前回に引き続き、
ATEM Mini Proを使ったリモートプロダクション的な事、
これについて考えていきたいと思います。
今回の検討項目は、適当なカメラは何かなという点です。
取り急ぎ、手持ちから3点ほど候補にあがりました。
・JVC GY-HM175
・JVC KY-PZ400NW
・BMD Pocket Cinema Camera 4K
それぞれ簡単に紹介すると
JVC GY-HM175
JVC GY-HM175
・FullAutoによる自動操作（明るさ、ホワイトバランス）（フォーカスはAFを使う）
・先生しかいないという状況なので、電源入れて自分がうまく画角に収まるようにだけしてもらえれば何とかなりそう。（カメラの液晶を先生側に向けてもらう）
・XLR接続のマイクをハンドルさせばよい
といった点で扱いが楽そうなところですね。
ある程度の設定（HDMI出力とか、解像度をHDにしておくとか）は
行った上で先生の所に送ることになると思います。
JVC KY-PZ400NW
JVC KY-PZ400NW
・つまり遠隔地から、このリモートカメラ操作できる
HM175のような固定式のカメラより、もいざという時に（先生がフレームから外れた、とか）リカバリーできそう、という点が好感です。
明るさやフォーカス等のカメラ設定もリモートで触れるのもよいですね。
難点としては、これ自体には録画機能がなかったり、とか音声入力がミニピンのLine入力なので、マイクからミニピン直接挿してもダメなところですね。
（ミキサー噛ますとかすれば大丈夫）。
つまり、HM175使用時よりも機器が多くなってシステムが複雑になりがちなところ。
あと、リモート操作に依存する事項が多くなると、回線が脆弱な場合に操作タイムラグなどでどうにも操作できなくなる危険があるところですね。
Pocket Cinema Camera 4K
・ATEM との組み合わせならフォーカスや明るさなど操作可能
・Blackmagic RAW で収録しておけば、後でリカバリー可能（ピントは無理だけど、ホワイトバランスとか）
という点ですね。
例えば現場の明かりがちょっと微妙な感じであっても、カメラ操作（遠隔）や、あと編集で何とかなるのではないか、という点ですね。
今回のイメージ図には照明機材は入れておらず、基本的には現場（オフィスの居室、会議室など）の照明前提なので、明るさは不安なところです。
難点としては、デジタル一眼カメラになるので、この手のカメラを普段さわってる方でないと、どう考えても「扱いにくい」という点ですね。
検証してみよう
というわけで3点のカメラで試してみました。
JVC GY-HM175
JVC GY-HM175 ではこんな感じでした。
カメラのオートにすべて任せて、特段の調整は行っていません。
https://www.youtube.com/watch?v=dLs10fOhTkg
GY-HM175
JVC KY-PZ400NW
JVC KY-PZ400NW ではこんな感じでした。
https://youtu.be/dLs10fOhTkg?t=154
KY-PZ400NW
こちらも基本的にオートにしています。
演者返し用のモニタとの相性か、返しモニタでは明るすぎなくらいだったので、動画内ではそのようにコメントしてますが、収録上では問題ない明るさでした。
BMD Pocket Cinema Camera 4K
ポケシネではこんな感じでした。
https://youtu.be/dLs10fOhTkg?t=336
Pocket Cinema Camera 4k
あまり設定を調整せずやっています。
ただ、こちらはAUTOが無いので、ある程度は触っています。
動画内でもコメントしてますが、調整を遠隔操作（例えば先生に電話越しでとか）でやるのはちょっと厳しめですね。先生がこういう一眼カメラに慣れている場合限定になると思います。（その場合は、先生の手持ちカメラ利用になると思いますが）
まとめ
上記より、カメラは、JVC GY-HM175 を使って試してみようかな、と考えました。扱いやすそうなので。
ただし、動画内でもコメントしていますが、NDIを使用する想定なので、固定で安定したインターネット回線があるなら、JVC KY-PZ400NW もかなり期待できそうな感触はありました。（この場合は、NDIを使用した受けサブになるとは思いますが。）（ATEM Mini 利用ではなく）
関連
ATEM Mini Pro をつかってリモートプロダクション的なことを試す。
#01 はじめに
#02 カメラの検討
#03 遠隔操作の検討
#04 試してみた。
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