映像クリエイター必見:Canon EOS R5 Mark IIによる8K動画制作のワークフロー

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

現代の映像制作ビジネスにおいて、機材の選定は作品のクオリティと制作効率を左右する極めて重要な要素です。中でも、Canon(キヤノン)が誇る次世代のフルサイズミラーレス一眼「Canon EOS R5 Mark II」は、映像クリエイターの要求を高い次元で満たす革新的なデジタルカメラとして注目を集めています。4500万画素の高解像度センサーによる8K動画撮影をはじめ、進化した手ブレ補正や視線入力AFなど、プロフェッショナルの現場で求められる高度な機能を網羅しています。本記事では、EOS R5 Mark2を導入し、高品質な8K動画制作からポストプロダクションに至るまでの実践的なワークフローと、ビジネスにおける導入メリットについて詳しく解説します。

映像制作の現場を変革するフルサイズミラーレス「Canon EOS R5 Mark II」の基本性能

裏面照射積層CMOSとDIGIC Acceleratorが生み出す圧倒的な処理能力

Canon EOS R5 Mark IIの心臓部には、新開発の裏面照射積層CMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」に加えて新たに搭載された「DIGIC Accelerator」が採用されています。この二つの革新的な技術の融合により、従来のデジタルカメラを凌駕する圧倒的なデータ処理能力を実現しました。特に8K動画のような膨大なデータ量が発生する撮影環境において、センサーからの高速読み出しと高度な画像処理を並行して行うことが可能となり、ローリングシャッター歪みを極限まで低減しています。これにより、動きの激しい被写体やカメラを素早くパンニングするようなシーンでも、極めて自然で歪みのない映像を記録できます。

また、DIGIC Acceleratorの恩恵は画質向上のみならず、カメラ全体のレスポンス向上にも直結しています。膨大な演算処理を瞬時にこなすことで、高度なAF追従や高フレームレートでの動画記録など、プロの映像制作現場で求められるシビアな要求に余裕を持って応えることができます。キャノンの最先端技術が結集したこの処理能力こそが、EOS R5 Mark2が次世代の映像制作におけるスタンダード機として高く評価される最大の理由と言えるでしょう。

4500万画素の高解像度がもたらす8K動画撮影の優位性

本機に搭載された約4500万画素のフルサイズセンサーは、8K動画撮影において圧倒的なアドバンテージを提供します。8K(8192×4320または7680×4320)の超高精細映像は、細部のディテールやテクスチャを肉眼に迫るリアリティで描写し、視聴者に深い没入感をもたらします。ハイエンドなCM制作やドキュメンタリー映像など、究極の画質が求められるプロジェクトにおいて、この4500万画素が引き出す解像感はクリエイターの表現の幅を大きく広げます。さらに、8K DCIや8K UHDといった多彩な記録フォーマットに対応しており、用途に応じた柔軟な撮影設定が可能です。

また、8Kで収録しておくことの最大のメリットは、ポストプロダクションにおける編集の自由度にあります。4KやフルHDでの納品が前提であっても、8K素材からクロップ(切り出し)やパン、ズームなどの編集を行うことで、画質を損なうことなく多彩なアングルを作り出すことができます。これにより、単一のカメラでありながらマルチカメラで撮影したかのようなダイナミックな映像表現が可能となり、現場での撮影工数削減と映像品質の底上げを同時に実現します。

プロの動画制作におけるキヤノン(Canon)製カメラの信頼性

プロフェッショナルの映像制作現場において、機材に求められる最も重要な要素の一つが「信頼性」です。Canon(キヤノン)は長年にわたり、シネマEOSシステムをはじめとする数多くの映像機器を世に送り出し、世界中のクリエイターから厚い信頼を獲得してきました。Canon EOS R5 Mark IIもそのDNAを色濃く継承しており、防塵・防滴構造のマグネシウム合金ボディを採用することで、過酷なロケ現場でも安心して使用できる堅牢性を誇ります。天候や環境に左右されることなく、常に安定したパフォーマンスを発揮する設計は、ビジネスとして映像制作を行う上で欠かせない条件を満たしています。

さらに、キヤノン独自の「デュアルピクセルCMOS AF」による高精度なオートフォーカスや、直感的で操作性に優れたメニューUI、そして豊富なRFレンズ群との互換性など、システム全体としての完成度の高さもプロから支持される理由です。万が一のトラブル時における充実したサポート体制も含め、Canonのデジタルカメラを導入することは、単なる機材の調達を超えた、ビジネスにおける強固なパートナーシップの構築を意味しています。

EOS R5 Mark2を活用した8K動画撮影における3つの準備ステップ

高画質8K収録に最適な記録メディアとフォーマットの選定

EOS R5 Mark2のポテンシャルを最大限に引き出し、安定した8K動画制作を行うためには、撮影前の適切な記録メディアとフォーマットの選定が不可欠です。8K RAWや8K ALL-Iといった高ビットレートの動画データを書き込むためには、CFexpress Type Bカード(VPG400以上推奨)のような超高速な書き込み速度を誇るメディアが必須となります。SDカード(UHS-II対応)とのデュアルスロットを備えていますが、8K収録時にはCFexpressカードをメインに使用し、SDカードにはプロキシデータを同時記録する設定にすることで、その後の編集ワークフローを劇的に効率化させることが可能です。

フォーマットの選定においては、最終的な納品形態やカラーグレーディングの要否に応じて、8K RAW、Cinema RAW Light、あるいはMP4(HEVC)から最適なものを選択します。例えば、極めて高度な色調整が必要なシネマティックな作品では豊富な情報量を持つRAW形式を、データ容量を抑えつつ高画質を維持したい長時間のドキュメンタリー撮影ではCanon Log 3を適用したMP4形式を選択するなど、プロジェクトの性質に合わせた事前の計画が成功の鍵を握ります。

視線入力AFを活用した事前のフォーカス設定とキャリブレーション

本機に搭載された革新的な機能の一つが、撮影者の視線の動きに合わせてAF枠を移動させる「視線入力AF」です。この機能を動画制作で効果的に活用するためには、撮影環境やユーザーの目の特性に合わせた事前のキャリブレーションが重要となります。ファインダーを覗き込み、画面内の複数のポイントを注視することで視線のズレを補正し、カメラに正確な視線移動を学習させます。メガネやコンタクトレンズを着用している場合でも、それぞれの状態ごとにキャリブレーションデータを保存できるため、現場でのオペレーター変更時にも迅速に対応可能です。

動画撮影における視線入力AFのメリットは、直感的かつ瞬時にフォーカスポイントを切り替えられる点にあります。例えば、対談シーンで2人の人物が交互に話す場面や、画面の手前から奥へと主役が移動するシーンにおいて、ジョイスティックやタッチパネルを操作することなく、見つめるだけで滑らかなフォーカス移動(ピント送り)を実現できます。これにより、ワンマンオペレーションの現場であっても、フォーカスマンを配置したかのような高度なカメラワークが可能となり、映像表現のクオリティを飛躍的に向上させます。

長時間の動画制作を支える熱対策と電源管理の最適化

8K動画や高フレームレートの4K動画など、膨大なデータを処理する撮影において避けて通れないのがカメラ内部の熱発生です。EOS R5 Mark IIは、放熱効率を高めた内部設計により従来機から大幅な熱耐性の向上を実現していますが、長時間の連続撮影を行うプロの現場では、さらなる熱対策と電源管理の最適化が求められます。キヤノンからは専用のクーリングファン内蔵バッテリーグリップ(別売)が用意されており、これを装着することでカメラ内部の熱を強制的に排出し、8K動画の連続記録時間を劇的に延長することが可能です。長時間のインタビュー収録やイベント撮影においては必須のアクセサリーと言えます。

電源管理についても、大容量の新バッテリーパック「LP-E6P」の採用により駆動時間が向上していますが、8K撮影時は消費電力が大きくなるため、予備バッテリーの複数準備やVマウントバッテリーからの給電システムの構築を推奨します。USB Type-C端子を経由したUSB PD(Power Delivery)給電・充電にも対応しているため、モバイルバッテリーやACアダプターを活用することで、ロケ先やスタジオでの長丁場の撮影でも電源切れのリスクを最小限に抑え、安定した動画制作ワークフローを維持できます。

動体撮影を極める3つの革新的機能:現場での実践的アプローチ

視線入力AFと最新トラッキング技術による確実な被写体捕捉

スポーツや野生動物、モータースポーツなど、予測困難な動きをする被写体を追う動体撮影において、EOS R5 Mark IIのAFシステムは真価を発揮します。進化した「デュアルピクセル Intelligent AF」は、ディープラーニング技術を用いて人物、動物、乗り物などの被写体を高精度に認識し、画面内で障害物に遮られた場合でも粘り強くトラッキングを継続します。特に特定のスポーツ(サッカー、バスケットボール、バレーボールなど)においては、関節の動きやボールの位置まで解析し、次にアクションを起こす重要な選手をカメラが自動で判別してフォーカスを合わせる「アクション優先AF」という驚異的な機能が搭載されています。

この高度なトラッキング技術に「視線入力AF」を組み合わせることで、動体撮影のアプローチは劇的に変化します。画面内に複数の被写体が混在する複雑なシーンでも、撮影者が狙いたい被写体を見つめるだけで瞬時にAF枠が移動し、そこからカメラのトラッキング機能に追従を任せることができます。この人と機械のシームレスな連携により、従来は熟練の技術と勘が必要だった決定的な瞬間のピント合わせが、より確実かつ直感的に行えるようになり、映像クリエイターの歩留まり向上に大きく貢献します。

強力な手ブレ補正機構が実現するジンバルレスでの滑らかな映像表現

機動力が求められるドキュメンタリー撮影やワンマンでのロケにおいて、機材のセットアップ時間を短縮することは極めて重要です。EOS R5 Mark IIは、ボディ内5軸手ブレ補正機構(IBIS)を搭載しており、対応するRFレンズのレンズ内手ブレ補正(IS)と協調制御を行うことで、画面中心部だけでなく周辺部のブレも強力に補正します。この進化した手ブレ補正システムにより、従来は大型のジンバルやスタビライザーが必要だった歩き撮りや手持ちでのパンニング撮影においても、驚くほど滑らかで安定した映像を記録することが可能となりました。

さらに、動画撮影専用の電子ISを併用することで、より強力にブレを抑制し、広角レンズ使用時の周辺の歪みも効果的に補正します。ジンバルレスでの運用が可能になることは、単に荷物が減るという物理的なメリットだけでなく、狭いスペースでの撮影や、被写体の突発的な動きに対する即応性の向上といったクリエイティブな利点をもたらします。セッティングに時間を奪われることなく、被写体とのコミュニケーションや構図づくりに集中できる環境は、質の高い動画制作において計り知れない価値を提供します。

プリ連続撮影とブラックアウトフリーを活用した決定的瞬間の記録

野生動物が飛び立つ瞬間や、スポーツにおける決定的なゴールシーンなど、人間の反射神経ではシャッターボタンやRECボタンを押すのが間に合わない瞬間があります。EOS R5 Mark2には、シャッターボタンを半押しした状態からカメラが内部で画像を記録し続け、全押しした瞬間の最大約15コマ分(約0.5秒前)まで遡って記録できる「プリ連続撮影」機能が搭載されています。これにより、これまで逃していたであろう予測不可能な決定的瞬間を確実に捉えることが可能となり、動体撮影における作品のクオリティを一段階引き上げます。

また、電子シャッター使用時にはファインダー像が消失しない「ブラックアウトフリー」での撮影が可能です。動体を追い続ける際、一瞬でも視界が遮られることは被写体を見失う致命的なミスに繋がりますが、ブラックアウトフリーであれば、常に被写体の動きを確認しながら滑らかなパンニングとフレーミングを維持できます。これらの機能は主にスチール撮影で威力を発揮しますが、動画撮影時に決定的瞬間を高画質な静止画として同時に押さえておきたいといったマルチタスクな現場において、クリエイターに圧倒的な安心感と表現の余裕をもたらします。

デジタルカメラの枠を超えるハイブリッド撮影:動画と静止画の融合

8K動画からの高精細な静止画切り出しによる業務効率化

Canon EOS R5 Mark IIの4500万画素センサーがもたらす恩恵は、動画と静止画の境界線を曖昧にし、ハイブリッドなコンテンツ制作を可能にします。8K動画(約3540万画素、16:9)として記録された映像データは、そのまま高精細な静止画として切り出す(フレームグラブ)ことが可能です。これは、動画撮影を行いながら、同時に約3500万画素の秒間30コマまたは60コマの超高速連写を行っているのと同じ意味を持ちます。Webメディアや雑誌の表紙、ポスターなど、商業印刷にも十分耐えうる解像度を確保しているため、動画素材からスチール用のキービジュアルを生成するといったワークフローが実現します。

このアプローチは、ビジネス現場における業務効率化とコスト削減に直結します。従来、動画用と静止画用でカメラマンを2名手配したり、同じシーンをテイクを変えて2回撮影したりする必要があったプロジェクトでも、1名のクリエイターと1台のEOS R5 Mark2で両方の要件を満たすことができます。クライアントに対して動画と高品質なスチールの両方を一度の撮影で納品できることは、競合他社に対する強力な差別化要因となり、クリエイターのビジネス価値を飛躍的に高める武器となります。

電子シャッター最高約30コマ連写による高品質なスチール撮影

動画制作機としての高いポテンシャルに加えて、EOS R5 Mark IIはスチール用ミラーレス一眼としても業界最高峰の性能を誇ります。電子シャッターによる撮影では、AF/AE追従で最高約30コマ/秒という驚異的な高速連続撮影を実現しています。裏面照射積層CMOSセンサーによる高速読み出しにより、電子シャッター特有のローリングシャッター歪み(動く被写体が斜めに歪む現象)が極限まで抑えられており、メカシャッターと同等の感覚でゴルフのスイングや新幹線などの高速動体を歪みなく捉えることができます。

この約30コマ/秒の連写性能は、前述のブラックアウトフリー撮影や高度なAFトラッキングと組み合わさることで、スポーツ報道や野生動物写真といったプロフェッショナルの現場で圧倒的な威力を発揮します。また、4500万画素の高画素データでありながら、大容量バッファメモリとCFexpressカードの高速書き込みにより、息継ぎすることなく長時間の連続撮影が可能です。動画クリエイターが時として直面する「高品質なスチールも同時に求められる」というシビアな現場において、一切の妥協なくプロ品質の静止画を提供できる点は、本機の大きな魅力です。

シームレスなモード切替がもたらすワンマンオペレーションの実現

近年のコンテンツ制作現場では、YouTubeやSNS向けの動画撮影と、Web記事やサムネイル用の静止画撮影を同時にこなすワンマンオペレーションが主流となりつつあります。このような環境下で重要になるのが、カメラの操作性とユーザーインターフェースです。EOS R5 Mark IIは、ボディ上部に動画と静止画を瞬時に切り替えられる専用のスイッチを配置しており、ファインダーから目を離すことなく直感的なモード移行が可能です。さらに、動画モードと静止画モードでそれぞれ独立したメニュー設定やカスタムボタンの割り当てを記憶できるため、切り替えのたびにシャッタースピードやピクチャースタイルを再設定する手間が省けます。

このシームレスな操作性は、現場でのタイムロスをなくし、限られた時間の中で最大の成果を上げるための強力なサポートとなります。例えば、インタビュー動画の撮影直後に、そのまま同じセッティングでポートレート撮影に移行するといったスムーズな進行が可能です。動画機材とスチール機材を別々に用意する必要がなくなり、撮影者の負担が大幅に軽減されることで、よりクリエイティブな構図探しや被写体とのコミュニケーションにリソースを集中させることができます。まさに次世代のハイブリッドシューターに最適なデジタルカメラと言える設計です。

8K動画データを効率的に処理するポストプロダクションの3つの工程

大容量データの安全なバックアップと高速なストレージ管理手法

EOS R5 Mark IIで撮影された8K動画データは、その圧倒的な画質と引き換えに、1TBのメディアがわずか数十分で一杯になるほどの巨大なファイルサイズとなります。そのため、ポストプロダクション工程における最初の関門は、この大容量データをいかに安全かつ高速にバックアップし、管理するかにあります。現場での撮影終了後、あるいは撮影の合間には、Thunderbolt 4などの高速転送規格に対応したカードリーダーとポータブルSSDを使用して、速やかにデータの吸い出しを行います。

  • 作業用メインストレージ(高速なNVMe M.2 SSD)
  • バックアップ用サブストレージ(大容量HDDまたはNAS)
  • クラウドまたは別拠点のアーカイブ

最低でも上記のように複数の物理ストレージにデータを複製し、データ消失のリスクをゼロにすることがプロの鉄則です。大容量かつ高速なアクセスが可能なRAID構築されたNASの導入など、適切なデータ管理手法を確立することで、編集作業の遅延を防ぎ、スムーズなワークフローを実現できます。

プロ向け編集ソフトを活用した8K RAWのカラーグレーディング

8K RAWやCanon Log 3で収録された映像素材の真価は、ポストプロダクションにおけるカラーグレーディング工程で発揮されます。DaVinci ResolveやAdobe Premiere Pro、Final Cut Proといったプロフェッショナル向けのノンリニア編集ソフト(NLE)を使用することで、EOS R5 Mark IIが捉えた豊かなダイナミックレンジと広色域(Cinema Gamutなど)を最大限に引き出すことが可能です。特にRAWデータは、撮影後にホワイトバランスやISO感度、露出を無劣化で調整できるため、照明環境が厳しい現場で撮影された素材であっても、編集段階で意図した色彩とトーンを正確に復元・創造できます。

8K RAWのカラーグレーディングはPCのCPUおよびGPUに多大な負荷をかけるため、快適な作業環境を構築するにはハイスペックなワークステーションが不可欠です。しかし、プロキシワークフロー(低解像度の軽量データを作成して編集を行い、最終出力時に元の8Kデータに差し替える手法)を活用することで、一般的なスペックのPCでもサクサクと編集を進めることが可能です。キヤノンのCinema RAW Lightフォーマットは、画質とデータサイズのバランスに優れており、グレーディングの柔軟性を保ちながらもPCへの負荷を軽減できるため、効率的なカラーコレクションに大きく貢献します。

4K・フルHDへのダウンサンプリングによる高品質な納品データの作成

現在の映像ビジネスにおいて、最終的な納品フォーマットが8Kであるケースはまだ限られており、多くの場合は4KやフルHD(1080p)での納品が求められます。しかし、だからといって8Kで撮影する意味がないわけではありません。EOS R5 Mark IIで記録した8Kデータをポストプロダクションで4KやフルHDにダウンサンプリング(縮小変換)して書き出すことで、最初から4Kで撮影した映像を遥かに凌ぐ、極めてノイズが少なく解像感の高いシャープな映像を得ることができます。これはオーバーサンプリング効果と呼ばれ、色情報の豊かさやエッジの滑らかさが格段に向上します。

さらに、8Kの広大なキャンバスを活用することで、編集段階でのデジタルパン、ティルト、ズームといったリフレーミングが自由に行えます。例えば、8Kで撮影したインタビュー映像から、人物の引きの画(4K)と寄りの画(4K)の2つのアングルを切り出すことで、カメラ1台の撮影であっても視聴者を飽きさせないダイナミックなカット割りが可能になります。このように、最終納品解像度以上の高画素で撮影しておくことは、映像品質の底上げと編集の柔軟性をもたらし、結果としてクライアントの満足度を最大化する強力な武器となります。

映像クリエイターがEOS R5 Mark IIを導入すべき3つのビジネス的理由

クライアントの期待を超える8K高画質によるブランド価値の向上

映像制作ビジネスにおいて、競合他社との差別化を図り、より単価の高い案件を獲得するためには、提供する映像のクオリティでクライアントを圧倒する必要があります。Canon EOS R5 Mark IIがもたらす8Kの超高精細映像は、視聴者にこれまでにない感動と没入感を与え、企業のプロモーションビデオやブランドムービーの価値を劇的に高めます。美しいボケ味、精緻なディテール描写、そしてCanonならではの人肌の美しい発色は、映像そのものに高級感を与え、クライアントのブランドイメージ向上に直接的に貢献します。

「8Kでの撮影・納品に対応可能」という事実自体が、最先端の技術と機材を導入している先進的なクリエイター(または制作会社)であるという証明になり、強力な営業ツールとして機能します。高品質なアウトプットはクライアントからの信頼を強固にし、継続的な発注や口コミによる新規顧客の獲得へと繋がります。機材への初期投資は必要ですが、EOS R5 Mark2が生み出す圧倒的な画質は、中長期的に見て自身のビジネスブランドを確立し、収益性を高めるための極めて有効な投資と言えるでしょう。

撮影から編集までのワークフロー短縮による大幅なコスト削減効果

プロの映像制作において「時間」は最も重要なリソースであり、作業工数の削減はそのまま利益率の向上(コスト削減)に直結します。EOS R5 Mark IIは、その卓越したハイブリッド性能と最新機能により、撮影から編集に至るまでの全ワークフローを大幅に短縮します。前述の通り、8K動画からの高精細な静止画切り出しやシームレスなモード切替により、スチールカメラマンの追加手配や別テイクの撮影時間が不要となります。また、強力な手ブレ補正機構によりジンバルのセッティング時間が削減され、視線入力AFや高度なトラッキングAFにより、ピント外れによるリテイクやNGカットの発生率を極限まで抑えることができます。

ポストプロダクションにおいても、カメラ内で生成されるプロキシデータを活用することで、大容量の8K RAWデータであっても即座にオフライン編集に取り掛かることが可能です。さらに、Canonの正確なカラーサイエンスにより、カラーグレーディングにかける時間も最小限に抑えられます。このように、現場での機動力向上と編集工程の効率化が組み合わさることで、限られた予算とスケジュールの中でも妥協のない作品作りが可能となり、ビジネスとしての利益最大化に大きく貢献します。

最新のデジカメ・ミラーレス一眼への技術投資がもたらす長期的な競争力強化

デジタルカメラやミラーレス一眼の技術進化は目覚ましく、数年前のハイエンド機が現在のミドルクラスに匹敵することも珍しくありません。しかし、EOS R5 Mark IIに搭載された裏面照射積層CMOSセンサー、DIGIC Accelerator、8K 60p RAW録画、視線入力AFといった最先端のテクノロジーは、今後5年、あるいはそれ以上の期間にわたって映像業界の第一線で通用するオーバースペックとも言える性能を秘めています。この先見的な機材への投資は、陳腐化のリスクを回避し、長期にわたって安定したクリエイティブ環境を維持することに繋がります。

また、最新機材を使いこなすことで、クリエイター自身の技術力や表現力もアップデートされていきます。AIを活用した最新のAF技術や8K RAWワークフローにいち早く習熟することは、将来的に業界のスタンダードとなる技術を先取りすることと同義です。Canon EOS R5 Mark IIの導入は、単なるツールのアップグレードではなく、刻々と変化する映像制作ビジネスの市場において、常に一歩先を行くための長期的な競争力強化戦略そのものです。プロフェッショナルとして生き残るための、最も確実でリターンの大きい自己投資となるはずです。

よくある質問 (FAQ)

Q1. EOS R5 Mark IIの8K動画撮影時の発熱による録画制限はありますか?

A1. EOS R5 Mark IIは内部の放熱設計が大幅に改良されており、従来機と比較して熱による録画停止のリスクは大きく低減しています。ただし、8K RAWや高フレームレートでの長時間の連続撮影では熱制限が発生する可能性があります。長時間のロケやインタビュー撮影では、別売りのクーリングファン内蔵バッテリーグリップの導入を強く推奨します。

Q2. 視線入力AFはメガネやコンタクトレンズをしていても正常に機能しますか?

A2. はい、機能します。ただし、メガネの形状やコーティング、コンタクトレンズの種類によっては認識精度に影響が出る場合があります。そのため、裸眼、メガネ着用時、コンタクト着用時など、それぞれの状態で事前にキャリブレーションを行い、データをカメラに記憶させておくことで、高い精度で視線入力AFを活用することが可能です。

Q3. 8K動画を編集するにはどれくらいのPCスペックが必要ですか?

A3. 8K RAWデータをネイティブで快適に編集するには、最新のマルチコアCPU(Intel Core i9やApple M2/M3 Max以上)、大容量メモリ(64GB以上推奨)、そして高性能なGPUと高速なNVMe SSDが必要です。ただし、カメラ内プロキシ同時記録機能を活用すれば、一般的なスペックのPCでもプロキシデータを用いた軽量な編集ワークフローを構築できます。

Q4. EOS R5 Mark IIで動画撮影中に静止画を撮影することは可能ですか?

A4. 録画中にシャッターボタンを押して静止画を撮影する機能は搭載されていませんが、8K動画(30pまたは60p)として記録しておけば、後からカメラ内または編集ソフト上で約3500万画素の高精細な静止画として切り出す(フレームグラブ)ことが可能です。これにより、実質的に動画と静止画の同時記録に近いワークフローが実現します。

Q5. CFexpressカードはType AとType Bのどちらを使用しますか?

A5. Canon EOS R5 Mark IIは「CFexpress Type B」カードを採用しています。8K RAWや高ビットレートの動画を安定して記録するためには、書き込み速度が保証されたVPG400以上の規格に対応した高速なCFexpress Type Bカードの使用が推奨されます。スロットのもう一つはUHS-II対応のSDカードスロットとなっています。

Canon EOS R5 Mark II

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