SIRUI(シルイ)は、中国を代表する光学機器メーカーの一つで、三脚や雲台をはじめ、近年はレンズ分野でも高い評価を得ています。今回、SIRUIの本社に訪問し、工場やショールームを見せていただきました。

SIRUIとは?
SIRUIは2001年、中国・広東省中山市で創業しました。当初は機械加工業者としてスタートし、世界各地の三脚・雲台メーカーへのOEM生産を請け負っていましたが、2006年に自社ブランド「SIRUI」を立ち上げ、アジア・欧米各国で製品の販売を開始しました。
SIRUIの大きな特徴は、高品質でありながらも比較的手頃な価格帯の製品を幅広く展開している点です。特に三脚は、アルミやカーボンを使った軽量で丈夫なモデルが多く、国内外で高い評価を得ています。また、製品ラインナップは三脚や雲台だけでなく、レンズ、スタビライザー、LEDライト、カメラ用アクセサリーなど多岐にわたります。
圧巻の本社ショールーム
中山市の本社は、三脚工場とレンズ工場を備えています。レンズ工場棟の1階には立派なショールームが!
SIRUIの歴史から製品ラインナップすべてを見たり試したりできます。
コーポレートカラーのブルーを使ったライティングで、近未来感のあるかっこいい空間となっています。
SIRUIのビジョン
SIRUIの社名「思銳(シルイ)」は、中国語で「Think about(よく考える)」という意味を持ちます。創業以来、ユーザーのニーズをよく考え、高品質でコストパフォーマンスに優れた製品を提供することを理念としてきました。
2006年以降は自社ブランドの三脚・雲台を本格展開し、2015年にはアナモルフィックレンズやシネマレンズの研究開発を開始。約5年の開発期間を経て、2021年からレンズの生産販売を行っています。これまでにアナモルフィックやシネマレンズを始めとするハイエンドな動画用レンズや、比較的安価なスチル用レンズなど、様々なレンズを作っています。
主力製品と評価の高いレンズ
SIRUIの主力製品は三脚や雲台ですが、近年はレンズ分野での成長が目覚ましく、特に「アナモルフィックレンズ」や「シネマレンズ」は、映画制作や高品質な映像制作に適しており、独特の光学特性で高い評価を得ています。
主なレンズラインナップ
Aurora Series
フルフレーム対応のシネマレンズ。85mm F1.4はLマウント対応で、プロ級のボケ味と低光量性能を実現しています。他にも40mmや20mmのアナモフィックレンズも展開中です。
Sniper Series F1.2
APS-C/Super35向けのオートフォーカスレンズ。23mm、33mm、56mmの3種類があり、F1.2という大口径でボケ味が美しく、動画ユーザーにも人気です。レンズサイズやフィルター径が統一されているため、ジンバルでのレンズ交換やフィルターの持ち替えが不要で、動画撮影に最適です。
Nightwalker Series
Super35向けのT1.2シネマレンズ。24mm、35mm、55mmの3焦点距離があり、低価格ながらも明るい絞り値とコンパクトな設計が特徴です。
Vision Prime 1 T1.4
フルフレーム対応のシネマレンズシリーズ。T1.4の大口径と可換マウント構造が特徴で、NAB 2025で「Best Lens Series」を受賞するなど、プロユースでも高い評価を得ています。
2025年新製品情報
2025年、SIRUIはLマウントアライアンスへの参加を発表し、Lマウント対応の新作レンズを積極的に展開しています。Aurora 85mm F1.4フルフレームAFシネマレンズはすでに発売されており、40mmや20mmのAFアナモフィックレンズも近日発売予定です。
また、シネマレンズ分野ではVision Prime 1 T1.4シリーズがNAB 2025で最優秀レンズシリーズを受賞するなど、技術力と革新性が国際的に認められています。
気になる品質は?
SIRUIの製品は、高品質でありながらも競争力のある価格設定が大きな強みです。特にレンズは、純正レンズに比べて大幅に安価でありながら、プロフェッショナルな映像制作にも十分通用する性能を備えています。
光学性能については「開放はややソフト」「倍率色収差が目立つ場合がある」といった指摘もありますが、絞ると解像力が向上し、実用上は十分なクオリティです。また、コストパフォーマンスを重視するユーザーや、映像制作の現場でも導入が進んでいます。
今後の展望
SIRUIは、三脚分野で培った高品質・低価格のノウハウを活かし、レンズ分野でも着実にシェアを拡大しています。Lマウントアライアンスへの参加や、プロユース向けシネマレンズの展開により、今後も市場での存在感が高まることが期待されます。
特に映像制作分野では、SIRUIのレンズが「手頃な価格で映画的な映像を実現できる」として、アマチュアからプロまで幅広いユーザーに支持されています。

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