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映画「Winny」の事例 解説 | ブラックマジック x パンダスタジオ

映画「Winny」のポストプロダクションに DaVinci Resolve Studio を使用
Blackmagic Designは、映画「Winny」でDaVinci Resolve Studioを使ってポストプロダクションが行われたことを発表した。編集には、ハードウェアコントロールパネルのDaVinci Resolve Editor KeyboardおよびSpeed Editorが使用され、グレーディングにはDaVinci Resolve Advanced Panel および Micro Panelが使用された。

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はい、皆さんこんにちは、パンダスタジオの中村です
今日はですね、ブラックマジックの石井さんをお招きして番組を行いたいと思います
よろしくお願いいたします

今日はですね石井さんに、どんな話をしていただきたいかというと、ブラックマジックさんの方でホームページでいろいろな事例を公開してるじゃないですか
いろいろお客さんに質問をいただいた時に、事例を元にご紹介するんですけど、「そんなことやってるんですねとか」「こういうことできたんですね」「知らなかったー」みたいな話が非常に多くて、今日は、石井さんに、ブラックマジック社の事例を持ってきて頂きました。

そうなんですよね。
弊社(ブラックマジックデザイン)のページとか、結構フォローしていただいてる方、ご存知だと思うんですけど、結構、頻繁に事例を発表してまして、結構ボリュームもあるんですけど、私が想像するに、ほとんどの人は中身をちゃんと読んでないと思うんです。
長いから。

タイトルと大体写真があって、こんな作品で使われたんだとか
アメリカのこんなスタジオで Ultimatte 使っているんだね、というところまでは見ると思うんですけど、作品タイトルとかではなく、ポイントはここだよっていうのがあったりするので。
この動画で、掻い摘んでポイントをご紹介したいと思います。

事例解説 映画 Winny

今日紹介する事例は、
映画 WinnyのポストプロダクションにDaVinci Resolve Studio を使用
https://www.blackmagicdesign.com/jp/media/release/20230614-01

Winny という長編の劇場映画は、全国で上映されているものなので、割とプロ向けの事例にはなるんですが、なかなか面白いことが書いてあるので、今日はこれをご紹介させていただこうかと思います。

まず1点は、うちも例えば国内外問わず大型の映画から割と、インデペンデントの映画もいろいろ事例を出しているんですが、見てる方は分かると思うんですけど、結構 カラー DaVinci Resolve Studio カラーグレーディングで使われましたという話が多いと思うんです。

ただこの映画が違うのは、オフライン編集、要は撮影してきたものをタイムライン内に並べるところからカラーグレーディング、その両方の作業をダビンチリゾルブでやってる、と。

業界の方はご存知かもしれないですが、基本的に映画って、複数人の、本当にたくさんの人数のスタッフが関わっていて、例えば衣装を準備する人だったりとか、それぞれの本当に役割が分かれていると。

編集とかカラーグレーディングで色を作ったりとか、合成したりとか、音をやったりとか、そいうのも、もちろん別のスタッフだですし、今回の時でもそうですけど、セクション毎に会社が違ったりもするんですね。
その辺で結構面倒くさいというか、やり取りする時間が非常に多かったりするんです。

今回の事例では、オフライン編集、最初の編集ですね。
最初の編集とカラー、両方とも、DaVinci Resolve Studioで、違う会社でやりました、というような事例になります。

実際に見ていただくと、映画ウイニーでやりましたよ、色んな製品を使われましたよと書いてあるんですが、
ここでのポイントは、これ。

©︎2023 映画「Winny」製作委員会

編集はこの方。
田巻さんというインターセプターという会社の方が編集やってます。

エディットページで先ほどご紹介したオフライン編集をやったんですね。
グレーディングっていうのは写真にないんですが、こちらに出てきてる星子さんという方。

編集はインターセプターの田巻さん
グレーディングは、DI Factoryの星子さん、という方が担当しました。

違う会社で、かつ アーティストも違う人が、それをやりましたよ、というだけだったら別に普通の話なのですが、この作品の、この事例の一番のポイントはここなんですね。

星子さんがお話しされているところで、非常に面白いところがあります。

「今回、オフライン編集もDaVinci Resolveを使っていたので、その後のグレーディングへのワークフローが相当楽でした。普段はEditorがオフライン素材で編集して、ピクチャーロックした編集データをXMLやAAF形式で書き出してもらい、さらにガイド用のムービーももらいます。そこからコンフォームしてDaVinci Resolveでグレーディングできるようにする作業が発生します。別のNLEソフトウェアを使っていると特に、リタイム処理などのエフェクト部分で細かい修正が必要になり時間がかかります。映画は長尺なので場合によっては1週間、少なくとも3日はかかることも珍しくないのですが、今回それが全く0でスタートできたんです。」

今回、オフライン編集 DaVinci Resolve Studio を使っていたのでその後のグレーディングへのワークローが相当楽でした

普段は編集する人ですね
編集する人からオフライン素材編集する人が別のアプリケーションでオフライン編集をしてピクチャーロックで完成しました。
編集は終わりました。

その段階になったら、XMLとかAFっていうタイムラインを書き出すような形式のものがありますが、それを星子さんがもらって DaVinci Resolve 上に読み込むと、一応タイムラインがそのまま復元されるんで、グレーディングに移れるよ、というような。

一般的な放送でもテレビでも映画でもテレビでもCMでも同じワークフローになってるんですが、これままでは結局、1つのソフトでは全部できるとかないので.
受け渡しをするにはこれしかないんでしょうがなかったと。

コンフォームっていうのがいわゆる、他のソフトからDaVinci Resolve に持ってくる作業なんですが、映画って2時間で長い、というところと、このコンフォームっていうのが、どうしてもそれぞれ違うメーカーが作ってるソフトウェアだったりするので、コンフォームで素材がオフライになっちゃったりとか、例えばピクチャインピクチャーみたいなのになったんだけどずれちゃったり外れちゃったり、違う編集ソフトでスローモーションをかけたらスローモーションかかんないとか、、、
要は完全に再現されるということはなかなかないんですよね。

だからそれ用に、基本的にはアシスタントとか雇ってコンフォーム作業って言って、グレーディングする前に、ピクチャーロックされたオフライン編集で完成されたのと同じような状況を作るという作業があると、これが読んでくとなかなか大変で。
リタイム処理さっきのスローモーションとかですね
エフェクトとかを細かい修正を再現するのに、1週間少なくとも3日はかかると。

1週間ですからね、皆さんアシスタントとは言え、カラリストとかエディターを1週間とか拘束してやるわけです

ただ今回の場合は、結局、DaVinci Resolve から DaVinci Resolve に行くだけなんで、
プロジェクトファイルもらえればすぐにスタートできる

ということで、今回それが全くゼロでスタートできたんですよ。

ここが一番大きなポイントは、1週間、少なくとも3日というのが、ゼロ日になると
弊社の結局なんで DaVinci Resolve が今みたいな設計になってるかというと残念ながら、やっぱり映像業界の人って忙しいわけですよ。
その現場も大変ですし、なのになんでこんなリタイム処理とかを再現するのに、人が1週間とか3日かかるんだと。

そういう無駄な時間を減らして、よりクリエイティブな時間にしスマートな制作環境を作るってことが、DaVinci Resolve の目的なんですね。
皆さんの作業環境をよりスマートにするための。

で今回は編集とカラーだけですが、その弊社(ブラックマジックデザイン)が考えている理念の一つの形になっているものかなと

しかも長尺の映画、劇場映画なんで時間的にも長くかかるものだと思うんですが、
その中で1週間が省けるというのは、非常にメリットだったのではないかと考えています。

今日は1発目映画 Winny を取り上げましたが、こんな形で、10分くらいで1つの事例で読み読み解いいてくような、連続企画をやっていきたいと思います。
皆さんぜひパンダチャンネルフォローしていただければと。

はい、どうもありがとうございました。

よろしければ、チャンネル登録、高評価。それからこのシリーズの続きもご覧ください。

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