ワンマンオペレーションを強力にサポート。SONY RM-IP500によるPTZカメラ複数台制御

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

昨今の映像制作やライブ配信の現場において、効率化と高品質化の両立は重要なビジネス課題となっています。とくに、複数台のカメラを駆使した撮影では、オペレーターの人員確保や機材のセッティングに多大なコストがかかることが少なくありません。こうした課題を解決し、ワンマンオペレーションを強力にサポートするのが、SONY(ソニー)のPTZリモートカメラ専用 コントローラー RM-IP500です。本記事では、リモートカメラコントローラーとしてのRMIP500の魅力や、パン・チルト・ズームの直感的な操作性、そして大規模システム構築を容易にする機能性について詳しく解説します。

SONY RM-IP500とは?ワンマンオペレーションを実現する4つの理由

PTZリモートカメラ専用コントローラーの役割と重要性

PTZカメラ(パン・チルト・ズーム対応カメラ)は、遠隔操作によって多彩なアングルから映像を捉えることができるため、放送局やイベント会場で広く導入されています。しかし、複数台のカメラを精密に操作するためには、信頼性の高い専用機器が不可欠です。SONY PTZリモートカメラ専用 コントローラー RM-IP500は、カメラのポテンシャルを最大限に引き出し、映像制作におけるオペレーションの確実性と効率性を飛躍的に高める役割を担っています。

プロフェッショナルな現場では、わずかな操作の遅延やブレが映像作品のクオリティに直結します。RMIP500は、SONY(ソニー)が長年培ってきた放送機器のノウハウが凝縮されており、直感的な操作インターフェースを通じて、まるでカメラマンが直接カメラを操作しているかのような滑らかな動きを実現します。これにより、少人数での運用が求められる現代の制作環境において、極めて重要な基盤となります。

1名のオペレーターで複数台制御を可能にする設計思想

RM-IP500の最大の特長は、1名のオペレーターによる完全なワンマンオペレーションを前提とした設計思想にあります。人間工学に基づき配置されたジョイスティックや各種ボタン群は、視線をモニターから外すことなく、手元の感覚だけで複数台制御を行えるように最適化されています。これにより、オペレーターの疲労を軽減し、長時間のライブ配信や収録においても高い集中力を維持することが可能です。

また、操作パネル上には各カメラのステータスを即座に把握できるインジケーターが備わっており、アクティブなカメラの切り替えも瞬時に行えます。従来であれば複数のカメラマンとスイッチャーが必要だった現場でも、本機を導入することで、1人の技術者が全体を俯瞰しながら一括してコントロールできるようになり、人的リソースの大幅な最適化が実現します。

高度な映像制作を省力化・低コスト化する仕組み

高品質な映像制作を維持しながらコストダウンを図ることは、多くの制作会社や企業にとって永遠のテーマです。RM-IP500は、リモートカメラコントローラーとしての優れた操作性により、カメラマンの人件費を削減するだけでなく、機材の設置や撤収にかかる時間的コストも大幅にカットします。LANケーブルを用いたIP接続を活用することで、複雑な配線作業が不要となり、現場でのセットアップ時間が劇的に短縮されます。

さらに、あらかじめ設定したカメラのポジションや設定を瞬時に呼び出せる機能などを駆使することで、リハーサル時間の短縮やオペレーションミスの防止にもつながります。これらの省力化の仕組みは、結果として制作プロセス全体の低コスト化をもたらし、浮いた予算や時間をコンテンツそのものの企画や演出の向上に投資することを可能にします。

ライブ配信やイベント収録におけるビジネス上の導入効果

ビジネスの現場において、ウェビナーやオンラインカンファレンス、ハイブリッド型イベントの需要は急速に拡大しています。このような環境下でRM-IP500を導入することは、企業に対して明確なビジネス上のメリットをもたらします。安定したIP接続と直感的な操作性により、専任の技術スタッフが不在の企業内スタジオであっても、社内リソースのみでプロフェッショナルな映像配信を内製化することが容易になります。

加えて、複数台のPTZカメラを駆使したダイナミックな映像表現は、視聴者のエンゲージメントを高め、ブランドイメージの向上や効果的な情報伝達に直結します。外注費の削減による高い投資対効果(ROI)を実現しつつ、質の高いコンテンツを継続的に発信できる体制を構築できる点は、中長期的なビジネス戦略において非常に価値のある導入効果と言えます。

直感的な操作性を誇る4つの主要コントロール機能

高精度なパン・チルト操作を実現するジョイスティック

PTZカメラの操作において、パン(左右の首振り)とチルト(上下の傾き)の精度は映像のクオリティを左右する最も重要な要素です。RM-IP500に搭載されているジョイスティックは、オペレーターの指先の細やかな動きを正確に読み取り、カメラの駆動部へと遅延なく伝達します。適度な重みと滑らかなテンションが施されており、被写体の動きに合わせた自然な追従や、意図した通りのピタッとした停止が可能です。

この高精度なジョイスティックにより、対談番組での発言者への素早いフォーカスや、スポーツ中継における素早い被写体の追尾など、動的なシーンでも安定したフレーミングを維持できます。また、斜め方向への複合的な動きも極めてスムーズに行えるため、熟練のカメラマンが手動で三脚の雲台を操作しているかのような、プロフェッショナルなカメラワークをリモート環境で再現することができます。

なめらかなズームワークを可能にするシーソーレバー

ジョイスティックによるパン・チルト操作に加え、ズーム操作の質も映像表現において欠かせません。RM-IP500は、左手で操作しやすい位置に専用のシーソーレバーを配置しており、パン・チルト・ズームの3軸を同時に、かつ直感的にコントロールすることが可能です。このシーソーレバーは、押し込む深さによってズームの速度を無段階で調整できるため、じわじわと被写体に寄るスローズームから、瞬時に画角を切り替えるクイックズームまで自在に対応します。

シーソーレバーの採用は、従来のダイヤル式やボタン式と比較して、指先の感覚だけで速度の強弱をコントロールしやすいという大きな利点があります。これにより、ライブ配信中の緊迫した場面でも、映像の連続性を損なうことなく、視聴者に違和感を与えないなめらかで美しいズームワークを実現し、映像作品全体の完成度を高めることに貢献します。

フォーカスやアイリスを即座に調整できる専用ダイヤル

映像のシャープさや明るさを決定づけるフォーカスとアイリス(絞り)の調整は、照明環境が変化しやすいライブ現場において迅速な対応が求められます。RM-IP500のコントロールパネルには、これらの重要なパラメーターを即座にマニュアル調整するための専用ダイヤルが独立して配置されています。メニュー階層に潜ることなく、物理ダイヤルを回すだけで直感的に設定を変更できるため、タイムラグのないオペレーションが可能です。

たとえば、プロジェクターの光で登壇者の顔が急に明るくなった際にも、アイリスダイヤルに手を伸ばすだけで瞬時に適正露出へと補正できます。また、オートフォーカスでは意図した被写体にピントが合いにくい複雑な構図であっても、フォーカスダイヤルを用いてマニュアルで精密にピントを追い込むことができます。このような物理インターフェースの充実は、現場での突発的なトラブル対応力を飛躍的に向上させます。

オペレーターの意図を正確に反映するスピード調整機能

カメラの移動速度やズームの感度は、撮影するコンテンツの性質やオペレーターの個人の好みに大きく依存します。RM-IP500には、パン・チルト・ズームそれぞれの動作スピードを個別に微調整できるスピード調整機能が搭載されています。これにより、厳粛な式典の撮影では動きを極めてゆっくりと滑らかに設定し、動きの激しい音楽ライブでは最速のレスポンスに設定するなど、シーンに応じた最適なチューニングが可能です。

さらに、ジョイスティックやシーソーレバーの操作に対するカメラの反応カーブ(感度特性)もカスタマイズできるため、自身の操作感覚に最もフィットする状態を作り出すことができます。オペレーターの意図を100%正確にカメラの動きとして反映させるこの機能は、長時間の運用におけるストレスを排除し、常に安定したクオリティの映像を提供するための重要な鍵となります。

大規模システム構築を容易にする4つのネットワーク・接続仕様

複雑なネットワーク構築を省略できる自動IP設定機能

複数のIP機器をネットワーク上で連携させる際、各機器へのIPアドレスの割り当てやサブネットマスクの設定は、専門的な知識を要する煩雑な作業となりがちです。しかし、RM-IP500には、ネットワーク上のSONY製PTZカメラを自動的に検出し、IPアドレスを自動で割り当てる「自動IP設定」機能が備わっています。これにより、ITエンジニアが不在の現場であっても、ネットワーク構築にかかる時間と労力を劇的に削減できます。

この機能を利用することで、コントローラーとカメラをスイッチングハブ経由でLANケーブルで接続し、簡単なボタン操作を行うだけで、即座に通信が確立されます。機材の入れ替えが頻繁に行われるレンタルスタジオや、仮設のイベント会場におけるセットアップにおいて、この自動化された初期設定プロセスは、人的ミスの防止と準備時間の短縮に絶大な効果を発揮します。

IP接続による最大100台のカメラ制御ネットワーク

大規模なイベント会場や複数の会議室を統合管理するようなプロジェクトでは、制御すべきカメラの台数が数十台に及ぶこともあります。RM-IP500は、標準のIP接続を利用することで、1台のコントローラーから最大100台までのリモートカメラをネットワーク経由で制御することが可能です。これにより、物理的な距離や配線の制約にとらわれない、極めて柔軟でスケーラブルな大規模システムを構築できます。

最大100台という圧倒的な制御能力は、キャンパス内の全教室のカメラを中央管理室から一括操作する教育機関のシステムや、複数ステージが同時進行する音楽フェスティバルの配信など、幅広いビジネス要件に対応します。各カメラはグループ分けして管理できるため、膨大な数のカメラが接続された状態でも、目的のカメラを迷うことなく素早く選択し、スムーズなオペレーションを実行できます。

既存の映像システムに組み込みやすい柔軟なインターフェース

映像制作の現場では、すでに導入されているスイッチャーやルーター、他社製の制御機器と新しい機材を連携させる必要があります。RM-IP500は、最新のIP接続だけでなく、従来のシリアル通信(RS-422)にも対応しており、既存のインフラやレガシーシステムとの高い互換性を確保しています。また、タリー信号の入出力端子も備えており、外部のビデオスイッチャーと連動して、現在オンエア中のカメラを正確に把握することが可能です。

この柔軟なインターフェース設計により、システム全体を一度にIP化する予算がない場合でも、既存のシリアル制御のカメラと最新のIP制御のカメラを混在させて運用するといった段階的なシステム移行が実現します。多様な接続オプションを提供することで、ユーザーの現在の運用環境を活かしつつ、将来的な拡張にもスムーズに対応できる点が、プロフェッショナル向け機材としての大きな強みです。

複数台のコントローラーを併用した大規模運用への対応

100台規模のカメラを運用するような超大規模な現場では、1人のオペレーターだけですべてをカバーすることが物理的に困難な場合があります。そのようなケースを想定し、RM-IP500を接続したネットワークには、複数台の同コントローラーを同時に接続し、操作を分担することが可能です。例えば、メイン会場のカメラ群をオペレーターAが担当し、サブ会場のカメラ群をオペレーターBが担当するといった、柔軟なワークフローを構築できます。

複数のコントローラーが同一ネットワーク上に存在しても、お互いの操作が干渉することなく、シームレスに連携できる仕組みが整っています。これにより、イベントの規模や要求される演出の複雑さに応じて、オペレーターの人数やコントローラーの配置を自在にスケールアップすることができ、いかなる大規模運用においても安全かつ確実なカメラコントロール体制を維持することが可能となります。

RM-IP500と連携可能なSONY製PTZカメラ4選

4K高画質と優れた表現力を持つフラッグシップ「BRC-X1000」

「BRC-X1000」は、SONYのPTZカメララインナップにおいて最高峰に位置する4K対応のフラッグシップモデルです。1.0型の大型Exmor R CMOSセンサーを搭載しており、暗い環境下でもノイズの少ない高精細な映像を撮影できます。RM-IP500と組み合わせることで、4Kならではのシビアなピント合わせや繊細な画角調整も、手元のジョイスティックとダイヤルで極めて正確に行うことができ、妥協のないハイエンドな映像制作が実現します。

  • 1.0型裏面照射型CMOSセンサーによる圧倒的な高画質と低ノイズ
  • 最大24倍の全画素超解像ズーム(4K時18倍)による柔軟な画角調整
  • 放送局やハイエンドなコンサート収録に最適なプロフェッショナル仕様

フルHD対応で放送局クオリティを誇る「BRC-H800」

フルHD環境での最高品質を求める現場に最適なのが「BRC-H800」です。BRC-X1000と同様に1.0型センサーを採用しており、豊かな色再現性と優れた被写界深度による立体感のある映像を提供します。RM-IP500のなめらかなパン・チルト・ズーム操作と組み合わせることで、テレビ番組の収録や大規模な企業イベントにおいて、視聴者を惹きつける高品質な映像表現を1名のオペレーターで完結させることが可能です。

  • フルHD解像度において極めてクリアでシャープな映像を提供
  • 低照度環境でも鮮明な撮影が可能な高感度性能
  • IP接続による映像伝送と制御(NDI|HX対応オプションあり)

高感度CMOSセンサーを搭載したハイエンドモデル「BRC-H900」

「BRC-H900」は、1/2型 Exmor CMOSセンサーを3板式で搭載したフルHDリモートカメラです。3板式ならではの優れた色分離と広ダイナミックレンジを誇り、照明条件が厳しい舞台演劇やスポーツ中継の現場で絶大な威力を発揮します。RM-IP500の専用ダイヤルを用いて、アイリスやカラーバランスをリアルタイムに微調整することで、常に最適な映像トーンを維持し、プロの厳しい要求に応える運用が可能です。

  • 1/2型3CMOSセンサーによる卓越した色再現性と高感度
  • 光学14倍ズームと手ブレ補正機能による安定した望遠撮影
  • スタジオ収録やホール常設機材として高い信頼性を確保

会議室や講義収録に最適なスタンダードモデル「SRG-300」

企業内の会議室や大学の講義室など、日常的な収録・配信業務においてコストパフォーマンスと扱いやすさを両立しているのが「SRG-300」シリーズです。コンパクトな筐体でありながら、光学30倍という強力なズームレンズを搭載しており、広い会場の後方からでも登壇者の表情を鮮明に捉えることができます。RM-IP500の自動IP設定機能と組み合わせることで、社内インフラへの導入もスムーズに行え、手軽に複数台制御の環境を構築できます。

  • 光学30倍ズーム搭載で、多様な設置環境に対応可能
  • View-DR機能により、逆光や明暗差の激しい環境でも黒つぶれを抑制
  • 教育機関や企業のウェブ会議システムとの親和性が高い設計

現場の運用効率を最大化する4つのカスタマイズ機能

頻繁に使用する機能を任意に割り当てられるアサインボタン

RM-IP500の操作パネルには、ユーザーが頻繁に使用する機能を自由に割り当てることができる「アサインボタン」が複数用意されています。例えば、特定のカメラのオートフォーカスのON/OFF切り替えや、ワンタッチでのバックライト補正、あるいは特定のメニュー画面の呼び出しなど、現場の運用スタイルに合わせて最適な機能を配置することができます。これにより、階層化されたメニューを探す手間が省け、瞬時の判断が求められるライブ現場でのレスポンスが飛躍的に向上します。

アサインボタンのカスタマイズは、オペレーターごとの好みを反映できるため、複数のスタッフが交代で運用する際にも、それぞれの使いやすい環境を構築することが可能です。限られたボタン数の中で最大限の操作性を引き出すこの機能は、複雑なワンマンオペレーションを支える上で欠かせない要素であり、ミスのない確実なオペレーションを強力にサポートします。

カメラの構図を瞬時に呼び出せるプリセット機能

イベントや番組の進行において、決まった構図(登壇者のバストショット、会場全体の引きの絵、スクリーンへのズームなど)を何度も使用する場面は多々あります。RM-IP500は、各カメラのパン・チルト・ズームの位置情報やフォーカスの設定を記憶し、ボタン一つで瞬時にその構図を再現できるプリセット機能を備えています。最大100個ものプリセットを保存・呼び出しできるため、複雑な進行のイベントであっても、事前に設定を済ませておけば本番の操作負荷を劇的に軽減できます。

さらに、プリセットを呼び出す際のカメラの移動速度も設定可能なため、視聴者に気づかれないようゆっくりと構図を変えたり、カットが切り替わっている間に瞬時に移動させたりと、演出意図に合わせた柔軟な運用が可能です。このプリセット機能の活用により、1名のオペレーターでも複数台のカメラを巧みに操り、まるで複数のカメラマンが配置されているかのような多彩な映像表現を実現します。

複数カメラのホワイトバランスや露出の一括管理

複数台のカメラを使用して映像をスイッチングする際、カメラ間で色味や明るさ(露出)が異なっていると、視聴者に強い違和感を与えてしまいます。RM-IP500は、ネットワーク接続された複数のカメラのペイント機能(ホワイトバランス、ブラックレベル、アイリス、ゲインなどの画質設定)を一元的に管理・調整する機能を有しています。これにより、各カメラの映像をモニターで確認しながら、手元のダイヤル操作だけで全体のトーンを素早く統一することが可能です。

とくに、屋外の自然光が入る会場や、ステージの照明演出が刻々と変化するライブイベントでは、リアルタイムでの色合わせが必須となります。RM-IP500を使用すれば、個別のカメラのリモコンを持ち替えたり、PCのブラウザ画面を開いたりすることなく、直感的なハードウェア操作で一括管理できるため、映像のクオリティコントロールにかかる時間と労力を大幅に削減できます。

運用環境の要件に合わせた各種トレースメモリーの活用

高度なカメラワークを自動化する機能として、オペレーターが行った一連のパン・チルト・ズーム操作の軌跡を記憶し、そのまま再現する「トレースメモリー機能」が一部の対応カメラとの連携で利用可能です。RM-IP500からこの機能をトリガーすることで、例えば「ステージの左端から右端へゆっくりとパンしながらズームアウトする」といった複雑な複合動作を、本番中にボタン一つで正確に実行させることができます。

この機能は、手動では再現が難しい均一な速度でのカメラ移動や、毎回必ず同じタイミングで同じ動きが求められる定期的な番組収録などで非常に有用です。トレースメモリーを活用することで、オペレーターはカメラの移動をシステムに任せ、その間に別のカメラの構図調整やスイッチング操作に集中できるようになり、ワンマンオペレーションの限界をさらに押し広げる高度な運用が可能となります。

映像制作ビジネスにRM-IP500を導入する4つのメリット

人件費の削減と完全なワンマンオペレーションの確立

映像制作ビジネスにおける最大の経費の一つが、専門技術を持つスタッフの人件費です。複数台のカメラを用いる現場では、通常カメラの台数分のカメラマンと、映像を切り替えるスイッチャー、そして全体を指揮するディレクターが必要となります。しかし、RM-IP500とPTZカメラの組み合わせを導入することで、カメラの操作と映像の管理を1名のオペレーターに集約する「完全なワンマンオペレーション」を確立でき、人件費を劇的に削減することが可能です。

このコスト削減効果は、単発のイベントだけでなく、定期的に開催されるウェビナーや社内スタジオでの番組収録など、運用頻度が高いほど顕著に表れます。削減された人件費を、より高品質な機材への投資や、コンテンツの企画・マーケティング費用に振り分けることで、ビジネス全体の競争力を高める好循環を生み出すことができます。

機材セッティング時間の短縮と現場ワークフローの効率化

イベント会場やレンタルスタジオでの撮影では、限られた時間内で機材の搬入、結線、設定、リハーサルを完了させなければなりません。従来の映像システムでは、各カメラに映像ケーブル、制御ケーブル、電源ケーブルを個別に這わせる必要があり、設営に多大な時間を要していました。RM-IP500を中心としたIP制御ネットワークであれば、PoE+(Power over Ethernet Plus)対応のネットワークスイッチを使用することで、LANケーブル1本で映像伝送、制御信号、電源供給をすべて賄うことが可能です。

これにより、現場でのケーブル配線作業が大幅に簡略化され、セッティング時間が劇的に短縮されます。また、自動IP設定機能によりネットワーク構築の手間も省けるため、到着から撮影開始までのリードタイムが最小化されます。ワークフロー全体の効率化は、スタッフの負担軽減だけでなく、会場のレンタル時間の短縮によるコストダウンや、余裕を持ったリハーサル時間の確保による本番のクオリティ向上に直結します。

トラブルを未然に防ぐ安定したIP接続と確実な操作性

ビジネス用途のライブ配信や収録において、機材トラブルによる映像の乱れや配信の停止は、企業の信頼を損なう致命的なリスクとなります。RM-IP500は、SONYの厳しい品質基準をクリアしたプロフェッショナル仕様のハードウェアであり、長時間の連続運用でも熱暴走やフリーズを起こしにくい高い安定性を誇ります。堅牢なIP接続プロトコルにより、制御信号のパケットロスを防ぎ、オペレーターの操作が確実にカメラへと伝達される環境を保証します。

また、物理的なジョイスティックやボタンによる操作は、PCのマウスやタッチパネルでのソフトウェア制御と比較して、誤操作のリスクを大幅に低減します。手元を見ずに操作できる確実なインターフェースは、緊張感の漂う本番環境においてオペレーターに安心感を与え、ヒューマンエラーによるトラブルを未然に防ぐ強力な防波堤となります。

将来的なシステム拡張を見据えた高い投資対効果

映像設備の導入にあたっては、現在の要件を満たすだけでなく、将来的なビジネスの成長や技術トレンドの変化に対応できる拡張性が求められます。RM-IP500は、最大100台までのカメラ制御に対応しているため、初期段階では数台のカメラからスモールスタートし、事業の拡大に合わせて段階的にカメラを増設していくといった柔軟な設備投資が可能です。

さらに、BRCシリーズやSRGシリーズなど、幅広いSONY製PTZカメラと互換性があるため、用途に応じて4KモデルやフルHDモデルを適材適所で組み合わせてシステムを構築できます。既存の資産を無駄にすることなく、最新の映像規格や大規模運用へとシームレスにアップグレードできるこの拡張性の高さは、中長期的な視点で見極めた際に、極めて高い投資対効果(ROI)をもたらす重要なビジネス上のメリットと言えます。

よくある質問(FAQ)

Q1. RM-IP500はSONY製以外のPTZカメラでも使用できますか?

原則として、RM-IP500はSONY製のPTZリモートカメラ(BRCシリーズ、SRGシリーズなど)を専用に制御するために設計されています。SONY独自の制御プロトコル(VISCA over IPおよびRS-422)に最適化されているため、他社製のカメラの制御は保証されていません。システムを構築する際は、互換性のあるSONY製カメラと組み合わせることで、本機のポテンシャルである直感的な操作や自動IP設定などの機能を最大限に発揮できます。

Q2. 自動IP設定機能はどのようなネットワーク環境でも機能しますか?

自動IP設定機能は、RM-IP500とSONY製PTZカメラが同一のローカルネットワーク(同一サブネット内)に接続されている環境で最も効果的に機能します。ルーターを越えた異なるネットワークセグメントにあるカメラを自動検出することはできないため、その場合は手動でのIPアドレス設定が必要となります。一般的な小〜中規模のイベント現場で、独立したスイッチングハブを用いて構築するクローズドなネットワーク環境においては、非常にスムーズに機能します。

Q3. パン・チルト・ズームの操作スピードは個別に保存できますか?

はい、可能です。RM-IP500では、パン・チルト・ズームの各動作に対するスピード設定や、ジョイスティックのカーブ(反応感度)を細かくカスタマイズして保存することができます。これにより、撮影するシーンやオペレーターの好みに応じた最適な操作感を実現できます。また、プリセット機能を使用してカメラの構図を呼び出す際の移動スピードも、プリセットごとに設定しておくことが可能です。

Q4. PoE(Power over Ethernet)給電でRM-IP500を動作させることは可能ですか?

RM-IP500自体はPoE給電に対応しています。PoE対応のネットワークスイッチに接続することで、LANケーブル1本でデータ通信と電源供給を同時に行うことができ、ACアダプターを使用するための電源コンセントを別途用意する必要がなくなります。これにより、操作卓周りのケーブル配線をすっきりと整理でき、機材のセッティングや撤収の効率化に大きく貢献します。

Q5. アサインボタンには具体的にどのような機能を割り当てられますか?

アサインボタンには、現場の運用で頻繁に使用する様々な機能を割り当てることが可能です。代表的なものとして、オートフォーカス(AF)とマニュアルフォーカス(MF)の切り替え、バックライト補正のON/OFF、ホワイトバランスのモード切り替え、アイリスの自動/手動切り替えなどが挙げられます。ユーザーの運用スタイルに合わせて自由にカスタマイズできるため、メニュー画面を操作するタイムロスをなくし、迅速なワンマンオペレーションをサポートします。

SONY PTZリモートカメラ専用 コントローラー RM-IP500

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