DaVinci Resolveの基本カット:JKL・波形・I/Oで必要な場面を並べる

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この記事を書いた人・監修した人

パンダスタジオの創業メンバーの1人。東京都立産業技術大学院大学で修士号を取得。電気通信大学大学院、熊本大学大学院、グロービス大学院でも学ぶ。PANDASTUDIO.TVでは、主に、BlackMagic Design製品を担当しスタジオ構築や配信を担当。

DaVinci Resolveの基本カットで、「長い収録からどこを使い、どう並べればいい?」と止まっていませんか。まずはJKLで探す、波形で会話の切れ目を見つける、I/Oで範囲を決めるの3段階です。配置するときに挿入と上書きを選び分ければ、残したい映像を意図せず押し出す失敗も減らせます。

社内インタビューから自己紹介を抜き出す担当者や、講習の必要な説明だけをまとめたい人に向いた入口です。最初から収録全体を細かく切るより、使う一言を一つ選び、タイムラインに置くところまで一周してみましょう。

JKLで素材を探し、矢印キーで切り位置を詰める

素材をダブルクリックして、左側のソースビューアーに開きます。講習ではここを再生し、必要な部分だけを探してタイムラインに並べています。右側のタイムラインビューアーと、いま操作している側を区別するのが最初の確認です。

  • J:逆方向に再生する。
  • K:再生を止める。
  • L:順方向に再生する。

JとLは続けて押すと再生速度が上がります。長い素材は速めに探し、目当ての場面が近づいたら止めて確認します。細かな始まりや終わりは、左右の矢印キーで1フレームずつ送る方法が講習で紹介されています。キー設定や選択している画面によって操作対象が変わるため、再生ヘッドがどこで動いているかも見てください。

私なら、最初の練習ではマウスを減らすことより「同じ場面へ戻れること」を優先します。早送りで見つけた場所を、通常速度で聞き直せるようになれば十分です。速く探せても、話の意味を取り違えたら編集はやり直しになります。

音声波形は、会話の切れ目を探す目印にする

ソースビューアーの右上にある3点メニューから、ソースクリップのオーディオ波形を表示できます。講習では、波形が見つからない参加者に、タイムライン側ではなくソースビューアー側のメニューだと案内し直す場面があります。同じようなボタンでも、開く場所が違うと目的の設定に届きません。

長いクリップで波形が細かすぎる場合は、波形の拡大表示を使います。再生ヘッド付近を見やすくすると、発話の前後や間を探しやすくなります。Blackmagic Designの公式Editページでも、ソースビューアーの波形を会話の開始・終了位置の目印にする操作が案内されています。

ただし、波形の山は内容の区切りと同じではありません。息継ぎや小さな声を残したいこともあります。切り位置を決める前には前後を聞き、語頭や語尾が欠けていないか確かめましょう。波形は探す助け、最後の判定は耳で行います。

I/Oで使う範囲を決め、タイムラインへ渡す

使いたい発話の直前に再生ヘッドを置き、Iでイン点を打ちます。終わりまで再生し、Oでアウト点を打つと、その間が使用範囲になります。講習の実演では、自己紹介の一節をこの方法で選んでいます。

ソースビューアーの選択範囲とマークを見て、始まりと終わりの両方を確認します。前の素材に打った範囲をそのまま使ったつもりにならず、素材を切り替えたら選択範囲を確認する習慣にすると安心です。

選んだ範囲は、ソースビューアーからタイムラインへドラッグして配置できます。この段階では、発話をきれいにつなぐことまで一度に狙わなくて大丈夫です。使う範囲の選択と、置いた後のつながりの調整を分けると、何を直しているのか見失いにくくなります。

挿入・上書き・置き換えは、残すものから選ぶ

ソースビューアーから右側のタイムラインビューアーへドラッグし、まだ離さずにいると、編集方法のメニューが現れます。講習では、タイムラインへ直接放り込む方法に加え、ここで配置方法を選ぶ操作も説明されています。

配置前に決めたいこと
やりたいこと候補確認する点
途中に一言を足し、後ろの内容を残す挿入後続のクリップが後ろへ動くこと
指定位置の映像を新しい映像で覆う上書き配置する長さの分だけ既存の内容が置き換わること
既存の1クリップを同じ長さで差し替える置き換え元クリップの長さと使える素材範囲
再生ヘッドに関係なく最後へ続ける末尾に追加どこがタイムラインの末尾か

講習でF10を使う場面は上書きです。末尾に再生ヘッドを置けば後ろへ足せますが、F10そのものが「常に末尾へ追加する」キーではありません。途中に置いたまま押すと既存の編集に重なるため、再生ヘッドと対象トラックを先に確認します。

Macではファンクションキーの設定によってFnとF10を同時に押す場合があります。別ソフトのキーボードプリセットや独自設定を使っている人は、キーボードカスタマイズで割り当てを確かめてください。覚えたキーが効かないとき、素材を何度も入れ直す前に設定を見る方が早道です。

基本カットを試すときの5項目チェック

  1. ソースビューアーで、使いたい素材が開いているか。
  2. 波形の目印を頼りに、発話の前後を通常速度で聞いたか。
  3. I/Oの両方が、必要な範囲を囲んでいるか。
  4. 挿入か上書きかを決め、再生ヘッドと対象トラックを確認したか。
  5. 配置後に前後を再生し、語頭の欠けや既存の映像の置き換わりを確認したか。

この一周を普段のキーボードで覚えた後、ダイヤルや専用キーの操作感を比較したい人には、Blackmagic Design DaVinci Resolve Editor Keyboardが候補になります。フルサイズのQWERTY配列に編集用のキーとサーチダイヤルを備えた機材です。基本カットを始めるための必須品ではありません。

Blackmagic Design DaVinci Resolve Editor Keyboard

Editor Keyboardが向いていそうな人・現場

  • 毎週の社内インタビューで、長い素材を探す操作が繰り返し発生する担当者。
  • マウスとキーの往復を減らしたいが、専用ダイヤルが自分に合うか購入前に確かめたい人。
  • 編集机の広さや接続環境も含め、普段のキーボードとの使い分けを試したい制作チーム。

レンタルで試すなら、同じ短い素材を普段の入力機器と専用機材でそれぞれ編集し、探す・範囲指定・配置のどこが楽になるかを比べます。導入すれば必ず速くなるとは限りません。予約前に接続方法、付属品、使用するResolveの版を確認してください。製品の機能はBlackmagic Designの公式Keyboardページでも確認できます。

基本カットでよくある疑問

全部をタイムラインに置いてから切ってもよいですか?

できます。短い素材や話の流れを全体で見たい場合には扱いやすい方法です。長い収録から使う一言が決まっているなら、先にソースビューアーで選ぶ方法も試してください。目的に合わせて選べます。

波形が小さいところで切れば、自然につながりますか?

小さな波形でも語尾や息が残っている場合があります。前後を聞き、話の意味とリズムを確認してください。見た目だけでカット位置を決めないのが基本です。

Studio版や専用キーボードが必要ですか?

ここで扱う素材選択と基本的な配置は、専用キーボードを用意しなくても練習できます。Studio版の追加機能を使う話とは分けて考えましょう。読み込める素材の形式はOSや版の条件も確認してください。

繰り返す編集操作を、手持ちの素材で試す

操作機材を探すなら、DaVinci Resolve関連機材の検索から候補を見られます。色補正用パネルと編集用キーボードは用途が異なるため、まず減らしたい作業を決めてから選びましょう。

Editor Keyboardを検討する人は、商品ページで料金・利用条件・希望日の空き状況を確認し、いつも扱うインタビューで操作の相性を試してみてください。

Blackmagic Design DaVinci Resolve Editor Keyboard

出典と確認日

資料確認日:2026年10月6日。2026年9月30日のDaVinci Resolve講習「基本カット」の動画の文字起こしをもとにまとめました。操作の補足は本文中のBlackmagic Design公式Edit・Keyboardページを参照しています。学習用教材は公式トレーニングページに掲載されています。

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