USB接続で本格的な単一指向性コンデンサーマイクを導入。Elgato Wave 3の基本設定

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

昨今のテレワークやライブ配信の普及に伴い、PCマイクの音質向上はビジネスパーソンやクリエイターにとって重要な課題となっています。本記事では、CORSAIR(コルセア)が展開するブランド「elgato(エルガト)」の高性能USBマイク、「Elgato Wave 3(10MAB9901)」に焦点を当てます。本製品は、オーディオインターフェース不要のUSB接続でありながら、本格的な単一指向性コンデンサーマイクとして高い評価を得ています。ゲーム実況やポッドキャスト、さらにはビジネスでのWeb会議まで幅広い用途に対応し、独自の音割れ防止機能「Clipguard」やデジタルミキサーソフト「Wave Link」を備えている点が特徴です。ここでは、Elgato Wave 3(コンデンサーマイク)黒の魅力から、基本設定、Stream Deck対応による連携機能までを詳しく解説いたします。

Elgato Wave 3とは?USB接続で実現する高品質コンデンサーマイクの魅力

Lewitt Audio監修による24bit/96kHzの高音質設計

Elgato Wave 3は、オーストリアの高級オーディオメーカーであるLewitt Audioの監修を受けて開発されたコンデンサーマイクです。最大24bit/96kHzのアナログからデジタルへの変換に対応しており、放送局クラスの高解像度な音声キャプチャを実現しています。

これにより、細かな息遣いや声のニュアンスまで正確に拾い上げることが可能となり、プロフェッショナルなポッドキャスト収録や高品質なライブ配信において圧倒的なアドバンテージを提供します。USBマイクの手軽さと、スタジオ品質のクリアな音声を両立させた設計が最大の魅力です。

テレワークやライブ配信に最適な単一指向性の特性

本製品は、正面からの音を正確に捉え、背面や側面からのノイズを効果的に抑制する「単一指向性(カーディオイド)」を採用しています。この特性により、自宅でのテレワーク中の生活音や、ゲーム実況時のキーボードの打鍵音などを最小限に抑え、発話者の声だけをクリアに届けることができます。

Web会議での円滑なコミュニケーションが求められるビジネスシーンから、視聴者に不快なノイズを与えたくないライブ配信まで、あらゆるシチュエーションで高いパフォーマンスを発揮するPCマイク環境を構築できます。

オーディオインターフェース不要の簡単なUSB接続

従来の本格的なコンデンサーマイクを導入する際には、高価なオーディオインターフェースや複雑な配線が必要不可欠でした。しかし、Elgato Wave 3はUSB Type-Cケーブル1本でPCと接続するだけで、即座に高品質な録音環境が整うプラグアンドプレイに対応しています。

煩雑な機材セットアップを省くことができるため、機材の知識が少ない初心者の方でも安心して導入可能です。WindowsおよびMacの双方に標準対応しており、場所を選ばず迅速にライブ配信やテレワークの準備を整えることができる優れた利便性を誇ります。

Elgato Wave 3を導入する3つのメリット

独自のClipguard技術による徹底した音割れ防止

ライブ配信やゲーム実況において、突然の大声や突発的なノイズによる「音割れ」は視聴者に大きなストレスを与えます。Elgato Wave 3には、入力音量が一定のレベルを超えた瞬間に、自動的に低音量の代替信号ルートへと切り替える独自の「Clipguard」技術が搭載されています。

この機能により、配信者がどれほど熱狂して大きな声を出しても、歪みのないクリアな音声が維持されます。後から音声を編集する手間も省けるため、リアルタイムの配信だけでなく、ポッドキャストや動画制作においても極めて有用な音割れ防止機能です。

ゲーム実況からポッドキャストまで対応する汎用性の高さ

Elgato Wave 3は、その優れた音響特性と付随する強力なソフトウェアにより、多様なコンテンツ制作に柔軟に対応します。ゲーム実況では、ゲーム内音声とボイスチャットをバランス良くミックスし、ポッドキャストでは対談相手の声を際立たせるなど、用途に応じた最適なセッティングが可能です。

また、テレワークでのプレゼンテーションやオンラインセミナー(ウェビナー)においても、聞き取りやすく説得力のある音声を届けることができます。単一のUSBマイクでありながら、あらゆるビジネスおよびクリエイティブ用途を網羅する高い汎用性を備えています。

洗練された黒のデザインと省スペースなPCマイク環境

デスク周りの美観と作業効率を両立させるため、Elgato Wave 3は洗練されたマットブラック(黒)の筐体を採用しています。無駄を削ぎ落としたスタイリッシュなデザインは、どんなインテリアやPC環境にも自然に溶け込みます。

また、付属のヘビーデューティーなU字型スタンドは安定性が高く、コンパクトな設計であるため、限られたデスクスペースを圧迫しません。必要に応じて別売りのマイクアームに取り付けることも容易であり、プロフェッショナルな外観と実用性を兼ね備えた、理想的なPCマイク環境を実現します。

導入に向けたElgato Wave 3の基本設定手順

パソコンとのUSB接続および物理的な配置方法

Elgato Wave 3の導入は、付属のUSBケーブルを使用して本体背面のType-CポートとパソコンのUSBポートを接続することから始まります。物理的な配置においては、マイクの正面(ダイヤルがある面)が発話者の口元に向くように設置することが重要です。

単一指向性の特性を最大限に活かすため、口元から約15〜20cmの距離を保ち、キーボードやマウスなどのノイズ源から可能な限り離して配置してください。適切なマイクセッティングを行うことで、よりクリアで高品質な音声入力が可能となります。

WindowsおよびMacにおける音声入力デバイスの指定

USB接続が完了したら、OS側のサウンド設定でElgato Wave 3を既定のデバイスとして指定します。Windowsの場合は「設定」>「システム」>「サウンド」の順に開き、入力デバイスのドロップダウンリストから「Elgato Wave:3」を選択します。

Macの場合は「システム環境設定」>「サウンド」>「入力」タブを開き、同様に「Elgato Wave:3」を選択してください。この設定により、ZoomやTeamsなどのWeb会議ツール、またはOBS Studioなどのライブ配信ソフトにおいて、本マイクからの音声が正しく認識されるようになります。

本体ダイヤルを活用したゲイン調整とミュート操作

本体前面に配置された多機能ダイヤルを使用することで、直感的なオーディオコントロールが可能です。ダイヤルを押し込むことで、「マイクゲイン(入力音量)」「ヘッドホン音量」「マイクとPC音声のミックスバランス」の3つのモードを切り替えることができます。適切な入力レベルになるようゲインを調整してください。

さらに、マイク本体の天面には静電容量式のミュートセンサーが搭載されており、軽くタップするだけで瞬時にマイクをミュート(消音)にできます。ミュート時はダイヤル周りのLEDが赤色に点灯し、視覚的にも状態を即座に把握できるため、配信中の予期せぬトラブル防止に役立ちます。

デジタルミキサー「Wave Link」を活用した3つの高度な音声制御

複数オーディオソースの独立した音量ミキシング

Elgato Wave 3の真価は、専用のデジタルミキサーソフトウェア「Wave Link」との連携によって発揮されます。Wave Linkを使用すると、マイク入力だけでなく、ゲーム音、ブラウザの音声、ボイスチャットアプリ、音楽プレーヤーなど、最大9つの独立したオーディオチャンネルを仮想的に統合・管理できます。

各チャンネルの音量を個別にスライダーで調整できるため、複雑なオーディオルーティングを必要とするライブ配信やゲーム実況においても、プロ仕様のミキシング環境をPC上で簡単に構築することが可能です。

配信者用と視聴者用の独立したモニター環境構築

Wave Linkのもう一つの強力な機能は、「モニターミックス(自分用)」と「ストリームミックス(視聴者用)」という2つの独立した音声出力系統を作成できる点です。これにより、「自分はゲーム音を大きく聞きたいが、配信に乗せるゲーム音は控えめにし、自分の声を際立たせたい」といった細やかなニーズに対応できます。

それぞれのミックスバランスを別々に設定・確認できるため、配信者は快適なプレイ環境を維持しつつ、視聴者に対しては常に最適化された聞き取りやすいオーディオ体験を提供することができます。

VSTプラグイン追加によるノイズ除去と音声加工

Wave Linkは、サードパーティ製のVST(Virtual Studio Technology)プラグインの導入に対応しています。これにより、標準機能だけでは対応しきれない高度な音声処理が可能となります。

例えば、エアコンの音や環境ノイズを強力にカットするノイズリダクションプラグインや、声の帯域を調整してより魅力的な響きを持たせるイコライザー(EQ)、音量のばらつきを整えるコンプレッサーなどを追加できます。これらのプラグインを活用することで、スタジオ録音に匹敵する洗練された音声加工を実現し、ポッドキャストや動画制作のクオリティを一段階引き上げることができます。

ライブ配信を効率化するStream Deckとの連携機能

Stream Deckを経由したWave Linkのシームレスな操作

Elgatoエコシステムの最大の強みは、同社のショートカットキーボード「Stream Deck」との完全な互換性にあります。Stream Deck対応デバイスを使用することで、Wave Link上のあらゆるオーディオ操作を物理ボタンに割り当てることが可能です。

ソフトウェアの画面を開くことなく、手元のボタン一つで各オーディオチャンネルの音量調整やミュート、ミックスバランスの変更が実行できます。これにより、ライブ配信中やゲーム実況中のように画面から目を離せない状況下でも、シームレスかつ直感的な音声制御が実現します。

ワンタッチでのマイクミュートと音量調整の割り当て

Stream Deckを活用すれば、頻繁に行うマイクのミュート操作や特定アプリケーションの音量調整をワンタッチで実行できるようになります。例えば、咳払いをする際や、家族が部屋に入ってきた際など、即座に音声を遮断したい場面において、Stream Deckのボタンを押すだけで確実なミュートが可能です。

また、BGMの音量をフェードイン・フェードアウトさせるアクションを割り当てることで、ラジオ番組のようなプロフェッショナルな演出を、配信者自身がリアルタイムで簡単に操作することができます。

配信中のオーディオルーティング切り替えの自動化

さらに高度な使い方として、Stream Deckの「マルチアクション」機能を利用したオーディオルーティングの自動化が挙げられます。ボタンを1回押すだけで、「ゲーム音をミュートし、BGMの音量を上げ、特定のシーンに画面を切り替える」といった一連の複雑な操作を瞬時に実行できます。

雑談フェーズからゲームプレイフェーズへの移行など、配信の進行に合わせたオーディオ設定の切り替えをワンボタンで行えるため、配信者は煩雑な操作から解放され、コンテンツの質を高めるトークやパフォーマンスに集中することが可能となります。

テレワークやゲーム実況で発生しやすいトラブルと解決策

マイクが認識されない・音が出ない場合の確認事項

PCにElgato Wave 3を接続しても認識されない、または音が出ない場合は、まず物理的な接続状態を確認してください。USBケーブルがしっかりと奥まで挿入されているか、別のUSBポートに接続して改善するかを検証します。

また、OSのプライバシー設定により、マイクへのアクセスが制限されているケースも少なくありません。Windowsの場合は「マイクのプライバシー設定」から「アプリがマイクにアクセスできるようにする」がオンになっているかを確認し、設定を見直すことで多くの認識トラブルは解決に至ります。

環境音やキーボードの打鍵音を拾ってしまう際の対策

単一指向性マイクであっても、ゲイン(入力感度)が高すぎる場合や設置場所が不適切な場合、キーボードの打鍵音や周囲の環境音を拾ってしまうことがあります。この問題に対処するためには、まず本体ダイヤルまたはWave Link上でマイクゲインを必要最小限まで下げ、マイクを口元に近づけて使用するよう調整してください。

さらに、別売りのショックマウントを導入することでデスクからの振動ノイズを軽減できるほか、NVIDIA BroadcastなどのAIノイズ除去ソフトやVSTプラグインを併用することで、より効果的に不要な音を排除できます。

Clipguard機能が正常に動作しない場合のソフトウェア設定

独自の音割れ防止機能であるClipguardが機能せず、大声を出した際に音が割れてしまう場合は、Wave Linkソフトウェア側の設定を確認する必要があります。Clipguardはデフォルトで有効になっていますが、設定画面で誤ってチェックが外れていないか確認してください。

また、Wave Linkを経由せずに、他のアプリケーション上で過度なデジタル増幅(ゲインアップ)を行っている場合、Clipguardの制御範囲を超えて音割れが発生することがあります。音声入力のゲイン調整は原則としてマイク本体またはWave Link上で行い、後段のソフトウェア側での増幅は控えることが適切な運用方法です。

Elgato Wave 3(コンデンサーマイク)黒

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