日本のAmazonでワイヤレスHDMIやUSB-Cハブを探すと、たいてい出てくる名前がLemorele(レモレル)です。IBC 2026のブースで担当者に新製品を聞くと、答えは業務寄りでした。従来はHDMIのみだった無線映像伝送に、SDIとHDMIの両方に対応したR700が加わり、さらに受信機(RX)を内蔵したモニターが登場。送信機1台とペアリングすれば、受信機とモニターを別々に持ち歩く必要がなくなります。伝送距離は200m。
後半は「日本で既に人気のある2製品」として、スマートフォンから給電できるワイヤレスHDMIのP400と、もともとNintendo Switch用に作られた映像出力しながら給電できるUSB-C→HDMIケーブル(4K・8K版が追加)を紹介してもらいました。
動画で見た方が早いのは、受信機一体型モニターの説明。モニターの背中に受信機が付いているのではなく、モニターそのものが受信機、という形が映像で分かります。P400の「送信機をスマホに挿すだけで電源もまかなう」小ささも、手に持っている場面で伝わります。
R700は新製品で、パンダスタジオレンタルではまだ扱っていません。「SDIもHDMIも入る無線映像伝送」をいま借りるなら、実績のあるこの2機種から。
→ SDI&HDMI対応の定番無線映像伝送(150m・屋外可):
R700:SDIとHDMIの両対応で、業務用機器と直結できるように
担当者の説明はこうです。従来のLemoreleの無線映像伝送はHDMIのみだったが、R700はSDIとHDMIの両方に対応し、より多くの業務用機器と接続できる。放送・業務用カメラやスイッチャーはSDIが基本なので、これで「民生向けメーカー」から一歩、現場機材の側に来たことになります。
伝送距離や遅延、映像フォーマット(4K対応か)は動画内で語られていません。要確認事項としてメモに残しました。
※Lemorele R700は、現時点では新規取り扱い候補として紹介しています。パンダスタジオレンタルでのレンタル開始が決定しているものではありません。商品ページ公開後、この記事にもリンクを追加する予定です。
→ 低遅延0.05秒・最大350mのSDI&HDMI無線。R700の比較相手として:
受信機一体型モニター:TX1台と直接ペアリング、伝送200m
「こちらは新しいモニター。RX受信機とモニターを一体化している」。Lemoreleの送信機(TX)1台と直接ペアリングして、このモニターに映像を送れる。受信機とモニターを別々に用意する必要がなく、そのまま使えて持ち運びにも便利。伝送距離は200m。「この2種類の製品(R700系の送信機)をこのモニターに接続できる」と締めています。
レンタル屋として面白いのは、この構成が「監督モニター」の形そのものだということです。現場では受信機+モニター+バッテリー+ケーブル2本を組んで渡すのが普通で、その分だけ組み立てと故障点が増えます。一体型なら、モニターを渡してTXとペアリングするだけ。製品名が動画内で出なかったので、ここでは「受信機一体型モニター」と呼んでおきます。
※Lemoreleの受信機一体型モニターは、現時点では新規取り扱い候補として紹介しています。パンダスタジオレンタルでのレンタル開始が決定しているものではありません。商品ページ公開後、この記事にもリンクを追加する予定です。
日本で人気の2製品:スマホ給電のP400と、Switch用に生まれたケーブル
P400は、自宅での個人利用やエンターテインメント向けのワイヤレスHDMI。送信機と受信機の構成で、受信機はHDMIでモニターにつなぎ、給電も受ける。送信機側はUSB-C端子で、スマートフォンから給電できるため別電源が要らない。スマホの画面をテレビに映す用途で「日本でも非常に人気」だそうです。
もう一つはUSB-C→HDMIケーブル。もともとはゲーム機との接続用に開発したもので、HDMI側をテレビに、USB-C側をSwitchにつなぐと、Switchの映像をテレビに映しながらSwitchへの給電もできる。ドックから外すと給電できないSwitchを、ドックなしで長時間プレイできる、という製品。パソコンやスマートフォンにも使え、従来の1080pに加えて4Kと8Kのモデルを用意した、とのことです。
展示会のブースで聞くにはやや家庭用寄りの話ですが、「配信スタジオの控室でスマホの画面をモニターに出す」「取材先でノートPCの映像をプロジェクターに飛ばす」といった雑用は、現場では毎回発生します。この手の小物を1つ機材ケースに入れておくと救われる場面は多いです。
→ 「PC・スマホの画面をワイヤレスでモニターへ」。P400の代用として:
→ LemoreleのUSB-C→HDMIは、ハブ型ならレンタル中:
※P400とUSB-C→HDMIケーブル(4K・8K版)は、現時点では新規取り扱い候補として紹介しています。パンダスタジオレンタルでのレンタル開始が決定しているものではありません。商品ページ公開後、この記事にもリンクを追加する予定です。
この機材が向いていそうな人・現場
- SDI出力のカメラの映像を、ケーブルを引かずに監督・クライアントのモニターに出したい小規模ロケ(R700+一体型モニター)
- 受信機・モニター・バッテリーの組み合わせを毎回組むのが面倒で、モニター1枚で済ませたいワンオペ撮影者
- 控室や打ち合わせで「スマホの画面をテレビに」を頻繫に頼まれる配信担当者(P400)
持ち帰り:Lemoreleの4製品、動画の説明から
| 製品 | 入力/接続 | 特徴(動画内の説明) | レンタル |
|---|---|---|---|
| R700 | SDI+HDMI | 従来のHDMIのみから両対応に。業務用機器と直結 | 未掲載(代用:Hollyland Mars 4K/Accsoon CineView SE) |
| 受信機一体型モニター | TX1台と直接ペアリング | 受信機とモニターを別に持たなくてよい。伝送200m | 未掲載 |
| P400 | TX:USB-C(スマホ給電)/RX:HDMI | スマホ画面をテレビへ。別電源不要 | 未掲載(代用:j5create 4KワイヤレスHDMI) |
| USB-C→HDMIケーブル | USB-C↔HDMI | 映像出力しながら給電。1080p/4K/8K | 近縁品あり(Lemorele USB-Cハブ) |
レンタルで試す価値があるところ
無線映像伝送は「スペック上の距離」と「会場で実際に届く距離」が違います。壁、人、他の無線(会場のWi-Fiや他社ブースの送信機)で変わるからです。R700が入荷するまでは、SDI&HDMI対応のHollylandやAccsoonを本番会場に持ち込んで、どこまで届くか、遅延がスイッチャーのタイミングに乗るかを先に確認しておく。その基準があれば、新製品が来たときに「何が良くなったか」を自分の現場で言えるようになります。日本国内で無線機器を使う場合は、技適マークの有無も確認してください。
用途別に探すなら
無線映像伝送をメーカー横断で比べたい人
ワイヤレスHDMI(民生・会議用)を探している人
展示会で見た新製品が入荷したかを確かめたい人
→ 新着機材一覧
Lemoreleは日本のAmazonで見かける名前ですが、SDI対応と受信機一体型モニターで業務用途に一歩寄ってきました。取り扱いが決まればこの記事にリンクを追加します。次の記事は、PTZカメラを3.75mまで持ち上げる電動ポールのE-IMAGEへ。
📦 無線は、会場で届く距離を先に測る。
IBC 2026取材シリーズの動画は、撮れたものから順にPANDASTUDIO TVで公開しています。
→ 新着機材一覧(展示会で見た製品の入荷チェックに)
→ 映像制作・撮影技術のセミナー情報
→ PANDASTUDIO TV でIBC 2026取材動画をチェックする
出典:パンダスタジオ IBC 2026 アムステルダム取材動画「IBC Day3 02 Lemorele Rough v01 2」(2026年9月13日収録)
※製品名・仕様・発売時期は取材時のブース担当者の説明(字幕)に基づくもので、収録時点の情報です。掲載のレンタル商品は商品一覧(2026年7月版)でIDの実在を確認済みです。
