映像制作の質を向上させるEマウントレンズSELP18110Gの真価

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

現代の映像制作ビジネスにおいて、機材の選定は作品のクオリティと制作効率を左右する極めて重要な要素です。中でも、SONY(ソニー)が提供するプロ向けシネマレンズ「SELP18110G(E PZ 18-110mm F4 G OSS)」は、Super 35mmおよびAPS-Cフォーマットの動画撮影において圧倒的なパフォーマンスを発揮するEマウントレンズとして、多くのクリエイターから高い評価を獲得しています。本記事では、Gレンズならではの優れた光学性能、F4通しのズームレンズとしての利便性、そして光学式手ブレ補正(OSS)や電動ズーム(パワーズーム)といった高度な機能を備えたこの交換レンズが、いかにして映像制作の現場に革新をもたらすのか、その真価を徹底的に解説いたします。

プロ向けシネマレンズ「SELP18110G」の基本概要

SONY E PZ 18-110mm F4 G OSSの製品コンセプト

SONY E PZ 18-110mm F4 G OSS(SELP18110G)は、プロフェッショナルな映像制作の現場で求められるシビアな要求に応えるべく開発された、動画撮影に特化したEマウント電動ズームレンズです。本製品の最大のコンセプトは、スチル写真用レンズの転用ではなく、映像作品を創り上げるために最適化された「真のシネマレンズ」としての操作性と光学性能を両立させることにあります。広角18mmから望遠110mm(35mm判換算で約27-165mm相当)という、映像制作で最も使用頻度の高い焦点距離を1本でカバーし、レンズ交換の手間を大幅に削減します。

さらに、ソニー独自のGレンズとしての高い解像力と美しいボケ味を備え、4K撮影などの高精細なフォーマットにおいても画面の隅々までシャープな描写を実現します。電動ズーム(パワーズーム)機構の搭載により、手動では困難な一定速度での滑らかなズーミングが可能となり、クリエイターの意図を正確に映像へと反映させることができます。まさに、妥協のない映像表現と撮影現場での機動力を高次元で融合させた、プロ向けの革新的な交換レンズと言えます。

Super 35mmおよびAPS-Cフォーマットへの最適化

映像業界における標準的なセンサーサイズであるSuper 35mm、およびデジタル一眼カメラで広く普及しているAPS-Cフォーマットに完全対応している点が、SELP18110Gの大きな特長です。これらのセンサーサイズに最適化された光学設計により、イメージサークルを無駄なく活用し、周辺光量落ちや歪曲収差を極限まで抑えたクリアな映像を提供します。特にSuper 35mmセンサーを搭載した業務用シネマカメラとの組み合わせにおいて、そのポテンシャルを最大限に引き出すことが可能です。

また、APS-CフォーマットのEマウントカメラボディに装着した場合でも、焦点距離の画角変化を活かした多彩な表現が可能です。フルサイズ対応のシネマレンズと比較して、システム全体を小型・軽量化できるというメリットもあり、ワンマンオペレーションや少人数でのクルーによる撮影現場において、卓越したフットワークをもたらします。フォーマットの特性を熟知したソニーならではの緻密な設計が、あらゆる撮影環境での安定したクオリティを約束します。

映像制作ビジネスにおける本レンズの立ち位置

映像制作ビジネスにおいて、SELP18110Gは単なる交換レンズの枠を超え、制作フロー全体の効率と品質を底上げする「戦略的投資」としての重要な立ち位置を占めています。プロの現場では、限られた時間と予算の中で最高の結果を出すことが常に求められます。本レンズは、18-110mmという広範囲なズーム域とF4通しの明るさを兼ね備えているため、複数の単焦点レンズを持ち歩き、現場で頻繁に交換するタイムロスを劇的に削減します。これにより、ディレクターやカメラマンは被写体との対話や構図の決定など、よりクリエイティブな作業に集中できるようになります。

さらに、シネマレンズ特有の独立3連リング(フォーカス、ズーム、アイリス)を備えているため、フォローフォーカスシステムなどの周辺機材ともシームレスに連携します。ハリウッド映画やハイエンドなCM制作で使用される数百万円クラスのシネマレンズに肉薄する操作性を、現実的な価格帯で導入できる点は、制作プロダクションやフリーランスの映像作家にとって計り知れないメリットです。クライアントの厳しい要求に応え続けるための、最も信頼できるビジネスパートナーとなる機材です。

映像美と操作性を両立する3つの基本スペック

ズーム全域で明るさを保つF4通しの利便性

SELP18110Gは、18mmから110mmまでのズーム全域において開放F値4を一定に保つ「F4通し」の設計を採用しています。映像制作において、ズーミングに伴う露出の変動は致命的なNGテイクを生む原因となりますが、本レンズであれば焦点距離を変更しても明るさが変化せず、一定の露出を維持したまま滑らかなズームイン・ズームアウトが可能です。これにより、ポストプロダクションでのカラーグレーディングや露出補正の手間が大幅に軽減され、ワークフローの効率化に直結します。

また、F4という明るさは、被写界深度のコントロールにおいても非常に実用的です。極端に浅すぎない被写界深度は、動きのある被写体に対するフォーカス追従を容易にし、ドキュメンタリーやイベント撮影でのピント外れのリスクを低減します。同時に、APS-CやSuper 35mmセンサーとの組み合わせでも、背景を美しくぼかした立体感のある映像表現が十分に可能であり、実用性と芸術性を兼ね備えた絶妙なバランスを実現しています。

Gレンズならではの高解像度と美しいボケ味

ソニーの光学技術の結晶である「Gレンズ」の称号を冠する本製品は、厳しいプロの基準をクリアする圧倒的な描写力を誇ります。非球面レンズやED(特殊低分散)ガラスを贅沢に配置した高度な光学設計により、画面の中心から周辺部に至るまで、色収差や歪みを極限まで抑えたシャープな解像度を実現しています。4K、さらには将来的なより高解像度なフォーマットでの動画撮影においても、被写体の質感やディテールを余すところなく捉えることが可能です。

高解像度と相反しがちな「ボケ味の美しさ」も、Gレンズならではの特長です。円形絞りの採用と球面収差の最適なコントロールにより、背景の光源などが角張ることなく、柔らかく自然なボケ味を生み出します。このなめらかなボケのグラデーションは、主要な被写体を背景から浮かび上がらせ、映像に映画のような深い情緒と奥行きを与えます。解像感とボケ味のハイレベルな両立が、映像作品のクオリティを一段階上の次元へと引き上げます。

意図通りの画角操作を実現する電動ズーム(パワーズーム)

本レンズに搭載された電動ズーム(パワーズーム)機構は、映像クリエイターの表現の幅を飛躍的に広げる強力な武器です。手動のズームリングでは熟練の技術を要する「一定の超低速ズーム」や「スムーズな画角変化」を、レンズ側面のズームレバーや対応カメラボディのズームロッカーを操作するだけで、誰でも正確かつ再現性高く実行できます。被写体の感情の起伏に合わせたゆっくりとしたズームインなど、映像ならではのダイナミックな演出が容易になります。

さらに、ズームリングの回転方向をユーザーの好みに合わせて反転させる機能や、メカニカルズームと電動ズームを瞬時に切り替える機構も備えています。これにより、直感的なスナップ操作から緻密な速度制御まで、撮影シーンの要求に応じた最適なズーム操作を選択できます。プロフェッショナルなシネマレンズに求められる、意図した通りの正確なフレーミングと時間軸を伴う画角操作を、かつてない高いレベルで実現するシステムです。

プロの現場が求める高度な動画撮影テクノロジー

映像の変動を最小限に抑えるSMO(Smooth Motion Optics)機構

動画撮影において、レンズの操作に伴う不要な映像の変動は、視聴者の没入感を削ぐ大きな要因となります。SELP18110Gは、ソニーが独自に開発した「SMO(Smooth Motion Optics)」機構を搭載し、この課題を根本から解決しています。SMOは、映像制作における3つの大きな光学的な課題である「フォーカス時の画角変動(フォーカスブリージング)」「ズーム時のフォーカス変動」「ズーム時の光軸ズレ」を、物理的な機構と光学設計の両面から極限まで抑制する革新的な技術です。

この機構により、ズーミング中にピントが外れたり、フォーカスを送る際に画面のサイズが変わってしまったりする現象が劇的に減少します。特に、ワンカットで被写体に寄りながらピントを合わせ続けるような高度なカメラワークにおいて、その真価を発揮します。ポストプロダクションでのソフトウェアによる補正に頼ることなく、撮影段階で完璧な素材を収録できることは、納期の厳しいプロの現場において圧倒的なアドバンテージとなります。

フォーカス・ズーム・アイリスの独立3連リングによる直感的操作

プロの映像制作現場では、カメラマンの直感的な操作に応えるインターフェースが不可欠です。本レンズは、フォーカス、ズーム、アイリス(絞り)を独立して操作できる3連リングを鏡筒部に搭載しています。一般的なスチル用ズームレンズとは異なり、各リングには0.8mmピッチのギアが標準で刻まれているため、フォローフォーカスやリモートズームモーターといった映画撮影用の標準的なシネマアクセサリーをそのまま装着することが可能です。

また、各リングのトルク感は適度な重さに調整されており、滑らかで微細な操作をサポートします。アイリスリングにはクリックのON/OFF切り替えスイッチが備わっており、動画撮影時にはクリックをOFFにすることで、無段階かつ無音での滑らかな露出コントロールが可能です。手元を見ることなく指先の感覚だけでカメラを操ることができるこの独立3連リングは、瞬時の判断が求められる過酷な現場において、クリエイターの意図をダイレクトに映像へと反映させます。

フォーカスブリージングと軸ズレの徹底的な排除

シネマレンズとしての品質を決定づける重要な要素が、フォーカスブリージングと光軸ズレの排除です。フォーカスブリージングとは、ピント位置を変更した際にレンズの画角がわずかに変化してしまう現象を指し、これが起きると映像が不自然に拡大縮小しているように見えてしまいます。SELP18110Gは、インターナルフォーカス方式の最適化とSMO機構の恩恵により、このブリージングを光学的に極小化しており、奥から手前へのダイナミックなピント移動(フォーカス送り)を行っても、フレーム内の構図が乱れることはありません。

同様に、ズーミング時の光軸ズレ(ズームイン・アウト時に画面の中心がズレる現象)も厳密に補正されています。これにより、被写体を画面中央に捉えたままズームアップする際にも、被写体がフレームアウトするリスクを防ぎます。これらの徹底した光学的な補正は、視聴者に違和感を与えない高品質な映像表現を約束し、プロフェッショナルな映像作品としての完成度を飛躍的に高める不可欠な要素となっています。

光学式手ブレ補正(OSS)がもたらす3つの導入メリット

手持ち撮影時の機動力と安定性の飛躍的な向上

ドキュメンタリーや報道、ロケ撮影など、三脚を据える時間がない現場において、手持ち撮影(ハンドヘルド)の機動力は極めて重要です。SELP18110Gには、レンズ内に高性能な光学式手ブレ補正機構(OSS:Optical SteadyShot)が内蔵されており、手持ち撮影時の微細な振動や揺れを効果的に吸収します。特に、110mm(換算165mm)の望遠端での撮影においては、わずかな手ブレが映像の破綻を招くため、このOSSの存在は絶大な威力を発揮します。

手ブレが補正されることで、視聴者に不快感を与えない安定した映像を収録できるだけでなく、撮影者自身の疲労軽減にも繋がります。重厚なシネマカメラシステムを担ぎながら長時間の撮影を行う場合でも、OSSが歩行時の振動や呼吸による揺れを緩和するため、よりアグレッシブで自由なカメラワークに挑戦することが可能になります。機動力と映像の安定性という、相反する要素を高いレベルで両立させる機能です。

ソニー製カメラボディとの連携による強力な補正効果

SELP18110Gの光学式手ブレ補正は、単体でも優れた性能を発揮しますが、ボディ内手ブレ補正機構を搭載したソニー製のEマウントカメラ(FX30やαシリーズなど)と組み合わせることで、さらに強力なシナジーを生み出します。レンズ側のOSSが角度ブレ(ピッチ/ヨー)を正確に補正し、カメラボディ側がシフトブレや回転ブレ(ロール)を補正するという最適な役割分担により、5軸の包括的な手ブレ補正システムが構築されます。

この高度な連携機能により、従来はスタビライザーやレールシステムが必要だったような移動撮影においても、手持ちで驚くほど滑らかな映像を撮影することが可能になります。ソニーの純正レンズと純正カメラボディだからこそ実現できるこの統合的な制御は、サードパーティ製レンズやマウントアダプターを介した運用では得られない、圧倒的な信頼性とパフォーマンスを映像制作現場に提供します。

ジンバル不要で挑める撮影現場の拡大とコスト削減

強力な手ブレ補正機能がもたらす最大のビジネス上のメリットは、ジンバル(スタビライザー)などの大型な外部防振機材に依存しない撮影スタイルの確立です。ジンバルを使用する場合、機材のセットアップやバランス調整に多大な時間を要し、また機材自体の重量によって撮影者の負担が増大します。しかし、SELP18110Gと対応カメラの組み合わせであれば、多くの中小規模の現場において手持ち撮影のみで十分なクオリティの映像を確保できます。

これにより、撮影現場に持ち込む機材の総量が減少し、移動コストやセッティングにかかる人件費の大幅な削減が可能となります。また、狭小空間での撮影や、周囲の目を引きたくない街中でのロケなど、大型機材を持ち込めない環境下でも高品質な動画撮影が行えるため、請け負える案件の幅が大きく広がります。機材投資の抑制と撮影の自由度向上を同時に実現する、極めて費用対効果の高いソリューションと言えます。

SELP18110Gが真価を発揮する具体的な映像制作シーン

瞬時の対応が求められるドキュメンタリー・インタビュー撮影

台本のないドキュメンタリーや、その場の空気感が重要なインタビュー撮影において、カメラマンは被写体の予期せぬ動きや表情の変化に瞬時に対応しなければなりません。SELP18110Gは、広角18mmから望遠110mmまでの広範な焦点距離をカバーしているため、レンズ交換のために撮影を中断するリスクを排除できます。引きの画で状況を説明し、即座にズームインして被写体の目の表情を捉えるといった一連の動作が、この1本で完結します。

また、インタビュー撮影においては、F4通しの明るさとGレンズの美しいボケ味が、人物を背景から自然に際立たせ、プロフェッショナルなルックを提供します。電動ズームを活用すれば、対話の熱量が高まる瞬間に合わせて、視聴者に気づかれないほどゆっくりとズームインする「クリープズーム」などの高度な心理的演出も容易に行えます。被写体との距離感を自在にコントロールできる本レンズは、ドキュメンタリー制作者にとって手放せないツールとなるでしょう。

高品質な表現が不可欠な企業VP・コマーシャル制作

企業のブランドイメージを左右するVP(ビデオパッケージ)やコマーシャルの制作現場では、一切の妥協のない高い映像品質が求められます。SELP18110Gが誇る4K対応の高解像度と、隅々まで歪みのないクリアな描写は、製品のディテールや工場の精緻な設備などを美しく正確に記録するのに最適です。カラーグレーディングを前提としたS-Log撮影においても、レンズ本来の色再現性が高いため、ポストプロダクションでの豊かな色表現をサポートします。

さらに、シネマレンズ仕様の独立3連リングは、フォーカスプラー(ピント合わせの専任スタッフ)を配置した本格的な撮影体制にも完全に対応します。マットボックスやフォローフォーカスを装着したリグシステムに組み込んでも、レンズの全長が変わらないインナーフォーカス・インナーズーム設計であるため、重心バランスの変化がなく、機材の再調整の手間を省きます。限られた予算とスケジュールの中で、ハイエンドなシネマライクな映像を量産するための強力な武器となります。

長時間の安定稼働が必要なイベント・ライブ配信

近年需要が急増している音楽ライブや企業カンファレンスなどのライブ配信業務において、機材の安定性と操作性は配信の成否を分ける鍵となります。長時間の連続稼働が前提となるこれらの現場では、ズーム操作によるピントのズレ(パーフォーカルの狂い)は致命的です。SELP18110Gは、ズーム全域でピント位置を正確に保持する設計がなされており、配信中に画角を変更してもフォーカスを合わせ直す必要がなく、常にシャープな映像を視聴者に届けることができます。

また、電動ズーム機能は、リモートコントローラーや対応するスイッチャーからの遠隔操作にも適応します。これにより、カメラマンが直接レンズに触れることなく、手ブレを防ぎながら滑らかなズーム操作を行うことが可能になります。F4の明るさは屋内イベントの照明下でも十分な露出を確保しやすく、OSSによる手ブレ補正が望遠撮影時の微細な揺れを抑え込むため、ワンオペレーションでのライブ配信現場においても、放送局レベルの安定した映像供給を実現します。

Eマウントシステムにおける互換性と機材選定のポイント

FSシリーズやFX30など業務用シネマカメラとの最適なマッチング

ソニーのEマウントシステムは、プロフェッショナルからコンシューマーまで幅広いラインナップを誇りますが、SELP18110Gは特にSuper 35mm/APS-Cセンサーを搭載した業務用カメラとのマッチングにおいて最高のパフォーマンスを発揮します。例えば、「PXW-FS7」や「PXW-FS5」などのFSシリーズ、そして最新のCinema Lineカメラである「FX30」との組み合わせは、映像業界における一つの黄金比と言える構成です。これらのカメラが持つ高感度性能や広いダイナミックレンジを、レンズの優れた光学性能が余すところなく引き出します。

FX30のようなコンパクトなシネマカメラに装着した場合、システム全体が非常に取り回しの良いサイズに収まりながらも、本格的なシネマレンズの操作性を享受できます。カメラボディ側のズームレバーとレンズの電動ズームが完全に連動し、オートフォーカス(AF)性能もソニー純正ならではの高速かつ高精度な追従を実現します。マウントアダプターを介さないネイティブなEマウント接続が、ハードウェアとソフトウェアのシームレスな統合をもたらし、撮影中の突発的なトラブルを未然に防ぎます。

スチル用ズームレンズと映像制作用シネマレンズの決定的な違い

機材選定において、多くのクリエイターが「安価なスチル用ズームレンズで代用できないか」という疑問を抱きます。確かにスチル用レンズは小型軽量で安価ですが、動画撮影においては決定的な弱点が存在します。スチル用レンズは「静止した一瞬を切り取る」ために設計されており、ズーム中のピントズレやフォーカスブリージング、露出の変動(F値の変動)が許容されているケースがほとんどです。これらは、連続した時間を記録する動画においては致命的な欠陥となります。

一方、SELP18110Gのような映像制作用シネマレンズは、これらの変動を排除する「SMO機構」などの専用設計が施されています。また、ギア付きの独立3連リングや、静音性に優れた電動ズームなど、動画撮影のワークフローに特化した物理的インターフェースを備えています。映像作品の品質を左右する「時間軸を伴う滑らかな操作」において、スチル用レンズとシネマレンズの間には越えられない壁があり、プロの現場でシネマレンズが指定される最大の理由がここにあります。

交換レンズとしての費用対効果と投資価値

SELP18110Gの導入にあたり、初期投資の金額を懸念する声もあるかもしれません。しかし、映像制作ビジネスという長期的な視点で見れば、本レンズの費用対効果は極めて高いと言断できます。一般的な映画撮影用のPLマウントシネマズームレンズは数百万円から一千万円を超える価格帯であり、レンタルでの運用が基本となります。それに対し、同等の操作性と光学性能をEマウントシステムで実現した本レンズは、個人事業主や小規模プロダクションでも十分に購入可能な価格帯に設定されています。

18-110mmという広範なズーム域をカバーすることで、複数の単焦点レンズやズームレンズを購入する費用を削減できます。さらに、レンズ交換の手間が省けることによる人件費の削減、手ブレ補正機構によるジンバル等の周辺機材コストの圧縮など、間接的なコストダウン効果も絶大です。ソニー純正レンズとしての高い耐久性とリセールバリューも考慮すれば、映像クオリティを担保しながらビジネスの利益率を向上させる、極めて優秀な投資対象となるでしょう。

映像制作ビジネスの課題を解決する3つの理由

撮影ワークフローの効率化による制作時間の短縮

映像制作ビジネスにおいて「時間はコスト」であり、撮影現場での効率化は利益率に直結します。SELP18110Gは、その圧倒的な汎用性により、撮影ワークフローを劇的に短縮するソリューションとなります。広角から望遠までを1本で網羅するズームレンジは、レンズ交換に伴う機材のダウンタイムをゼロにします。埃が舞うような過酷なロケ現場においても、センサーへのゴミ付着リスクを気にすることなく、連続して撮影を進行させることが可能です。

また、優れたオートフォーカス性能と光学式手ブレ補正(OSS)の組み合わせにより、フォーカスマンや特機部(クレーンやレールなどの担当)といった専門スタッフを配置できない少人数体制でも、ピントとブレの無い安定した素材を確実に収録できます。撮影のテイク数を減らし、ポストプロダクションでの補正作業を最小限に抑えることで、企画から納品までの全体のリードタイムを大幅に短縮し、より多くの案件を受注できる体制の構築に貢献します。

妥協のない映像品質によるクライアント満足度の向上

制作会社やフリーランスにとって、クライアントからの継続的な発注を獲得するための最大の武器は「圧倒的な映像品質」です。SELP18110Gが提供する、4K対応のシャープな解像感、Gレンズ特有の豊かなボケ味、そして滑らかで意図通りの電動ズーム表現は、視聴者の目を惹きつけるシネマライクなルックを生み出します。妥協のない高画質な映像は、企業VPの説得力を高め、CMのブランド価値を向上させます。

特に、フォーカスブリージングや光軸ズレといった「映像のノイズ」を徹底的に排除したプロフェッショナルな映像は、無意識のうちに視聴者に高いクオリティを感じさせます。「このチームに任せれば、常に期待以上の美しい映像を納品してくれる」という信頼感は、価格競争に巻き込まれない強固なブランド力をクリエイターにもたらします。本機材への投資は、そのままクライアントの満足度向上と、ひいては次なるビジネスチャンスの獲得へと直結するのです。

長期的な運用を見据えた高い堅牢性と信頼性

プロの撮影現場は、時に雨や埃、極端な温度変化など、過酷な環境下での運用を強いられます。機材の故障による撮影の中断は、ビジネスにおいて絶対に避けなければならない事態です。SELP18110Gは、プロフェッショナルのハードな使用に耐えうるよう、防塵・防滴に配慮した設計が施されています。鏡筒の各可動部やスイッチ類にはシーリングが施されており、屋外でのロケ撮影でも安心して使用できる高い堅牢性を誇ります。

さらに、インナーフォーカスおよびインナーズーム機構の採用により、レンズの全長が変化しないため、外部からの衝撃や埃の侵入リスクを物理的に低減しています。ソニーの厳格な品質基準をクリアしたプロ向けシネマレンズとして、長期間にわたり初期の光学性能とメカニカルな精度を維持します。一度導入すれば、数年間にわたって第一線で活躍し続ける高い信頼性は、機材のライフサイクルコストを最適化し、映像制作ビジネスの安定した基盤構築を強力にサポートします。

SELP18110Gに関するよくある質問(FAQ)

SELP18110Gの導入をご検討中の皆様から寄せられる、代表的な疑問とその回答をまとめました。機材選定の参考にしてください。

  • Q1. フルサイズのEマウントカメラ(α7シリーズなど)に装着して使用することは可能ですか?
    A1. はい、物理的に装着することは可能です。ただし、本レンズはSuper 35mm/APS-Cフォーマット専用に設計されているため、フルサイズカメラで使用する場合は、カメラ側の設定で「APS-C/Super 35mm撮影」をオンにする(クロップモードにする)必要があります。これにより、周辺のケラレを防ぎ、最適な画角で撮影いただけます。
  • Q2. 電動ズームの速度は調整できますか?
    A2. はい、可能です。レンズ本体のズームレバーの押し込み具合によって無段階に速度を調整できるほか、対応するカメラボディ側の設定やリモートコマンダーを使用することで、一定の低速から高速まで、意図した通りのズームスピードに精密にコントロールすることができます。
  • Q3. スチル(静止画)撮影にも使用できますか?
    A3. もちろん静止画撮影にもご使用いただけます。Gレンズならではの高解像度と美しいボケ味は、スチル撮影においても優れたパフォーマンスを発揮します。ただし、動画撮影に特化したシネマレンズであるため、一般的なスチル用レンズと比較して重量やサイズが大きく、持ち運びの際はその点をご留意ください。
  • Q4. オートフォーカス(AF)の駆動音は動画に記録されませんか?
    A4. 本レンズは、静音性に優れたリニアモーターを採用したインナーフォーカス方式を採用しています。そのため、AF駆動音やズーム操作音は極めて静かで、カメラの内蔵マイクやオンカメラマイクを使用した場合でも、駆動音が映像の音声にノイズとして記録されるリスクを最小限に抑えています。
  • Q5. 他のシネマレンズと比較して、どのような点が最も優れていますか?
    A5. ソニー純正のEマウントレンズであるため、マウントアダプター不要でカメラボディのAF性能や手ブレ補正機能(OSSとボディ内の協調)を100%引き出せる点が最大の強みです。また、SMO機構によるブリージングの抑制や、18-110mm F4通しという汎用性の高さを、このサイズと価格帯で実現している点は、他社製シネマレンズにはない圧倒的なアドバンテージです。
SONY E PZ 18-110mm F4 G OSS SELP18110G 電動ズーム Eマウントレンズ

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