写真が散漫になる原因の多くは、「全部ちゃんと写そう」とすることです。プロは逆で、まず主役を1つ決めて、残りを脇役として配置していきます。その手順が具体的にわかる動画を紹介します。
建築・竣工写真家のNK Photo Channel 中村さんの「撮影中に考えていること」シリーズ、今回は保育園の廊下を撮った回です(当社の動画ではありません)。
(NK Photo Channel「撮影中に考えていること 廊下の作例」)
「一挙両得」の欲張り方にも、順序がある
このカットの主役は中央の廊下。ただ、右手にトイレブース、左手に階段があり、一緒に入れば「写真の中にいろんな意味合いが出てくる」——つまり1枚で施設の複数の顔を見せられます。動画では、その欲張り方を破綻させないための判断が続きます。
- カメラポジションは基本に忠実に、天井照明をセンターに置いて廊下の真ん中
- アイレベルは、子ども向けでトイレブースの背が低いため、普段より少し低めに設定
- 右手のトイレはウサギのロゴが切れない位置で画角を決定。ただし廊下が主役なので、扉全体はあえて入れず切る(象の扉が全体で写っているから、ウサギは切っても成立する、という理屈つき)
- 左手の階段は2段だけ入れて「階段がある」ことを示す
主役・脇役・入れない物、と三段階で整理すると、同じ場所でも写真がこんなに変わるのか、というのがよく分かる回です。保育園という「かわいいけれど情報量の多い空間」が題材なのも実戦的です。
この動画が参考になりそうな人
こんな人・現場に
- 保育園・学校・福祉施設などのパンフレット写真を担当している人
- 施設紹介のWeb用写真を内製している広報担当
- 「主題を決めてから撮る」を練習したい人
レンタルで試すなら
広角ズームと三脚があれば、この「主従関係の練習」はどこの建物でもできます。
用途別に探すなら
建築・内観撮影を強化したい人
→ ティルト・シフト系レンズを検索(シリーズ別記事「シフトレンズ紹介」もどうぞ)
撮影機材を一式で見たい人
📦 「主役を決めてから撮る」練習、まずは借りた広角レンズ1本からどうぞ。
