リードボーカルに最適な単一指向性マイク:ゼンハイザーE835Sがライブパフォーマンスで選ばれる理由

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

ライブパフォーマンスにおいて、リードボーカルの歌声を聴衆にクリアに届けることは、ステージの成功を左右する最も重要な要素の一つです。その中で、多くのプロフェッショナルから絶大な支持を集めているのが、SENNHEISER(ゼンハイザー)のダイナミックマイク「E835S」です。本記事では、単一指向性(カーディオイド)を採用し、確実なハウリング対策や高耐久性を実現したこのボーカル用マイクの魅力について、音響特性や現場での利便性など多角的な視点から詳細に解説します。スイッチ付きモデルならではの運用メリットや、他のマイクロホンとの比較を通じて、E835Sがなぜライブパフォーマンスの現場で選ばれ続けているのか、その真価に迫ります。

ゼンハイザーE835Sとは?プロが認めるダイナミックマイクの基本概要

世界的音響ブランド「SENNHEISER(ゼンハイザー)」の信頼性

SENNHEISER(ゼンハイザー)は、1945年の創業以来、ドイツを拠点として世界の音響業界を牽引し続けているトップブランドです。その製品群は、プロのレコーディングスタジオから大規模なライブステージ、放送局に至るまで、極めて高い品質と信頼性が求められる現場で広く採用されています。特にマイクやヘッドホンなどのトランスデューサー(変換器)技術においては世界屈指のノウハウを有しており、原音に忠実でありながらも音楽的な表現力を損なわないサウンドキャラクターが高く評価されています。ゼンハイザーのマイクロホンは、過酷な使用環境にも耐えうる堅牢な設計と、長年にわたって蓄積された音響工学の知見が結集されており、世界中のアーティストや音響エンジニアにとって欠かせないツールとなっています。その中でも、ボーカル用マイクとして開発された製品群は、声の魅力を最大限に引き出すための緻密なチューニングが施されており、ブランドのアイデンティティを色濃く反映した主力製品として位置づけられています。

ボーカル用マイク「e835」シリーズの特徴と市場での位置づけ

ゼンハイザーの「e835」シリーズは、ライブパフォーマンスにおけるボーカルの集音に特化して設計されたダイナミックマイクです。evolution(エボリューション)シリーズの中核を担うこのモデルは、プロフェッショナルな音質を手頃な価格帯で実現しており、エントリー層からベテランのミュージシャンまで幅広いユーザー層に支持されています。市場におけるe835の位置づけは、いわゆる「業界標準」とされる他社製ダイナミックマイクに対する強力な対抗馬であり、特に中高音域の抜けの良さと、クリアでパンチのあるサウンドが特徴です。単一指向性(カーディオイド)を採用しているため、正面からの音を的確に捉えつつ、側面や背面からの不要なノイズを効果的に遮断します。これにより、バンド演奏などの大音量環境下でもリードボーカルの声が埋もれることなく、ミックスの中でしっかりと前に出るサウンドを提供します。ライブハウスやスタジオなど、あらゆる現場で安定したパフォーマンスを発揮する汎用性の高さが、e835シリーズの最大の強みです。

E835Sならではの「スイッチ付き」仕様がもたらす現場での利便性

E835Sは、基本性能であるe835の優れた音響特性をそのままに、手元で音声のON/OFFを切り替えられるスイッチを搭載した派生モデルです。この「スイッチ付き」という仕様は、PAエンジニアが常駐しない小規模なイベントや、演者自身がステージの進行を管理するシチュエーションにおいて極めて高い利便性を発揮します。例えば、MCと歌唱が頻繁に入れ替わるライブや、複数のパフォーマーがマイクを共有するトークイベントなどでは、不要なタイミングでマイクをミュートすることで、不意のノイズやハウリングのリスクを未然に防ぐことが可能です。E835Sに採用されているノイズレス・スイッチは、操作時のクリック音(ポップノイズ)が音声信号に混入しないよう専用の設計が施されており、静寂が求められる場面でも安心して操作できます。さらに、スイッチ自体を任意の位置でロックできる機構も備わっているため、激しいライブパフォーマンス中に誤ってスイッチを切ってしまうといったトラブルも防止でき、プロの現場でも実用性の高い有線マイクとして高い評価を得ています。

ライブパフォーマンスに最適な3つの音響特性

リードボーカルの声を際立たせる優れた集音性能

E835Sの最大の魅力は、リードボーカルの声をバンドサウンドの中で際立たせるために最適化された卓越した集音性能にあります。ダイナミックマイクでありながら、コンデンサーマイクに迫るような解像度の高さとレスポンスの速さを備えており、ボーカリストの細かな息遣いやニュアンスを余すことなく捉えます。特に中音域から高音域にかけての周波数特性が滑らかにブーストされており、声の輪郭を明瞭にする「プレゼンス」が自然に強調されるよう設計されています。これにより、ギターアンプやドラムセットなどの大音量楽器が鳴り響くステージ上でも、ボーカルの音が埋もれることなく、聴衆の耳へダイレクトに届く抜けの良さを実現しています。また、入力音圧レベルに対する許容度も非常に高く、シャウトなどの突発的な大音量が入力されても音が歪みにくいため、ダイナミクスレンジの広い感情豊かなパフォーマンスを完全にサポートします。

単一指向性(カーディオイド)によるクリアな音声出力の実現

ライブステージにおいてクリアな音声出力を実現するためには、マイクの指向性が極めて重要な役割を果たします。E835Sは単一指向(カーディオイド)のポーラーパターンを採用しており、マイクの正面(0度)からの音を最も強く集音し、背面(180度)からの音を最大限に減衰させる特性を持っています。この指向特性により、ステージ上のフロアモニター(転がし)からの音や、他の楽器の回り込み(ブリード)を効果的に抑制し、リードボーカルの声だけをクリーンに抽出することが可能です。結果として、PAミキサー側でのイコライジングやエフェクト処理が容易になり、より洗練されたPAサウンドの構築に貢献します。さらに、カーディオイド特性は軸外特性(マイクの正面から少し外れた位置からの音の拾い方)が自然であるため、ボーカリストがパフォーマンス中にマイクの角度を多少変えてしまった場合でも、音質や音量の急激な変化が少なく、常に安定したクリアな出力を維持できるのも大きなメリットです。

ポップスからロックまで幅広く対応する周波数特性

E835Sの周波数特性は40Hzから16,000Hzまでと幅広く、特定のジャンルに偏ることなく、ポップスからロック、ジャズ、R&Bまで多様な音楽スタイルに柔軟に対応します。低音域は過度な膨らみを抑えつつも、声の土台となる温かみや太さをしっかりと再現し、高音域は耳障りな刺々しさを排除したクリアで伸びやかなサウンドを提供します。ポップスにおける透明感のあるハイトーンボイスや、ロックにおける力強いミッドレンジの押し出しなど、ボーカリストの持ち味を損なうことなく、楽曲の求めるキャラクターに合わせて自然に馴染むのが特徴です。また、子音の発音(サ行やタ行など)がクリアに伝わるため、歌詞の聞き取りやすさ(明瞭度)が飛躍的に向上します。このように、音源に対する味付けが過剰でなく、ボーカル本来の魅力を引き出すフラットかつ音楽的な周波数チューニングが施されているため、どのようなジャンルのライブパフォーマンスにおいてもメインマイクとして安心して起用することができます。

ステージ環境における確実なハウリング対策とフィードバック抵抗性

ライブ現場で発生するハウリングの主な原因と課題

ライブパフォーマンスの現場において、音響スタッフや演者を最も悩ませるトラブルの一つが「ハウリング(フィードバック)」です。ハウリングは、マイクで集音した音声がスピーカーから出力され、そのスピーカーからの音を再びマイクが拾ってしまうことで生じる特定の周波数の無限ループ現象です。これが発振すると「キーン」や「ボー」といった不快な大音量が発生し、ライブの進行を妨げるだけでなく、最悪の場合はスピーカーや聴衆の聴覚にダメージを与える危険性があります。特にリードボーカル用のマイクは、声を前に出すためにミキサー側でゲイン(増幅率)を高く設定することが多く、フロアモニターのすぐ近くで使用されるため、ハウリングのリスクが常に付きまといます。物理的な距離の制約や、ステージ上の複雑な音響反射など、ハウリングを誘発する要因は多岐にわたるため、マイクそのものが持つハウリングに対する耐性が、現場の音響品質を担保する上で極めて重要な課題となります。

E835Sが誇る高度なフィードバック抵抗性の仕組み

ゼンハイザーE835Sは、こうしたステージ上の過酷な音響環境を想定し、極めて高度なフィードバック抵抗性を備えるよう設計されています。その中核となるのが、緻密に計算された単一指向性(カーディオイド)のカプセル設計です。E835Sは、正面からの音に対する感度を最大化しつつ、背面からの不要な音圧を物理的に打ち消す特殊な音響迷路構造を内部に持っています。これにより、ボーカリストの足元に配置されたフロアモニターからの音の回り込みを劇的に遮断し、ハウリングのマージン(発振するまでの余裕)を大幅に稼ぐことができます。さらに、ハウリングの引き金となりやすい特定の中高音域のピークを抑え、全体的な周波数レスポンスを滑らかに整えることで、システム全体のゲインを高く設定しても安定した運用が可能となります。この優れたハウリング対策により、音響エンジニアはトラブルを恐れることなく、ボーカルの音量を必要なだけ引き上げることができるのです。

大音量のステージでも安定したパフォーマンスを保証する設計

ロックバンドやメタルなど、ステージ上の音量が非常に大きくなるライブ環境では、マイクのフィードバック抵抗性だけでなく、外部ノイズの混入を防ぐ設計も重要になります。E835Sは、大音量の楽器群に囲まれた状況下でも、ボーカルの音声のみを的確にピックアップするための高度なアイソレーション技術を採用しています。マイク内部のダイナミックカプセルは、ハムバッキング・コイルを搭載しており、照明機器や電源ケーブルなどから発生する電磁波ノイズ(ハムノイズ)を効果的にキャンセルします。また、指向性のコントロールが全帯域にわたって均一に保たれているため、低音域から高音域までバランスよく不要な音を排除できます。これにより、大音量のステージ特有の「音が濁る」「ボーカルが引っ込む」といった現象を防ぎ、常にクリアで芯のあるリードボーカルのサウンドをオーディエンスに届けることが可能です。E835Sは、いかなる過酷なステージ環境においても、演者とエンジニアに絶対的な安心感と安定したパフォーマンスを約束します。

過酷なライブツアーにも耐えうる高耐久仕様の3つの秘密

頑丈なメタルハウジングがもたらすマイク本体の堅牢性

ライブツアーでは、機材の搬入・搬出が毎日のように繰り返され、ステージ上でも激しいパフォーマンスによってマイクに強い物理的負荷がかかります。E835Sは、こうした過酷な使用環境を想定し、本体の素材に極めて頑丈なフルメタルハウジングを採用して高耐久を実現しています。プラスチック製のマイクとは異なり、金属製のボディは外部からの圧力や衝撃に対して高い剛性を誇り、マイク内部の精密な電子部品を確実に保護します。また、ボーカリストが手で握った際の重量バランスやグリップ感も人間工学に基づいて緻密に計算されており、長時間のステージでも疲労を感じさせない快適なホールド感を実現しています。表面には傷や汚れが目立ちにくい特殊なマット仕上げのコーティングが施されており、長期間のツアーを経ても美しい外観を維持します。この妥協のない堅牢な造りこそが、世界中のプロフェッショナルがゼンハイザーの有線マイクに全幅の信頼を寄せる最大の理由の一つです。

落下や衝撃から内部カプセルを保護するショックマウント構造

ダイナミックマイクの心臓部である音響カプセルは、微細な振動を電気信号に変換する非常にデリケートな部品です。E835Sでは、この重要なカプセルを物理的なダメージから守るため、高度なアドバンスド・ショックマウント構造を内部に採用しています。マイク本体を誤ってステージの床に落としてしまった場合や、スタンドに強くぶつけてしまった場合でも、このショックマウント機構がサスペンションのように働き、カプセルに伝わる衝撃を効果的に吸収・分散させます。これにより、落下による致命的な故障や音質の劣化を未然に防ぐことができます。さらに、このショックマウント構造は、ボーカリストがマイクを持ち替える際や、ケーブルが擦れた際に発生するハンドリングノイズ(タッチノイズ)を極限まで低減する役割も果たしています。激しい動きを伴うライブパフォーマンスにおいても、物理的なノイズが音声信号に混入することを防ぎ、常に純度の高いボーカルサウンドを維持することが可能です。

長期間の使用を前提とした有線マイクとしての高い信頼性

ワイヤレスマイクが普及する現代においても、音質の安定性と運用面での信頼性から、有線マイク(ワイヤードマイク)をあえて選択するプロフェッショナルは少なくありません。E835Sは、有線マイクならではの「繋げば必ず音が出る」という絶対的な安心感をベースに、長期間の使用に耐えうる耐久性を追求しています。接続端子には、腐食に強く導電性に優れた金メッキ加工のXLRコネクターを採用しており、長年の抜き差しによる接点不良やノイズの発生を最小限に抑えます。また、ワイヤレスシステムのようにバッテリーの残量や電波の混信を気にする必要がないため、リハーサルから本番まで、演者は自身のパフォーマンスにのみ集中することができます。さらに、E835SのON/OFFスイッチ部は、数万回に及ぶ厳しい動作テストをクリアした耐久性の高いパーツが使用されており、長期間にわたって確実なスイッチングを保証します。初期投資に対する寿命が非常に長く、過酷な現場で使い倒せるタフさこそが、E835Sの真骨頂です。

ゼンハイザーE835Sをリードボーカルに推奨する3つの理由

声の輪郭を明瞭に保ち存在感を引き出すプレゼンスの強調効果

E835Sがリードボーカル用のマイクとして高く評価されている最大の理由は、声の存在感を際立たせる「プレゼンス(中高音域)」の絶妙なチューニングにあります。人間の声の明瞭度やニュアンスを決定づける3kHzから5kHz付近の帯域が自然に持ち上げられており、イコライザーで過度な補正を行わなくても、声の輪郭がくっきりと浮かび上がります。このプレゼンスの強調効果により、分厚いディストーションギターや手数の多いドラムなど、音の密度が高いバンドアンサンブルの中でも、ボーカルの音が埋もれることなく前面に押し出されます。また、声の「抜け」が良くなることで、ボーカリスト自身も自分の声をモニターしやすくなり、ピッチ(音程)のコントロールや声量の調整が容易になるという副次的なメリットも生まれます。無理に声を張り上げる必要がなくなるため、喉への負担を軽減し、ライブの最後まで安定した歌唱パフォーマンスを維持することが可能になります。

マイクとの距離が変わっても音質を維持する近接効果の抑制

単一指向性マイクの物理的な特性として、音源(口元)にマイクを近づけるほど低音域が強調される「近接効果(プロキシミティ・エフェクト)」があります。近接効果は声を太く聞かせるために意図的に利用されることもありますが、ライブ中にマイクとの距離が頻繁に変わる場合、音質が不安定になる原因にもなります。E835Sは、この近接効果の影響が比較的緩やかになるよう音響設計が施されています。ボーカリストがマイクを口に密着させた状態(オンマイク)でも低音が不自然にこもることがなく、逆に少しマイクを離した状態(オフマイク)でも音が極端に細くなることがありません。この特性により、マイクコントロール(声量に合わせてマイクの距離を調整する技術)に不慣れなボーカリストであっても、常に均一でバランスの取れた音質をPA側に送ることができます。演者の動きによる音質変化を最小限に抑えるこの寛容さが、E835Sが多くの現場で重宝される理由の一つです。

演者自身で確実な操作が可能なON/OFFスイッチの有用性

E835Sに搭載されたON/OFFスイッチは、リードボーカルのみならず、ギターボーカルやキーボードボーカルなど、楽器を演奏しながら歌うアーティストにとっても非常に有用な機能です。自身の出番ではない間奏中や、MCの合間に咳払いをする際など、手元のスイッチで瞬時にマイクをミュートできるため、PAエンジニアに頼ることなく自らの意思で音声のコントロールが可能です。特に、リハーサルスタジオでの練習や、小規模なライブバーなど、専任の音響スタッフが不在の環境では、このスイッチ付の仕様がハウリングの防止やノイズ管理において決定的な役割を果たします。さらに、E835Sのスイッチは操作感が滑らかで、切り替え時のノイズが発生しないサイレント仕様となっているため、楽曲の静かなパートでスイッチを操作しても雰囲気を壊すことがありません。演者に主導権を与え、より自由でストレスのないステージングを実現する上で、スイッチ付きモデルであるE835Sは最適な選択肢と言えます。

他のボーカルマイクとの比較で見えるE835Sの優位性

同価格帯の競合ダイナミックマイクとの機能および性能比較

ボーカルマイクの市場には、同価格帯に数多くの競合製品が存在します。代表的な業界標準マイクと比較した場合、E835Sの明確な優位性は「中高音域の抜けの良さ」と「全体的な出力レベル(感度)の高さ」にあります。多くの従来型マイクが中低音域にピークを持たせた温かみのあるサウンドを特徴とするのに対し、E835Sはより現代的なポップスやロックに適合する、明るくクリアなサウンドキャラクターを持っています。また、マイク自体の出力レベルが比較的高いため、ミキサー側のゲインを無理に上げる必要がなく、結果としてシステム全体のノイズフロア(サーという背景ノイズ)を低く抑えることができます。さらに、ハウリングに対する耐性やハンドリングノイズの少なさにおいても、最新の音響工学に基づいたE835Sの設計は競合製品から一歩抜きん出ており、実戦的なスペックにおいて極めて高いパフォーマンスを誇示しています。

スイッチ無しモデル(e835)とスイッチ付モデル(E835S)の用途別選定

ゼンハイザーの同シリーズには、スイッチを持たない基本モデルの「e835」と、スイッチ付きモデルの「E835S」が存在します。音響的なスペック(周波数特性、指向性、感度など)は両者で完全に同一であるため、選定の基準は純粋に「現場での運用方法」に依存します。例えば、プロのライブツアーや大規模なコンサートなど、専任のPAエンジニアがすべての音声回線をミキサー側で厳密に管理する環境では、演者の誤操作によるミュート事故を防ぐため、スイッチ無しの「e835」が推奨されます。一方、学校の軽音楽部、地域のイベント、リハーサルスタジオ、あるいは演者自身がPAを兼ねる弾き語りライブなどでは、手元で即座に音声をカットできる「E835S」が圧倒的に便利です。また、会議やスピーチ、司会進行などの用途においても、発言者が自らマイクをON/OFFできるE835Sの機能性が高く評価されます。自身の使用環境とPA体制を考慮することで、最適なモデルを選択することができます。

投資対効果(コストパフォーマンス)の観点から見た総合評価

E835Sを導入する際の投資対効果(コストパフォーマンス)は、プロ用音響機材の中でも非常に高い水準にあります。数万円から数十万円するハイエンドなコンデンサーマイクと比較しても、ライブという過酷な現場における実用性や耐久性を考慮すれば、手頃な価格設定は驚異的と言えます。堅牢なメタルハウジングとショックマウント構造により、数年単位でのハードな使用に耐えうる寿命を持っており、頻繁に買い替える必要がない点も長期的なコスト削減に繋がります。また、どのような声質やジャンルにも柔軟に対応できる汎用性の高さは、機材の所有数を最小限に抑えたい個人ユーザーや小規模なライブハウスにとっても大きなメリットです。優れた音質、確実なハウリング対策、そして便利なスイッチ機能という、現場が求める要素をすべて高次元でクリアしているE835Sは、価格以上の価値を提供する極めて優秀なダイナミックマイクとして、総合的に高く評価できます。

ゼンハイザーE835Sのパフォーマンスを最大化する3つの導入手法

単一指向性を活かす適切なマイクの持ち方とマイキング技術

E835Sの優れた性能を最大限に引き出すためには、単一指向性(カーディオイド)の特性を理解した正しいマイクの持ち方とマイキング(マイクの配置や角度の技術)が不可欠です。まず、マイクのグリル(網目部分)を手で覆うように持つ「カブセ持ち」は絶対に避けてください。グリルを塞ぐと、マイク内部の音響迷路が機能しなくなり、指向性が崩れて全指向性のようになってしまうため、急激なハウリングを引き起こす原因となります。マイクは必ずボディの中央から下部をしっかりと握るようにしましょう。また、口元とマイクの距離は、基本として指2〜3本分(約3〜5cm)を保ち、マイクの正面(軸上)にまっすぐ声が当たるように角度を調整します。フロアモニターを使用する場合は、E835Sの背面(180度の位置)が最も音を拾いにくいデッドポイントとなるため、モニターのスピーカーユニットがマイクの真後ろにくるように配置することで、ハウリングのリスクを最小限に抑えることができます。

PA機材(ミキサー・アンプ)との最適な接続および設定方法

E835SをPA機材(ミキサーやアンプ)に接続する際は、適切なケーブルの選定とゲインの調整が音質を左右します。接続には、ノイズに強いバランス伝送が可能な高品質なXLRケーブル(マイクケーブル)を使用してください。ミキサーに接続したら、まずはチャンネルのイコライザー(EQ)をすべてフラット(ゼロ)の状態にし、E835SのスイッチをONにします。次に、ボーカリストに本番と同じ声量で歌ってもらいながら、ミキサーのゲイン(入力感度)を調整します。ピークインジケーター(赤ランプ)が点灯しないギリギリのラインまでゲインを上げることで、マイクのポテンシャルを最大限に活かしたダイナミックなサウンドが得られます。E835Sは元々抜けの良いサウンド特性を持っているため、イコライザーでの過度なブースト(特に高音域)は不要な場合が多く、むしろ低音域のモタつきが気になる場合にハイパスフィルター(ローカット)を入れる程度で、十分なクオリティのボーカルトラックが完成します。

高耐久性を維持するための日常的なメンテナンスと保管手順

E835Sは非常に高耐久なマイクですが、適切な日常のメンテナンスと保管を行うことで、さらに長期間にわたり購入時の良好なコンディションを維持することができます。ライブやリハーサルでの使用後は、ボーカリストの唾液や汗がマイクに付着しているため、必ず乾いた柔らかい布でボディ全体の汚れを優しく拭き取ってください。特にグリル部分は湿気が溜まりやすいため、定期的にグリルを取り外し(ネジ式で簡単に外せます)、内部のスポンジ(ウインドスクリーン)を中性洗剤で軽く水洗いし、完全に陰干しして乾燥させることが音質の劣化やサビを防ぐ秘訣です。保管の際は、極端な高温多湿を避け、付属のマイクポーチや専用のハードケースに収納して衝撃から守るようにしてください。また、スイッチ部分にホコリが入り込まないよう、清潔な環境で保管することも重要です。これらの基本的なケアを習慣化することで、E835Sは常に最高のパフォーマンスであなたのステージを支え続けてくれます。

ゼンハイザーE835Sに関するよくある質問(FAQ)

E835Sに関する5つの疑問と回答

  • Q1: E835Sはコンデンサーマイクのように電源(ファンタム電源)が必要ですか?
    A1: いいえ、必要ありません。E835Sはダイナミックマイクであるため、ミキサーやオーディオインターフェースからのファンタム電源(+48V)を供給しなくても、ケーブルを接続するだけでそのまま使用することができます。
  • Q2: スイッチ付きのE835Sですが、スイッチの操作時にノイズは出ませんか?
    A2: E835Sのスイッチはノイズレス設計を採用しており、ON/OFFを切り替える際のクリック音(ポップノイズ)が音声信号に混入しないよう工夫されています。そのため、静かな環境でも安心してスイッチ操作が可能です。
  • Q3: E835Sはボーカル以外の用途、例えば楽器の集音などにも使えますか?
    A3: はい、可能です。ボーカル向けにチューニングされていますが、高い耐音圧性能とフラットに近い周波数特性を持つため、ギターアンプやスネアドラム、金管楽器などの集音マイクとしても優れたパフォーマンスを発揮します。
  • Q4: e835(スイッチ無し)とE835S(スイッチ付き)で音質に違いはありますか?
    A4: 音質や基本スペックに違いは全くありません。内部の音響カプセルや周波数特性、指向性などは完全に同一です。用途に応じて、手元でのミュート操作が必要かどうかでモデルをお選びください。
  • Q5: ワイヤレスマイクとして使用することはできますか?
    A5: E835S単体は有線マイク(XLR接続)ですので、そのままではワイヤレスとして使用できません。ただし、ゼンハイザーのワイヤレスシステムには、このe835カプセルを搭載したワイヤレスマイクモデル(ewシリーズなど)がラインナップされていますので、そちらをご検討ください。
SENNHEISER E835S ボーカル用マイク 単一指向 スイッチ付

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