SONY(ソニー)が誇るフルサイズ対応Eマウント用超広角ズームレンズ「FE 12-24mm F2.8 GM(SEL1224GM)」は、プロフェッショナルの厳しい要求に応える最高峰の交換レンズです。本記事では、大口径F2.8通しがもたらす撮影の自由度や、G Masterならではの妥協なき光学設計について徹底的に解説いたします。風景撮影や星景撮影、さらには建築撮影から動画撮影に至るまで、あらゆる現場で圧倒的な高解像と未知の空間表現を実現する本レンズの魅力を紐解きます。また、兄弟機である「FE 12-24mm F4 G(SEL1224G)」との比較や、クリエイターにもたらすビジネス価値についても詳しく言及し、最適な機材選定の一助となる情報をご提供いたします。
SONYの最高峰「G Master」が誇る超広角ズームレンズSEL1224GMの魅力
12mmから始まる未知の空間表現と圧倒的な高解像
SONYのフルサイズミラーレス一眼カメラ「αシリーズ」向けに開発された「SEL1224GM」は、焦点距離12mmという極めて広い画角から始まる超広角ズームレンズです。この12mmという焦点距離は、人間の肉眼では捉えきれない広大なパースペクティブを一枚の画像に収めることを可能にし、これまでにないダイナミックな空間表現を実現します。G Masterシリーズの称号を冠する本レンズは、単に広い範囲を写し出すだけでなく、画面の中心から周辺の隅々に至るまで圧倒的な高解像を維持する点が最大の特長です。高度な光学設計により、広角レンズ特有の画像の乱れや解像度の低下を極限まで抑え込んでいます。
プロフェッショナルの現場において、この12-24mmというズーム域は、限られた撮影スペースや引きのない屋内環境での撮影において絶大な威力を発揮します。被写体との距離を保てない状況下でも、空間の広がりや奥行きを正確かつ魅力的に描写できるため、建築撮影やインテリア撮影といったビジネスシーンで重宝されます。また、SONY純正レンズならではのカメラボディとの高度な連携により、最新のミラーレスカメラが持つ高画素センサーのポテンシャルを最大限に引き出し、細部のディテールまで克明に記録することが可能です。
F2.8通し(大口径)がもたらす革新的な撮影体験
「FE 12-24mm F2.8 GM」の最も注目すべき仕様の一つが、ズーム全域で開放F値2.8を維持する「F2.8通し」の大口径設計です。超広角ズームレンズでありながらこの明るさを実現したことは、光学技術における大きなブレイクスルーと言えます。F2.8の明るさは、光量が不足しがちな夜間や室内での撮影において、ISO感度を不必要に上げることなく適正露出を得るための強力な武器となります。これにより、ノイズを抑えたクリアで高画質な写真や映像を記録することができ、作品のクオリティを飛躍的に向上させます。
さらに、大口径レンズならではの浅い被写界深度を活かした表現も、このレンズがもたらす革新的な撮影体験の一部です。超広角レンズは一般的にパンフォーカスになりやすい特性を持ちますが、F2.8の開放絞りと最短撮影距離の短さを組み合わせることで、主要被写体をシャープに捉えつつ、背景を美しくぼかした立体感のある描写が可能になります。この特長は、ポートレート撮影や商品撮影など、被写体を際立たせたいビジネス用途においても非常に有効であり、クリエイターの表現の幅を大きく広げる要素となっています。
プロフェッショナルの現場に応える堅牢性とハードケース付属の利点
過酷な環境下での撮影を余儀なくされるプロフェッショナルの現場において、機材の信頼性は作品の成否を分ける重要な要素です。「SEL1224GM」は、防塵・防滴に配慮した設計が施されており、屋外での風景撮影や星景撮影など、天候の変化が予測しにくい状況下でも安心して使用できる堅牢性を備えています。レンズ最前面にはフッ素コーティングが施されており、水滴や指紋、汚れが付着しにくく、万が一付着した場合でも容易に拭き取ることができるため、メンテナンス性にも優れています。
また、本製品には「SONY FE 12-24mm F2.8 GM Eマウント(ハードケース付き)」として専用のハードケースが付属している点も、ビジネスユースにおいて大きな利点となります。精密な光学機器である交換レンズを安全に持ち運ぶためには、外部からの衝撃を確実に吸収・保護するケースが不可欠です。付属のハードケースは、移動中の振動や不意の落下リスクからレンズを強固に守り、海外ロケや過酷な自然環境への遠征時における機材運搬のストレスを大幅に軽減します。長期的な運用を見据えた際、こうした細部への配慮がプロフェッショナルの業務効率と安心感を支える基盤となります。
SEL1224GMの妥協なき光学設計を支える3つの先進技術
逆光時のゴーストやフレアを抑制するナノARコーティングII
広角レンズを用いた撮影では、画角が広いために太陽や強い人工光源が画面内に入り込みやすく、ゴーストやフレアの発生が常に懸念されます。「SEL1224GM」では、SONYが独自に開発した最新の反射防止技術「ナノARコーティングII」が採用されており、この問題を劇的に改善しています。本コーティング技術は、大きくカーブした複雑な形状を持つ超広角レンズの表面に対しても、均一かつ効果的に反射防止層を形成することが可能です。これにより、レンズ内での不要な光の反射を極限まで抑え込むことができます。
ナノARコーティングIIの恩恵により、逆光や半逆光といった厳しい光線状態であっても、ヌケの良いクリアな描写と高いコントラストを維持することができます。風景撮影において太陽を画面内に収める構図や、建築撮影での強いスポットライトが当たる室内環境など、光の条件をコントロールしにくい現場において、この技術は撮影者の意図を忠実に反映した高品質な画像を提供します。プロフェッショナルが求める厳格な品質基準を満たす上で、この優れた耐逆光性能は欠かせない要素となっています。
画面周辺部まで解像力を維持する超高度非球面XAレンズ
「G Master」シリーズの圧倒的な解像感を支える中核技術が、SONY独自の「超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズ」です。「SEL1224GM」の光学系には、このXAレンズが前玉の巨大なエレメントを含めて計3枚組み込まれています。非球面レンズの表面を0.01ミクロン単位という極めて高い精度で管理・加工する技術により、非点収差やコマ収差、像面湾曲といった各種収差を徹底的に補正します。これにより、超広角レンズで課題となりやすい画面周辺部での画像の滲みや歪みを解消し、中心から隅々まで均一でシャープな解像力を実現しています。
さらに、ED(特殊低分散)ガラス3枚とスーパーEDガラス2枚を最適に配置することで、色収差も効果的に抑制しています。高コントラストな被写体の輪郭部分に発生しやすい色づきを排除し、被写体の持つ本来の色彩と質感を忠実に再現します。このような妥協なき光学設計は、最新のフルサイズミラーレス一眼が持つ高画素センサーの解像性能を余すところなく引き出し、トリミングを前提とした厳しい商業写真の現場や、細部のディテール表現が求められる緻密な描写において、他の追随を許さない圧倒的なパフォーマンスを発揮します。
高速・高精度なAFを実現するXDリニアモーターの恩恵
現代のプロフェッショナル向け交換レンズにおいて、優れた光学性能と同等に重要視されるのがオートフォーカス(AF)の性能です。「SEL1224GM」には、SONYが独自に開発した高推力の「XDリニアモーター」が計4基搭載されています。フォーカスレンズ群を2つのグループに分け、それぞれを独立して駆動させるフローティングフォーカス機構を採用することで、全撮影距離において高い解像度を維持しつつ、極めて高速かつ高精度なピント合わせを実現しています。大口径F2.8の重いフォーカスレンズ群を瞬時に、かつ正確に移動させるこの技術は、一瞬のシャッターチャンスを逃せない現場で絶大な威力を発揮します。
また、XDリニアモーターは高速・高精度であるだけでなく、駆動音が非常に静粛であるという特長も備えています。この静音性は、後述する動画撮影においてマイクへのノイズ混入を防ぐ上で極めて重要です。さらに、カメラボディ側の高度な被写体認識AFアルゴリズムと完璧に連携し、複雑な動きをする被写体に対しても食いつきの良い追従性を示します。静止画・動画を問わず、撮影者はピント合わせをカメラとレンズのシステムに委ね、構図の決定やクリエイティブな表現に全精力を傾けることが可能となります。
F2.8の大口径が真価を発揮する3つの主要な撮影シーン
微細な光を捉えノイズを抑える星景撮影
星景撮影は、機材の光学性能と明るさが最もシビアに問われる撮影ジャンルの一つです。「SEL1224GM」は、12mmという超広角の画角により、天の川の広大なアーチや無数の星々をダイナミックな風景とともに一枚の構図に収めることができます。さらに、F2.8通しの大口径設計は、微小な星の光を効率的にセンサーへ導き、ISO感度の過度な上昇を抑えることを可能にします。これにより、ノイズの少ないクリアで高精細な星空の描写が実現し、後処理でのカラーグレーディングやレタッチの耐性も大幅に向上します。
また、星景撮影において致命的な欠点となるサジタルコマフレア(画面周辺部で点光源が鳥を広げたような形状に滲む現象)に関しても、高度な非球面レンズの配置により極限まで抑制されています。画面の隅々まで星をシャープな「点」として描写できる能力は、プロの星景写真家から高く評価されています。厳しい寒さや暗闇の中での撮影においても、確実なマニュアルフォーカス操作をサポートするリニア・レスポンスMF機能など、操作性の面でも妥協のない設計が施されています。
広大な自然のパースペクティブを活かす風景撮影
大自然の雄大さを表現する風景撮影において、「SEL1224GM」の12mmから24mmというズーム域は、撮影者のクリエイティビティを大いに刺激します。手前の被写体に極端に近づき、背景を果てしなく遠くへ押しやるような超広角特有の強烈なパースペクティブ(遠近感)を活かすことで、日常の視覚では体験できないドラマチックな風景写真を創り出すことができます。F2.8の明るさを活かして手前の花や岩にピントを合わせ、背景の山々を柔らかくぼかすといった、立体感を強調した表現も可能です。
さらに、ナノARコーティングIIによる優れた耐逆光性能は、朝日や夕日を画面内に取り入れた印象的な構図において、フレアやゴーストを気にすることなく撮影に臨めるという大きな安心感をもたらします。高画素のαシリーズと組み合わせることで、木々の葉の一枚一枚や岩肌の緻密なテクスチャーまでを克明に解像し、大判プリントや高精細なデジタルサイネージでの使用にも十分に耐えうる、圧倒的なクオリティの風景作品を生み出すことができます。
歪曲収差を極限まで抑えた精緻な建築撮影
建築撮影やインテリア撮影といったビジネス現場では、建物の直線や空間のプロポーションを正確に描写することが求められます。一般的な超広角レンズでは、画面周辺部に向かって直線が歪む「歪曲収差」が発生しやすく、後処理での補正が必須となるケースが少なくありません。しかし、「SEL1224GM」は高度な光学設計とカメラボディ側のデジタル補正の緻密な連携により、この歪曲収差を極限まで抑え込んでいます。12mmという極端な広角でありながら、建物の柱や壁の直線をまっすぐに保ったまま、精緻で自然な描写を実現します。
また、限られた引きの空間しか確保できない狭小住宅や店舗の内観撮影において、12mmの画角は空間全体を一枚のカットに収めるための強力なソリューションとなります。F2.8の明るさは、自然光のみを活かしたアンビエントな雰囲気の室内撮影においても、手ブレや被写体ブレのリスクを軽減し、シャープな画像を提供します。建築家やデザイナーが意図した空間の広がりやディテールを忠実に、かつ魅力的にクライアントへ伝えるためのプロフェッショナルツールとして、本レンズは極めて高い価値を持っています。
ミラーレス一眼「αシリーズ」での動画撮影における圧倒的優位性
ジンバル運用を容易にする小型軽量設計と重心バランス
現代の映像制作現場において、ジンバル(スタビライザー)を使用した滑らかなカメラワークは不可欠な要素となっています。「SEL1224GM」は、F2.8通しの超広角ズームレンズでありながら、高度な光学設計とメカニカル設計の最適化により、クラス最高レベルの小型軽量化を実現しています。重量は約847gに抑えられており、SONYのフルサイズミラーレスカメラ「αシリーズ」と組み合わせた際のシステム全体の軽量さは、長時間のジンバル撮影における撮影者の身体的負担を大幅に軽減します。
さらに重要なのが、ズーミング時におけるレンズの重心移動が最小限に抑えられている点です。インナーフォーカス方式の採用と、ズーム時の前玉の移動量を極力少なくする設計により、12mmから24mmへ画角を変更した際でも、ジンバルのバランス再調整をほとんど必要としません。これにより、撮影現場でのセッティング時間を短縮し、より多くのカットを効率的に撮影することが可能となります。機動力と運用性の高さは、少人数でのオペレーションが求められる現代のビデオグラファーにとって、計り知れないメリットをもたらします。
フォーカスブリージングを抑制した滑らかな映像表現
プロフェッショナルな動画撮影において、映像の品位を損なう要因の一つに「フォーカスブリージング」があります。これは、ピント位置を移動させた際に、レンズの画角がわずかに変動してしまう現象です。「SEL1224GM」は、光学設計の段階からこのフォーカスブリージングを徹底的に抑制するよう配慮されています。手前から奥へ、あるいは奥から手前へとフォーカスを移動させるラックフォーカスといった映像手法を用いる際にも、画角の変動が極めて少なく、視聴者に違和感を与えない滑らかで自然な映像表現が可能です。
さらに、最新のαシリーズカメラボディ側に搭載されている「ブリージング補正機能」と組み合わせることで、この画角変動を事実上ゼロに近づけることができます。純正レンズならではのカメラボディとの高度なシステム連携は、ポストプロダクションでの補正作業を不要にし、納品までのワークフローを大幅に効率化します。シネマティックな映像表現を追求する映像クリエイターにとって、意図した通りのフォーカスワークを忠実に再現できる本レンズの光学性能は、作品の完成度を高める上で極めて重要な役割を果たします。
静粛かつ滑らかなAF駆動によるプロ品質の動画収録
動画撮影中におけるオートフォーカス(AF)の駆動音は、内蔵マイクやカメラ上部にマウントした外部マイクにノイズとして混入するリスクがあり、映像制作における大きな課題となります。「SEL1224GM」に搭載されているXDリニアモーターは、非接触の電磁駆動方式を採用しているため、ギアの噛み合い音などのメカニカルなノイズが発生しません。この極めて静粛なAF駆動により、静寂が求められるインタビュー撮影や、自然環境の環境音を活かしたい風景動画の収録においても、フォーカス駆動音を気にすることなくプロ品質の音声収録が可能です。
また、動画撮影時のAFの挙動自体も非常に滑らかに制御されています。被写体へのピントの移行が唐突ではなく、人間の視線移動に近い自然なトランジションを実現しています。カメラ側の設定でAFトランジション速度やAF乗り移り感度を細かくカスタマイズすることで、撮影シーンや演出意図に合わせた最適なフォーカスワークを自動で行わせることができます。ワンマンオペレーションでの動画撮影において、信頼性の高い静粛かつ滑らかなAFシステムは、クリエイターが構図や照明、被写体とのコミュニケーションに集中するための強力なサポートとなります。
SEL1224GMとSEL1224G(F4 Gレンズ)を比較する3つの視点
F2.8とF4がもたらす露出と被写界深度の決定的な違い
SONYのフルサイズEマウント向け12-24mm超広角ズームレンズには、G Masterである「FE 12-24mm F2.8 GM(SEL1224GM)」と、Gレンズである「FE 12-24mm F4 G(SEL1224G)」の2つの選択肢が存在します。両者を比較する上で最も決定的な違いは、開放F値(F2.8とF4)がもたらす露出確保の能力と被写界深度の差です。F2.8はF4に対して1段分明るく、同じISO感度であればシャッタースピードを2倍速く設定できます。これは、動きの速い被写体をブレなく止めて撮影したい場合や、手持ちでの夜景撮影、星景撮影において圧倒的な優位性を誇ります。
また、被写界深度(ピントの合う範囲)においても明確な違いが現れます。超広角レンズであっても、F2.8の開放絞りを用い被写体に肉薄することで、背景を柔らかく大きくぼかすことが可能です。これにより、主題を背景から明確に分離し、立体感のある印象的な作品を創り出すことができます。一方、F4の「SEL1224G」は、パンフォーカスを基本とする風景撮影や、常に絞り込んで撮影する建築撮影など、極端な明るさや大きなボケを必要としないシーンにおいては十分な性能を発揮します。
解像感と光学性能におけるG MasterとGレンズの差異
「G Master」と「Gレンズ」というブランドラインの違いは、光学性能の設計思想に明確に表れています。「SEL1224GM」は、SONYの最高峰レンズとして、将来のさらなる高画素化をも見据えた妥協のない解像性能と、とろけるような美しいボケ味の両立を追求して設計されています。超高度非球面XAレンズやナノARコーティングIIといった最新鋭の光学技術が惜しみなく投入されており、画面中心から四隅に至るまで、開放F2.8から極めてシャープでコントラストの高い描写を実現しています。色収差や歪曲収差の補正レベルも一段高く、プロの厳しい鑑賞に耐えうる完璧な光学性能を目指しています。
一方、「SONY FE 12-24mm F4 G Eマウント(ハードケ-ス付) SEL1224G」も、Gレンズの名に恥じない非常に優れた解像力を持っています。非球面レンズやEDガラスを効果的に配置し、実用上十分すぎるほどの高画質を提供します。しかし、絞り開放時の周辺解像度や、極端な逆光条件下でのフレア・ゴーストの抑制能力、微細な点光源の描写といった限界領域でのパフォーマンスにおいては、やはり最新技術を搭載した「SEL1224GM」に軍配が上がります。極限のクオリティを追求するクライアントワークにおいては、このわずかな光学性能の差が最終的な成果物の品質を決定づける要因となり得ます。
予算や撮影目的に応じた最適な交換レンズの選び方
機材選定において、予算と撮影目的のバランスを見極めることはビジネス上の重要な決断です。「SEL1224GM」は、最高峰の光学性能とF2.8の明るさを提供する一方で、価格設定もプロフェッショナル向けの高価格帯に位置しています。星景撮影や暗所でのイベント撮影、シネマティックな被写界深度を求める動画クリエイター、あるいは一切の妥協を許さないハイエンドな建築・風景写真家にとって、本レンズへの投資は確実なリターン(作品品質の向上とビジネス機会の拡大)をもたらす最適な選択となります。
対して「SEL1224G」は、F4という現実的なスペックに抑えることで、約565gという驚異的な小型軽量化と、相対的に導入しやすい価格を実現しています。日中の風景撮影や屋外でのスナップ、ジンバルを活用したVlog撮影など、機動力と携行性を最優先する用途においては、SEL1224Gの方が扱いやすいケースも多々あります。両者ともに専用のハードケース付で安全に持ち運ぶことが推奨される精密機器です。自身の主要な撮影フィールド、求める最終成果物のクオリティ、そして投資対効果を総合的に勘案し、ビジネス戦略に合致した最適な一本を選択することが肝要です。
SEL1224GMの導入がクリエイターにもたらす3つのビジネス価値
撮影の自由度向上によるクライアントワークの品質底上げ
プロフェッショナルなクリエイターにとって、機材の能力はそのまま提供できるサービスの幅と質に直結します。「SEL1224GM」の導入は、12mmという超広角とF2.8の明るさにより、これまで物理的・環境的な制約で諦めざるを得なかったアングルや光線状態での撮影を可能にします。例えば、引きのない狭い室内での全景撮影や、照明機材を持ち込めない薄暗い現場での手持ち撮影など、悪条件の現場においてもクライアントの期待を超える高品質なビジュアルを安定して納品できるようになります。この「撮影の自由度の向上」は、クリエイターの提案力を高める強力な武器となります。
さらに、高画素機と組み合わせた際の圧倒的な解像感は、トリミングによる構図の微調整や、大型ポスターなどの高解像度出力にも余裕で対応できるデータを提供します。動画制作においても、4Kや8Kといった高精細フォーマットでの納品が標準化しつつある現代において、レンズ側の光学的な解像力の高さは映像全体のシャープネスと立体感を決定づけます。結果として、クライアントワークにおける最終成果物の品質が底上げされ、顧客満足度の向上と継続的な案件受注、さらには単価交渉における優位性の確保という直接的なビジネス価値を生み出します。
悪条件下の現場でも結果を出す高い機動力と空間表現
ビジネスとしての撮影業務において、「現場で確実に結果を出すこと」は絶対条件です。「SEL1224GM」は、防塵・防滴に配慮した堅牢な設計と、フッ素コーティングによる防汚性能を備えており、天候が急変する屋外ロケや粉塵の舞う過酷な環境下でも、機材トラブルのリスクを最小限に抑えて業務を遂行できます。また、XDリニアモーターによる高速・高精度なAFは、予測不能な被写体の動きや一瞬のシャッターチャンスを逃さず捉え、リテイクの許されない現場での成功率を飛躍的に高めます。
そして、12mmから始まる未知の空間表現は、競合他社とのクリエイティブな差別化を図る上で極めて有効です。ありふれた風景や見慣れた建築物であっても、超広角特有のダイナミックなパースペクティブを用いることで、視覚的なインパクトの強い、新鮮なイメージへと変換することができます。このレンズが持つ高い機動力と独自の表現力は、時間的・環境的な制約が厳しい現場においてこそ真価を発揮し、クリエイターが常に一定水準以上のプロフェッショナルな成果を提供し続けるための強固な基盤となります。
長期的な運用を見据えた純正フルサイズEマウントレンズの資産価値
高額な撮影機材への投資を検討する際、その機材がどれだけの期間、第一線で活躍できるかという「資産価値」の視点は欠かせません。「SEL1224GM」は、SONY純正のフルサイズEマウントレンズとして、現在および将来のαシリーズカメラボディとの完全な互換性と最適なシステム連携が保証されています。サードパーティ製レンズでは利用が制限されることのある最高速の連写性能や、動画撮影時の高度なAFサポート機能(ブリージング補正やアクティブ手ブレ補正など)を、将来のファームウェアアップデートも含めて最大限に活用し続けることができます。
また、G Masterシリーズのレンズは、その卓越した光学性能とブランド力により、中古市場においても高いリセールバリューを維持する傾向があります。万が一、将来的にシステムを移行する際や機材を入れ替える際にも、投下資本の回収が比較的容易である点は、ビジネス上の財務的リスクを軽減する要素となります。妥協のない光学設計により、今後さらにカメラのセンサーが高画素化していくトレンドの中にあっても陳腐化しにくく、長期にわたってクリエイターの第一線での活動を支え続ける「価値ある事業資産」として機能します。
よくある質問(FAQ)
質問1:SEL1224GMにフィルターを装着することはできますか?
回答:レンズ前面が大きく突出した形状となっているため、一般的な円偏光フィルターやNDフィルターをレンズ前面に直接ねじ込んで装着することはできません。しかし、レンズマウント部に市販のシートタイプのフィルターを切り抜いて挿入できる「リアフィルターホルダー」が標準装備されています。これにより、風景撮影や動画撮影においてNDフィルターなどを使用した露出コントロールが可能です。
質問2:SEL1224GMとSEL1224Gの重量差はどのくらいですか?
回答:G Masterの「SEL1224GM」の重量は約847gです。一方、F4通しのGレンズ「SEL1224G」の重量は約565gとなっています。両者の間には約282gの重量差があります。F2.8の大口径と圧倒的な光学性能を求める場合はSEL1224GMが適していますが、ジンバルでの長時間運用や登山など、極限まで荷物を軽くしたい用途においてはSEL1224Gの軽量さが大きなメリットとなります。
質問3:ハードケースはどのようなものが付属していますか?
回答:「SONY FE 12-24mm F2.8 GM」には、持ち運び時の衝撃から精密なレンズを保護するための専用ハードケース(セミハードタイプの専用キャリングケース)が付属しています。これにより、プロフェッショナルが機材車で移動する際や、過酷なロケーションへ遠征する際にも、レンズを安全かつ確実に運搬することができます。保管時の防塵対策としても非常に有効なアクセサリーです。
質問4:星景撮影において、F2.8の明るさはどの程度有利ですか?
回答:星景撮影において、F2.8はF4と比較して1段分明るいため、同じシャッタースピードであればISO感度を半分に抑えることができます(例:ISO 6400をISO 3200に下げられる)。これにより、画像全体のノイズ感が劇的に減少し、星のディテールや天の川の色合いをよりクリアに描写することが可能になります。微細な光を捉える星景撮影において、この1段の差は作品のクオリティを左右する決定的なアドバンテージとなります。
質問5:動画撮影時のオートフォーカス音は気になりませんか?
回答:全く気になりません。SEL1224GMには、SONY独自の高推力な「XDリニアモーター」が4基搭載されており、極めて静粛かつスムーズなフォーカス駆動を実現しています。メカニカルなギア駆動音が発生しないため、静かな室内でのインタビュー撮影や、環境音を活かした自然風景の動画収録においても、内蔵マイクや外部マイクにフォーカス駆動のノイズが混入する心配なく、プロ品質の音声収録が可能です。
