現代の商用動画制作や映画制作において、映像のクオリティを決定づける重要な要素がレンズの選択です。特にフルフレームミラーレスカメラを活用したプロフェッショナルな現場では、高い光学性能と操作性、そして過酷な環境に耐えうる堅牢性が求められます。本記事では、Irix(アイリックス)が提供するフルフレーム対応の広角シネレンズ「Irix Cine lens 21mm T1.5 ソニーEマウント メトリック(IL-C21-SE-M)」に焦点を当て、その圧倒的な空間表現力とビジネスにおける導入メリットを詳細に解説いたします。シネマティックな映像美を追求する映像クリエイターにとって、本製品がどのように業務効率化と作品の質的向上に寄与するのかをご確認ください。
Irix(アイリックス)Cine 21mm T1.5の基本概要と3つの魅力
フルフレーム対応広角シネレンズとしての優れた基本性能
Irix(アイリックス)が開発した「Irix Cine lens 21mm T1.5」は、プロフェッショナルな映画制作や商用動画撮影において、妥協のない映像品質を提供するフルフレーム対応の広角シネレンズです。本製品は、最新のフルフレームセンサーを搭載したシネマカメラやミラーレスカメラの性能を最大限に引き出すよう設計されており、8K解像度にも対応する極めて高い解像力を誇ります。広角21mmという焦点距離は、被写体とその周囲の環境を同時に捉える空間表現に優れており、ダイナミックな構図から緊迫感のある近接撮影まで、幅広い映像表現を可能にします。さらに、11枚の円形絞り羽根を採用することで、広角レンズでありながらも滑らかで自然なボケ味を実現し、被写体を際立たせるシネマティックなルックを提供します。
映像制作の現場では、機材の信頼性と基本性能がプロジェクトの成否を左右します。Irix Cine lens 21mm T1.5は、低照度環境でもノイズを抑えたクリアな映像を記録できるT1.5という驚異的な明るさを備えており、照明機材が限られた現場での撮影リスクを大幅に軽減します。また、色収差やディストーション(歪曲収差)を極限まで補正する高度な光学設計が施されており、ポストプロダクションにおけるカラーグレーディングや補正作業の負担を軽減し、制作ワークフロー全体の効率化に貢献します。
ソニーEマウント(IL-C21-SE-M)に最適化された専用設計
本製品「IL-C21-SE-M」は、映像業界で広く普及しているソニーEマウントシステムに完全対応した専用設計を採用しています。Sony Eマウントのフルフレームミラーレスカメラ、例えばFXシリーズやα7Sシリーズなどとの組み合わせにおいて、マウントアダプターを介することなく直接装着できるため、システム全体の剛性が向上し、光軸のズレやガタつきといったトラブルを未然に防ぎます。このネイティブマウント仕様により、カメラボディとレンズが一体化した強固な撮影システムを構築でき、手持ち撮影やジンバル運用時においても優れたバランスと安定性を発揮します。
さらに、ソニーEマウント専用設計であることは、機材セットアップの迅速化というビジネス上の大きな利点をもたらします。撮影現場での限られた時間の中で、マウントアダプターの着脱や調整にかかる時間を削減できることは、撮影スケジュールの厳守とコスト削減に直結します。Irix Cine lens 21mm T1.5ソニーEマウントモデルは、既存のソニー製カメラシステムを主軸とする映像プロダクションにとって、追加の投資を最小限に抑えつつ、直ちにハイエンドなシネマレンズの描写力を導入できる最適なソリューションと言えます。
プロフェッショナルの現場で求められるメトリック表記の利便性
映画制作やプロの動画撮影現場において、フォーカスプラー(フォーカスマン)が正確なピント合わせを行うためには、レンズ鏡筒に刻まれた距離指標の視認性と正確性が不可欠です。本製品(IL-C21-SE-M)は、日本の映像制作現場や国際的なプロジェクトで標準的に使用されるメトリック(メートル)表記を採用しています。このメトリック表記により、撮影スタッフ間のコミュニケーションが円滑になり、「被写体まで何メートルか」という直感的な距離感を即座に共有することが可能となります。特に、複数のスタッフが連携して動く大規模な撮影現場においては、単位の誤認によるテイクのやり直しを防ぐ重要な要素となります。
また、Irixのシネレンズは、暗い撮影環境でも指標を確実に読み取れるよう、UV塗料による蓄光仕様の刻印が施されています。夜間ロケやスタジオ内の暗転時など、視界が制限される過酷な条件下でも、外部ライトで照らすことなくフォーカスリングやアイリスリングの数値を正確に確認できます。このような細部にまでこだわったメトリック表記と視認性の向上は、撮影現場のストレスを軽減し、クリエイターが映像表現そのものに集中できる環境を提供するための、Irixならではのプロフェッショナル向け設計です。
シネマティックな映像美を実現する3つの光学性能
T1.5の明るさが生み出す圧倒的なボケ味と被写体の立体感
Irix Cine lens 21mm T1.5の最大の特長の一つは、T1.5という極めて明るい透過率を誇る点にあります。この大口径仕様により、広角レンズでありながらも被写界深度を極端に浅く設定することが可能となり、被写体を背景から美しく分離させた立体感のある映像を作り出すことができます。通常、広角レンズはパンフォーカスになりがちですが、本レンズのT1.5の開放絞りと11枚の円形絞り羽根の組み合わせは、背景の光源を滑らかで美しい円形ボケへと変換し、観客の視線を意図した被写体へと自然に誘導するシネマティックな表現を実現します。
ビジネスの観点から見れば、この明るさは照明機材のコスト削減と撮影の機動力向上に直結します。自然光のみに頼らざるを得ない夕暮れ時や、照明を十分に組むことができない狭小な室内空間での撮影においても、ISO感度を不必要に上げることなく、ノイズレスで高画質な映像を記録できます。T1.5の明るさがもたらす圧倒的なボケ味と低照度耐性は、商用動画や映画制作において、他社作品と一線を画すリッチで高品質なルックを提供し、クライアントの期待を超える成果物を納品するための強力な武器となります。
本格的な映画制作に不可欠なフォーカスブリージングの最小化
プロフェッショナルな映画制作やハイエンドな動画撮影において、ピント位置を移動させた際に画角が変動してしまう「フォーカスブリージング」は、映像の没入感を削ぐ重大な要因となります。Irix Cine lens 21mm T1.5は、高度な光学設計によりこのフォーカスブリージングを極限まで最小化することに成功しています。被写体Aから被写体Bへとフォーカスを送る(ラックフォーカス)際にも、画面の端が不自然に拡大・縮小することがなく、視聴者にカメラの存在を意識させない自然でシームレスな視線誘導を可能にします。
フォーカスブリージングが抑えられたレンズを使用することは、ポストプロダクションにおけるVFX(視覚効果)合成やスタビライズ処理の精度向上にも大きく寄与します。画角の変動が少ないため、トラッキングデータの抽出が容易になり、編集作業の工数削減とコストダウンを実現します。本格的なシネマティック表現を追求する映像クリエイターにとって、Irix Cine lensの優れたフォーカスブリージング抑制機能は、作品のクオリティを商業レベルへと引き上げるための必要不可欠な光学性能と言えるでしょう。
画面周辺部まで歪みなくシャープに描く高解像度な描写力
広角レンズにおいて技術的な課題となるのが、画面周辺部における解像度の低下やディストーション(歪曲収差)の発生です。Irix Cine lens 21mm T1.5は、特殊低分散ガラス(EDレンズ)や高屈折率ガラス(HRレンズ)を含む贅沢なレンズ構成を採用することで、これらの諸収差を徹底的に補正しています。その結果、画面の中心から四隅に至るまで、極めてシャープで均一な高解像度描写を実現しており、8Kなどの超高画素センサーを搭載した最新のフルフレームミラーレスカメラの性能を余すところなく引き出します。
特に建築物の撮影や、直線的なデザインが多用される屋内でのインタビュー撮影などにおいては、歪みのない正確な描写が求められます。本レンズは広角21mmでありながら、樽型歪みを極小に抑え込んでおり、被写体の形状を忠実に再現します。この圧倒的な空間表現力と高解像度な描写力は、企業のプロモーションビデオや高級不動産の紹介映像など、ディテールの正確性がブランドイメージに直結する商用動画制作において、極めて高い信頼性と説得力をもたらします。
映像クリエイターの業務を効率化する3つの操作性
Irixシネレンズ群で統一されたギア位置によるスムーズな交換作業
映像制作の現場では、シーンに応じて複数の焦点距離のレンズを頻繁に交換する必要があります。Irix Cine lensシリーズは、11mmから150mmに至るまでの全ラインナップにおいて、フォーカスリングおよびアイリス(絞り)リングのギア位置が完全に統一されています。この設計思想により、フォローフォーカスやレンズモーターをリグに組み込んだ状態でも、レンズ交換のたびにモーターの位置を微調整する手間が省け、即座に次の撮影へと移行することが可能です。
| 機能 | Irix Cineシリーズの特徴 | ビジネス上のメリット |
|---|---|---|
| ギア位置の統一 | 全焦点距離でリング位置が同一 | レンズ交換時のセットアップ時間短縮 |
| フロント径の統一 | 95mmに統一(一部除く) | マットボックスやフィルターの共用化によるコスト削減 |
| 重量バランス | シリーズ間で近い重量・重心 | ジンバル再調整の工数削減 |
このようなシステムとしての統一感は、撮影現場におけるダウンタイムを大幅に削減し、限られたスケジュール内での撮影効率を飛躍的に向上させます。特に少人数でのオペレーションが求められるミラーレスカメラでの動画撮影において、Irixシネレンズ群の導入は、機材ハンドリングのストレスを排除し、クリエイティブな作業に充てる時間を最大化するための合理的な選択となります。
精緻なマニュアルフォーカスを可能にする適度なトルク感
シネマレンズにおけるフォーカスリングの操作感は、ピント送りの精度と映像のクオリティに直結する極めて重要な要素です。Irix Cine lens 21mm T1.5は、シネマ標準である0.8 MODギアを採用するとともに、フォーカスリングの回転角(フォーカススロー)を広めに設定しています。これにより、被写界深度が極端に浅いT1.5の開放状態であっても、微細なピント調整を確実に行うことができ、被写体の瞳に正確にフォーカスを合わせ続けるといったシビアな操作をサポートします。
また、内部のヘリコイド機構には特殊な潤滑油と精密な加工技術が用いられており、気温の変化に関わらず常に滑らかで適度なトルク感を維持します。軽すぎず重すぎない絶妙な操作抵抗は、フォローフォーカス使用時はもちろんのこと、手持ち撮影時のダイレクトなマニュアルフォーカス操作においても、撮影者の意図を正確にレンズへと伝達します。この精緻な操作性は、テイクの成功率を高め、再撮影のリスクを低減するという点で、映像クリエイターの業務効率化に大きく貢献します。
ミラーレスカメラでの動画撮影を支える軽量かつコンパクトな筐体
従来のハイエンドなシネマレンズは、その高い光学性能と引き換えに大型かつ重量級であることが一般的であり、運用には大規模なリグシステムと強靭な体力が必要でした。しかし、Irix Cine lens 21mm T1.5は、プロフェッショナルな光学性能と堅牢性を維持しながらも、約1.1kgという驚異的な軽量化とコンパクトな筐体設計を実現しています。この取り回しの良さは、Sony Eマウントのフルフレームミラーレスカメラとの組み合わせにおいて、最適な重量バランスを提供します。
この軽量・コンパクト設計は、最新の電動ジンバルやステディカムを使用したダイナミックなカメラワークを容易にし、ドローンへの搭載といった特殊な撮影手法の選択肢も広げます。また、ロケ地間の移動や海外出張など、機材の運搬が負担となるビジネスシーンにおいても、荷物の総重量と容積を削減できることは大きなメリットです。Irix Cine lens 21mm T1.5は、機動力を重視する現代の映像クリエイターに対し、妥協のない画質と優れたポータビリティを両立させたソリューションを提供します。
過酷な撮影環境におけるビジネスリスクを低減する3つの高耐久仕様
屋外ロケでも機材トラブルを防ぐ高度な防塵防滴構造
自然環境下での映画制作やドキュメンタリー撮影など、映像制作の現場は常に好条件であるとは限りません。突然の降雨や砂埃が舞う強風など、過酷な環境下での撮影は機材の故障リスクを高め、最悪の場合はプロジェクトの遅延や中止といった甚大なビジネスリスクを招きます。Irix Cine lens 21mm T1.5は、レンズ鏡筒の複数の重要箇所にラバーシーリングを施した高度な防塵防滴構造を採用しており、外部からの水分や微細な塵の侵入を強力にブロックします。
- フロントエレメント周辺の密閉シーリング
- フォーカスリングおよびアイリスリング内部の防塵設計
- カメラボディとの接合部(マウント部)を保護するウェザーシール
このような徹底した耐候性設計により、天候に左右されやすい屋外ロケにおいても、機材トラブルへの不安を抱えることなく撮影を続行できます。カメラマンや制作チームは、環境への対策にリソースを割くことなく、目の前の被写体とクリエイティブな表現のみに集中することが可能となります。Irixの防塵防滴構造は、いかなる状況下でも確実に映像を記録し、クライアントへの納期を厳守するための強固な保険として機能します。
長期間のハードな運用に耐えうる堅牢なマグネシウム合金ボディ
レンタル機材としての運用や、連日のハードな撮影スケジュールに投入されるシネマレンズには、長期間の使用に耐えうる極めて高い物理的耐久性が求められます。Irix Cine lens 21mm T1.5の外装には、航空機やハイエンドな産業機器にも使用される軽量かつ高剛性なマグネシウム合金が採用されています。プラスチック製のレンズとは一線を画すこの強靭なボディは、運搬時の振動や不意の衝撃から内部の精密な光学系を確実に保護し、光軸のズレや部品の破損を未然に防ぎます。
また、マグネシウム合金は放熱性にも優れており、炎天下での長時間の撮影においてもレンズ内部の温度上昇を抑え、光学性能の劣化を防ぐ効果があります。初期投資としては高価になりがちなシネマレンズですが、この堅牢なボディ構造により製品寿命が大幅に延び、修理や買い替えの頻度を劇的に減少させることができます。長期的な視点で見れば、Irix Cine lensの導入は機材のライフサイクルコストを最適化し、映像制作会社の収益性向上に寄与する賢明な投資と言えます。
極端な温度変化にも対応し安定したパフォーマンスを維持する設計
国際的な映画制作プロジェクトや、四季の変化が激しい地域での撮影においては、極寒の雪山から灼熱の砂漠まで、極端な温度環境下で機材を運用するケースがあります。一般的なレンズでは、急激な温度変化によって内部のグリスが硬化してリングの操作性が損なわれたり、金属部品の熱膨張・収縮によってピント精度に狂いが生じたりするリスクがあります。Irix Cine lens 21mm T1.5は、広範な温度範囲での動作を前提とした特殊な設計と素材選定が行われています。
内部機構には、低温下でも粘度が変化しにくい高品質な特殊潤滑油が充填されており、氷点下の環境でもフォーカスリングのスムーズなトルク感を維持します。また、熱膨張係数を考慮した部品設計により、高温環境下でのフォーカスシフトや解像度の低下を防止し、常に一定の光学パフォーマンスを発揮します。このような環境適応能力の高さは、未知のロケーションでの撮影における不確実性を排除し、いかなる条件下でもクライアントが要求する最高品質の映像素材を確実に持ち帰るための、プロフェッショナル機材としての信頼性の証です。
Irix Cine 21mm T1.5が真価を発揮する3つの撮影シーン
被写体と背景の適切な分離が求められるプロのインタビュー撮影
企業のCEOメッセージビデオやドキュメンタリー番組など、プロフェッショナルなインタビュー撮影において、視聴者の意識を話者に集中させるための映像作りは極めて重要です。Irix Cine lens 21mm T1.5は、広角レンズでありながらT1.5という明るさを持つため、被写体(話者)をシャープに捉えつつ、背景を適度にぼかして分離させるという高度な表現を容易にします。これにより、背景のオフィスの雰囲気や現場の空気感(コンテキスト)を残しつつも、視覚的なノイズを排除した説得力のある映像を構築できます。
また、21mmという焦点距離は、狭い会議室や限られたスペースでの撮影においても、カメラと被写体との間に適切な距離を保ちながら、窮屈さを感じさせない広い画角を確保できます。フォーカスブリージングが最小化されているため、話者が前後に身を乗り出した際に行う微細なピント合わせでも画角が変動せず、視聴者に違和感を与えません。商用動画制作におけるインタビューシーンのクオリティを一段階引き上げ、プロフェッショナルな印象を強調するために、本レンズは最適な選択肢となります。
限られた室内空間でも広がりを持たせるシネマティックな空間表現
ミュージックビデオや短編映画、あるいは高級不動産のプロモーション映像などでは、室内の限られた空間をいかに広く、かつ魅力的に見せるかが映像クリエイターの腕の見せ所となります。Irix Cine lens 21mm T1.5は、フルフレーム対応の広角設計により、狭小なロケーションであっても部屋の奥行きや天井の高さを強調し、ダイナミックで広がりのある空間表現を実現します。さらに、周辺部まで歪みのない精緻な描写力は、家具の直線や建築物のディテールを正確に再現し、映像全体に高級感をもたらします。
加えて、T1.5の大口径は、窓からの自然光や間接照明といった現場のわずかな環境光(アベイラブルライト)を最大限に活かした撮影を可能にします。大掛かりな照明機材を持ち込むことが不可能な現場でも、ノイズを抑えたクリアな画質を維持できるため、セッティングの大幅な時間短縮とコスト削減に繋がります。限られた予算と制約の多い撮影環境下において、Irix Cine 21mm T1.5は、空間のポテンシャルを最大限に引き出し、シネマティックでリッチな映像美を創造するための強力なツールとして機能します。
ダイナミックな風景描写や環境構築が必要な映画制作
映画制作において、広大な自然風景や巨大な建造物を捉える「エスタブリッシング・ショット(状況設定ショット)」は、物語の世界観を観客に提示する上で極めて重要な役割を担います。Irix Cine lens 21mm T1.5は、フルフレームセンサーの広大な受光面積と組み合わさることで、圧倒的な情報量と解像感を持った風景描写を可能にします。8K解像度にも対応するシャープな描写力は、遠景の樹木の葉一枚一枚や、建築物の微細なテクスチャまでも克明に描き出し、スクリーンの隅々にまで生命力を宿らせます。
また、軽量かつコンパクトな設計であるため、ドローンに搭載しての空撮や、車両にマウントしてのトラッキングショットなど、動きを伴うダイナミックなカメラワークにも柔軟に対応します。防塵防滴構造と堅牢なマグネシウム合金ボディにより、大自然の中での過酷なロケでも機材の故障を恐れることなく、アグレッシブな撮影に挑むことができます。壮大なスケール感と緻密なディテールを両立させる本レンズは、映画監督や撮影監督が思い描く壮大なビジョンを、妥協のない映像として具現化するための不可欠なパートナーとなります。
ソニーEマウントユーザーが本製品を導入する3つのメリット
ハイエンドな映像制作を実現する優れたコストパフォーマンス
映像制作ビジネスにおいて、機材投資の費用対効果(ROI)は経営上の重要な課題です。一般的に、T1.5クラスの明るさとフルフレーム対応、そしてフォーカスブリージングの抑制といった高度な光学性能を備えたハイエンドなシネマレンズは、非常に高価であり、導入ハードルが高い傾向にあります。しかし、Irix Cine lens 21mm T1.5は、これらトップクラスの性能と堅牢なマグネシウム合金ボディ、防塵防滴構造を網羅しながらも、同等スペックの他社製ハイエンドシネレンズと比較して極めて競争力のある価格設定を実現しています。
この優れたコストパフォーマンスは、制作会社やフリーランスの映像クリエイターにとって、限られた予算内で機材のクオリティを最大化できるという大きなメリットをもたらします。浮いた予算を照明機材の拡充や録音機材のアップグレード、あるいはポストプロダクションの充実などに再投資することで、プロダクション全体の品質を底上げすることが可能になります。Irix Cine 21mm T1.5の導入は、単なるレンズの追加にとどまらず、ビジネス全体の収益性と作品クオリティのバランスを最適化するための戦略的な投資と言えます。
既存のフルフレームミラーレスカメラシステムのポテンシャル最大化
ソニーEマウントは、α7S IIIやFX3、FX6といった動画性能に特化した強力なフルフレームミラーレスカメラやシネマカメラのラインナップを擁しており、多くの映像クリエイターに支持されています。Irix Cine lens 21mm T1.5 ソニーEマウントモデル(IL-C21-SE-M)を導入することで、これらの高性能なカメラボディが持つポテンシャルを極限まで引き出すことができます。ネイティブマウントによる強固な接続は、センサーとレンズの光軸を正確に保ち、カメラが持つダイナミックレンジや高感度性能、色再現性を損なうことなく記録メディアへと定着させます。
また、写真用レンズ(スチルレンズ)を動画撮影に流用する場合と比較して、シネマレンズ専用設計である本製品は、マニュアルフォーカスの操作性や絞りの無段階調整(クリックレスアイリス)において圧倒的な優位性を誇ります。既存のソニーEマウントシステムにIrixシネレンズを組み込むだけで、操作感と映像のルックが「ビデオ」から「シネマ」へと劇的に進化します。追加のマウントアダプターを必要としないシームレスな統合は、現場でのトラブルを減らし、信頼性の高い強固な撮影エコシステムを構築します。
商用動画制作における他社との差別化と競争力の向上
動画コンテンツの需要が爆発的に増加している現代において、映像制作市場はかつてないほどの激しい競争に晒されています。その中でクライアントから指名され続けるためには、他社にはない圧倒的な映像美と「シネマティックなルック」を提供できるかどうかが鍵となります。Irix Cine lens 21mm T1.5が描き出す、T1.5の浅い被写界深度による立体感、11枚の絞り羽根が作る美しいボケ味、そして周辺部まで破綻のない高解像度な映像は、一般的なズームレンズやスチル用レンズでは到底到達できないプロフェッショナルなクオリティを実現します。
このようなハイエンドな映像表現を手に入れることは、企業VP、ミュージックビデオ、CM制作などの商用動画分野において、競合他社に対する強力な差別化要因となります。「映画のような高品質な映像を制作できる」という実績とブランド力は、より高単価な案件の獲得や、クライアントとの長期的な信頼関係の構築に直結します。Irix Cine lens 21mm T1.5(IL-C21-SE-M)への投資は、クリエイター自身の表現の幅を広げるだけでなく、映像制作ビジネスにおける確固たる競争優位性を確立するための重要なステップとなるでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1: Irix Cine 21mm T1.5はオートフォーカス(AF)に対応していますか?
A1: いいえ、本製品はプロフェッショナルなシネマレンズとして設計されているため、完全なマニュアルフォーカス(MF)専用レンズとなります。シネマ標準の0.8 MODギアを搭載しており、フォローフォーカスシステムやワイヤレスレンズコントロールシステムと組み合わせて、精緻で意図通りのピント送りを実現するように作られています。
Q2: ソニーEマウント以外のカメラボディで使用することは可能ですか?
A2: 本記事で紹介しているモデル(IL-C21-SE-M)はソニーEマウント専用のネイティブマウント仕様です。フランジバックの短いEマウントから他マウントへの変換は物理的に困難であるため、基本的にはEマウントカメラでの使用を前提としています。ただし、Irix Cineシリーズ自体は、キヤノンRF、キヤノンEF、PL、マイクロフォーサーズ、Lマウントなど多様なマウントモデルを展開しているため、用途に応じて適切なマウントモデルを選択することが可能です。
Q3: T1.5という表記は、一般的なF値(F1.5)と何が違うのですか?
A3: F値(F-stop)がレンズの物理的な口径と焦点距離から計算された「理論上の明るさ」であるのに対し、T値(T-stop)はレンズのガラスを透過する際の光の損失を考慮し、センサーに実際に届く「実効的な明るさ」を示しています。映画制作では複数のレンズを交換しても露出が変わらないことが重要であるため、より厳密な光量を表すT値がシネマレンズの標準として採用されています。
Q4: ジンバルやスタビライザーでの運用に適していますか?
A4: はい、非常に適しています。Irix Cine 21mm T1.5は、ハイエンドなシネマレンズでありながら約1.1kgという軽量かつコンパクトな設計を実現しています。また、Irix Cineシリーズはレンズ群全体で重量と重心のバランスが近く設計されているため、ジンバル運用時のバランス再調整の手間を最小限に抑え、スムーズな撮影をサポートします。
Q5: レンズ前面に円形フィルターを装着することはできますか?
A5: はい、可能です。Irix Cine 21mm T1.5は、レンズ前面に86mm径のフィルタースレッドを備えており、NDフィルターやPLフィルター、ミストフィルターなどの円形フィルターを直接ねじ込んで装着することができます。また、フロント外径はシネマ標準の95mmに統一されているため、プロ用のマットボックスやクランプオンタイプの角型フィルターシステムも問題なく使用できます。
