Sony α7R IV × FE 24-70mm F4 ZA OSSレビュー|派手さより”安心感”が残った、高画素フルサイズ

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草木に囲まれた薄紫色の紫陽花にピントを合わせ、前景と背景をやわらかくぼかして立体感を表現した写真

前景のボケを活かし、紫陽花を引き立てた一枚

6100万画素より先に思ったことがあります。 「あ、この握り心地だ。」 学生時代に使っていたα7 IIIを握ったときと同じ感覚が、一瞬でよみがえりました。 最新だからとか、高画素だからとか、そんなことよりも「いつものSonyだ(笑)」という安心感のほうが先に来たんです。 正直、この安心感だけで撮影に集中できる。 これが、今回一番印象に残ったことでした。

使用機材

  • ボディ:Sony α7R IV
  • レンズ:SONY FE 24-70mm F4 ZA Vario-Tessar OSS(SEL2470Z)
今回は、この組み合わせで実際に撮影しながら感じたことを、良かった点も気になった点も含めて素直にレビューしていきます。

第一印象は「変わらない安心感」

Sonyを使ったことがある人なら、この感覚は分かるかもしれません。 グリップを握った瞬間、「あ、この感じだ。」と思いました。 学生時代にα7 IIIを使っていたこともあり、ボタン配置やISO・シャッタースピード・F値の操作はすぐに思い出せました。 もちろんメニューは相変わらず項目が多く、「Sonyらしいな(笑)」と思う場面もありましたが、それも含めてどこか懐かしい。 新しいカメラを触っているのに、久しぶりに昔の相棒を持ったような感覚でした。

6100万画素は、撮った瞬間より家に帰って驚く

高画素カメラというと、撮影中に感動するイメージがあるかもしれません。 でも、このカメラの本当のすごさを感じたのは家に帰ってからでした。 PCで写真を開いて拡大した瞬間、 「え、ここまで写ってたの?」 と思わず口に出ました。 花にピントを合わせた一枚。 背景はきれいに溶け、主役だけが浮かび上がるような立体感があります。 さらに、周りの空間や空まで入れた風景写真では、細かな葉っぱや建物の質感までしっかり描写されていて、高画素だからこその情報量を実感しました。 等倍表示すると、つい写真を眺める時間が長くなってしまう。 そんなカメラです。

撮影は最高。でも帰宅して現実を見る

撮影している間は、本当に気持ちがいいんです。 ところが、帰宅してRAWデータをPCへ取り込んだ瞬間に現実へ引き戻されます。 「……重っ。」 6100万画素は、撮るときではなく編集するときに存在感を発揮します。 RAWデータはかなり容量が大きく、PCへの読み込みも保存も時間がかかります。 普段2400万画素クラスを使っている人なら、この違いはすぐに分かるはずです。 高画素の恩恵を受ける代わりに、ストレージやPC性能もそれなりに求められます。

メニューはやっぱりSony

昔使っていたから何とか操作できましたが、初めてSonyを触る人は少し迷うと思います。 設定項目が多く、慣れるまでは目的の設定を探すだけでも時間がかかります。 さらに気になったのが、AFとMFの切り替え。 レンズ側に切り替えスイッチがなく、本体側で設定を変更しなければいけません。 細かい部分ですが、頻繁にAFとMFを切り替える人には少し手間だと感じました。

FE 24-70mm F4 ZA OSSは「ちょうどいい」が詰まった一本

広角で撮影した公園の風景。中央に大きな柳の木を配置し、広い空と園内の緑豊かな景色を自然な遠近感で写した写真

24mmの広角で、公園の開放感と空の広がりを切り取った一枚

このレンズを一言で表すなら、 「標準って、やっぱりいい。」 これに尽きます。 24mmでは広く景色を切り取り、 70mmでは被写体をしっかり引き寄せる。 旅行でも街歩きでも、「もう少し広ければ」「もう少し寄れれば」と思う場面が少なく、一本でほとんどのシーンをこなしてくれました。 だからレンズ交換の回数も自然と減ります。 気付けば、この一本だけ持って出掛けていました。

発色と質感は、見ていて気持ちいい

このレンズで特に気に入ったのは発色です。 色を派手に盛るのではなく、透明感のある自然な色味。 空の青も、木々の緑も、見たままより少しだけ気持ちよく写る。 そんな絶妙なバランスです。 さらに金属や木、花びらなどの質感もしっかり描写してくれるので、α7R IVの高画素とも相性が良いと感じました。

もちろん弱点もある

万能なレンズですが、不満がないわけではありません。 開放F4なので、夜景や室内ではシャッタースピードを稼ぎにくく、ISOを上げる場面が増えます。 背景を大きくぼかしたい人にとっても、F2.8ズームほどの迫力はありません。 また、AFとMFの切り替えを本体側で行う必要がある点も、人によっては気になるポイントでしょう。

この組み合わせは誰に向いている?

この組み合わせは、派手な性能を求める人よりも、「安心して撮れる一台」が欲しい人に向いています。 風景、旅行、建築、スナップ。 「今日は何を撮ろうかな」と考えながら気軽に持ち出せる。 そんな信頼感があります。 逆に、夜景撮影が多い人や、大きなボケを活かしたポートレートを撮りたい人は、F2.8通しのレンズを検討したほうが満足度は高いかもしれません。

まとめ

Sony α7R IVは、スペック表だけでは魅力を語りきれないカメラです。 6100万画素という数字は確かにインパクトがあります。 でも、私が一番気に入ったのはそこではありませんでした。 学生時代に使っていたSonyを思い出すような安心感。 撮影に集中できる操作性。 そして、写真を見返したときに思わず拡大したくなる描写力。 FE 24-70mm F4 ZA OSSも、「広角も望遠も一本でこなせる」という標準ズームらしい万能さと、自然で透明感のある描写が魅力でした。 もしあなたが「尖った一本」ではなく、「安心して持ち出せる一本」を探しているなら、この組み合わせは今でも十分選ぶ価値があります。 派手ではない。 でも、気付けばまた持ち出したくなる。 そんな一台でした。
Sony(ソニー) α7R Ⅳ(α7R4)ボディ レンタル
SONY FE 24-70mm F4 ZA Vario-Tessar Eマウント SEL2470Z (ハードケース付き) レンタル

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