ハイブリッド配信やWeb会議で、遠隔の相手から「自分の声が遅れて返ってくる」と言われた経験はないでしょうか。これはミックスの組み方の問題で、解決のカギがミックスマイナス(-1)です。
体験会ダイジェスト7本目では、Web会議の構成例を使って、V-1-4KのAUXバスがなぜ便利なのかを伊藤さんが解説しています。「オーディオミキサー編」で触れた出力バスの、実戦での使い方編です。
約5分。音声経路だけを抜き出した構成図で、どの音をどこに送る/送らないかを図解しています。配信システムを組む人は必見です。
動画で紹介しているスイッチャーはこちら:
なぜ「メインだけ」だと音がループするのか
動画の構成例では、会議室マイク(ラインレベルに上げるため一旦オーディオミキサー経由)をV-1-4Kに入力し、USBケーブル1本で配信PCと双方向に音をやり取りします。遠隔参加者の声は、同じUSBを通ってV-1-4Kに戻ってきます。
ここでもし「メイン」しか出力がなかったら——メインは全部の音が混ざった信号なので、遠隔参加者の声まで一緒にPCへ送り返してしまう。結果、相手には自分の声がループして返る、という不都合が起きます。
AUX=「送らない音を引く」ミックスマイナス
そこで使うのがAUXバス。動画ではこう説明されています。
「どの音声を送るか、逆にどの音声は送らないか。いわゆる-1(マイナスワン)ですね」
AUX1には会議室側の音だけを載せてPCに送り、遠隔参加者の声は引いておく(送らない)。すると相手に自分の声が返らない。逆に会議室のスピーカーには、AUX2を使って遠隔参加者の声だけを出す。こうした出力先ごとの“足し引き”を自由に設計できるのがポイントです。
もちろん、登壇者と外部参加者の声を混ぜて一緒に送りたい場面では「メイン」を使う、という使い分けもできます。
外付けミキサーなしで、ループ対策が本体内で完結
音のルーティングが考慮されていない機材だと、まず起きるのがこのループ現象。V-1-4Kは本格的な内蔵オーディオミキサーを持つので、外部ミキサーを足さなくても本体内でループ対策ができるのが大きな特徴です。
設定はアプリが分かりやすく、各入力(例:HDMI1番の音声)ごとに「セットアップ」を開くと、メイン/AUX1/AUX2のそれぞれに送る・送らないを1つずつ細かく指定できます。
この記事の機材が向いていそうな人・現場
- Zoom・Teamsを使ったハイブリッド配信・遠隔登壇を扱う人
- 「自分の声が返る」「ハウる」音声トラブルに悩まされてきた人
- 会場PAと配信で音を出し分けたい人
- 外付けミキサーを減らして、音声まわりを1台にまとめたい人
音声設計の“しっくりくる感”は、レンタルで通すのが確実
ミックスマイナスは理屈が分かっても、自分の会場・PC・会議システムの組み合わせで本当にループが消えるかは、通してみないと分かりません。AUXの送り分けが意図どおりか、アプリ操作が現場で回せるか——本番前にレンタルで一度組んでおくと、当日の音声事故をかなり減らせます。
パンダスタジオでの取扱
Roland V-1-4Kは、パンダスタジオレンタルでも取り扱います(2026年6月25日発売の新製品)。最新の空き状況は商品ページからご確認ください。
→ Roland スイッチャー・AVミキサーの他モデルを見る:
Roland 製品一覧(レンタル)
→ 新着機材一覧
体験会本編アーカイブ
本動画では、Rolandご担当者による製品解説を通して、V-1-4Kの基本仕様から、4Kカメラ1台の映像を複数ショットのように切り出せるROI機能、USB-Cによる配信出力、Web会議で重要になる音声ルーティング/マイナスワン運用まで、実機を交えながら紹介しています。
小規模セミナー、企業配信、ハイブリッドイベント、Web会議、ライブ配信、収録現場などで、コンパクトに4K映像と音声をまとめたい方におすすめの内容です。
🎓 映像制作・撮影技術のセミナーも定期開催中。
→ セミナー情報はこちら
