近年、ミラーレス一眼カメラの高性能化に伴い、撮影機材のコンパクト化と機動力の向上が求められています。その中で注目を集めているのが、AstrHori(アストロホリ)が展開する革新的なレンズ群です。本記事では、圧倒的な薄さと軽さを誇る「10mm F8.0パンケーキレンズ(AS-Z10-f80II-B)」と、建築や不動産撮影で威力を発揮する「18mm F8.0 Shift(シフトレンズ)」の実用性について詳細に解説いたします。ニコンZマウントおよびソニーEマウントに対応したこれらの超広角レンズは、EDレンズを採用した高い光学性能とマニュアルフォーカス(MFレンズ)ならではの直感的な操作性を兼ね備えています。日常のスナップ写真から、環境を取り入れたポートレート、さらには長秒時露光を駆使した夜景撮影まで、多岐にわたるビジネス・クリエイティブシーンにおけるAstrHori単焦点レンズの真価と導入メリットを紐解いていきます。
AstrHori(アストロホリ)が展開する革新的な超広角レンズの魅力
機動力を極めた10mm F8.0パンケーキレンズ(AS-Z10-f80II-B)の基本スペック
10mm F8.0パンケーキレンズ(AS-Z10-f80II-B)は、AstrHori(アストロホリ)が提供する超広角レンズの中でも、極限まで機動力を追求したモデルとして位置づけられています。焦点距離10mmという圧倒的な広画角を持ちながら、レンズ本体の厚みを極限まで削ぎ落としたパンケーキレンズ設計を採用しており、カメラボディに装着したままでも鞄の隙間に容易に収納できる携帯性を実現しています。絞り値はF8.0固定となっており、あらかじめ被写界深度が深く設定されているため、ピント合わせの手間を大幅に軽減できるのが特徴です。
EDレンズを含む光学系を採用することで、超広角特有の歪曲収差や色収差を効果的に抑制し、画面の中心から周辺部までクリアで解像感の高い描写を提供します。マニュアルフォーカス(MFレンズ)専用設計ですが、F8.0の深い被写界深度により、目測でのパンフォーカス撮影が容易に行えるため、シャッターチャンスを逃さない速写性が求められる現場で大いに活躍します。
建築撮影に特化した18mm F8.0 Shiftレンズの特長
AstrHori 18mm F8.0 Shiftは、建築物や不動産物件の撮影においてプロフェッショナルな要求に応えるよう設計された特殊なシフトレンズです。通常の超広角レンズで高層建築物を見上げて撮影すると、パースペクティブ(遠近感)の影響で建物の上部が先細りして写る「すぼまり」現象が発生します。しかし、このシフト機構を搭載したレンズを使用することで、レンズの光軸を意図的にずらし、カメラのセンサー面と建物の壁面を平行に保ったまま撮影することが可能となります。
これにより、垂直のラインを正確に垂直として描写できるため、建築写真やインテリア撮影において後処理での歪み補正に頼らない、高画質かつ自然な仕上がりを実現します。単焦点レンズとしての高い光学性能に加え、F8.0の固定絞りにより画面全体にわたって均一なシャープネスを維持できる点も、業務用途での信頼性を高める重要な要素となっています。
ニコンZマウントおよびソニーEマウントへの対応状況
AstrHori(アストロホリ)のレンズラインナップは、現代の主要なフルサイズミラーレス一眼システムに幅広く対応しており、特にニコン ZマウントおよびソニーEマウントユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。「AS-Z10-f80II-B」および「AstrHori 18mm F8.0 Shift Eマウント」など、各マウント専用に最適化されたフランジバック設計が施されており、マウントアダプターを介することなく直接ボディに装着可能です。これにより、システムのコンパクトさを損なうことなく、レンズ本来の光学性能を最大限に引き出すことができます。
また、AstrHori (アストロリ)の製品群は、金属製の堅牢なマウント部を採用しているため、業務での頻繁なレンズ交換や過酷な撮影環境下においても高い耐久性と信頼性を発揮します。電子接点を持たない完全なマニュアルレンズであるため、カメラ側の設定で「レンズなしレリーズ」を許可する必要がありますが、その分構造がシンプルで故障リスクが低く、長期的な運用において安定したパフォーマンスを提供し続ける設計となっています。
圧倒的な携帯性を実現する極薄パンケーキデザインの優位性
日常のスナップ写真に最適な軽量コンパクト設計
超広角レンズでありながら極薄のパンケーキデザインを採用したAstrHori 10mm F8.0は、日常的なスナップ写真の撮影において比類なき優位性を発揮します。重量はわずか数十グラムから百数十グラム程度に抑えられており、ニコン ZシリーズやソニーのEマウント機に装着しても、機材全体の重量増加をほとんど感じさせません。この圧倒的な軽量コンパクト設計により、長時間の街歩きやイベント取材など、カメラを常に持ち歩くシチュエーションでの身体的負担を大幅に軽減します。
また、威圧感のない小型なレンズ外観は、被写体となる人物や周囲の人々にカメラを意識させにくく、より自然でリラックスした表情や街の日常風景を切り取るのに適しています。ポケットにも収まるほどのサイズ感は、メイン機材としてはもちろんのこと、常にバッグに忍ばせておく「お守りレンズ」としての価値も高く、予期せぬシャッターチャンスにも即座に対応できる機動力を撮影者にもたらします。
マニュアルフォーカス(MF)レンズならではの直感的な操作性
オートフォーカス全盛の現代において、あえてマニュアルフォーカス(MFレンズ)を採用している点は、撮影者に直感的かつ意図的な操作の喜びを提供します。AstrHoriのパンケーキレンズは、F8.0という固定絞りによる深い被写界深度を備えているため、厳密なピント合わせを行わなくても、おおよその距離指標を合わせるだけで画面全体にピントが合うパンフォーカス撮影が可能です。この特性により、AFの合焦を待つタイムラグが一切なくなり、カメラを構えて瞬時にシャッターを切るという、スナップシューターにとって理想的な撮影リズムを実現します。
また、フォーカスリングの適度なトルク感は、指先での微細な調整を可能にし、撮影者が被写体との距離感を物理的に把握する助けとなります。MFレンズならではのシンプルでダイレクトな操作系は、機材に頼り切るのではなく、撮影者自身の判断と感覚で作品を作り上げるという、写真本来のプロセスを再認識させてくれる重要な要素と言えます。
ビジネス出張や旅行時のサブレンズとしての活用法
ビジネスでの出張やプライベートな旅行において、撮影機材の選定は常に「画質」と「携帯性」のトレードオフとなります。しかし、AstrHori 10mm F8.0パンケーキレンズや18mm F8.0 Shiftレンズは、その極めてコンパクトな形状から、荷物の容量を圧迫することなく携行できる理想的なサブレンズとして機能します。例えば、標準ズームレンズを装着したメインカメラとは別に、この超広角単焦点レンズをバッグの片隅に入れておけば、広大な風景や狭い室内、そびえ立つ建築物など、標準画角では収まりきらないシーンに直面した際、即座にレンズを交換して対応することができます。
特に不動産視察や建築現場の記録など、業務目的の出張においては、18mm Shiftレンズのパース補正機能がプロフェッショナルな記録写真の撮影を強力にサポートします。限られたスペースの中で最大限の撮影バリエーションを確保したい出張者やトラベラーにとって、これらのレンズは費用対効果とスペース効率に優れた最適なソリューションとなります。
EDレンズ採用による高解像度とF8.0固定の光学性能
画面周辺部まで歪みを抑える高度な光学設計
AstrHori 10mm F8.0および18mm F8.0 Shiftレンズは、コンパクトな筐体でありながら、妥協のない高度な光学設計が施されています。特に注目すべきは、色収差を効果的に補正するED(特殊低分散)レンズの採用です。超広角レンズにおいては、画面の周辺部に向かうにつれて色にじみや解像度の低下、歪曲収差(ディストーション)が発生しやすいという物理的な課題があります。
しかし、AstrHoriはEDレンズを含む複数枚のレンズ群を最適に配置することで、これらの諸収差を極限まで低減しています。その結果、10mmという超広角画角でありながら、直線の被写体が不自然に曲がることなく描写され、建築物や水平線を含む風景写真においても、画面の中心から四隅に至るまで均一でシャープな解像感を維持します。この優れた光学設計は、後処理でのソフトウェア補正への依存度を下げ、撮影直後から高品質な画像データを得られるという点で、業務フローの効率化にも大きく貢献する仕様となっています。
被写界深度の深さを活かしたパンフォーカス撮影術
F8.0という固定絞りは、一見すると制約のように感じられるかもしれませんが、超広角レンズの特性と組み合わせることで強力な武器へと変化します。焦点距離10mmや18mmの超広角レンズにおいてF8.0まで絞り込むと、被写界深度(ピントが合って見える奥行きの範囲)が非常に深くなります。これにより、手前の近景から遠くの背景に至るまで、画面内のほぼすべての要素にピントが合った「パンフォーカス」状態を容易に作り出すことができます。
この特性を活かした撮影術は、特にストリートでのスナップ写真や広大な風景撮影において絶大な威力を発揮します。撮影者はピント位置を神経質に確認する必要がなく、構図の決定とシャッターチャンスの捕捉にのみ全神経を集中させることが可能です。また、事前にフォーカスリングを過焦点距離に設定しておくことで、カメラを構えた瞬間にレリーズできる究極の速写性を手に入れることができ、動的なシーンでも確実な記録を残すことができます。
フレアやゴーストを低減するコーティング技術の評価
画角が極めて広い超広角レンズの宿命として、太陽や強力な人工光源などの強い光が画面内に入り込みやすく、それに伴うフレアやゴーストの発生リスクが高まります。AstrHoriのレンズ群は、この問題に対処するため、レンズ表面に独自の多層膜コーティング(マルチコーティング)を施しています。このコーティング技術により、レンズ内での不要な光の反射や散乱が効果的に抑制され、逆光や半逆光の厳しい照明条件下であっても、コントラストの低下を防ぎ、クリアでヌケの良い描写を保つことができます。
特に夜景撮影において、街灯や車のヘッドライトなどの強い点光源を画面に収める際にも、ゴーストの発生が最小限に抑えられるため、プロフェッショナルな作品づくりにおいても十分な実用性を発揮します。このような光学的な基本性能の高さが、リーズナブルな価格帯でありながら多くのフォトグラファーから高い評価を獲得している理由の一つとなっています。
18mm F8.0 Shift(シフトレンズ)がもたらす高度なパース補正機能
シフト機構を活用した建造物の垂直維持と歪み補正
AstrHori 18mm F8.0 Shiftレンズの最大の価値は、光学的なアプローチによって建造物のパースペクティブ(遠近感)をコントロールできる点にあります。通常、高い建物を下から見上げて撮影すると、上部に向かってすぼまっていくような歪みが生じます。これを防ぐためにはカメラを水平に保つ必要がありますが、それでは建物の頂上までを画角に収めることが困難です。
ここでシフト機構が活躍します。カメラ本体を水平に保ったまま、レンズの光学系のみを上方向(または任意の方向)に平行移動(シフト)させることで、垂直のラインを真っ直ぐに保ちながら、建物の全貌を歪みなく画面に収めることが可能になります。この物理的なパース補正は、画像編集ソフトを使用したデジタル補正とは異なり、画像の引き伸ばしによる画質劣化や画角のクロップ(切り取り)が発生しません。センサーの解像度を最大限に活かした極めて高精細な建築写真を撮影できるため、プロの現場でも重宝される機能です。
不動産物件撮影におけるシフトレンズの業務的メリット
不動産物件の広告写真や内観・外観の記録撮影において、空間を正確かつ魅力的に伝えることは極めて重要です。AstrHori 18mm F8.0 Shiftレンズは、こうした業務用途において多大なメリットを提供します。室内撮影において、限られた引きの空間からでも部屋全体を広く見せつつ、柱や壁の垂直ラインを正確に描写できるため、物件の広さや構造を歪みなく顧客に提示することができます。
また、鏡やガラスへのカメラマンの写り込みを避ける際にも、カメラ位置をずらした上でレンズを横方向にシフトさせることで、正面から撮影したかのような自然な構図を得ることが可能です。さらに、後処理でのソフトウェアによるパース補正作業を大幅に削減できるため、納品までのワークフローが劇的に効率化されます。高価な純正PC(パースペクティブ・コントロール)レンズを導入するには予算のハードルが高い場合でも、AstrHoriのシフトレンズであれば、優れたコストパフォーマンスでプロフェッショナルな品質の画像を提供できるため、不動産ビジネスの現場において非常に有用なツールとなります。
10mm超広角レンズとの用途別の使い分け手法
AstrHoriのラインナップにおける10mm F8.0と18mm F8.0 Shiftは、それぞれ異なる強みを持つため、撮影目的に応じた適切な使い分けが推奨されます。10mm F8.0パンケーキレンズは、その圧倒的な画角と機動力を活かし、狭い路地裏でのスナップ写真、広大な自然風景、あるいは被写体に極限まで近づいて遠近感を強調するダイナミックな表現に最適です。カメラに装着したまま気軽に持ち歩けるため、日常的な記録や直感的な撮影に向いています。
一方、18mm F8.0 Shiftレンズは、より計算された構図と正確な描写が求められるシーンで真価を発揮します。建築物の外観、不動産の内観、または商品の正確な形状を伝える静物撮影など、垂直・水平のラインが作品のクオリティを左右する場面での使用が前提となります。機動性を重視する「動」の撮影には10mmを、三脚を据えてじっくりと構図を追い込む「静」の撮影には18mm Shiftを選択することで、超広角領域における表現の幅を飛躍的に広げることができます。
AstrHori単焦点レンズを活用した3つの主要撮影シーン
広大な画角を活かしたダイナミックなスナップ写真
10mmという超広角の画角は、人間の視野を遥かに超えた広い範囲を一度に捉えることができるため、スナップ写真において非常にダイナミックな表現を可能にします。街中の交差点や見上げるような高層ビル群、あるいは狭い市場の通路などにおいて、周囲の環境や空気感を丸ごと一枚の写真に封じ込めることができます。AstrHori 10mm F8.0を使用する際のスナップ撮影のコツは、被写体に思い切って近づくことです。
超広角レンズ特有の強いパースペクティブ(遠近感)により、手前の主被写体は力強く大きく描かれ、背景ははるか後方へと引き延ばされるような独特の立体感が生まれます。また、極薄のパンケーキレンズであるため、ノーファインダーで腰の位置から撮影するようなアグレッシブなスタイルにも適しており、日常のありふれた風景を非日常的な視点で切り取る、クリエイティビティに溢れたストリートスナップの制作に大きく貢献します。
背景を広く取り入れた環境ポートレートの制作
ポートレート撮影において、人物だけでなくその人物が存在する場所や背景のストーリー性を強調したい場合、超広角レンズを用いた「環境ポートレート」が非常に有効です。AstrHoriの単焦点レンズを活用することで、広大な風景や特徴的な室内空間を背景として大きく取り入れつつ、人物を配置したドラマチックな構図を作り出すことができます。
18mm F8.0 Shiftレンズを使用すれば、背景の建築物や室内のラインを垂直に保ちながら人物を配置できるため、洗練されたファッションポートレートや企業のビジネスプロフィール写真など、フォーマルかつプロフェッショナルな仕上がりが期待できます。一方、10mmを使用する場合は、あえて画面の端に人物を配置してパースによるデフォルメ効果を狙うなど、アーティスティックで前衛的な表現に挑戦することも可能です。F8.0という被写界深度の深さは、人物と背景の双方にシャープなピントをもたらし、環境全体が語りかけてくるような情報量の多いポートレート作品の制作をサポートします。
長秒時露光を駆使したシャープな夜景撮影のテクニック
AstrHoriのレンズ群は、三脚を使用した長秒時露光(スローシャッター)による夜景撮影においても優れたパフォーマンスを発揮します。EDレンズを用いた高度な光学設計により、画面の隅々まで解像感が高く、都市の煌びやかなネオンや建築物のディテールをシャープに描き出します。夜景撮影におけるテクニックとしては、ISO感度をベース感度(ISO 100など)に固定し、数十秒のシャッタースピードを設定することで、ノイズのないクリアな画像を得ることが基本となります。
また、超広角レンズの広い画角を活かして、車のヘッドライトやテールランプの光跡(レーザービーム)を画面いっぱいに長くダイナミックに配置する構図が効果的です。AstrHoriのレンズはF8.0固定であるため、絞り羽根による光条(ウニウニとした光の筋)の形状は出にくいものの、その分、点光源を素直に丸く描写する傾向があり、落ち着いた雰囲気の夜景作品に仕上がります。フレアやゴーストを抑えるコーティング技術と相まって、都市の夜の表情を高品位に記録するための頼もしい機材となります。
ニコンZおよびソニーEマウント機における運用上の留意点
フルサイズミラーレス一眼カメラとの重量バランス
ニコン Zシリーズやソニーのαシリーズに代表されるフルサイズミラーレス一眼カメラに、AstrHoriの極薄パンケーキレンズ(AS-Z10-f80II-B)や18mm Shiftレンズを装着する際、システム全体の重量バランスは非常に良好に保たれます。特に10mmパンケーキレンズは重量が極めて軽いため、大柄なフルサイズ機に装着すると、レンズの重さをほとんど感じず、まるでボディキャップを取り付けているかのような感覚で運用できます。このフロントヘビーにならない絶妙なバランスは、長時間の片手持ち撮影や、ジンバルに載せての動画撮影時において、手首への負担を大幅に軽減し、安定したカメラワークを可能にします。
一方で、レンズ自体が非常に薄いため、左手でレンズを下から支えるという従来の一眼レフ的なホールディングスタイルではなく、カメラボディ全体を両手で包み込むようなグリップ方法が適しています。機動力を最大限に活かすためには、軽量なリストストラップを組み合わせるなど、カメラの取り回しやすさを重視したアクセサリー選びも効果的です。
ピーキング機能を併用した確実なピント合わせの手順
AstrHoriのレンズはマニュアルフォーカス(MF)専用であるため、ピント合わせは撮影者自身の手で行う必要があります。F8.0のパンフォーカス特性により目測での撮影も容易ですが、より厳密なピント精度が求められる建築撮影や近接撮影においては、ミラーレス一眼カメラに搭載されている「フォーカスピーキング」機能の活用が不可欠です。ニコンZやソニーEマウント機の設定メニューからピーキング表示をオンにし、ピーキングレベルを「中」または「高」、色を被写体の色とコントラストがつく色(赤や黄色など)に設定します。
フォーカスリングを回すと、ピントが合っている領域のエッジが指定した色で強調表示されるため、視覚的かつ直感的に合焦位置を確認することができます。さらに、カメラの拡大表示機能を併用して画面の一部を拡大し、ピーキングと目視による二重のチェックを行うことで、MFレンズであってもAFに匹敵する、あるいはそれ以上にシビアで確実なピント合わせを素早く完了させることが可能となります。
電子接点非搭載レンズにおけるExif情報とボディ内手ブレ補正の設定
AstrHori 10mm F8.0や18mm F8.0 Shiftは、カメラボディとの通信を行うための電子接点を搭載していない、完全なメカニカルレンズです。そのため、ニコン ZマウントやソニーEマウント機で運用する際には、いくつかのカメラ側での設定変更が必要となります。まず第一に、カメラがレンズを認識しないため、初期設定のままではシャッターが切れません。メニューから「レンズなしレリーズ」を「許可(オン)」に設定する必要があります。
また、電子接点がないため、撮影された画像データのExif情報にレンズの焦点距離や絞り値が自動的に記録されません。後から撮影データを管理する際のために、必要に応じて手動でメモを残すなどの工夫が求められます。さらに、ボディ内手ブレ補正(IBIS)を有効に機能させるためには、カメラ側の設定で手ブレ補正の「焦点距離」を手動で入力(10mmまたは18mm)する必要があります。この設定を正確に行うことで、電子接点非搭載のMFレンズであっても強力な手ブレ補正の恩恵を受けることができ、暗所での手持ち撮影の歩留まりを飛躍的に向上させることができます。
費用対効果に優れるAstrHoriレンズの総合的な導入価値
純正レンズにはない独自仕様としてのポジショニング
カメラメーカーが提供する純正レンズ群は、オートフォーカスの速度や総合的な画質のバランスにおいて優れていますが、汎用性を重視する傾向にあるため、極端なスペックを持つ製品はラインナップされにくいのが実情です。AstrHori(アストロホリ)のレンズは、まさにその「純正には存在しないニッチな領域」を埋める独自仕様の製品として、明確なポジショニングを確立しています。「10mmという超広角でありながら極薄のパンケーキ形状」「F8.0固定という割り切った設計」「手軽に導入できるシフトレンズ」といった特徴は、純正の優等生的なレンズ群では決して味わうことのできない尖った魅力を持っています。
これらのレンズは、メインの標準ズームや大口径単焦点レンズの代わりとなるものではなく、それらでは絶対に撮れない画角や表現、あるいは携帯性を補完するための「特化型ツール」として機能します。機材ラインナップにAstrHoriのレンズを加えることは、撮影のマンネリ化を打破し、新たな視点とインスピレーションをフォトグラファーに与える強力な起爆剤となります。
趣味から業務撮影まで対応するコストパフォーマンスの高さ
AstrHoriレンズの最大の魅力の一つは、その圧倒的なコストパフォーマンスの高さにあります。一般的に、10mmクラスの超広角レンズや、パース補正機構を備えたシフトレンズは、光学設計の難易度や特殊な機構の製造コストから、非常に高価なプロフェッショナル向け機材として販売されています。しかし、AstrHoriはマニュアルフォーカスや固定絞りといった機能をシンプルに削ぎ落とすことで、製造コストを大幅に抑え、アマチュアの趣味層からプロの業務用途まで手が届くリーズナブルな価格帯を実現しています。
価格が手頃であるにもかかわらず、EDレンズを採用した光学設計や金属製の堅牢な鏡筒など、画質やビルドクオリティには妥協が見られません。不動産撮影や建築記録など、シフトレンズの機能が必須となる業務において、初期投資を最小限に抑えつつ必要なクオリティを確保できる点は、フリーランスのカメラマンや小規模な制作会社にとって極めて大きなビジネス上のメリットとなります。
機動力を求めるすべてのフォトグラファーへの推奨理由
現代のフォトグラファーは、SNSでの即時発信や、多様なロケーションでの迅速な撮影など、かつてないほど「機動力」が求められる環境に身を置いています。重く巨大な機材は高画質をもたらしますが、同時に撮影者の体力を奪い、持ち出すこと自体を躊躇させる原因にもなります。AstrHori 10mm F8.0パンケーキレンズ(AS-Z10-f80II-B)および18mm F8.0 Shiftレンズは、「最高のカメラとは、常に持ち歩いているカメラである」という写真の格言を体現する機材です。
鞄の片隅に収まる極薄のフォルム、F8.0のパンフォーカスによる圧倒的な速写性、そしてEDレンズがもたらす妥協のない高解像度は、ストリートスナップから旅行、建築写真、夜景撮影に至るまで、あらゆるシーンで撮影者のフットワークを軽くします。ニコンZやソニーEマウントのフルサイズミラーレス機のポテンシャルを、これまでとは全く異なる「超小型・超広角」というベクトルで引き出すAstrHoriのレンズは、日常の風景に新しいパースペクティブを見出したいすべてのフォトグラファーに強く推奨できる、革新的で実用的な一本です。
よくある質問(FAQ)
AstrHori 10mm F8.0はオートフォーカスに対応していますか?
いいえ、AstrHori 10mm F8.0および18mm F8.0 Shiftは完全なマニュアルフォーカス(MF)レンズです。オートフォーカス機能は搭載されていませんが、F8.0の深い被写界深度により、目測でのパンフォーカス撮影が容易に行えます。
F8.0固定絞りとはどういう意味ですか?絞りを変えることはできないのですか?
はい、F8.0固定絞りとは、レンズ内部に絞り羽根の開閉機構がなく、常にF8.0の明るさで撮影される設計であることを意味します。これによりレンズの極薄化と軽量化を実現しています。明るさの調整は、カメラ側のシャッタースピードやISO感度で行う必要があります。
ニコンZマウントやソニーEマウントのカメラに直接装着できますか?
はい、AstrHoriのこれらのレンズは、ニコンZマウント用およびソニーEマウント用がそれぞれ専用に設計・販売されています。マウントアダプターを使用することなく、カメラボディに直接装着して使用することが可能です。
カメラに装着してもシャッターが切れないのですが、どうすればよいですか?
電子接点を持たないマニュアルレンズであるため、カメラ側がレンズを認識していません。カメラの設定メニューから「レンズなしレリーズ」という項目を探し、これを「許可(オン)」に設定することでシャッターが切れるようになります。
シフトレンズ(18mm F8.0 Shift)の主な用途は何ですか?
シフトレンズは主に建築写真や不動産物件の室内撮影で使用されます。レンズの光軸をずらす(シフトさせる)ことで、高い建物を見上げて撮影した際に生じる建物の「すぼまり(パースの歪み)」を光学的に補正し、垂直なラインを真っ直ぐに保ったまま撮影することができます。
