NDIスイッチャーに何を1台にまとめてほしいか、と聞かれたら、たいていの配信担当者はこう答えると思います。カメラのISO収録、PTZの制御、音声ミキサー、リプレイ。SPROLINKがIBC 2026の主力に据えたMC-NDIは、それが全部入っています。NDI 8系統、HDMI 4系統、SDI 4系統。8入力+プログラム出力の9系統をISO収録、8台のPTZを制御、リプレイは物理ボタン。10インチのタッチスクリーン付き。
そしてこれは、パンダスタジオレンタルで借りられます。ノートPC型の10系統スイッチャーN8Sも。前夜編で「11ホールのSPROLINK」と予習していたブースが、Day2の最後の1本です。
動画で見た方が早いのは、前面パネルの配置。8系統の選択ボタン、その隣のPTZ用ジョイスティック、ロゴ・OSD・再生のボタン、そしてリプレイの物理ボタン。「スイッチャーであり、カメラコントローラーでもある」という説明は、パネルを見れば一目です。後半のN8Sが「ノートパソコン型に折り畳まれる」場面も。
動画の主役MC-NDIは、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。NDIライセンスはアクティベーション済みの状態で届きます。
→ 動画の主役。9系統ISO収録・PTZ8台制御・リプレイ内蔵:
MC-NDIの構成:NDI×8、HDMI×4、SDI×4、10インチタッチ
担当者の説明を順に。今年の主力製品MC-NDIは、NDI 8系統、HDMI 4系統、SDI 4系統を備えた一体型の多機能スイッチャー。スイッチャーだけでなくカメラコントローラーでもあり、8台のカメラを制御でき、オーディオミキサーも内蔵。10インチのタッチスクリーンですべての機能を確認できる。
前面は8系統の信号選択ボタン、カメラ操作用のジョイスティック、ロゴ・OSD・再生などの操作ボタン。背面にはHDMIとSDIの物理入力が各4系統(HDMIは4K60p対応)、HDMI出力3系統、XLR音声2系統。
主な機能5つ:ISO収録、PTZ制御、リプレイ、多機能入力、SuperSource
- ISO Recording:8系統の入力を個別に収録し、さらにプログラム出力も収録。合計9系統。「これが大きな特徴」
- PTZ 8台制御:露出、ゲイン、フォーカス、ズームなどを操作
- リプレイ:物理ボタンで5秒・10秒。画面のReplayメニューからも。各入力を対象にでき、内容は本体に保存
- 多機能な入力:入力1〜8には、HDMIやSDIだけでなく動画ファイル、NDI、ネットワークのストリームも割り当てられる
- SuperSource:複数の映像をPIPで配置。通常のPIPだけでなく4画面のピクチャー・イン・ピクチャーも
「ほかにも機能は多数あるが長くなるので割愛」と担当者。レンタル屋として気になったのは、ISO収録で9系統を同時に回したときの記録メディアの持ち時間と、リプレイと同時に回せるかどうか。ここは借りて確かめる項目です。
N8S:ノートPC型、16インチ、10系統。縦画面切り替え、ロゴ6つ
次に、10系統に対応するノートパソコン型のスイッチャーN8S。HDMIとSDIの入力に加えてマルチメディア入力を2系統、合計10系統。折りたたみ構造で16インチのディスプレイを内蔵し、マルチビューにもプログラム出力の表示にも使え、ボタン一つで切り替え。横画面と縦画面の切り替えも可能で、ロゴを6つまで扱える。字幕、ロゴ、タイトル、PIPのレイアウトもメニューから。「中規模・大規模の案件や、現場での制作に適している」という位置づけです。
→ 動画に登場したノートPC型スイッチャー:
年末予定:入出力とも4K、Full NDI対応のスイッチャー(試作機)
「今年後半には4K NDI対応のスイッチャーも予定している」と、試作機も見せてもらいました。入力と出力の両方が4Kに対応し、NDIもFull NDIまで対応する予定。12月か1月ごろの登場を予定、とのこと(収録時点・要確認)。
※4K NDI対応スイッチャー(試作機)は、現時点では新規取り扱い候補として紹介しています。パンダスタジオレンタルでのレンタル開始が決定しているものではありません。商品ページ公開後、この記事にもリンクを追加する予定です。
→ MC-NDIの兄弟機。PTZジョイスティック内蔵のプロダクション機:
この機材が向いていそうな人・現場
- PTZカメラ4〜6台のセミナー配信で、スイッチャー・PTZコントローラー・レコーダーの3台を1人で操作しているオペレーター
- スポーツ配信で「もう一回」と言われるリプレイと、後編集用のISO収録を、追加機材なしで済ませたい配信チーム
- 出張先のホテルの机で配信システムを組むことが多く、ノートPC型で16インチ画面が付いたスイッチャーが欲しい制作会社(N8S)
持ち帰り:SPROLINKの3機種、動画の説明から(すべてレンタルあり)
| 機種 | 入力 | 特徴(動画内の説明) | 向く現場 |
|---|---|---|---|
| MC-NDI | NDI×8+HDMI×4+SDI×4 | ISO 9系統、PTZ 8台、リプレイ、SuperSource、10インチタッチ | PTZ多カメの配信・収録を1台で |
| ME-NDI | 8ch NDI(HDMI/SDI) | ISO録画、PTZジョイスティック内蔵 | MC-NDIの兄弟機。構成は商品ページで比較 |
| N8S | 10系統(SDI/HDMI 8+マルチメディア2) | ノートPC型・16インチ、縦画面切替、ロゴ6つ | 持ち運びと現場設営を重視 |
→ PTZだけ別で操作したい構成なら、SPROLINKの専用コントローラー:
レンタルで試す価値があるところ
「全部入り」のスイッチャーは、全部を同時に使ったときの挙動がカタログで分かりません。9系統ISO収録を回しながらリプレイを出し、PTZを振り、SuperSourceで4画面を出す。それを本番と同じ構成で1回通してみると、自分の現場で「1台にまとめてよかったこと」と「やっぱり別に持ちたいもの」が分かれます。MC-NDIはレンタルで借りられるので、その確認を本番前にできます。
用途別に探すなら
SPROLINKの製品をまとめて見たい人
NDIスイッチャーをメーカー横断で比べたい人
展示会で見た新製品が入荷したかを確かめたい人
→ 新着機材一覧
Day2の取材はここまで。ホール7の大手から端の小さなブース、そして前夜編で予習していた中国メーカーまで、12本。4K NDIスイッチャーの試作機は年末〜年始の登場予定と聞いています。取り扱いが決まればこの記事にリンクを追加します。
📦 「全部入り」は、全部を同時に回してから判断する。
IBC 2026取材シリーズの動画は、撮れたものから順にPANDASTUDIO TVで公開しています。
→ 新着機材一覧(展示会で見た製品の入荷チェックに)
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出典:パンダスタジオ IBC 2026 アムステルダム取材動画「IBC Day2 11 SPROLINK Rough v01 2」(2026年9月12日収録)
※製品名・仕様・発売時期は取材時のブース担当者の説明(字幕)に基づくもので、収録時点の情報です。掲載のレンタル商品は商品一覧(2026年7月版)でIDの実在を確認済みです。
