アレイマイクと聞くと、会議室の天井に貼り付いている白い板を思い浮かべます。機材レンタルとは縁が薄いジャンルだと思っていました。ところがSHUREさんのブースにあった放送用マイクロフォンアレイ「DCA901」(字幕表記)は、VESAマウントのスタンドに立てて、対談の前に「ポンと置く」使い方ができる。しかも背面から出ているのはXLRではなくLANケーブル1本。北陸放送機器展 2026、セミナーでも紹介されていたこのマイクを、ブースで説明してもらいました。
見どころは終盤、取材者が本体の後ろを見せながら「キャノンが出てるわけじゃないんですよ。これLANケーブルなんですよね」と気づくところ。その場でDanteの話に繋がっていきます。あと、会場ではイヤホンで実際に「ここに立つと聞こえない、こっちなら聞こえる」を試せたそうです。
DCA901は現時点で新規取り扱い候補です。動画内で話題になった「会場の音がDanteで飛んでYAMAHA DM3で制御されている」構成の、DM3のほうは借りられます。
→ Danteの受け皿になる小型卓:
DCA901とは:見た目はマイクに見えないが、中に「最大8本のガンマイク」がある
担当者の方の説明は明快でした。見た目はそう見えないけれどマイクで、イメージとしては中に最大8本のガンマイクがあって、そのガンマイクの向きをパソコンから自由にコントロールできるモデル、と。指向性を物理的に振るのではなく、ソフト側で「どこを狙うか」を決める。セミナーのアーカイブではサッカー場の周囲の音を捉える例も紹介されていたそうです。
取材者が聞いていたのは「今回のセミナーみたいな対談に、これをポンと置いて主要マイクとして使えるか」。答えは、使える。狙う位置もアプリで決められる。
ピンマイクを付けたくない案件で、上からガンマイク8本の代わりになるか
最近、ワイヤレスピンマイクを演者に付けたくない案件があります。衣装の都合、演者が多い、あるいは「マイクを付けている絵」を嫌う。そういうとき、演者の上からガンマイクでそれぞれ狙う構成を組むわけですが、人数分のガンマイクとスタンドとブームが要る。取材者が動画で言っていたのは「これでいけるかもしれない」。1台置いて、狙う先をアプリで振り分ける。正直に書くと、まだ試していないので「かもしれない」止まりです。だからこそ借りて試したい機材です。
出力はDante。XLRを引き回さず、LANケーブル1本で音響設備に入る
この展示会場のマイクは、SHUREのワイヤレス(字幕では「MVS NEXT」。MXW neXt 2と思われます、要確認)で、全部Danteで飛んでYAMAHAのDM3で制御されていたそうです。DCA901もDante出力なので、そのネットワークに素直に乗ります。Danteで音響を組んでいる人が仮設イベントで使うとき、XLRを引っ張り回さずLANケーブル1本で済む。取材者はここで「これはすごい」と言っていました。
逆に言うと、Danteの受け側が無い現場では、このマイク単体では音が出ません。DM3のようなDante対応の卓か、Dante-アナログのインターフェースが必要です。ここが「借りて試す」ときに最初に確認する点です。
DCA901を現場に持ち込む前のチェックリスト(動画の内容から整理)
| 確認項目 | 目安 |
|---|---|
| 受け側にDanteがあるか | Dante対応ミキサー(DM3 Dante搭載モデル等)か、Dante I/Oを用意する |
| 設置方法 | VESAマウントのスタンドに立てる(天井設置でなくてよい) |
| 狙う先の設定 | PCのアプリで指向を決める。設定用PCとネットワークを現場に持ち込む |
| 聞こえ方の確認 | ブースではイヤホンで「立つ位置による聞こえ方の差」を試せた。現場でも同じ確認をする |
| ピンマイク不要かの判断 | 演者の人数・距離・背景ノイズで決まる。まずは1本のピンマイクと比較収録する |
→ 比較対象のピンマイク(SHURE):
※SHUREの放送用マイクロフォンアレイDCA901は、現時点では新規取り扱い候補として紹介しています。パンダスタジオレンタルでのレンタル開始が決定しているものではありません。商品ページ公開後、この記事にもリンクを追加する予定です。
この機材が向いていそうな人・現場
- 社内のパネルディスカッション配信で、登壇者5人にピンマイクを付けて回る時間がなく、毎回開始が押している配信担当者
- 会場音響がすでにDanteで組まれていて、仮設の収録マイクだけXLRで別配線になっているのが気持ち悪い音響会社
- スポーツやイベントの環境音を、ガンマイクを何本も立てずに「狙って」拾いたい制作会社
レンタルで試す価値があるところ
アレイマイクは、カタログの「8本相当」より「自分の会場で、どの席の声がどれだけ明瞭に取れるか」がすべてです。反射の多い会議室と、吸音の効いたホールでは結果が変わります。DCA901が入荷するまでの間に、Dante搭載のDM3を借りてDanteネットワークの組み方を一度回しておくと、マイクが来た日にすぐ本番の検証に入れます。
→ 「上から狙う」の現行手段、ガンマイク:
用途別に探すなら
SHUREのマイク・ワイヤレスをまとめて見たい人
Dante対応の機材を探している人
展示会で見た新製品が入荷したか確かめたい人
→ 新着機材一覧
📦 XLRを引き回すか、LANケーブル1本で済ませるか。音響の仮設が変わる境目です。
北陸放送機器展 2026のブース取材動画は、撮れたものから順にPANDASTUDIO TVで公開しています。
→ パンダスタジオ・レンタル
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→ PANDASTUDIO TV で北陸放送機器展の取材動画をチェックする
出典:パンダスタジオ 北陸放送機器展 2026 ブース取材動画「BEE 05 Shure Rough v01」(SHURE ブース)
※製品名・仕様は取材時のブース担当者・取材者の説明(字幕)に基づく収録時点の情報です。「DCA901」「MVS NEXT」は字幕表記のまま掲載しています。掲載のレンタル商品は商品一覧(2026年9月18日版)でIDと公開状態を確認済みです。
