映像制作の現場では、録音担当者(レコーディスト)がカメラマンや演者とリアルタイムでコミュニケーションを取りながら収録を進める必要があります。Saramonicは、K9のワイヤレスマイクシステムを核にしたチームコミュニケーション(Team Com)ソリューションを提供しています。この動画では、We Talk 9インターコムヘッドセット・Saramonic K9・SR-BH700モニタリングヘッドフォンを組み合わせた録音スタッフ向けの通話システムの構築手順を解説しています。
使用機材の構成
このチームコムソリューションは以下の機材で構成されます。WiTalk 9はデュプレックス(双方向同時通話)対応のインターコムヘッドセットシステムで、Saramonic K9はデジタルUHFワイヤレスマイクシステム(TX 2台+RX 1台)、SR-BH700はモニタリングヘッドフォン、そしてフィールドレコーダーを組み合わせます。
機材の接続手順
STEP 1:K9のTXをタレントに装着しRXをレコーダーに接続する
K9の送信機(TX)を出演者(タレント)の衣服に固定します。受信機(RX)は3.5mm TRS to XLRオーディオケーブルでレコーダーのXLR入力に接続します。これにより、タレントの音声がワイヤレスでレコーダーに入力されます。
STEP 2:SR-BH700をレコーダーに接続する
Saramonic SR-BH700モニタリングヘッドフォンをレコーダーに接続します。SR-BH700はレコーディストが収録音声をモニタリングしながら、チームとの通話も行える兼用ヘッドセットとして機能します。
STEP 3:WiTalk 9ヘッドセットのリンク機能を有効にする
WiTalk 9ヘッドセットのミュートボタンを長押しします。LEDが紫色に点灯したらリンク機能が有効になった合図です。次に、スプリッタケーブルのTRRS端をWiTalk 9のリンクポートに接続します。
STEP 4:スプリッタケーブルをレコーダーに接続する
スプリッタケーブルのモニタリング端をレコーダーのOポート(またはMic Inポート)に、マイク端をX1/X2ポートに接続します。この分岐により、モニタリング音声の受信とチームへの送話を同時に行えます。
レコーダーのメニュー設定
インプット設定
レコーダーのメニューから「Inputs」を開き、Mic In O Inモードを選択します。次に、チャンネル9を選び、O In 2をインプットとして設定します。
スレート(Slate)設定
メニューの「Tone / Slate」に移動し、スレートルーティングでX1とX2のみを選択します。スレートマイクのゲインは10dB推奨です(音割れ防止のアンチクリッピング設定)。
モニタリング設定
ホーム画面のモニタリングボタンをタップし、X1/X2ステレオを選択します。これにより、We Talk 9経由のチームの音声をSR-BH700でモニタリングできるようになります。
チームとの双方向通話の操作
レコーダーのローカットフィルターレバーを左に倒すと、レコーダーの内蔵マイクが有効になり、We Talk 9を使用しているチームメンバーに音声を送ることができます。もう一度レバーを左に倒すと内蔵マイクがオフになり、通常のモニタリングモードに戻ります。
このシステムが活躍するシーン
映画・ドラマ・CM撮影など、録音担当者がステージから離れた位置でレコーダーを操作しながら演出チームとリアルタイムでコミュニケーションを取る必要がある現場に最適です。K9のワイヤレス音声収録とWe Talk 9のインターコム機能を一つのシステムとして統合することで、撮影現場でのオペレーション効率を大幅に向上させることができます。
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