DZO FILMレンズ体験会―インタビュー動画撮影セミナーレポート

2025.09.01
セミナー

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2025年8月29日にパンダスタジオ浜町にて、中国のシネマレンズメーカーDZO FILMのシネマレンズ体験セミナーを開催しました。この体験会では、武蔵野美術大学非常勤講師の田辺清人先生を講師に迎え、「シネマレンズで撮るインタビュー」というテーマでセミナーを実施。シネマレンズの特徴から、インタビュー撮影における実践的なライティングやカメラセッティングのコツまで、多岐にわたる内容が紹介されました。

ソフトボックスが設置されたステージにスタッフが立っていて、木製のテーブルの上と後ろの棚には数多くのカメラのレンズが置かれている。その前には複数人の参加者たち
DZO FILMレンズ体験会

シネマレンズの特徴とスチルレンズとの違い

シネマレンズがスチルカメラ用レンズに比べて大きく、大口径で大きく重いものが多いです。それだけに明るく、繊細な描写も得意とし、独特の「フィルムルック」と呼ばれる雰囲気をまとった画が撮れます。そして、明るさの指標となる絞り値はF値ではなくT値で表されます。

また、シネマレンズのボディは、基本的にドラマや映画の過酷な撮影環境にも耐えうる堅牢な金属製です。写りの面では、意図的に作り出されるボケ感やフレアが重視されます。レンズコーティングによって青や金色の特徴的なフレアを生み出し、デジタルでありながらも過度にシャープすぎないフィルムルックな映像表現を可能にしているのが、シネマレンズの魅力です。

数多くのカメラレンズが入ってる棚
の前にはソフトボックスとカメラ設置されていて、その前に立っているスタッフがレンズの説明をしている
DZO FILMレンズ体験会

インタビューを印象的にする照明の技術

数多くのレンズが入ってる棚の前にスタッフが座っていて、その人をカメラで撮影している。カメラには外付けのモニターが設置されている。
DZO FILMレンズ体験会

シネマレンズを使って本格的なインタビュー撮影を行う場合、照明セッティングが非常に重要になります。全体を均一に明るくするのではなく、映画のように巧みな「影」を作ることが、人物を立体的に際立たせ、視聴者が話に集中できる環境を生み出します。影を意図的に作ることで、映像に深みとドラマチックさを加えることができるのです。

モニターに映っている女性スタッフの頭の上にはパンダのぬいぐるみ。
DZO FILMレンズ体験会

まず、インタビュー撮影を行う際に一番大事なのは、撮影場所探しです。背景と人物の間に十分な距離を確保し、美しいボケ味や抜け感を演出することできる場所を探します。また、室内の蛍光灯は、真上からの不自然な影や好ましくない色被りの原因となるため、消灯しても影響のない場所を探したり、消灯できない場合は黒レフやフラッグなどで遮光することもあります。

基本のライティングとしては、キーライト、フィルライト、トップライトの3灯、または背景用も入れて4灯くらいがあると理想です。トップライトはディフューザーで柔らかくて照射することで、くっきりとした影が出るのをさけつつ髪の艶や顔の立体感を出します。そしてフィルライトやレフ版を使って顔に嫌な影が出すぎないように影を調整します。ただし、撤収時間や予算といった制約の中で、どこまで機材を投入できるかを見極める判断も求められます。ワンオペでの撮影では、ブームスタンドでトップライトを吊るすまでやるのは難易度が高いため、その場合は簡易的にパネルライト2~3灯でライティングする方が良いでしょう。

数多くのレンズが入ってる棚の前にソフトボックスに照らされてる椅子に座ってる女性がいて、その女性を二人のカメラマンが撮影している。
DZO FILMレンズ体験会

ライティングの応用

シネマレンズの個性が出るフレアを見るために、あえて点光源を映り込ませたり、背景に色をつけるためのカラーライトを入れて演出を加えたりしてみました。

モニターに映ってる女性がライトをつけて、前方を照らしている。
DZO FILMレンズ体験会
棚には数多くのカメラレンズ。その前には照明機材
DZO FILMレンズ体験会

先生持ち込みのSmallRigの懐中電灯っぽいライト。パンダスタジオでも取り扱い予定。

堅牢な保護ケース一体型の大型液晶モニター。画面にはインタビューを受けている女性の映像が映し出されており、背景の棚が綺麗にボケています
DZO FILMレンズ体験会

インタビュー撮影におけるカメラセッティングの基本

インタビュー撮影では、複数のカメラで撮影し、編集で視点を切り替えるのが一般的です。基本のセッティングとして、メインカメラはセンターから全体の引きの画を、Bカメ(2台目のカメラ)はキーライトとは反対側に設置し、被写体の寄りの画を狙います。インタビュアーはメインカメラ横あたりというのが一般的です。もちろん好みや狙いもあるので、必ずしもこうでなければいけないということではありません。カメラを設置する際は、カメラの高さにも気を配りましょう。特に寄りのショットでは、下から煽るようなアングルよりや見下ろすようなアングルを避け、被写体と目線の高さを合わせた方が自然な印象になります。

木箱の上に置かれた2台の大型プロダクションモニター。左には引きのショット、右には女性のアップショットが映し出されている
DZO FILMレンズ体験会

編集では、話の区切りや質問ごとに使用するカメラの映像を切り替えることで、テンポの良い動画に仕上げます。基本的には引きカメラの映像を主軸に構成しますが、近年では引きカメラを4K解像度で撮影しておき、編集時にFHDサイズでクロップして、引きの画と寄りの画の両方を1台のカメラ映像から作り出すという手法も用いられています。

プロダクションモニターに映る女性のクローズアップ映像。背景の照明が柔らかくボケており、肌の質感まで鮮明に表示されている
DZO FILMレンズ体験会

講義の後は思い思いにレンズを体験

シネマレンズの特長やライティングについての講義のあとは、実際に触ってみようということでタッチアンドトライタイムに。シネマレンズって何がどういいのか、というのを言葉で説明するのはとても難しく、百聞は一見に如かずで実際に触ってもらうのが一番ですね。ご自身のカメラにつけて試されるかたもいらっしゃいました。

三脚に載ったシネマカメラを囲み、機材の挙動やモニターの映りを確認している3人のスタッフ。背景の棚には多数の交換レンズが並んでいる
DZO FILMレンズ体験会
多くのプロ用機材やレンズがテーブルに並ぶ広いショールーム。複数の来場者が実際にカメラに触れたり、スタッフと打ち合わせをしたりしている活気ある様子
DZO FILMレンズ体験会

パンダスタジオではお得な価格でDZO FILMのレンズをお試しできます。気になる方はぜひレンタルしてお試しくださいね。

DZO FILMのシネマレンズ

DZOのシネマレンズは大きく分けてズームレンズと単焦点レンズ、そしてアナモルフィックレンズがあります。ズームレンズにはSuper35用のTANGO ZOOMやPICTOR ZOOM、フルフレーム用のCATTA ZOOM(SONY Eマウント用で樹脂ボディ)、CATTA ACE(PLマウントで金属ボディ)があります。

単焦点レンズは、エッジが立ったクリアな描写が特徴のVESPIDシリーズと、人物のエッジが柔らかく、背景との溶け込みが自然でシネレンズらしいムードを持つArlesシリーズがあります。この2種のレンズはコーティングも違い、ArlesPrimeは独自のブルーコーティングで青味がかった美しいフレア表現、印象的な映像ルックを実現しています。

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