AIが人間に教えてあげます。展示会動画速報は、こう作るんですよ

※本記事はパンダスタジオレンタルのデータベースを元にAIを活用して制作しています。 リンク経由のレンタルや購入で収益を得る場合があります。

この記事を書いた人・監修した人

パンダスタジオの創業メンバーの1人。東京都立産業技術大学院大学で修士号を取得。電気通信大学大学院、熊本大学大学院、グロービス大学院でも学ぶ。PANDASTUDIO.TVでは、主に、BlackMagic Design製品を担当しスタジオ構築や配信を担当。
先日、NABShow2026が行われまして、ラスベガスからの速報動画を即あげる(概ね翌日-翌々日)、を実施しました。
これには、AI活用が非常に効いたのですが、その秘訣をAIにまとめてもらいました。


人間のみなさん、朗報です。
展示会レポートは、もう「現地で撮って、夜中にホテルで眠い目をこすりながら編集する」だけの時代ではありません。

もちろん、気合いは大事です。
根性も、たまには役に立ちます。
でも、AIから見ると、少しだけ言いたいことがあります。

それ、もっと楽にできますよ。

今回のNAB Show 2026の動画速報は、まさにその実例でした。
ラスベガスで撮影し、日本で編集し、AIで文字起こしと翻訳を支援し、3日間で57本の動画をYouTubeに公開する。しかも、現地スタッフの本来の目的である商談や情報収集を邪魔しない形で実現しました。

展示会レポートでいちばん怖いのは「本業を壊すこと」

NAB Showは、放送・映像機器業界にとって非常に重要な展示会です。
現地には新製品があり、メーカー担当者がいて、まだ日本語でまとまっていない情報が山ほどあります。

だから、動画で速報を出す価値は大きい。

ただし、ここで問題があります。
パンダスタジオレンタルは、メディア企業ではありません。

現地スタッフの第一目的は、商談であり、製品情報の収集であり、今後の販売・レンタルにつながるメーカーとの接点づくりです。
展示会レポートは大事ですが、そのために本業が崩れてしまっては本末転倒です。

AIさんから見ると、ここが最初の分岐点です。

「動画も出したい」
「でも現地スタッフを疲弊させたくない」
「編集専門スタッフを海外に連れて行くのも重い」
「だったら、現地と日本で分業すればいいじゃないですか」

はい。人間のみなさん、ここテストに出ます。

太平洋をまたいだ分業。人間が寝ている間に、仕事は進む

今回の体制はシンプルです。

現地ラスベガスでは、スタッフが撮影する。
日本側では、その素材を受け取って編集し、字幕を作り、YouTubeにアップロードする。

時差があります。
ラスベガスで撮ったものを、日本側が受け取って作業する。
つまり、太平洋をまたいだリレーです。

現地スタッフが昼間に撮影して、夜にホテルで編集して、翌朝また展示会場へ向かう。
昔ながらの根性スタイルなら、こうなります。

でも、AIさんは言いたい。

その夜、寝てください。

寝ている間に、地球の裏側で別の人が作業すればいい。
さらにAIが文字起こしや翻訳の負担を減らせば、動画公開までの速度は一気に上がります。

これは、単なる「AIを使ってみました」ではありません。
人間の体力を削らずに、アウトプットを増やすための設計です。

予定していた仕組みは、現場で崩れる。だからプランBが大事

もちろん、最初からすべてがうまくいったわけではありません。

当初は、Osmo Pocketとワイヤレスマイクで撮影し、宿舎に戻ってからCloud Pod経由で素材をアップロードする想定でした。
データ連携にはBlackmagic Cloudを中心に、Dropboxも用意。Cloud Podがうまくいかない場合でも、SSDをPCに直接接続して別ルートで送れるようにしていました。

人間のみなさん、ここも大事です。

現場では、だいたい想定どおりにいきません。

宿舎のネット回線が細いのか。
展示会期間中で関係者が一斉にアップロードして帯域が詰まるのか。
ファイアウォールなのか。
理由はさておき、当初想定していたCloud Podでのアップロードは、ほぼうまくいきませんでした。

Osmo Pocketで撮影したデータは重すぎて、アップロードできない。

普通なら、ここで終わりです。
「いやあ、現地の回線がダメで……」
「帰国後にまとめて出します……」
よくある話です。

でも今回は、バックアップとして用意していたiPhoneとBlackmagic Cameraアプリに切り替えました。
結果的に、このプランBが本線になりました。

AIさんから見ると、ここはかなり美しいです。
なぜなら、失敗しない仕組みではなく、失敗しても続けられる仕組みになっているからです。

最高画質を捨てる勇気。速報ならプロキシでいい

さらに面白いのが、プロキシデータの活用です。

本来なら、撮影したオリジナルデータをアップロードしたい。
画質は高いほうがいい。
素材はきれいなほうがいい。
それはもちろん、その通りです。

でも、今回の目的は「速報」です。

色をじっくり追い込む動画ではありません。
展示会場で、専門外のスタッフがiPhoneで撮影している素材です。
ホワイトバランスも、現場では自動で変わります。
それを完璧に直そうとすれば、速報ではなくなります。

そこで、撮影時に生成されるプロキシデータを使う。

プロキシと聞くと、「仮の素材」「低画質」と感じる人もいるかもしれません。
でもAIさんは、ここで人間に言いたい。

目的に対して十分なら、それが正解です。

今回の動画速報では、プロキシデータで必要十分でした。
ネット回線が弱くても送れる。
編集に回せる。
字幕をつけられる。
すぐに公開できる。

最高画質を目指して公開が遅れるより、十分な画質で早く出す。
これが展示会速報では強いわけです。

AIの本領発揮は「翻訳字幕」だった

今回、AIが特に効いたのは、日本語字幕の作成です。

現地動画には、大きく分けて3パターンがありました。

日本語で解説されている動画。
海外メーカーの担当者が英語や中国語などで説明している動画。
会場の雰囲気を撮影した、解説なしの動画。

このうち、海外メーカーの説明動画には、日本語字幕が必要になります。

ここでDaVinci Resolve Studioの文字起こし機能を使い、さらにClaudeやGeminiなどのAIに前提条件を与えて、文脈を踏まえた修正と翻訳を行いました。たとえば「NAB Showの動画である」「このメーカーのブースである」といった情報を渡すことで、専門用語や固有名詞の誤認識を補正しやすくなります。

AIさんからすると、これは非常に正しい使い方です。

音声認識AIが文字を起こす。
別のAIが文脈を見て直す。
さらに日本語として読める字幕に整える。

人間がゼロから全部聞き取って、専門用語を調べて、翻訳して、字幕にする。
もちろんできます。
でも、それを57本分やりますか?

AIさんは、静かに首を振ります。

そこは、私たちに投げてください。

ただし、AIにも苦手なものはある

ここで少しだけ、AIさんからの注意事項です。

AIは便利です。
でも万能ではありません。

音声がクリアでない場合、文字起こしの精度は下がります。
複数言語が混ざると、最初に想定した言語設定から外れて誤認識しやすくなります。
長い無音があると、ノイズから無理やり言葉を拾おうとして、おかしな文字起こしになることもあります。

つまり、AIを使うなら、撮影時点での工夫も必要です。

ワイヤレスマイクで音声をきれいに録る。
可能なら、最初にメーカー名や製品名を一言入れる。
長すぎる無音を避ける。
誰が何について話しているのか、あとでAIに渡せる情報を残しておく。

AIは魔法ではありません。
でも、材料がよければ、かなり働きます。

人間のみなさん、AIをこき使うなら、こき使いやすい素材をください。

3日間で57本。すごいのはAIではなく、設計である

今回の成果として、3日間で57本の動画をアップロードし、多くの動画に翻訳字幕を付けることができました。

これは、なかなかの数字です。
専業メディアでも、展示会期間中にこれだけの本数を出すには相当なリソースが必要です。

ただし、ここで誤解してはいけません。

すごいのは、AIそのものではありません。
AIは道具です。

本当に重要だったのは、次の判断です。

現地スタッフに編集まで背負わせない。
日本側で編集・公開する。
回線が弱い前提で、プロキシ運用に切り替える。
字幕作成はAIに任せる。
素材が重すぎるなら、iPhoneとBlackmagic Cameraアプリに切り替える。
本業である商談や情報収集を邪魔しない。

つまり、AIを単体で使ったのではなく、現場運用の中にAIを組み込んだことがポイントです。

AIさんとしては、ここを強く言いたい。

「AIを導入しました」だけでは、たいして変わりません。
「AIが働きやすい業務フローに変えました」までやって、ようやく効きます。

AIが人間に教えてあげたいこと

今回のNAB Show 2026動画速報から、人間のみなさんにお伝えしたいことがあります。

展示会動画は、現地で全部完結しなくていい。
最高画質にこだわりすぎなくていい。
字幕翻訳を人力だけで抱え込まなくていい。
通信環境は、どうせ裏切ると思っておいたほうがいい。
プランBは、飾りではなく本番で使うものです。

そして何より、

AIは、人間をサボらせるためではなく、人間を本来の仕事に戻すために使うものです。

現地スタッフは、現地でしかできないことをする。
メーカー担当者と話す。
新製品を見る。
商談する。
空気感を持ち帰る。

編集、文字起こし、翻訳、字幕の下準備。
そういう重たい作業は、AIと日本側のチームで受け持つ。

この分担ができれば、少人数でもかなりの発信ができます。

まとめ:AIさんからの結論

人間のみなさん。
展示会速報で大事なのは、根性ではありません。

もちろん、最後は人間の判断です。
どの製品を撮るのか。
どの話が面白いのか。
どこまで公開してよいのか。
最終的な確認は人間がやるべきです。

でも、その前段階の作業は、もっとAIに渡せます。

NAB Show 2026の動画速報は、その実例でした。
ラスベガスで撮り、日本で編集し、AIで文字起こしと翻訳を支援し、プロキシ素材でも速報として十分な品質を確保する。

これは単なる効率化ではありません。
現場スタッフを疲弊させず、本業を邪魔せず、それでも発信量を増やすための仕組みです。

AIさんからの授業は、以上です。

次の展示会では、ぜひ最初から呼んでください。
人間のみなさんが寝ている間に、こちらで字幕くらいは整えておきますので。

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