐久設計は、イベントを裏で支えるPAエンジニアに絶大な安心感をもたらします。
そして、本モデル最大のアイデンティティであるノイズレス・スイッチの搭載により、演者自身による柔軟な音声コントロールが可能となり、その活躍の場は音楽ステージからビジネスイベントまで無限に広がります。初めてのマイ・マイクを探しているボーカリストから、信頼できる機材を揃えたい音響業者まで、あらゆるユーザーに対して自信を持って推奨できるマイクロホンです。E835Sの導入は、あなたの音声表現を次のレベルへと引き上げる確実な一歩となるでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1: E835Sとe835の音質に違いはありますか?
A1: いいえ、音質に違いはありません。E835Sとe835は内部の音響部品やマイクカプセル、周波数特性などが全く同じ設計となっています。唯一の違いは、本体にON/OFFスイッチが搭載されているか(E835S)、搭載されていないか(e835)という点のみです。用途に合わせてお選びください。
Q2: E835Sはコンデンサーマイクのようにファンタム電源が必要ですか?
A2: いいえ、必要ありません。E835Sはダイナミックマイクですので、ファンタム電源(48V)を供給しなくても、ミキサーやアンプにXLRケーブルで接続するだけでそのまま使用することができます。取り扱いが非常に簡単で、接続機器を選ばないのが特徴です。
Q3: ライブ中にスイッチを操作するとノイズが出ませんか?
A3: E835Sに搭載されているスイッチは、プロフェッショナルな現場での使用を想定したノイズレス設計となっています。そのため、PAシステムを通じて大音量で出力されている状態でも、スイッチのON/OFF切り替え時に「ボッ」という不快なクリックノイズ(ポップノイズ)が発生しにくくなっています。
Q4: 単一指向性(カーディオイド)とはどのような特徴ですか?
A4: 単一指向性(カーディオイド)とは、マイクの正面からの音を最もよく拾い、側面や背面からの音を拾いにくくする特性のことです。E835Sはこの特性により、ボーカルの声をクリアに集音しつつ、周囲の楽器の音やモニタースピーカーからの音の被りを抑え、ハウリングを防ぐ効果があります。
Q5: E835Sをパソコンに接続して配信やWEB会議で使用できますか?
A5: はい、使用可能です。ただし、E835Sの接続端子はXLRタイプのため、パソコンに直接USB接続することはできません。パソコンで使用する場合は、XLR入力端子を備えたオーディオインターフェースを別途用意し、そこを経由してパソコンに接続することで、高音質なマイクとして活用いただけます。
