ライブスイッチャーで「あれもこれも」を1台に詰め込む流れの、いまの到達点のひとつです。OSEEがIBC 2026のブースで見せていたOmni 12 ISOは、4K対応のHDMI入力が8系統、6秒リプレイ、8映像+4音声のISO収録、3宛先への同時配信、NDIカメラのプリセット制御、PCからのスコアボード表示まで入っています。担当者いわく「8チャンネル収録するとプレーヤーが使えない、といった取捨選択は不要」。価格は取材時点で1,795ユーロ。
もうひとつの新製品は来月発売予定のモニターMega 15S4。1500ニット、IPS Blackパネル、SDI×3・HDMI×3の入力で、モニターそのものを回して縦置きにできます。OSEEのスイッチャーは、前世代のGoStream Duet 8 ISOを含めてパンダスタジオレンタルで取り扱い中です。
動画で見た方が早いのは2か所。前半、Mega 15S4を背面の新マウントでくるっと縦に回す場面と、後半、Omni 12 ISOで「今AUX 3を収録中、赤く点灯」→ボタンで直前6秒を保存→プレーヤーで再生、というリプレイの流れです。スイッチャーの背面(HDMI×8と出力端子6つ)も映っています。
Omni 12 ISOは新製品で未掲載ですが、同じOSEEの前世代機はパンダスタジオレンタルで借りられます。「GoStreamからDuet 8 ISO、そしてOmni 12 ISOへ」と担当者が言った、その真ん中の1台です。
→ OSEEの8ch ISO収録スイッチャー。Omni 12 ISOの前世代:
Mega 15S4:1500ニット・IPS Black、SDI×3+HDMI×3、回して縦置き
担当者の説明を順に。Mega 15S4はまだ正式発売前で来月発売予定。今年発売したMega 22S4の小型モデル。背面にSDI入力とHDMI入力を各3系統、HDMI出力とSDI出力を各1系統。縦映像にも横映像にも対応し、3つの入力を並べて表示、4分割で4映像の同時表示もできる。モニター自体を回転させて縦向きに設置でき、背面に新しいマウントを採用して素早く切り替えられる。
パネルは輝度1500ニット、IPS Black。従来より黒が深く、コントラスト比は1650:1。フォルスカラー、ゼブラ、波形など定番の支援機能も搭載。専用バッグが付属し、背面のファスナーから装着したまま端子にアクセスできる。展開式のサンフードも備え、日よけとして使え、Cスタンドにも取り付けられる。「別売の日よけは不要。この状態でキットに付属する」。
レンタル屋の目線では、「SDI×3+HDMI×3を1台のモニターで見られる」のがディレクターモニターとして便利です。縦動画の現場でモニターを縦に回せるのも、いまの需要に合っています。15型クラスの高輝度モニターは、現行品で代用できます。
→ SDI×4+HDMI入力、4分割表示のディレクターモニター。Mega 15S4の代用に:
※OSEE Mega 15S4は、現時点では新規取り扱い候補として紹介しています。パンダスタジオレンタルでのレンタル開始が決定しているものではありません。商品ページ公開後、この記事にもリンクを追加する予定です。
Omni 12 ISO:4K HDMI×8、出力4系統(端子6つ)、プレーヤー2つ、6秒リプレイ
後半はRichardさんの説明で、今年のNABで予告したOmni 12 ISO。4K対応のHDMI入力が8系統。出力は4系統で、うち2系統がHDMI、出力3と4にはそれぞれSDI端子が2つ付き、「4系統の映像を合計6つの端子から出力できる」。独立したメディアプレーヤーが2つとマルチソース機能、SHIFTボタンでグラフィックにも素早くアクセス。
リプレイはプレーヤー側の機能。「今はAUX 3を収録中で赤く点灯。直前の6秒間をリアルタイムで記録していて、ボタンを押すと直前6秒を保存し、割り当てたプレーヤーで再生できる」。音声はXLR入力×2と3.5mmのマイク3/4入力。
ISO収録・配信・NDI制御・スコアボード:1台で全部
- ISO収録:SSDやCFexpress Type Bに、8チャンネルの映像と4つのWAV音声(マイク1〜4を個別)を記録
- 配信:本体からフルHDで直接ライブ配信。3つのプラットフォームに同時配信
- NDIカメラ制御:NDI対応で、OBSBOTなどのカメラをNDI経由で操作しプリセットを保存
- テロップ:HDMI 8にPCを接続し、OSEEのオーバーレイソフトでスコアボードをアニメーション付きで出し入れ
- ソフト制御:GoStreamのソフトウェアコントロール(Windows/Mac)で本体と同じ操作。キーは4つ(クロマ・パターン・PIP・ルミナンス)、静止画・グラフィックの保存枠は32、マルチビューのレイアウトもカスタム。小規模構成向けの表示にボタンで切り替え
「すでに発売しており、現在の価格は1,795ユーロ」(取材時の説明)。取材班が「ヨーロッパでの評判は?」と聞くと、「ブースに来た人は皆Omni 12を気に入っている」「これだけの機能を備えた製品はほかにないと思う」との答え。さらに「OSEEを使う以前はATEM Miniが定番だった。数年前にGoStreamを出して大きな反響があり、Duet 8 ISO、Omni 12 ISOへと発展した」と、自社の系譜を説明してくれました。
ここで担当者が言った「8チャンネル収録するとプレーヤーが使えない、といった取捨選択は不要」は、レンタル屋として借りて確認したい一文です。ISO 8系統を回しながら、リプレイを出し、3宛先に配信し、NDIでPTZを振る。全部同時のときの発熱と記録メディアの持ち時間が、実運用の判断材料になります。
※OSEE Omni 12 ISOは、現時点では新規取り扱い候補として紹介しています。パンダスタジオレンタルでのレンタル開始が決定しているものではありません。商品ページ公開後、この記事にもリンクを追加する予定です。
→ OSEEのコンパクト機。まず触ってみるなら:
この機材が向いていそうな人・現場
- スポーツやeスポーツの配信で、リプレイとISO収録とスコアボードを別々の機材で組んでいる配信チーム(Omni 12 ISO)
- PTZカメラ(NDI)を4〜8台つないだセミナー配信を、PCなし・1台のスイッチャーで回したいオペレーター
- ディレクターモニターにSDIとHDMIを混在で入れたい、縦動画も撮る現場のカメラ部(Mega 15S4)
持ち帰り:OSEEの2製品、動画の説明から
| 製品 | 入出力(動画内の説明) | 特徴 | レンタル |
|---|---|---|---|
| Mega 15S4(来月発売予定) | SDI in×3・HDMI in×3/HDMI out×1・SDI out×1 | 1500ニット、IPS Black、1650:1、縦置き回転、サンフード+バッグ付属 | 未掲載(代用:15.6インチ ディレクターモニター、LUT11S) |
| Omni 12 ISO(発売中・1,795ユーロ※取材時) | 4K HDMI in×8/out 4系統(HDMI×2+SDI×4端子)、XLR×2、3.5mm×2 | プレーヤー2、6秒リプレイ、ISO 8映像+4WAV、3宛先配信、NDI制御、スコアボード、キー4 | 未掲載(前世代のDuet 8 ISOあり) |
レンタルで試す価値があるところ
OSEEのスイッチャーは「ATEM Miniで足りなくなった次」に選ばれることが多い、と担当者の話からも分かります。Omni 12 ISOが入荷するまでの間に、Duet 8 ISOを借りてISO収録とメディアプレーヤーの操作感を自分の現場で確かめておく。そうすると、Omni 12 ISOのリプレイやNDI制御が「自分に要る追加分」なのかが判断できます。ATEM Mini Extreme ISOと同じ現場で並べて比べるのも、レンタルならできます。
用途別に探すなら
OSEEのスイッチャーをまとめて見たい人
ISO収録できるスイッチャーをメーカー横断で比べたい人
展示会で見た新製品が入荷したかを確かめたい人
→ 新着機材一覧
Day3の追加分はOSEEから。Mega 15S4とOmni 12 ISOは、取り扱いが決まればこの記事にリンクを追加します。次の記事は、Deityの4chワイヤレス受信機とBluetoothタイムコードへ。
📦 「取捨選択は不要」は、全部同時に回してから信じる。
IBC 2026取材シリーズの動画は、撮れたものから順にPANDASTUDIO TVで公開しています。
→ 新着機材一覧(展示会で見た製品の入荷チェックに)
→ 映像制作・撮影技術のセミナー情報
→ PANDASTUDIO TV でIBC 2026取材動画をチェックする
出典:パンダスタジオ IBC 2026 アムステルダム取材動画「IBC Day3 05 OSEE Rough v01」(2026年9月13日収録)
※製品名・仕様・発売時期は取材時のブース担当者の説明(字幕)に基づくもので、収録時点の情報です。掲載のレンタル商品は商品一覧(2026年7月版)でIDの実在を確認済みです。
