遠隔操作を極める。FoMaKo KC606による高度なリモートカメラ制御システム

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

近年、企業や教育機関、放送業界において、映像コンテンツの需要が急速に拡大しています。それに伴い、高品質なライブ配信やイベント収録を効率的かつスムーズに遂行するための機材選びが、ビジネスの成否を分ける重要な要素となっています。本記事では、複数台のカメラ制御を劇的に効率化し、プロフェッショナルな遠隔操作を実現する「FoMaKo フォマコ KC606 PTZコントローラー」について詳しく解説します。PoE対応やLCDスクリーン付きプレビューモニター、4Dジョイスティックを備え、VISCA over IPやPELCOプロトコルなど多彩な規格に対応する本機材は、最大255台制御という圧倒的な拡張性を誇ります。WEB UIを通じた直感的な設定や、パン・チルト・ズームの滑らかな操作性など、FoMaKo(フォマコ)が提供する革新的なリモートカメラコントローラーの全貌と、ビジネスシーンにおける具体的な活用メリットを紐解いていきましょう。

FoMaKo KC606とは?次世代リモートカメラコントローラーの概要

ライブ配信やイベント収録におけるPTZコントローラーの重要性

現代のビジネス環境において、ライブ配信やイベント収録の品質は、企業のブランドイメージや情報伝達の正確性に直結します。特に、複数のアングルから臨場感のある映像を届けるためには、パン・チルト・ズーム(PTZ)機能を備えたリモートカメラの活用が不可欠です。しかし、複数台のカメラを少人数のスタッフで的確に操作することは容易ではありません。そこで重要となるのが、直感的かつ高精度なカメラ制御を可能にするPTZコントローラーの存在です。

優れたリモートカメラコントローラーを導入することで、オペレーターは被写体の動きに合わせて瞬時にアングルを調整し、視聴者を惹きつけるダイナミックな映像表現を実現できます。カメラ制御の効率化は、現場の省人化やオペレーションミスの削減にも貢献し、結果としてライブ配信やイベント収録全体のクオリティ向上とコスト削減の両立をもたらします。

FoMaKo(フォマコ)ブランドの信頼性と実績

プロフェッショナルな映像制作の現場において、機材の信頼性は最も重視される要素の一つです。FoMaKo(フォマコ)は、高品質なPTZカメラやリモートカメラコントローラーの開発・製造において、世界中の放送局や企業、教育機関から高い評価を獲得しているブランドです。革新的な技術力とユーザー目線に立った製品設計により、FoMaKoの製品ラインナップは過酷な運用環境でも安定したパフォーマンスを発揮します。

特に、今回ご紹介する「FoMaKo PTZ コントローラーPoE対応 LCDスクリーン付き ( KC606 )」は、同ブランドが培ってきた映像制御技術の集大成とも言えるフラッグシップモデルです。長時間のイベント収録や絶対に失敗が許されないライブ配信の現場において、FoMaKo(フォマコ)が提供する強固な安定性と洗練された操作性は、多くの映像プロフェッショナルから厚い信頼を寄せられています。

KC606が実現する高度なカメラ制御と遠隔操作

FoMaKo KC606は、従来のコントローラーの枠を超えた高度なカメラ制御と遠隔操作を実現する次世代のデバイスです。オペレーターは、手元の4Dジョイスティックを操作するだけで、離れた場所に設置されたカメラのパン・チルト・ズームをミリ単位の精度で滑らかにコントロールできます。また、IP接続を活用することで、物理的な距離の制約を排除し、別室や遠隔地からでも遅延のないリアルタイムなカメラ制御が可能となります。

さらに、各種パラメーターの微調整やプリセットの呼び出しも瞬時に行えるため、台本のない対談番組や動きの激しいスポーツ中継など、瞬時の判断が求められるシチュエーションでも的確なフレーミングを維持できます。KC606による直感的かつレスポンスに優れた遠隔操作は、映像制作の現場に革新的なワークフローをもたらし、オペレーターの創造性を最大限に引き出します。

複数台のカメラを統合管理するシステムの全体像

大規模なイベントや複雑な配信現場では、複数のカメラをいかに効率的に統合管理するかが成功の鍵を握ります。FoMaKo KC606は、最大255台制御という驚異的な拡張性を備えており、単一のコントローラーからネットワーク上のあらゆるカメラにアクセスできる中央集権的なシステムを構築できます。VISCA over IPやPELCOプロトコルなど、業界標準の通信規格に幅広く対応しているため、メーカーや型番の異なる既存のカメラ群も一つのネットワーク内にシームレスに統合可能です。

また、各カメラのIPアドレスや通信設定はWEB UIを通じて一元的に管理でき、複雑なネットワーク構築も直感的なインターフェースでスムーズに遂行できます。このように、KC606を中核に据えたシステム全体像は、高度な機能性と運用の簡素化を見事に両立しており、将来的な機材の増設やシステムの拡張にも柔軟に対応できる強靭なインフラを提供します。

FoMaKo KC606を特徴づける4つの主要ハードウェア機能

直感的なパン・チルト・ズーム操作を可能にする4Dジョイスティック

FoMaKo KC606の最大の魅力の一つは、オペレーターの意図をダイレクトにカメラへ伝える高性能な4Dジョイスティックの搭載です。このジョイスティックは、上下左右のパン・チルト操作に加え、スティックのひねりによるズームイン・ズームアウト、さらにはボタン操作によるフォーカス調整など、4次元の制御を片手で直感的に行うことができます。人間工学に基づいた設計により、長時間のイベント収録やライブ配信でも手首への負担が少なく、繊細な指先の感覚がそのままカメラの滑らかな動きへと変換されます。

また、ジョイスティックの操作感度は、被写体の動きや撮影シーンに合わせて細かくカスタマイズすることが可能です。これにより、ゆっくりとした感情的なズームから、スポーツ中継のような素早いパンニングまで、あらゆる映像表現を自由自在にコントロールでき、プロフェッショナルな品質の映像制作を強力にサポートします。

映像をリアルタイムで確認できるプレビューモニター(LCDスクリーン)

リモートカメラの操作において、現在選択しているカメラの映像を即座に確認できる環境は極めて重要です。FoMaKo KC606には、高精細なLCDスクリーンが本体に内蔵されており、プレビューモニターとして機能します。これにより、オペレーターは外部の大型モニターから視線を外すことなく、手元のコントローラー上でリアルタイムの映像を確認しながら精度の高いカメラ制御を行うことができます。

このLCDスクリーンは、映像のプレビューだけでなく、IP接続のステータスや選択中のカメラ番号、各種プロトコルの設定状況など、システム全体の重要な情報を視覚的に表示する役割も担っています。直感的なグラフィカルインターフェースを通じて、現在の操作状況を一目で把握できるため、緊張感のあるライブ配信の現場においてもオペレーションミスを未然に防ぎ、確実かつスムーズな進行を約束します。

ケーブル1本で給電と通信を両立するPoE対応の利便性

複雑化しがちな配信現場の配線問題を根本から解決するのが、FoMaKo KC606のPoE(Power over Ethernet)対応機能です。PoE対応のネットワークスイッチングハブを使用することで、1本のLANケーブルだけでコントローラーへの電力供給と、IP接続による大容量の制御データ通信を同時に行うことができます。これにより、電源コンセントの位置に縛られることなく、オペレーターにとって最も操作しやすい最適な場所にコントローラーを設置することが可能となります。

また、ケーブルの本数が劇的に削減されるため、現場のセットアップ時間が大幅に短縮されるだけでなく、機材周りの配線がスッキリと整理され、スタッフの転倒やケーブル抜けなどの物理的なトラブルリスクも低減します。PoE対応は、設営撤収のスピードが求められるイベント収録や、仮設スタジオの構築において、圧倒的な利便性と機動力をもたらす不可欠な機能と言えます。

堅牢な設計とプロフェッショナルな現場に馴染むデザイン

ビジネスユースやプロフェッショナルな放送現場で日常的に使用される機材には、過酷な環境に耐えうる耐久性と、洗練された外観が求められます。FoMaKo KC606は、剛性の高い金属製ハウジングを採用しており、頻繁な持ち運びやハードな操作にも耐える堅牢な設計が施されています。各ボタンやスイッチ類は、確実なクリック感と高い耐久性を備えた高品質なパーツで構成されており、長期間にわたって初期の優れた操作性を維持します。

また、マットブラックを基調としたシンプルかつ重厚感のあるデザインは、どのようなスタジオやカンファレンスルームの雰囲気にも自然に溶け込みます。操作パネルのレイアウトも、使用頻度の高い機能が直感的にアクセスできるよう論理的に配置されており、暗転した舞台袖や照明の落とされたイベント会場でも、バックライト機能により確実な操作が可能です。機能美と実用性を兼ね備えたデザインは、プロの現場にふさわしい風格を備えています。

多彩な通信規格に対応する4つの接続・制御インターフェース

VISCA over IPおよびPELCOプロトコルへの完全対応

多様なメーカーのカメラが混在する現場において、コントローラーの互換性は極めて重要な指標となります。FoMaKo KC606は、業界標準である「VISCA over IP」プロトコルに完全対応しており、ネットワーク経由でソニー製をはじめとする多数のPTZカメラに対して、高度かつ緻密な制御コマンドを送信することが可能です。さらに、監視カメラや従来のセキュリティシステムで広く普及している「PELCO-D」および「PELCO-P」プロトコルもサポートしています。

これにより、最新のIPカメラからレガシーなシリアル通信カメラまで、幅広い世代の機材を一つのコントローラーでシームレスに操作できます。各種プロトコルの切り替えは設定メニューから簡単に行うことができ、カメラごとの特性に合わせた最適な通信方式を柔軟に選択できるため、既存の機材資産を無駄にすることなく、最新の遠隔操作システムへとアップグレードすることが可能です。

柔軟なシステム構築を支えるIP接続(ネットワーク制御)

現代のリモートカメラ制御において主流となっているのが、LANケーブルを用いたIP接続によるネットワーク制御です。FoMaKo KC606は、このIP接続を最大限に活用し、物理的な距離の制約からオペレーターを解放します。同一のローカルネットワーク内に接続されていれば、別フロアのコントロールルームや、さらにはVPNを経由した遠隔地の拠点からでも、カメラのパン・チルト・ズームを遅延なく操作できます。

また、IP接続を採用することで、従来のシリアル通信では必須だった複雑なデイジーチェーン配線が不要となり、一般的なネットワークスイッチを用いたスター型トポロジーによる柔軟でスケーラブルなシステム構築が実現します。これにより、カメラの増設や配置変更にも迅速に対応でき、大規模なイベント会場や複数教室をまたぐ大学のハイブリッド授業など、広範囲にわたる映像システムの構築を強力にサポートします。

従来の機器とも連携可能なRS232・RS422・RS485シリアル通信

最先端のIPネットワーク制御に対応する一方で、FoMaKo KC606は従来の映像制作現場で長く使われてきたシリアル通信インターフェースも完備しています。本体背面には、RS232、RS422、およびRS485の各ポートが搭載されており、IPネットワーク環境が構築できない現場や、古い規格のPTZカメラを引き続き使用したい場合でも、確実な有線接続によるカメラ制御が可能です。

特にRS422やRS485は、ノイズに強く長距離のケーブル引き回しが可能なため、大規模なホールやスタジアムなどでの安定した通信に威力を発揮します。これらのシリアル通信ポートとIP接続を同時に活用することで、最新のネットワーク対応カメラと従来のシリアル制御カメラを混在させたハイブリッドなシステムを構築することも可能です。KC606の卓越したインターフェースの多様性は、あらゆる現場の制約を乗り越え、最適なカメラ制御環境を提供します。

遠隔からの詳細設定を容易にするWEB UI機能の活用

複数台のカメラシステムを効率的に管理するためには、コントローラー自体の設定やメンテナンスの容易さが不可欠です。FoMaKo KC606は、ネットワーク経由でPCのブラウザからアクセスできる「WEB UI」機能を搭載しています。このWEB UIを活用することで、コントローラーの小さな画面とボタンで複雑な操作を行うことなく、PCの大きな画面上でIPアドレスの割り当て、各カメラのプロトコル設定、ジョイスティックの感度調整などを直感的に行うことができます。

また、システム全体の構成データをバックアップしたり、ファームウェアのアップデートを実行したりする際にも、WEB UIは非常に便利なツールとなります。現場のセットアップ担当者は、ネットワーク内の任意のPCから設定作業を行えるため、コントローラーの設置場所まで足を運ぶ必要がなくなり、大規模なシステム構築における作業工数と時間を大幅に削減することが可能です。

FoMaKo KC606が活躍する4つのビジネス・配信シーン

企業の大規模なオンラインカンファレンス・イベント収録

企業の株主総会や新製品発表会、大規模なオンラインカンファレンスでは、登壇者の表情やプレゼンテーションの資料を的確に捉え、視聴者にプロフェッショナルな映像を届けることが求められます。このようなビジネスの重要局面において、FoMaKo KC606は極めて強力なツールとなります。最大255台制御の能力を活かし、会場全体を俯瞰するカメラ、登壇者を追従するカメラ、質疑応答で質問者を捉えるカメラなど、複数のPTZカメラをネットワーク上に配置し、一人のオペレーターが瞬時に切り替えて操作することが可能です。

LCDスクリーン付きのプレビューモニターにより、次に切り替えるカメラの映像を事前に確認できるため、配信中のスイッチングミスを防ぎ、テレビ番組のようなスムーズで洗練された映像展開を実現します。PoE対応により仮設会場での配線も最小限で済み、設営から本番までを極めて効率的に進行できます。

複数アングルが求められる音楽ライブ・舞台の高品質なライブ配信

音楽ライブや演劇、ダンスパフォーマンスなどの舞台芸術のライブ配信では、アーティストのダイナミックな動きやステージの臨場感を伝えるために、多様なアングルからの映像が不可欠です。FoMaKo KC606の4Dジョイスティックは、このようなクリエイティブな現場で真価を発揮します。オペレーターは、音楽のリズムや演技の進行に合わせて、滑らかなパン・チルト・ズーム操作を行い、視聴者の感情を揺さぶるような映像表現を創り出すことができます。

また、VISCA over IPプロトコルによる高速かつ正確な通信により、複数のカメラを連動させた複雑なカメラワークも遅延なく実行可能です。暗い舞台袖の操作卓でも、ボタンのバックライトと見やすいLCDスクリーンが確実なオペレーションをサポートし、複数のカメラアングルを駆使した高品質なライブ配信を少人数のスタッフ体制で実現します。

大学のハイブリッド授業やセミナーにおける遠隔操作

教育現場におけるオンライン授業と対面授業を組み合わせたハイブリッド形式が定着する中、教員の動きや黒板の板書をクリアに配信するシステムの需要が高まっています。FoMaKo KC606は、大学の講義室や企業のセミナールームにおけるカメラ制御を劇的に簡素化します。IP接続を活用することで、キャンパス内の別棟にある管理室から、複数の教室に設置されたPTZカメラを一括して遠隔操作することが可能です。

WEB UIを通じて各教室のカメラ設定を事前に完了させておけば、授業の進行に合わせてプリセット位置(教卓、黒板の右側、学生席など)をボタン一つで瞬時に呼び出すことができます。これにより、教員はカメラの操作に気を取られることなく講義に集中でき、遠隔地のオペレーターが複数教室の映像品質を担保するという、効率的かつ高品質な教育配信インフラを構築することができます。

放送局やスタジオにおけるプロフェッショナルなカメラ制御

高い信頼性と精密な操作が要求される放送局のスタジオや、プロフェッショナルな映像制作プロダクションにおいても、FoMaKo KC606はメインのPTZコントローラーとして十分に活躍できるスペックを備えています。RS232、RS422、RS485といったシリアル通信と、最新のIP接続(VISCA over IP / PELCOプロトコル)を併せ持つことで、スタジオ内の既存の放送用カメラと最新のリモートカメラを統合的に制御することが可能です。

ジョイスティックの微細な入力にも正確に反応する滑らかなカメラ制御は、ニュース番組や対談番組での厳密なフレーミング調整に不可欠です。さらに、堅牢な金属製ボディと耐久性の高い操作系は、24時間365日の連続稼働が想定される放送現場の過酷な要求にも応えます。FoMaKo(フォマコ)ブランドが誇る高い品質基準を満たしたKC606は、妥協を許さないプロの映像制作者にとって、最も信頼できるパートナーとなります。

導入から運用までをスムーズに行う4つのセットアップ手順

PoEハブを活用したネットワークおよび電源の構築

FoMaKo KC606のセットアップは、PoE(Power over Ethernet)対応の利点を活かすことで非常にシンプルかつ迅速に行うことができます。まず、システムの中核となるPoE対応のネットワークスイッチングハブを準備します。このハブに対して、KC606本体およびネットワーク上の各PTZカメラをLANケーブル(Cat5eまたはCat6以上を推奨)で接続します。

PoE対応ハブを使用することで、LANケーブル1本でデータ通信とコントローラーへの電力供給が同時に行われるため、KC606用に個別のACアダプターを用意したり、電源コンセントの近くに設置場所を制限されたりすることはありません。この段階で、カメラ側にもPoE対応モデルを採用していれば、システム全体の配線がLANケーブルのみで完結し、ノイズの混入リスクが低減されるとともに、驚くほどクリーンで管理しやすいインフラ環境が構築されます。

IPアドレスの割り当てとWEB UIを通じた初期設定

物理的な接続が完了した後は、ネットワーク上での通信を確立するためにIPアドレスの設定を行います。FoMaKo KC606は、デフォルトのIPアドレスが設定されていますが、既存のネットワーク環境に合わせて適切な固定IPアドレスに変更することが推奨されます。この作業は、KC606本体と同じネットワークに接続されたPCのブラウザから「WEB UI」にアクセスすることで、極めて直感的に実行できます。

WEB UIの画面上で、コントローラー自身のIPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイを設定し、ネットワークの競合を防ぎます。また、このWEB UI上では、システムの時刻設定やファームウェアのバージョン確認、必要に応じたアップデートなども一括して行うことができ、小さな液晶画面とボタン操作に頼ることなく、快適なPC環境で初期設定をスムーズに完了させることが可能です。

最大255台のPTZカメラの登録とグルーピング

ネットワーク設定が完了したら、次にKC606で制御するPTZカメラの登録を行います。最大255台制御という圧倒的な拡張性を活かすため、各カメラに対して一意のIPアドレスと制御プロトコル(VISCA over IPやPELCOプロトコルなど)、および通信ポートを割り当て、コントローラーのデバイスリストに追加していきます。この作業もWEB UIを使用することで、複数のカメラ情報をリスト形式で効率的に入力・管理できます。

登録時には、カメラの設置場所や用途に応じて、分かりやすい名前やグループ分けを行っておくことで、実際の運用時に目的のカメラを瞬時に呼び出すことができます。例えば、「第1会議室のカメラ群」「ステージ用のカメラ群」といった形で論理的に整理しておくことで、大規模なイベント収録や複数のスタジオをまたぐライブ配信においても、オペレーターが混乱することなく的確なカメラ選択を行えるようになります。

4Dジョイスティックの感度調整とプリセット機能の登録

セットアップの最終段階として、実際の運用を見据えた操作感のチューニングと自動化の設定を行います。まず、4Dジョイスティックを操作しながらカメラを動かし、パン・チルト・ズームの速度や感度をオペレーターの好みに合わせて微調整します。KC606のメニューから、各動作の最高速度や加速度のカーブを設定できるため、被写体の動きに合わせた最適なフィーリングを実現できます。

次に、イベント収録やライブ配信で頻繁に使用するカメラアングルを「プリセット」として登録します。特定の話者の位置や、ステージの全体像など、あらかじめ決まった構図をカメラごとに記憶させておくことで、本番中は数字ボタンを押すだけで瞬時にそのアングルへカメラを移動させることができます。この入念な感度調整とプリセットの活用により、本番環境でのオペレーション負荷が劇的に軽減され、ミスのないプロフェッショナルな映像制作が可能となります。

FoMaKo KC606を導入すべき4つの決定的な理由

最大255台制御という圧倒的な拡張性と将来性

ビジネスの成長や配信規模の拡大に伴い、映像システムに求められる要件は常に変化します。FoMaKo KC606を導入する最大の理由の一つは、最大255台ものPTZカメラをネットワーク経由で統合制御できるという、他に類を見ない圧倒的な拡張性にあります。初期導入時は数台のカメラによる小規模なライブ配信システムであっても、将来的に複数の会議室やイベントホールをネットワークで結ぶ大規模な映像配信インフラへと発展させる際、コントローラーを買い替える必要がありません。

IP接続をベースとしたこの強靭なシステム設計は、企業の設備投資に対する高い費用対効果を約束し、将来的なビジネスニーズの変化にも柔軟に対応できる確固たる基盤を提供します。

プレビューモニター内蔵によるワンオペレーションの実現

人材不足やコスト削減が課題となる現代のビジネス環境において、少人数での効率的なオペレーションは必須条件です。FoMaKo KC606は、LCDスクリーン付きのプレビューモニターを本体に内蔵しているため、オペレーターは外部の確認用モニターを別途用意することなく、手元のコントローラーだけで映像の確認とカメラ制御を完結させることができます。

これにより、カメラマン、スイッチャー、音声担当といった複数のスタッフが必要だった現場を、高度なスキルを持った一人のオペレーターによる「ワンオペレーション」へと移行させることが可能になります。省スペースでの運用が可能となるだけでなく、オペレーターの視線移動が最小限に抑えられるため、長時間のイベント収録でも疲労を軽減し、集中力を維持した高い品質のライブ配信を実現します。

既存の配信機材やプロトコルとの高い互換性

新しい機材を導入する際、既存のシステムとの親和性は非常に重要な検討事項です。FoMaKo KC606は、VISCA over IPやPELCOプロトコルといった業界標準のネットワーク通信規格に完全対応しているだけでなく、RS232、RS422、RS485といった従来のシリアル通信インターフェースも網羅しています。このため、他社製のPTZカメラや、過去に導入したレガシーな監視カメラシステムともシームレスに連携させることが可能です。

既存の機材資産を無駄に廃棄することなく、最新のコントローラーによる快適な遠隔操作環境へと段階的にアップデートできる点は、企業や教育機関にとって極めて大きなメリットです。あらゆる環境に適合する高い互換性は、FoMaKo(フォマコ)がプロフェッショナルの現場を熟知しているからこそ実現できた設計と言えます。

業務の効率化と映像品質の向上をもたらす高いコストパフォーマンス

最終的に、FoMaKo KC606の導入は、ビジネスにおける映像制作のワークフローを根本から改善し、飛躍的なコストパフォーマンスをもたらします。PoE対応による配線作業の簡略化、WEB UIを活用した設定の効率化、直感的な4Dジョイスティックによる操作時間の短縮など、あらゆる機能が現場の「時短」と「省力化」に直結しています。

これにより削減された人件費や設営時間は、コンテンツの企画や映像品質のさらなる向上へと再投資することが可能です。洗練されたデザインと堅牢な設計、そしてプロフェッショナルな現場の要求に十二分に応える高度な機能を備えながらも、競合製品と比較して非常に魅力的な価格帯で提供されている「FoMaKo PTZ コントローラーPoE対応 LCDスクリーン付き ( KC606 )」は、映像配信に本気で取り組むすべての企業・クリエイターにとって、間違いなく最良の投資となるでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q1: FoMaKo KC606は他社製のPTZカメラでも使用できますか?

A1: はい、使用可能です。FoMaKo KC606は業界標準プロトコルであるVISCA over IPをはじめ、PELCO-D、PELCO-Pなどに対応しているため、プロトコルが一致していれば他社製のPTZカメラも制御することができます。ただし、メーカー独自の特殊な機能については一部制限される場合があります。

Q2: PoE給電を利用する場合、どのようなネットワークハブが必要ですか?

A2: IEEE 802.3afまたはIEEE 802.3at(PoE+)規格に準拠したPoE対応ネットワークスイッチングハブが必要です。コントローラーとPoE対応カメラの両方に給電する場合は、ハブ全体の給電能力(PoEバジェット)が接続機器の消費電力の合計を確実に上回っているか事前にご確認ください。

Q3: WEB UIにアクセスするための初期パスワードはどこで確認できますか?

A3: 初期設定時のIPアドレスやWEB UIのログインID、パスワードは、製品に同梱されているマニュアルに記載されています。セキュリティの観点から、初回ログイン後に必ず任意の強固なパスワードに変更して運用することをお勧めします。

Q4: プレビューモニター(LCDスクリーン)には複数のカメラ映像を同時に映せますか?

A4: LCDスクリーンは、現在操作対象として選択している1台のカメラの映像をリアルタイムでプレビューするための仕様となっています。複数台のカメラ映像を同時に確認(マルチビュー)したい場合は、別途スイッチャーやマルチビューワー機能を持った外部モニターシステムと組み合わせてご使用ください。

Q5: シリアル通信(RS232/RS422/RS485)とIPネットワーク通信を同時に使用することは可能ですか?

A5: はい、可能です。FoMaKo KC606は、IP接続で制御するカメラと、シリアル通信ポートに接続されたカメラを同一のシステム内で混在させて管理・制御することができます。これにより、新旧の設備を統合した柔軟かつ拡張性の高いシステム構築が実現します。

FoMaKo PTZ コントローラーPoE対応 LCDスクリーン付き ( KC606 )

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