SONY α9 III(ILCE-9M3)は、世界初のグローバルシャッター搭載フルサイズミラーレスカメラとして、プロフェッショナルフォトグラファーやハイアマチュアから大きな注目を集めています。本記事では、「SONY α9 III/ ILCE-9M3 (ボディーのみ) SONY(ソニー)」を実際に購入し、開封から初期設定、おすすめの周辺機器選びまでを徹底的にレビューします。ボディーのみで購入を検討されている方に向けて、同梱品の詳細や最初に行うべき設定、揃えておきたいアクセサリーまで網羅的に解説しますので、購入前の参考としてぜひ最後までご覧ください。
SONY α9 III(ILCE-9M3)の開封レビュー|パッケージ外観と第一印象
α9 IIIの外箱デザインとパッケージング品質
SONY α9 III(ILCE-9M3)の外箱は、ソニーのフラッグシップモデルにふさわしい高級感あふれるデザインに仕上がっています。黒を基調としたパッケージには、製品画像とともに「α9 III」のロゴが大きく配置され、一目でプロフェッショナル向けモデルであることが伝わります。箱のサイズはα9 IIとほぼ同等ですが、内部の梱包材がより精密に設計されており、輸送時の衝撃からボディーをしっかりと保護する構造になっています。外箱の側面には、主要スペックや型番「ILCE-9M3」、製造国、シリアルナンバーなどが記載されたラベルが貼付されており、購入時の確認にも便利です。開封時にはまず上蓋を持ち上げると、緩衝材に包まれたカメラボディーが中央に鎮座しており、その周囲にアクセサリー類が整然と配置されています。パッケージング全体の品質は非常に高く、約88万円という価格帯の製品にふさわしい丁寧な作り込みを感じます。ソニーストアや正規販売店で購入した場合には、外箱にソニーの正規品であることを示すシールが貼られているため、中古購入時の真贋確認にも役立つポイントです。
ボディー本体の外観チェックと質感レポート
α9 IIIのボディーを手に取った第一印象は、「堅牢でありながら洗練されている」という言葉に尽きます。マグネシウム合金製のボディーは重量約702g(バッテリー・メモリーカード含む)と、フラッグシップ機としては比較的軽量に抑えられています。グリップ部分は深く削り出されたデザインで、大口径の望遠レンズを装着した際にもしっかりとホールドできる形状です。表面のシボ加工は適度な摩擦感があり、長時間の撮影でも手が滑りにくい仕上がりになっています。防塵・防滴に配慮した設計はα9 IIから継承されており、各ダイヤルやボタンの隙間にはシーリングが施されています。背面の液晶モニターは3.2型約210万ドットの4軸マルチアングル液晶で、縦位置撮影時にも柔軟にアングルを変えられる点が実用的です。EVFは約944万ドットの高精細OLEDファインダーを搭載し、覗いた瞬間にその解像感の高さに驚かされます。全体的に、プロの現場で酷使されることを想定した堅牢性と、日常的に持ち歩きたくなる上質な質感が見事に両立されたボディーです。
α9 IIからの進化を感じるデザイン上の変更点
α9 IIからα9 IIIへの世代交代において、デザイン面でもいくつかの注目すべき変更が加えられています。まず最も目を引くのが、上面の操作レイアウトの刷新です。α9 IIIではα1やα7R Vで採用されたモードダイヤルのロック機構が導入され、不意な設定変更を防止できるようになりました。また、前面のカスタムボタンの配置が見直され、グリップを握ったままでもアクセスしやすい位置に移動しています。背面のジョイスティック(マルチセレクター)はα9 IIと同様に搭載されていますが、操作感がよりスムーズになり、AF測距点の移動がより直感的に行えるよう改善されています。さらに、メモリーカードスロットのカバー開閉機構が改良され、片手でも容易にアクセスできる設計に変更されました。端子カバーも従来のゴム製から、より耐久性の高い素材に変更されています。ボディー底面には三脚座との接続部が強化されており、大型の望遠レンズ使用時の安定性が向上しています。全体的なシルエットはα9 IIを踏襲しつつも、細部にわたる改良が施されており、実際に使い込むほどにその進化を実感できるデザインとなっています。
α9 III ボディーのみの同梱品一覧と各アイテムの詳細
バッテリー・充電器・ケーブル類の同梱内容
α9 IIIボディーのみの購入時に同梱されるバッテリーは、リチャージャブルバッテリーパック「NP-FZ100」が1個です。このバッテリーはα9 II、α7 IV、α1など多くのソニー製ミラーレスカメラと共通で、すでにソニーのαシリーズを使用しているユーザーにとっては互換性の面で安心です。NP-FZ100の容量は2,280mAhで、α9 IIIでの静止画撮影可能枚数はファインダー使用時で約400枚、液晶モニター使用時で約530枚が目安となります。充電器としては「BC-QZ1」が同梱されており、バッテリー単体での充電が可能です。充電時間は約150分で、撮影現場での予備バッテリーのローテーション運用に適しています。ケーブル類としては、USB Type-Cケーブルが1本付属しており、カメラ本体に直接接続してのUSB充電・給電にも対応しています。USB PD(Power Delivery)対応の充電器を使用すれば、撮影しながらの給電も可能なため、長時間の動画撮影やタイムラプス撮影時に重宝します。なお、USB充電器(ACアダプター)は同梱されていないため、別途用意する必要がある点にはご注意ください。
ストラップ・ボディキャップ・アクセサリーシューカバーの確認
α9 IIIの同梱品には、ショルダーストラップが1本付属しています。ストラップには「α」のロゴが刺繍されており、素材はナイロン製で幅広のデザインとなっているため、重量のあるレンズを装着した状態でも肩への負担が分散される設計です。ストラップの取り付けは、ボディー両側面にある三角環に通す従来方式で、取り付け方法は説明書にも図解されています。ただし、プロの現場ではピークデザインやブラックラピッドなどのサードパーティ製ストラップを使用する方も多く、付属ストラップはあくまでスタンダードな選択肢として捉えると良いでしょう。ボディキャップは「ALC-B1EM」が装着された状態で出荷されており、レンズ未装着時のマウント面を保護します。Eマウント共通のキャップのため、紛失時にも容易に入手可能です。アクセサリーシューカバーは、ホットシュー部分に装着された状態で同梱されています。マルチインターフェースシュー対応の外部フラッシュやマイクを使用しない際には、端子部分の保護と防塵のために装着しておくことをおすすめします。これらの小物類は紛失しやすいため、開封時に全て揃っているか確認しておきましょう。
取扱説明書・保証書・ソフトウェアライセンスの付属品
α9 IIIには、スタートガイド(簡易取扱説明書)が紙媒体で同梱されています。詳細な取扱説明書はソニーの公式サイトからPDF形式でダウンロードする方式が採用されており、ヘルプガイドとしてオンラインでも閲覧可能です。スタートガイドには、バッテリーの装填方法、メモリーカードの挿入方法、初回電源投入時の基本操作など、最低限必要な情報がコンパクトにまとめられています。保証書は国内正規品の場合、ソニーの1年間メーカー保証が付帯しており、購入日と販売店名が記載された保証書が同梱されています。ソニーストアで購入した場合は3年間のワイド保証に加入できるオプションもあるため、高額な機材であることを考慮すると延長保証の検討をおすすめします。ソフトウェア関連としては、画像編集ソフト「Imaging Edge Desktop」やリモート撮影ソフト「Remote」の案内カードが付属しています。また、Sony Creators’ Cloudの利用案内も含まれており、クラウドストレージやAI自動タグ付け機能などの連携サービスを活用できます。これらのソフトウェアは全て無料でダウンロード可能ですが、一部の高度な機能についてはサブスクリプションプランが用意されています。
SONY α9 III(ILCE-9M3)の初期設定ガイド|電源投入から基本セットアップまで
バッテリー充填と初回電源投入時の言語・日時設定
α9 IIIを使い始めるにあたり、まずはバッテリーの充電と装填を行います。同梱のNP-FZ100バッテリーは出荷時に一定量の充電がされていますが、初回使用前にフル充電しておくことを推奨します。充電器BC-QZ1にバッテリーをセットし、約150分でフル充電が完了します。充電完了後、ボディー底面のバッテリーカバーを開け、バッテリーの向きを確認してしっかりとロックされるまで挿入します。バッテリーを装填したら、上面の電源スイッチをONに切り替えます。初回電源投入時には、まず言語設定画面が表示されます。日本語を選択し、次に進むとエリア・日時設定画面に遷移します。日本国内で使用する場合は、エリアを「東京」に設定し、現在の日時を正確に入力してください。この日時設定は撮影データのExif情報に記録されるため、正確に設定しておくことが重要です。特に報道やスポーツ撮影のプロフェッショナルにとっては、タイムスタンプの正確性が求められる場面が多いため、電波時計やスマートフォンの時刻と照合して設定することをおすすめします。日時設定が完了すると、基本的な撮影が可能な状態になりますが、続けてファームウェアの確認やネットワーク設定も行いましょう。
ファームウェアバージョンの確認とアップデート手順
初期設定の重要なステップとして、ファームウェアバージョンの確認とアップデートがあります。メニューボタンを押し、「セットアップ」→「本体ソフトウェアバージョン」を選択すると、現在インストールされているファームウェアのバージョンが表示されます。ソニーの公式サイトで最新バージョンを確認し、カメラのバージョンが古い場合はアップデートを実施してください。アップデート方法は主に2通りあります。1つ目はパソコン経由の方法で、ソニーの公式サイトからアップデートファイルをダウンロードし、USB Type-Cケーブルでカメラとパソコンを接続して実行します。2つ目はカメラ本体のWi-Fi機能を使用してインターネット経由で直接アップデートする方法です。後者の方が手軽ですが、安定したWi-Fi環境が必要です。アップデート中はバッテリー残量が十分であることを確認し、絶対に電源を切らないよう注意してください。バッテリー残量が50%以上あることが推奨されます。ファームウェアアップデートにより、AF性能の向上、新機能の追加、動作安定性の改善などが行われることがあるため、購入直後に最新の状態にしておくことで、α9 IIIのグローバルシャッター性能を最大限に引き出すことができます。
Sony Creators’ Cloudアカウント連携とネットワーク設定
α9 IIIの機能を最大限に活用するためには、Sony Creators’ Cloudアカウントとの連携が欠かせません。まず、スマートフォンに「Creators’ App」をインストールします。アプリを起動し、ソニーアカウントでログインした後、カメラ本体のメニューから「ネットワーク」→「スマートフォン接続」を選択してペアリングを行います。Bluetooth接続とWi-Fi接続の両方を設定することで、撮影画像の自動転送やリモート撮影が可能になります。Creators’ Cloudとの連携により、撮影した画像をクラウドに自動アップロードし、AIによる自動タグ付けや画像管理が行えます。特にプロフェッショナルの方にとっては、撮影現場からクライアントへの迅速な画像共有が可能になる点が大きなメリットです。ネットワーク設定では、Wi-Fiの接続先を登録しておくことで、自宅やスタジオでの自動接続がスムーズになります。また、FTP転送設定も可能で、報道カメラマンやスポーツフォトグラファーが撮影現場からサーバーへ直接画像を送信する運用にも対応しています。5GHz帯のWi-Fiに対応しているため、高速かつ安定したデータ転送が実現できます。セキュリティの観点から、ネットワークパスワードの管理には十分ご注意ください。
α9 IIIで最初に設定すべきカメラ本体の推奨設定
グローバルシャッター性能を活かすAF・連写の初期設定
α9 IIIの最大の特長であるグローバルシャッターを最大限に活かすためには、AF(オートフォーカス)と連写の設定を適切に行うことが重要です。まず、AF設定については「フォーカスモード」を「AF-C(コンティニュアスAF)」に設定します。動体追従性能が飛躍的に向上しているα9 IIIでは、AF-Cモードでの使用が基本となります。「フォーカスエリア」は、被写体に応じて「ワイド」または「トラッキング:拡張スポット」を使い分けると効果的です。被写体認識機能は「人物」「動物」「鳥」「車/列車」「飛行機」「昆虫」から選択可能で、撮影対象に合わせて事前に設定しておきましょう。連写設定では、α9 IIIの真骨頂であるブラックアウトフリー連続撮影を活かすため、「ドライブモード」を「連続撮影:Hi+」に設定します。これにより最高約120コマ/秒(JPEG時)の超高速連写が可能になります。ただし、RAW撮影時は最高約30コマ/秒となるため、撮影目的に応じた使い分けが必要です。グローバルシャッターによりローリングシャッター歪みが完全に排除されるため、高速で動く被写体やストロボ同調撮影において、従来では不可能だった表現が実現できます。フリッカーレス撮影にも対応しているため、人工照明下での撮影でも安心です。
静止画・動画の画質設定とメモリーカードスロットの振り分け
α9 IIIの画質設定は、撮影目的に応じて最適化することが重要です。静止画の場合、ファイル形式は「RAW+JPEG」または「RAW(非圧縮)」を推奨します。プロフェッショナルワークでは後処理の自由度が高い非圧縮RAWが理想的ですが、ファイルサイズが大きくなるため、メモリーカードの容量と書き込み速度を考慮してください。JPEG画質は「エクストラファイン」に設定し、色空間は「AdobeRGB」を選択すると、広色域での撮影が可能です。動画設定では、α9 IIIは4K 120p撮影に対応しており、「動画ファイル形式」を「XAVC HS 4K」に設定することで、高画質かつ効率的な圧縮が行えます。メモリーカードスロットの振り分けについては、α9 IIIはデュアルCFexpress Type Aスロットを搭載しています。おすすめの設定は以下の通りです。
| 運用方法 | スロット1 | スロット2 |
|---|---|---|
| バックアップ重視 | RAW | RAW(同時記録) |
| 効率重視 | RAW | JPEG |
| 静止画・動画分離 | 静止画(RAW+JPEG) | 動画 |
プロの現場では、万が一のデータ破損に備えて同時記録(バックアップ)設定を推奨します。
カスタムボタン・メニュー配置のおすすめカスタマイズ
α9 IIIには多数のカスタムボタンが搭載されており、自分の撮影スタイルに合わせた設定が生産性を大きく左右します。まず、最もアクセスしやすい「C1ボタン」には、頻繁に切り替える機能を割り当てることを推奨します。スポーツ撮影がメインであれば「フォーカスエリア切り換え」、ポートレート撮影であれば「瞳AF切り換え」が便利です。「C2ボタン」にはISO感度の設定を割り当てると、ファインダーを覗いたまま素早くISO値を変更できます。背面の「C3ボタン」には「ホワイトバランス」を割り当てることで、照明環境の変化に即座に対応できます。AF-ONボタンの活用も重要で、親指AFを採用する場合はシャッターボタン半押しのAF機能をオフにし、AF-ONボタンでのみAFが作動するよう設定します。また、α9 IIIでは「マイメニュー」機能を活用して、よく使う設定項目を1つの画面にまとめることができます。最大6ページまで登録可能なため、「撮影設定」「AF設定」「ネットワーク設定」などカテゴリ別にページを分けて整理すると、メニューの深い階層まで潜る手間が省けます。Fnメニューのカスタマイズも忘れずに行い、12個の項目を自分の使用頻度に合わせて配置しましょう。
α9 III ボディーのみ購入時に揃えたいおすすめ周辺機器
対応レンズの選び方とおすすめGマスターレンズ
α9 IIIはソニーEマウントを採用しており、豊富なレンズラインナップから用途に応じた選択が可能です。グローバルシャッターの性能を最大限に引き出すためには、高い解像力と高速AFに対応したGマスターレンズの使用を強く推奨します。スポーツ・報道撮影には「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II(SEL70200GM2)」が定番で、軽量化と高速AF性能の両立が魅力です。さらに望遠が必要な場合は「FE 400mm F2.8 GM OSS(SEL400F28GM)」や「FE 600mm F4 GM OSS(SEL600F40GM)」が選択肢に入ります。ポートレート撮影には「FE 85mm F1.4 GM(SEL85F14GM2)」が美しいボケ味と鋭い解像力で人気があります。万能な標準ズームとしては「FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)」が最適で、取材から作品撮りまで幅広く対応できます。広角域では「FE 16-35mm F2.8 GM II(SEL1635GM2)」が風景やスナップに威力を発揮します。α9 IIIの120コマ/秒連写やAIベースの被写体認識AFの恩恵を最大限に受けるためには、リニアモーター搭載の最新世代レンズを選ぶことが重要です。サードパーティ製レンズについても、シグマやタムロンからEマウント対応の高品質なレンズが多数発売されていますが、AF速度や連写追従性においては純正Gマスターレンズに一日の長があります。
CFexpress Type Aメモリーカードと高速カードリーダーの選定
α9 IIIの高速連写性能を最大限に活かすためには、書き込み速度の速いCFexpress Type Aメモリーカードの選択が不可欠です。α9 IIIのデュアルスロットはCFexpress Type AとSD UHS-IIの両方に対応していますが、120コマ/秒の連写やRAW連続撮影、4K 120p動画撮影を行う場合は、CFexpress Type Aカードの使用を強く推奨します。ソニー純正のCFexpress Type Aカード「CEA-Gシリーズ」は、読み出し最大800MB/s、書き込み最大700MB/sの高速性能を備えており、α9 IIIとの相性は抜群です。容量は160GBと80GBがラインナップされていますが、RAW連写や動画撮影を多用する場合は160GBを複数枚用意しておくと安心です。プログレードデジタルからもCFexpress Type Aカードが発売されており、コストパフォーマンスを重視する場合の選択肢となります。カードリーダーについては、ソニー純正の「MRW-G2」がCFexpress Type AとSD UHS-IIの両方に対応しており、USB 3.1 Gen 2接続で高速なデータ転送が可能です。大量の撮影データを扱うプロフェッショナルにとって、カードリーダーの転送速度は作業効率に直結するため、投資する価値のあるアイテムです。撮影現場でのデータバックアップを迅速に行うためにも、高速カードリーダーは必需品と言えるでしょう。
予備バッテリー・縦位置グリップ・液晶保護フィルムの必需品
α9 IIIをプロフェッショナルに運用するうえで、予備バッテリーは必須のアクセサリーです。NP-FZ100バッテリーは1個で約400枚(ファインダー使用時)の撮影が可能ですが、120コマ/秒の高速連写や動画撮影を多用する場合はバッテリー消費が加速するため、最低でも2〜3個の予備バッテリーを用意しておくことを推奨します。縦位置グリップ「VG-C5」はα9 IIIに対応しており、縦位置撮影時の操作性を大幅に向上させます。バッテリーを2個装填できるため、撮影可能枚数が約2倍に拡張されるほか、グリップ自体の重量が加わることでボディーバランスが改善され、大口径望遠レンズとの組み合わせでも安定したホールディングが実現します。液晶保護フィルムは、α9 IIIの3.2型液晶モニターに対応した専用品を選びましょう。ソニー純正の「PCK-LM17」や、ハクバ・ケンコーなどのサードパーティ製品が入手可能です。光学ガラス製のプロテクターは透明度が高く、タッチ操作への影響も最小限に抑えられます。そのほか、レンズプロテクターフィルター、ブロアー、クリーニングクロスなどの基本メンテナンス用品も揃えておくと、長期にわたってα9 IIIを良好な状態で使用し続けることができます。
SONY α9 III(ILCE-9M3)開封レビューまとめと購入前に知っておくべき注意点
α9 IIIボディーのみ購入のメリットとコストパフォーマンス評価
α9 IIIをボディーのみで購入する最大のメリットは、自分の撮影スタイルに最適なレンズを自由に選択できる点にあります。ソニーα9 IIIにはレンズキットの設定がないため、実質的に全ての購入者がボディーのみでの購入となりますが、これはプロフェッショナル向けフラッグシップ機としては一般的な販売形態です。市場価格は約88万円前後(2024年時点)と、フルサイズミラーレスカメラとしては最上位の価格帯に位置しますが、世界初のグローバルシャッター搭載という唯一無二の技術的価値を考慮すると、投資に見合う性能を備えていると評価できます。従来のメカニカルシャッターやローリングシャッターでは実現できなかった歪みのない高速撮影、全速度域でのフラッシュ同調、そしてブラックアウトフリーの120コマ/秒連写は、スポーツ、報道、ウェディング、コマーシャルフォトなど幅広い分野で圧倒的なアドバンテージをもたらします。コストパフォーマンスの観点では、これらの機能が撮影の成功率を飛躍的に高め、撮り逃しのリスクを低減することで、プロフェッショナルにとっては十分にペイする投資と言えるでしょう。
購入前に確認すべき対応アクセサリーと互換性の注意点
α9 IIIの購入前には、手持ちのアクセサリーとの互換性を必ず確認しておきましょう。まず、バッテリーはNP-FZ100で、α9 II、α7 IV、α7R V、α1などと共通のため、これらの機種からの移行であれば既存のバッテリーをそのまま使用できます。縦位置グリップは新型の「VG-C5」が対応しており、α9 IIで使用していた「VG-C4EM」は非対応のためご注意ください。メモリーカードスロットはCFexpress Type A / SD UHS-IIデュアルスロットで、α1やα7S IIIと同じ仕様です。CFexpress Type B(キヤノンやニコンの一部機種で採用)とは物理的にサイズが異なるため、互換性はありません。外部フラッシュはマルチインターフェースシュー対応の「HVL-F60RM2」や「HVL-F46RM」が推奨されます。グローバルシャッターの特性を活かした全速度フラッシュ同調を利用するためには、対応フラッシュの選択が重要です。リモートコマンダーは「RMT-P1BT」がBluetooth接続で使用可能です。また、ケージやLブラケットなどのサードパーティ製アクセサリーは、α9 III専用設計のものを選ぶ必要があります。ボディーの微妙な寸法変更により、α9 II用のアクセサリーが適合しない場合があるため、購入前にメーカーの対応表を確認してください。
α9 IIIを最大限活用するための運用Tips総括
α9 IIIの性能を最大限に引き出すための運用Tipsを総括します。まず、グローバルシャッターの恩恵を最も実感できるのは、高速で動く被写体の撮影です。ローリングシャッター歪みが完全に排除されるため、ゴルフスイングやテニスのラケット、プロペラ機など、従来は歪みが避けられなかった被写体も正確に記録できます。連写設定は撮影シーンに応じて柔軟に切り替えましょう。120コマ/秒は決定的瞬間を逃さない武器ですが、データ量が膨大になるため、必要に応じて30コマ/秒や60コマ/秒に切り替える判断も重要です。バッテリーマネジメントとしては、撮影前日に全てのバッテリーをフル充電し、撮影中はこまめに残量を確認する習慣をつけてください。メモリーカードの運用では、撮影後は必ずパソコンやクラウドにバックアップを取り、カードのフォーマットはカメラ本体から行うことで、ファイルシステムの最適化が維持されます。ファームウェアは定期的にソニーの公式サイトで更新情報を確認し、常に最新の状態を保つことで、AF性能の向上や新機能の恩恵を受けられます。α9 IIIは、正しい設定と適切な運用によって、その真価を発揮するカメラです。
よくある質問(FAQ)
Q1. α9 IIIのボディーのみ購入時にレンズは付属しますか?
いいえ、SONY α9 III(ILCE-9M3)はボディーのみの販売となっており、レンズは付属しません。レンズキットの設定もないため、別途ソニーEマウント対応レンズを購入する必要があります。グローバルシャッターの性能を最大限に活かすためには、高速AF対応のGマスターレンズの使用を推奨します。
Q2. α9 IIIのバッテリーはα9 IIと互換性がありますか?
はい、α9 IIIはα9 IIと同じNP-FZ100バッテリーを使用します。α7 IV、α7R V、α1など多くのソニー製ミラーレスカメラと共通のバッテリーのため、既存のNP-FZ100をお持ちであればそのまま使用可能です。ただし、バッテリーの劣化状況によっては撮影可能枚数が減少する場合があります。
Q3. α9 IIIで使用できるメモリーカードの種類は何ですか?
α9 IIIはデュアルスロットを搭載しており、CFexpress Type AカードとSD UHS-IIカードの両方に対応しています。120コマ/秒の高速連写や4K 120p動画撮影を行う場合は、書き込み速度の速いCFexpress Type Aカードの使用を強く推奨します。CFexpress Type Bカードとはサイズが異なるため使用できません。
Q4. グローバルシャッターとは何ですか?従来のシャッターとの違いは?
グローバルシャッターとは、イメージセンサーの全画素を同時に露光する方式のことです。従来のローリングシャッターは上から下へ順次読み出しを行うため、高速で動く被写体に歪みが生じることがありました。α9 IIIのグローバルシャッターはこの歪みを完全に排除し、さらに全シャッター速度でのフラッシュ同調を実現しています。
Q5. α9 IIIの縦位置グリップはα9 IIのものと互換性がありますか?
いいえ、α9 III対応の縦位置グリップは新型の「VG-C5」であり、α9 IIで使用していた「VG-C4EM」は対応していません。ボディーの接点やマウント部の仕様が変更されているため、必ずα9 III対応の「VG-C5」を使用してください。
Q6. α9 IIIのファームウェアアップデートはどのように行いますか?
ファームウェアアップデートは、パソコン経由またはカメラ本体のWi-Fi機能を使用して行えます。パソコン経由の場合は、ソニー公式サイトからアップデートファイルをダウンロードし、USB Type-Cケーブルで接続して実行します。Wi-Fi経由の場合は、カメラのメニューから直接アップデートを確認・実行できます。いずれの方法でも、バッテリー残量が50%以上あることを確認してから開始してください。
Q7. α9 IIIボディーのみの購入で保証はどうなりますか?
国内正規品のα9 IIIには、ソニーの1年間メーカー保証が付帯しています。ソニーストアで購入した場合は、追加料金で3年間のワイド保証(落下・水没などの事故も対象)に加入可能です。高額な機材であるため、延長保証への加入を強くおすすめします。保証を受ける際には、購入時の保証書と購入証明(レシートなど)が必要となりますので、大切に保管してください。