有線ボーカルマイクの定番SHURE SM58S。RCAピンケーブル(5m)を活用した確実な音響接続手法

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

ビジネスシーンやイベント運営において、クリアで安定した音声環境の構築は不可欠です。本記事では、世界中のプロフェッショナルから「ゴッパー」の愛称で親しまれる定番のダイナミックマイク「SHURE SM58S(スイッチ有)」と、多様な音響機器に直接接続可能な「マイクケーブル↔RCA(ピン)ケーブル 5m」を組み合わせた確実な音響接続手法について解説します。ライブステージからスタジオ収録、企業ウェビナーまで、あらゆる場面で高音質を提供するSHURE(シュアー)のボーカルマイクの魅力と、その運用ノウハウを紐解いていきましょう。

世界的定番マイク「SHURE SM58S(ゴッパー)」の基本概要

プロの現場で支持されるダイナミックマイクの歴史と実績

SHURE(シュアー)が誇るSM58シリーズは、1966年の発売以来、半世紀以上にわたり世界の音楽業界やビジネスの現場で絶対的な標準として君臨し続けています。業界内では親しみを込めて「ゴッパー」と呼ばれ、数え切れないほどの著名なアーティストやエンジニアに愛用されてきました。このダイナミックマイクが長きにわたって支持される最大の理由は、どのような環境下でも安定したパフォーマンスを発揮する比類なき信頼性にあります。複雑な電源供給を必要とせず、過酷なツアーや連日のライブステージでも故障しにくい頑強な構造は、プロフェッショナルが求める厳しい基準を完全に満たしています。

さらに、SM58は単なる耐久性だけでなく、人間の声の帯域を最も美しく、かつ明瞭に捉えるよう綿密にチューニングされています。そのため、音楽のライブパフォーマンスはもちろんのこと、企業の重要なプレゼンテーションや大規模なカンファレンスにおけるスピーチ用としても極めて高い評価を獲得しています。この歴史的な実績こそが、SHURE SM58が現在でもボーカルマイクの揺るぎない世界標準であり続ける理由なのです。

ボーカルマイクとして最適な単一指向性(カーディオイド)の特性

ボーカルマイクとしてのSM58Sの卓越した性能を支える中核技術が、単一指向性(カーディオイド)と呼ばれる集音特性です。カーディオイドとは、マイクの正面からの音声を最も感度良く拾い、背面や側面からの不要な環境音やノイズを効果的に排除する指向性のパターンを指します。この特性により、スピーカーからの回り込みによるハウリングのリスクを大幅に軽減し、騒音の多いライブステージやイベント会場でも、目的の音声のみをクリアに抽出することが可能となります。

特にビジネスシーンにおけるスタジオ収録やオンライン配信では、空調音や周囲の雑音を拾いにくいこの特性が極めて有利に働きます。発言者の声を正確かつ豊かに捉えることができるため、聞き手に対してストレスのない高品質な音声コミュニケーションを提供できます。単一指向性の恩恵により、音響の専門知識が少ない担当者であっても、比較的容易にプロフェッショナルレベルのクリアな音質を実現できるのが大きな強みと言えます。

ライブステージからスタジオ収録まで対応する高い汎用性

SHURE SM58Sは、その圧倒的な汎用性により、あらゆる音響ニーズに柔軟に対応する有線マイクの決定版です。音楽ライブの熱狂的なステージングから、静寂が求められるスタジオ収録、さらには企業の会議室での日常的な使用まで、環境を選ばず常に一定の高品質なサウンドを提供します。中音域を明るく際立たせ、低音域のロールオフ(低減)を施した周波数特性は、歌声のみならずスピーチの明瞭度を飛躍的に向上させ、声の抜けの良さを実現しています。

また、本モデルは標準的なXLR3ピン出力仕様を採用しており、後述するマイクケーブルやRCAピンケーブルを用いた多様な接続要件にも対応可能です。プロ用のミキシングコンソールから、一般的な民生用オーディオ機器まで、接続先の機材を選ばない順応性の高さも特筆すべき点です。このように、一本のマイクで多種多様な用途をカバーできる適応力こそが、SM58Sが長年にわたり幅広いユーザー層から厚い信頼を寄せられている証と言えるでしょう。

SHURE SM58Sならではの3つの優れた機能的特長

音声のコントロールを容易にする手元スイッチの利便性

SM58シリーズの中でも「SM58S」最大の特徴は、マイク本体にON/OFFスイッチ(スイッチ有)が搭載されている点です。この手元スイッチの存在は、音響オペレーターが常駐していない小中規模のイベントや、登壇者自身が進行を管理するビジネスセミナーにおいて絶大な威力を発揮します。発言しない待機時には手元のスイッチをオフにするだけで、不意の咳払いやマイクを置く際の物理的なノイズがシステム全体に流れるのを即座に防ぐことができます。

さらに、このスイッチ構造は耐久性と操作性を両立させた堅牢な設計となっており、誤操作を防ぎつつも必要な時にスムーズな切り替えが可能です。ミキサー側でのミュート操作に依存することなく、ハンドマイクを使用するユーザー自身で確実な音声コントロールを行える点は、現場の進行を円滑にする上で非常に実用的なメリットとなります。

ノイズを効果的に低減する内蔵ポップフィルタの構造

ボーカルやスピーチを収音する際、発声時の息の吹き込みによる「ポップノイズ(破裂音)」や、屋外での風切り音は、音声品質を著しく低下させる要因となります。SHURE SM58Sは、球形メッシュグリルの内側に高性能な球形風防(ポップフィルタ)を内蔵する独自の構造を採用しており、これらの不要なノイズを物理的かつ効果的にシャットアウトします。外部に大掛かりなポップガードを取り付ける必要がなく、マイク単体でクリアな収音環境を確保できるのが大きな利点です。

この内蔵ポップフィルタは、音質への影響を最小限に抑えつつノイズだけを低減するよう精密に計算された素材と密度で作られています。そのため、至近距離での激しいボーカルパフォーマンスや、マイクに口を近づけて話すプレゼンテーションにおいても、破綻のない自然で聴き取りやすい音声を維持します。音響機器の扱いに不慣れなユーザーが使用した場合でも、常に一定水準以上のプロフェッショナルな音質を担保する重要な機能です。

堅牢なハンドマイク設計による過酷な環境下での耐久性

SHUREのマイクが世界中で高く評価される理由の一つに、文字通り「壊れない」と称されるほどの圧倒的な耐久性があります。SM58Sは、ダイカスト・メタル製の頑強なボディと、衝撃を吸収するショックマウント・システムを採用しており、落下や打撃といった物理的な衝撃から内部の繊細なダイナミック型カートリッジを強力に保護します。このハンドマイクとしての堅牢な設計は、機材の運搬や設営が頻繁に行われる過酷な現場において、機材トラブルのリスクを大幅に低減します。

さらに、内部のショックマウント機構は、マイクを握る際やスタンドから着脱する際に発生するハンドリングノイズを極小化する役割も果たしています。頑丈でありながらも、ノイズ対策という音響的な配慮が細部まで行き届いている点が、単なる「丈夫な有線マイク」にとどまらないプロ仕様たる所以です。長期的な視点で見れば、故障による買い替えや修理コストを抑制できるため、企業における設備投資としても極めて費用対効果の高い選択肢となります。

マイクケーブル(XLR3ピン)とRCAピンケーブルの変換メカニズム

XLR端子とRCA端子の構造的な違いとそれぞれの役割

音響システムを構築する上で、コネクタの規格を正しく理解することは非常に重要です。プロフェッショナルな音響機器で標準的に用いられる「XLR3ピン」端子は、音声信号のプラス・マイナスに加えてグラウンド(アース)の3つの接点を持ち、ノイズに強いバランス伝送を可能にする構造が特徴です。主にマイクからミキサーへの長距離伝送において、外部からの電磁ノイズを打ち消し、クリアな音質を維持する役割を担っています。

一方、「RCA(ピン)端子」は、映像・音響機器の民生用スタンダードとして広く普及している規格で、信号線とグラウンドの2接点で構成されるアンバランス伝送方式を採用しています。アンプや簡易ミキサー、録音機器などのライン入力に多く見られ、手軽に接続できる利便性が魅力です。業務用マイクであるSM58SのXLR出力を、一般的な機器のRCA入力へ接続するためには、これらの構造的な違いを適切に橋渡しする専用の変換ケーブルが不可欠となります。

異なる音響機器間をシームレスに繋ぐ変換ケーブルの重要性

「マイクケーブル↔RCA(ピン)ケーブル」の最大の役割は、業務用の標準規格であるXLRと、民生用機器に広く普及しているRCAという、全く異なる規格を持つ機器同士をシームレスに連携させることにあります。例えば、企業の会議室に常設されている簡易PAシステムや、個人向けのオーディオインターフェースなど、XLR入力を持たない機器に対してSM58Sのような高品質なダイナミックマイクを接続したい場合、この変換ケーブルが解決策となります。

このような変換ケーブルを用いることで、機材の買い替えや複雑な変換アダプタの多重接続を避けることができ、シンプルかつ確実な音響ルーティングが実現します。接点が増えることによる接触不良のリスクを最小限に抑え、一本のケーブルで直接接続できる環境は、設営時間の短縮やトラブルシューティングの容易化にも直結します。多様な機器が混在する現代のビジネス・イベント現場において、規格の壁を越える変換ケーブルは極めて重要なインフラと言えます。

信号伝送における音質劣化を防ぐための技術的ポイント

XLRからRCAへの変換においては、バランス伝送からアンバランス伝送への切り替えが発生するため、音声信号の劣化やノイズ混入を防ぐための技術的な配慮が求められます。高品質な変換ケーブルでは、内部の芯線に純度の高い無酸素銅(OFC)を採用し、外部ノイズを遮断するための厳重なシールド加工が施されています。これにより、アンバランス伝送であっても電磁干渉の影響を最小限に抑え、マイクが捉えた原音に忠実な電気信号をロスなく伝送することが可能となります。

また、コネクタ部分の物理的な接点不良も音質劣化の大きな要因となります。金メッキ処理が施されたプラグや、堅牢なはんだ付け処理がなされたケーブルを選択することで、長期間にわたって安定した導電性を維持できます。SHURE SM58Sが持つ本来の豊かなボーカルサウンドを余すところなく録音機器やアンプへ届けるためには、マイク本体の性能だけでなく、こうした信号伝送の要となるケーブルの品質にも徹底してこだわる必要があります。

5mのRCAピンケーブルを活用する3つのメリット

会議室や小規模イベントにおける最適な配線距離の確保

音響配線において、ケーブルの長さは操作性と安全性を左右する重要な要素です。「5m」という長さは、一般的な企業の会議室や小規模なイベントスペースにおいて、最も使い勝手の良い絶妙な距離設定と言えます。短すぎず長すぎない5mのケーブルは、演台から壁面の入力端子までの配線や、プレゼンターがステージ上を適度に動き回るための十分な可動域を提供しつつ、余ったケーブルが足元で絡まるリスクを軽減します。

ケーブルが長すぎる場合、アンバランス伝送であるRCA接続においてはノイズを拾いやすくなるという技術的な懸念が生じますが、5mという長さであれば信号の劣化を実用上問題ないレベルに抑えることができます。つまり、5mのマイクケーブルを活用することは、物理的な取り回しの良さと、電気的な音質保持のバランスを高い次元で両立させる、極めて合理的な選択肢なのです。

ミキサーやアンプ等の外部機器へのスムーズな直接接続

XLRからRCAへの変換コネクタを備えた5mケーブルを使用することで、複雑な中継機器を介することなく、マイクから目的の外部機器へ直接音声信号を入力することが可能になります。多くの企業用アンプや簡易録音機材、さらには一部のビデオスイッチャーなどは、音声入力としてRCA端子を採用しています。このケーブル一本があるだけで、SM58Sをこれらの機器に即座に接続し、システムのセットアップを完了させることができます。

  • 変換アダプタの紛失リスク排除
  • 接点減少によるトラブル低減
  • 設営・撤収作業の大幅な効率化

このような直接接続のメリットは、特に専任の音響スタッフが不在の現場において高く評価されます。誰でも迷うことなく「挿すだけ」で高品質な音響環境を構築できるスムーズな接続性は、ビジネスのスピード感を損なわないための重要なファクターとなります。

有線マイク特有の遅延のない安定した音声出力の実現

近年、ワイヤレスマイクの普及が進んでいますが、ビジネスの重要な局面においては「有線マイク」の信頼性が再評価されています。5mのケーブルを用いた有線の直接接続は、電波干渉による音切れや、デジタル処理に伴う音声の遅延(レイテンシー)が物理的に発生しません。これにより、発言者の口の動きと出力される音声が完全に同期し、オンライン会議やライブ配信において視聴者に違和感を与えない、極めて自然なコミュニケーション環境を提供します。

さらに、有線接続は事前のペアリング設定やバッテリー残量の管理が一切不要であるため、突発的なトラブルに強いという強力なメリットがあります。SHURE SM58Sの確かな集音性能と、5mの変換ケーブルによる遅延ゼロの安定した伝送経路の組み合わせは、絶対に失敗が許されない重要なプレゼンテーションやスタジオ収録において、最も確実で安心できる音響ソリューションとなります。

SHURE SM58SとRCA接続が活躍する3つのビジネスシーン

企業向けオンライン配信やウェビナーでの高品質な音声収録

企業のマーケティング活動や社内研修において、ウェビナーやオンライン配信の重要性は年々高まっています。こうした配信において、映像の画質以上に視聴者の満足度を左右するのが「音声の品質」です。SHURE SM58Sを、RCA接続を用いてオーディオインターフェースや配信機材に直接入力することで、PCの内蔵マイクや安価なUSBマイクとは一線を画す、ノイズの少ないプロフェッショナルな音声を届けることが可能になります。

単一指向性の特性により、オフィス内の環境音やタイピング音を拾いにくく、登壇者の声だけを明瞭に集音できる点もウェビナーに最適です。また、手元スイッチ(スイッチ有)を活用することで、複数人が登壇するパネルディスカッション等でも、発言者自身がマイクのON/OFFを管理でき、配信に不要な雑音が乗るのを防ぐことができます。高品質な音声は、企業ブランドの信頼性向上に直結します。

施設内の館内放送やプレゼンテーションにおける確実な拡声

商業施設や工場での館内放送、あるいはホテルの宴会場でのプレゼンテーションなど、既存の設備を活用した拡声用途においても、SM58Sと5mのRCA変換ケーブルの組み合わせは非常に有効です。多くの施設に備え付けられている卓上アンプや壁面の音声入力パネルはRCA端子を採用しているケースが多く、この変換ケーブルを用いることで、備え付けの安価なマイクから世界標準の「ゴッパー」へと即座にアップグレードすることができます。

ダイナミックマイクならではのハウリングへの強さと、内蔵ポップフィルタによるクリアな音質は、反響の多い広い空間でも聞き取りやすいアナウンスを実現します。さらに、5mのケーブル長は演台周辺での取り回しに余裕を持たせ、身振り手振りを交えたダイナミックなプレゼンテーションをサポートします。確実な拡声が求められるビジネスの現場において、この組み合わせは極めて実用的かつ強力なツールとなります。

簡易スタジオやリハーサルスペースでの実践的な音響構築

自社内に簡易的な動画収録スタジオを設ける企業や、小規模なリハーサルスペースを運営する事業者にとって、機材の選定はコストと品質のバランスが鍵となります。SHURE SM58Sは、ボーカルマイクとしての絶対的な実績を持ちながらも、導入しやすい価格帯を実現しており、費用対効果に優れた選択肢です。RCAケーブルを用いて民生用の録音機材やDJミキサー等に直接接続することで、高額な業務用コンソールを導入せずとも、実践的で高品質な音響システムを構築できます。

このような環境では、機材の頻繁な抜き差しや配置変更が発生するため、SM58Sの優れた耐久性と、5mケーブルの取り回しの良さが存分に活かされます。また、音楽用途だけでなく、ポッドキャストの収録やナレーションの録音など、声を中心としたあらゆるコンテンツ制作において、原音に忠実でクリアなカーディオイド特性がプロフェッショナルな仕上がりを約束します。

確実な音響接続を実現するための3つのセットアップ手順

マイク本体(XLR3ピン)とケーブルの確実なロック確認

音響トラブルの多くは、基本的な接続不良に起因します。システムをセットアップする際の第一歩は、SHURE SM58S本体のXLR3ピン出力端子と、ケーブルのXLRメス端子を確実に接続することです。XLRコネクタには抜け防止のロック機構が備わっており、プラグを差し込む際に「カチッ」という明確なロック音が鳴るまでしっかりと押し込む必要があります。このロックが不完全な状態では、使用中の振動でノイズが発生したり、音声が途切れたりする深刻なトラブルに直結します。

接続後は、ケーブルを軽く引いてみて容易に抜けないことを必ず確認してください。また、撤収時にケーブルを抜く際は、無理に引っ張らず、必ずコネクタ側面のリリースボタン(ラッチ)を押しながら真っ直ぐ引き抜くことが重要です。この基本動作を徹底することで、マイク本体の端子やケーブルのコネクタ部分の物理的な損傷を防ぎ、長期間にわたって安定した接続品質を保つことができます。

入力側機器(RCA端子)への適切なプラグインと抜け防止策

マイク側の接続が完了したら、次はケーブルの反対側であるRCAピン端子を、ミキサーやアンプ等の入力機器へ接続します。RCA端子にはXLRのような物理的なロック機構が存在しないため、接続には特に注意が必要です。プラグを入力端子に対して真っ直ぐ、奥までしっかりと挿し込むことで、確実な電気的接触を確保します。斜めに挿し込んだり、中途半端な深さで止まっていたりすると、ハムノイズ(ブーンという低周波ノイズ)の原因となります。

抜け防止策として、ケーブルの自重や人の足が引っ掛かることによる不意の脱落を防ぐ工夫が求められます。機器の近くでケーブルを軽くループさせ、養生テープ等で床や机の脚に固定(ストレインリリーフ)することで、端子部分に直接テンションがかかるのを防ぐことができます。イベント本番中の音声トラブルを未然に防ぐためにも、こうした物理的な配線管理はプロフェッショナルな現場において必須のプロセスです。

接続後のサウンドチェックとノイズ発生時のトラブルシューティング

物理的な接続が完了した後は、必ず本番を想定したサウンドチェックを実施します。SM58Sの手元スイッチをONにし、適切な音量で実際に声を出して、スピーカーや録音機器からクリアな音声が出力されるかを確認します。この際、マイクのケーブルを軽く揺らしたり、コネクタ付近に触れたりして、ガリノイズ(接触不良による雑音)が発生しないかも併せてチェックすることが重要です。

症状 主な原因と対策
音が出ない マイクのスイッチがOFF、またはケーブルの接続漏れ。各接点を確認。
ブーンというノイズ RCA端子の挿し込み不足、または電源ケーブルとの電磁干渉。ケーブルの這わせ方を変更。
音が歪む 入力側のゲイン(音量)設定が高すぎる。機器側のレベルを下げる。

万が一ノイズや音切れが発生した場合は、焦らずにシグナルフロー(音声信号の流れ)を上流から順に確認します。ケーブルの断線が疑われる場合は、予備のケーブルに交換して症状が改善するかをテストすることで、問題の切り分けを迅速に行うことができます。

有線マイクとケーブルの寿命を延ばす3つの保守管理手法

SM58Sのグリルやポップフィルタの定期的な清掃プロセス

SHURE SM58Sを常に衛生的に、かつ最高の音質で保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に口元に近づけて使用する特性上、球形メッシュグリルや内蔵ポップフィルタには飛沫やホコリが付着しやすくなります。清掃の際は、まずマイク本体からメッシュグリルを回して取り外します。内部のダイナミック・カートリッジは非常に繊細なため、絶対に水や洗浄液が触れないよう注意し、安全な場所に保管してください。

取り外したグリルと内蔵のスポンジ(ポップフィルタ)は、薄めた中性洗剤を使用して優しく水洗いすることが可能です。汚れを落とした後は、完全に乾くまで風通しの良い日陰で十分に乾燥させます。水分が残ったままマイク本体に装着すると、内部のサビやショートの原因となるため厳禁です。この清掃プロセスを定期的に実施することで、衛生面だけでなく、高音域の抜けの良さやポップノイズ低減効果を新品同様の状態に維持することができます。

断線を防ぐための正しい5mケーブルの巻き方と保管方法

マイクケーブルの故障原因の第1位は、不適切な取り扱いによる内部芯線の「断線」です。5mのケーブルを長持ちさせるためには、「8の字巻き(順巻き・逆巻きの交互)」と呼ばれるプロフェッショナルな巻き方を習得することが強く推奨されます。この手法は、ケーブル内部のねじれを相殺しながら巻くことができるため、展開時に絡まりにくく、芯線への物理的なストレスを最小限に抑えることが可能です。

ケーブルを腕や肘に巻き付けるような収納方法は、内部の導線に強いテンションをかけ、断線のリスクを飛躍的に高めるため絶対に避けてください。正しく巻いたケーブルは、マジックテープ式のケーブルタイ等で束ね、直射日光や極端な高温多湿を避けた風通しの良いケース内で保管します。また、コネクタ部分の金属端子を保護するため、重い機材の下敷きにならないよう保管レイアウトにも配慮することが、ケーブルの寿命を最大限に延ばす秘訣です。

予備機材の準備と定期的な通電テストによるリスクヘッジ

いかに耐久性に優れたSHURE SM58Sや高品質なケーブルを使用していたとしても、精密機器である以上、突発的な故障のリスクをゼロにすることはできません。ビジネスの重要なイベントや配信を成功に導くためには、万が一の事態に備えた「予備機材(バックアップ)」の準備が不可欠です。マイク本体と5mの変換ケーブルは、常に最低でも1セット以上の予備を現場に用意しておくことで、トラブル発生時のダウンタイムを数秒から数分に抑えることができます。

さらに、機材を保管したまま放置するのではなく、定期的な通電テストを実施することが重要です。月に1回程度は実際にシステムを組み上げ、音声が正常に出力されるか、スイッチの動作に異常はないか、ケーブルにノイズが乗らないかを確認する時間を設けてください。こうした平時からの徹底したリスクヘッジと保守管理こそが、機材のポテンシャルを100%引き出し、プロフェッショナルな音響環境を継続的に提供するための最も確実なアプローチとなります。

よくある質問(FAQ)

SHURE SM58SとSM58の違いは何ですか?

基本的な音響性能やダイナミックマイクとしての構造、単一指向性(カーディオイド)の特性は両者で全く同じです。唯一の違いは、マイク本体にON/OFFスイッチが搭載されているかどうかです。「SM58S」は手元で音声のミュート操作が可能なスイッチ付きモデルであり、登壇者自身でコントロールしたいビジネスシーンや小規模イベントに最適です。

5mのRCAピンケーブルは長すぎて音質が劣化しませんか?

RCA接続(アンバランス伝送)は長距離になるほどノイズの影響を受けやすくなりますが、5mという長さであれば、一般的な環境下において実用上の音質劣化やノイズ混入はほとんど問題になりません。ただし、電源ケーブル等の強い電磁波を発する機器と並行して配線することは避け、交差させる場合は直角に交わるように配置するなどの基本的なノイズ対策を行うことを推奨します。

SM58Sをパソコンに直接接続することはできますか?

XLRからRCAへの変換ケーブルだけでは、一般的なパソコンに直接接続することはできません(パソコン側のマイク入力は通常3.5mmミニプラグ仕様のため)。パソコンで高音質な収録やオンライン配信を行いたい場合は、USBオーディオインターフェースを間に挟み、マイクをXLRケーブルでインターフェースに接続し、そこからUSB経由でパソコンに入力する方法が最も確実で高音質です。

内蔵ポップフィルタだけで破裂音は完全に防げますか?

SHURE SM58Sの内蔵ポップフィルタは非常に優秀で、一般的なスピーチやボーカルにおける息の吹き込み(ポップノイズ)を効果的に低減します。しかし、極端にマイクに口を近づけて強く発声する場合など、完全に防ぎきれないケースもあります。より厳密なノイズ対策が求められるスタジオ収録などでは、外部付けのポップガードを併用することで、さらに完璧な録音環境を構築できます。

ファンタム電源は必要ですか?

いいえ、必要ありません。SHURE SM58Sは「ダイナミックマイク」であるため、コンデンサーマイクのようにミキサーやオーディオインターフェースからのファンタム電源(+48V)の供給を必要としません。ケーブルを接続するだけでそのまま使用できるため、電源供給機能を持たない簡易的なアンプやミキサーにも安心して接続することが可能です。

SHURE SM58S スイッチ有 + マイクケーブル↔RCA(ピン)ケーブル 5m

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